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2024/04/25 『最強最悪の信長軍を倒せ!』。フローチャートのズレた部分を修正いたしました。いえね、全角のなかに半角が混じっていると、ブラウザで表示されたときにズレが起こるのでございますよ。作業中は大した違いないので、それにちょっと気づきにくいのでございます。
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ゲームブッククイズ(123)

スティーヴ・ジャクソンの『ソーサリー』」(東京創元社)の前書きでは、

ゲームブックを
 
小説が(    )式のゲームとドッキングしました」

と説明している。

カッコの中に入る言葉は何?


答:「すごろく」。
 

FFゲームブックの楽しみ方
安田均著(社会思想社/1990/8)の
最初の章が
ゲームブックはすごろくじゃない!」となっているのは、
この言葉を受けてのことでございましょう。
 
 また、林友彦先生は『ネバーランドのリンゴ』(東京創元社/1986/7)で、
 

 「ゲームの構成は地図の上を行ったり来たりできるようになっており、
  一方向にしか進めないすごろく的なものではありません」(p.11)
 
と、お書きになっております。
すごろく」という言葉を、一方向移動型のゲームととったようでございますな。
 
 そのためでございましょうか。
ネバーランドのカボチャ男』(東京創元社/1990/6)も、
すごろく形式とは言わず、
ブック&ボードゲーム」と銘打っております。
 
 「おわりに」には
おそらく日本で初めての」、
背表紙には
ゲームブックのおもしろさとボードゲームの楽しさを
 初めてドッキングさせた、
新形式のゲーム登場
と書かれてはおりますが、
 
ボードゲームと銘打ち、確かに双方向移動型ではございますが、
すごろくとそれほど変わるものではなく、
プレイヤーとしては新味はございませんでした。
 
むしろソロプレイのゲームブックとしては、
サイコロの出目に応じてコマを進めるのがわずらわしいという……
(個人の感想でございます)。
 
 それに、「ブック&ボードゲーム」をどう定義するかにもよりますが、
例えばトランプをボードのようにあつかう山本弘先生の『四人のキング』は、
ウォーロック」誌VOL.14(社会思想社/1988/2月号)初出でございますし、
二人~複数人用のルールがあるゲームブックですとか、
ボードを利用するRPGなど、
似たようなものならば過去にもある気がいたしますな。
  
 ですからこのうたい文句、
受ける側はそれほど真剣にとる必要はございませんでしょう。
 
 
 
 ところで、
 ゲームブックがすごろくと似ているかどうかはさておきまして、
ゲームブックを作るときに、すごろくみたいのを作ってそこから考えるというのは、
有効な方法だと存じます。
 
 具体的には、まず、すごろくのように、
ふりだしとあがり、それにいくつか途中のマスを描くわけでございます。
 
 で、ふりだしにはプロローグ。あがりには、ゲームの目的を書くわけですな。
 ふりだしに近い部分には、お店など、装備やアイテムを用意するマスを用意し、
あがり近くには、ボスキャラについて書き、
途中のマスにはそこに到るイベントやアイテム、ペナルティを書き込んでゆく。
 
 分岐は、
それをやっているうちに、自然に、あるいは必然的に見つかることでございましょう。
 
 ゲームブックを書きたいのだけれど、
どうやればいいか分からないという方には、有効な方法だと存じます。

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