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2009/9/2  パソコンの調子がちょっとわるいので、ブログの更新が何日とか何十日とか止まったら、そのせいだと思ってください。                        まあ、めんどくさくなっておやすみということもありえますが。
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篠田節子
(2008/12 新潮社)
"The Seisen-shinpo-Kai Case"

p.146まで。
(前回から動いてませ~ん:)


(今回は、外伝といいますか、ちょっと脇道にそれた内容です)

 小説の時代は、アメリカの同時多発テロが出てくることからして、2001年
 つまり、主人公がゲームブックを上梓しようとしたのも、そのあたりということだ。
 創土社のゲームブックの刊行が始まったのが2001年の11月だから、
困ったことに、もっともゲームブックが出ていない頃なのだ。

 そのときに、ゲームブックを中核としたマルチメディア展開というのは、ちょっと無理っぽい。
 まあ、コンピューターのアドベンチャーゲームを中核にというのならまだありえるかもしれない。
 でも、そうなると今度は、もっと関わってくる人数が多くなってしまうから、
話がわかりやすくならないか、うそっぽくなるのだろう。

 それにしても、だ。
『グゲ王国の秘宝』は、四百字詰め原稿用紙にして、5000枚。
作者の鈴木正彦は、それを1日40枚のノルマで、5ヶ月で完成させたという。
 しかも、彼はエリートコースの地方公務員だ。
 ソフト会社との折衝が続く日は、家に帰るのが12時というハードスケジュールの中で、
ノートパソコンを持ち歩き、細切れの時間を利用して書き続けていったのだそうだ。

 執筆スピード、体力、集中力、
とにかく、小説を書くためのすべてが彼には備わっていたといっていいだろう。

 それに彼は、これがまったくの初めての作品というわけではない。
 公務員生活のかたわら、アニメやゲームのシナリオを書いたり、
ゲームのノベライズも覆面作家として手がけたりしていたという。

 このゲームブックにしても、最終稿まで完成させていたわけだし、
作者も彼の担当の矢口も自信を持っていたようだから、かなりの完成度だったのだろう。

 確かに、5000枚のゲームブックが灰燼に帰したことは痛かっただろうが、
そんな作品が書ける作者ならば、
次の作品に再起を賭けることは、そんなに無鉄砲なことでもなかっただろうと思う。
 無に帰したといっても、書いたものと調べた知識は自分のものとなっているはずだ。

『グゲ王国の秘宝』を書くあいだにも、別の作品構想が浮かんでいても不思議ではない。
 何も思いつかなかったのだとしたら、
『グゲ王国~』を小説化、とか、その一部を拡大して外伝を書くという手もあるだろう。

 別に宗教事業などに乗り出さなくても、作家としてやっていけたのではないだろうか?

 もちろん、会社を辞めてしまっているので当座の生活には困るかもしれないが、
昔のツテをたどってゲームノベライズを書かせてもらうこともできるだろうし、
それが無理なら当分アルバイトで糊口をしのぐのも仕方ない。

 体力も常識も行動力も実力もあるこの作者ならば、作家としてちゃんとやっていけることだろう。

 で、作家としてやっていけば、もしかするとそのうち、目にするかもしれない。

 創土社の「俺に書かせろ!」というゲームブック募集の告知を。

 そのときにこそ、おもむろに『グゲ王国の秘宝』を提示すればよいのだ、

 5000枚は多いかもしれないが、
内容が素晴らしいものならば、それは関係ない。
(むしろ、いいとさえ言えるかもしれない)

 出版されていれば、きっと反響を呼ぶものになっただろう。
ゲームブックの状況も、現在とは違うものとなっていたかもしれない。

(結局、これが言いたかったのですね)




 えっ、妄想? まぁ、そうなんですけど……。

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篠田節子
(2008/12 新潮社)
"The Seisen-shinpo-Kai Case"

p.146まで。



 作品中にゲームブックが登場しているということで気になっていたが、
ようやく図書館で借りることができた。
 で、さっそく読んでいる途中。

 もちろん、パラグラフ分岐がしていたりするわけではない。
それでも、作中でゲームブックがどのように扱われているかは、気になるものだ。

 ただ、そのゲームブック『グゲ王国の秘宝』に関してははたぶんあとで書くことになると思う。

 この著者の作品ははじめて読むのも、書いておく。

 まずは開口一声。

 いや、面白い。

 ゲームブックに言及されているされていないは関係なく、とにかく面白い。

 まず、キャラクターがいいのだ。

 ゲームブックで失敗して宗教団体を始める、という粗筋を聞いたときは、
主人公は二十代、24~27ぐらいを想像していた。
 だが、そうではない。
 主人公の鈴木正彦(桐生慧海(きりゅうえかい))は、38歳
 そのパートナーとなる矢口誠(まこと)は、40歳

 二十代ならこの話も、一念発起して作ったゲームブックが大失敗して、
その勢いで一発儲けようと新興宗教を起ち上げたという話になるだろう。
 それで、未熟さがたたってそれが失敗に終わる……。
 そんな展開が予想できてしまう。
 実際、ありそうな話だ。
 そんな過程を経て失敗したゲーム会社とかベンチャーとかもあるだろう。

 ところが、この小説の主人公は40近く。
 しかも国家公務員のエリートコースを嘱望されていた、常識もあり実務もこなせる人間だ。
 そのため、うわついた失敗はおかさないし、問題解決能力もある。
 そして、パートナーの矢口は、企画屋でデザイナーで、人当たりが良く女受けがいい。

 この硬軟まったく違う性格の二人がタッグを組むことで、
主人公がいう「虚業」を起ちあげる際にふりかかる、
トラブルを含むさまざまな出来事を解決していく……。
 それがこの作品の、とりあえずここまでの魅力だ。
(続きます)

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