2025/12/11 セイウチはロシア語でトドを意味するсивуч……の極東なまりが語源だそうでございます。ホントはシビーチと読むところを、トドがいるあたり、日本人と交渉のあるあたりの人たちはシービチと発音しているのだそう。ややこしい。
(参考:note「セイウチ」が日本語になったとき|よがわつめこ》。ではトドは申しますと、アイヌ語の「トント (tondo)」や「トダ (toda)」に由来し、「無毛の毛皮」「なめし革」の意味だとか。ただアイヌ語ではトドはエタシペと呼ばれるそう(Wikipedia)。ややこしい。
『I』道尾秀介:著(集英社/2025/11)

読了いたしました。
……ではございますが、理解半分。
ひとつひとつのお話は分かるのでございますが、
たった一文字で変わる二つの物語が分からない。
たった一文字で変わる二つの物語が分からない。
いえね、
たった一文字で意味合いを変えているのでございますから、
結構高度なことをやっているわけでございますよ。
たった一文字で意味合いを変えているのでございますから、
結構高度なことをやっているわけでございますよ。
でも、その一文字以外は変わらない。
その組み替え、読み直しの負担を
読者にも相当要求するのが、このご本の仕組みなのでございます。
読者にも相当要求するのが、このご本の仕組みなのでございます。
ですから、
一を聞いて∀を識るような天才ならば問題ございませんでしょうが、
そうでなければ丁寧に再び読まなければ完全な理解は不能かと存じます。
一を聞いて∀を識るような天才ならば問題ございませんでしょうが、
そうでなければ丁寧に再び読まなければ完全な理解は不能かと存じます。
わたくしは、時間もございませんし、その根気もございませんので、
大体わかったでであきらめました。
正直、小峰夕歌さんが分からない
(ネタバレなしだともどかしいなぁ。
まぁ、ネタバレなしですと、
その辺考察しなくて済むので気が楽ではございますが》
(ネタバレなしだともどかしいなぁ。
まぁ、ネタバレなしですと、
その辺考察しなくて済むので気が楽ではございますが》
前作『N』につきましては、
それぞれの章が英語に訳すと、No から始まるのかも? と考えてみましたが、
今作『I』については、意味を思いつきませんでした。
それぞれの章が英語に訳すと、No から始まるのかも? と考えてみましたが、
今作『I』については、意味を思いつきませんでした。
I=わたくし がまっ先に考えられますものの、
わたくしにはピンと来ませんでした。
両方とも一人称、私で書かれてはおりますが……。
もしかすると、アイデンティティーとか?
「ペトリコール」のほうはそれを感じますが……。
やっぱりわかりません。
Iという題名にもかかわらず、この物語は、素直にまっすぐでは決してございません。
それぞれの物語自体がねじれ、絡まり、ひねられております。
さらに二つの物語が、位置的にはニアミス程度ではございますが、
絡み合い、影響を及ぼしております。
さらに二つの物語が、位置的にはニアミス程度ではございますが、
絡み合い、影響を及ぼしております。
使われているトリックは
推理小説ではわりとポピュラーなものかと存じます。
しかし、それが二つ、
組み合わさって使われておりますと、
なかなか困難なものなのでございますよね。
推理小説ではわりとポピュラーなものかと存じます。
しかし、それが二つ、
組み合わさって使われておりますと、
なかなか困難なものなのでございますよね。
ですから心して……とは申しません。
普通に読んでも充分に面白いお話でございますから。
まぁ、
完全解明を試みる方と、決して騙されないぞという決意の方だけ、
目を血走らせ歯ぎしりをして
メモを取りながらお読みになるのがよろしいかと存じます。
目を血走らせ歯ぎしりをして
メモを取りながらお読みになるのがよろしいかと存じます。
《余談》 「ペトリコール」は、
上下を逆さにしてまん中から表紙の側に向かって読んでいくことになります。
上下を逆さにしてまん中から表紙の側に向かって読んでいくことになります。
そのため、ページ数がカウントダウンされていく形になるのでございますな。
あと何ページある or あと何ページで終わる、というのがわかって、
これはこれでなかなかに面白い体験でございました。
これはこれでなかなかに面白い体験でございました。
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