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2024/05/14 数日前、テレビを点けたら片付けの番組をやっておりました。いっぱいになったガラス張りの食器棚から食器を全部おろし、空になった食器棚に並べていくのでございますが、その際食器棚をステージ、食器を俳優と考えるのだそうでございます。で、そのステージに立って見栄えのする俳優から並べていき、一人一人の俳優が輝ける以上は置かない。ゴチャゴチャする前にやめ、あとはは全部捨てる、というのでございますな。いやぁ、わたくしには出来ない。お金持ちの発想だなぁ。わたくしは捨てられる側だからなぁ。ゲームの資源管理と考えは同じでしょうが、それでも必要以上にシンプルにするというのは難しいかも。これも必要そうとか、予備としてみたいに入れちゃうものなぁ。
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ゲームブッククイズ(148)
 
『魔城の迷宮』
奥谷晴彦:作
刀根広篤:イラスト

二見書房 ザ・ミステリ・コレクション/1989/3)
 

作品内の記述がすべて正確だったとして、
ジンギス・カーンがルドスを征服したのはいつ頃のことになる?
 
(特定できなかったので、答は、何年から何年かの間のいつか、という形になります。
 クイズとしてユルいなぁ)


答:1218~1227年のいつか。
 
 答を導くためには、
 ウィキペディアを大いに頼りにすることになります。
 
 まず、ジンギス・カーンがルドスに攻め入ったのは、
150年前だと書かれております。
この数字が正しいかがまず疑わしいのでございますが、
 問題が「すべて正確だったとして」でございますから、
ぴったり150年前だと考えておきましょう。
 
 この150年前というのは、明の時代から数えてのことでございます。
 明は1368年に始まるので、
その150年前――1218年まではありうるということでございますな。
 
 では後ろのほうは? と申しますと、
当然ジンギス・カーンさまが生きていなければ話になりません。
 
 ジンギスさまの死亡したのは1227年8月25日だそうでございますから、
1218年から1227年までの10年間
可能性があるということでございます。
 
 ……。
 
 いやね、もう少し詰められると思ったのでございますよ。
 
 注目したのは、540の「お宝」。
 その中に、「明王朝の早逝した王妃」という言葉がございましょ?
 
 その王妃がお亡くなりになっていなければ
このお宝があるはずはないのでございますから、
それ以降にまで絞れると考えたのでございます。
 
 そうなりますと……。
 
 まず、ハーマンさんは14世紀の人だと紹介されているので、
明へ行ったのも14世紀のこととなりますよね。
 
 とすると、彼が訪れたのは、
初代皇帝・朱元璋(洪武帝)さまの御代だったと考えられます。
洪武帝さまは1398年にお亡くなりになるまで皇帝だったので、ほぼ間違いないでしょう。
 
 ですから、そのお后さまの中から、該当する人物を探せばいいのでございます。

 となると、まず候補に挙がるのが馬(ば)皇后でございますが、
このお方は長く生きていたみたいなので、たぶん違います。
なんといっても、1382年まで生きていたので、150年前は1232年。
ジンギスさんの死んだのよりもあとになっちゃう。
 
 その他の妃に関しては、洪武帝から嫌われていたり、
ウィキペディアに名前だけしか載っていなかったり……。
 
 そんな中で、条件を満たしたのが、成穆(せいぼく)貴妃という方でございました。
 このお方は、1343~1374年とまぁ短命ですし、
死を悼んで洪武帝が諱(いみな)を送ったということですから、
かなり愛されていたことでございましょう。
 
 というわけで、彼女の死亡年から150を引くと、1374-1501224年。
 それを考慮に加えると、
 1224~1227年
 その年間に絞れるのでございますな。
 
 
 と、まぁ……。
 
 なのですが……。
 
 ここまで読んできて、何が間違いかお分かりでございましょうか?
 
 行を開けますので、ちょっと考えてみてください。
 
 
      ☆        ☆          ☆ 
 
 
 
 
 
 
 
 答:この物語の主人公は、ハーマン・オクトーネさんじゃないのですな。

 もしも、彼女とともに埋められたという“人形の館”の見取り図を発見したのが
彼だったのなら、それ以降というこの仮説は認められます。
 
 でも、この物語の主人公は君
540のお宝を発見した(発見する可能性がある)のも、なのでございます。
 
 ですから、この見取り図が埋められたのも、
ハーマンさんがルドスを訪れたのよりのちの時代ということも考えられるわけで、
この仮説は成立しないということになるのでございます。
 
 それ以外の地図が、
ハーマン・オクトーネさんが訪れる以前からあったものと目されますし、
その時代から時が止まったようなルドスの迷宮でございますから、
この人形の館の見取り図も、
それ以前から存在していたと思いたいものではございますが、
そうだと言える証拠がございません。
 
 残念でございますな。
 
 
 あとは、
ジンギス・カーンの事跡からルドス来訪の時期を推測するか、
明の外交からオクトーネさんが明にやって来た時期を推察するか、
しかないでしょうが、
そのあたりは詳しいかたにお委せいたします。
 
 作中に描かれた物などから、
時代を特定したり矛盾を見つけ出したり出来ないかと思ったのでございますが、
さすがそのあたりはぬかりないようでございます。
 
 そもそも、時代はハーマンさんが訪れたときではございませんから、
そのようなところを探しても意味はないのでございますが……。
 
 でも、時代が現代だとしてもこの作品、
明やそれ以前の時代から延々と時が惑い迷い止まり続けている感じが、
雰囲気としてよく描けておりますよね。
 
 それでついつい、
ヒスイの人形の館のことを考慮に入れてしまった、
のでございます。
 
……。

 
言い訳ではございますが……。

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