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2024/04/25 『最強最悪の信長軍を倒せ!』。フローチャートのズレた部分を修正いたしました。いえね、全角のなかに半角が混じっていると、ブラウザで表示されたときにズレが起こるのでございますよ。作業中は大した違いないので、それにちょっと気づきにくいのでございます。
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フェアリーテイルゲームブック2018/11/03フェアリーテイルゲームブック 
『夢幻島の怪物』

藤浪智之・著 真島ヒロ・原作・イラスト
(講談社KCDXラノベ/2018/10)


 (1回目は2018/10/28 (Sun) )
(2回目は2018/10/29 (Mon)
(3回目は2018/10/30 (Tue)
(4回目は2018/11/01 (Thu)
 
 

☆ 注意、というか警告です。
 
 

 最後まで書いたら、

ものすごーくネタバレになってしまいました~。

 
 

 ここまでだってネタバレなんですけれど、いや、もう、それ以上に。

 ですから、ネタバレ嫌いという方や、まだプレイしていないという方は、
読むのやめておいてください。

 そんなわけで、レビューは、

「プレイしていない人は読んじゃダメー!」
 
からのスタート。



 ご了承くださいませ。
 
 だってぇ、最後まで書かないと、ホントのレビューにならないんだモン。


☆ というわけで、感想はここからが本文です。


 175→307→269と進み、青白い光に包まれながら遺跡の奥へ。

「あなたたちも、来たのね」
前方には、ミルとシュピーが待っていた。

 いったい、彼女たちはどうやって来たのだろう?
 瞬間移動で来たような形跡はないし……。

 やはり、「きみ」たちと同じように試練の扉を通り抜けてやってきたのだろうか。
 いろいろと悩み多き少女のようだが、
だとすればシュピーがその助けになってくれたのだろうか。
 それとも、この変な生き物がいれば、試練の部屋はスルーパスなのか?
 ミルのそぶりには、困難を乗り越えてきた感じが無いようにも思えるのだけれど……。
 
 まぁ、どうでもいいことだ。
 
「きみ」たちは、彼女らと合流してさらに奥へと進む。

 遺跡の中心と思われる場所へ。
 そこはとても広く天井の高い岩屋で、青白い光に満ちている。
 正面には村にあったものとそっくりの石碑があった。
 文中では描写されていないが
(と思ったら、あとのパラグラフ157で書かれていました~)、
イラストからすると、光はそこから発せられているらしい。

 石碑には文字が書かれている。
 プレイヤーにも読めるように、下の囲みにその訳が書かれている。
 
(この文章を読んで、FFシリーズの『モンスター誕生』
 (発売前「ウォーロック」誌に載った仮タイトルは、英題直訳の『破壊を呼ぶ怪物』)
   に想いを馳せる人は……いないか)
 
 
 
 選択前には、「これが最後の選択だ」と書かれている。
 
 丁寧なことだ。
 
 言葉にほぼいつわりはなく
(実際には選択肢がある箇所もあるが、大筋はここで決まる)、
これによって自分の正体や結末が変わる
 
 
 だが、本当の結末に到るためには、「きみ」の魔法が必要になってくる。
 その意味で、「きみ」はここに来るように
運命もしくはこの島の意思に呼び寄せられたのだ。
 
 以前書いた”「この本の読み方」には書かれていないもの“もここで使う。
 だが、特になくても問題ないだろう。
 CDも要らない。
 

※ 註:ここからは、もっと
 
  プレイしていない人は読んじゃダメ!!!

 
 
  ☆    ☆    ☆
 
 
「よくぞ、この答に到達した」
 
 石碑の「秘密」を「予兆」によって正しく見極めると、
シュピーの声を借りた遺跡の意思からこのように祝福される。

 島とシュピーの秘密がここで明かされる。
 シュピーは、ミルの親とは関係なかったようだ。
 強いていえば……。

 ガンモ
 
 100年の想いをため、その「ねがい」をふりまくために、
聖なる鳥はその巨きな翼をはばたかせる。
 
 世界が人々の願いで変わっていくように……。
 
  ☆   ☆     ☆
 
 書かれている以上のシュピーのライフサイクルはわからない。
 超常的な生き物なので、常識は当てはまらないだろう。
 
 夜空に姿を消したシュピーは、そのまま大地を映す鏡――
空となり世界へと拡散していく。
 一方遺跡では、目に見えないほんの小さなタマゴが生まれ、
それが世界中の願いを吸収し、
長い時間をかけて少しずつ少しずつ大きくなっていく。


 そして、

 時期が来ると、それは生き物の姿を取って島に現れる。

 人の想いの鏡だから、そのときの姿はあるいは、

この物語で語られるシュピーの姿とは違うかも知れない。
 もっと恐ろしいものかも知れないし、もっと優しいものかも。
あるいはまったく違う形かも知れない……。
 
 そんなところだろうか。
 
 
   ☆   ☆   ☆
 
 夜は明け、新しい朝が訪れ、冒険は終わった。
 
 「フェアリーテイル」が持ち帰った情報で、遺跡の調査が行われることだろう。
  ……。
  
 
  
 ここで気になるのは、ミルのことだ。
 物語の最後に、彼女は言っている。

「この島で<巫女>の血を受け継いでいく。
今度はこの話を正しく伝えて……。
百年後に、またシュピーが戻ってくるときのために」
 
 だが、
 彼女の立場はどうなるのか。
 
 遺跡とその魔法については、彼女の母親もあまり知らなかったそうだから、
今回の出来事以上のことは、ミルもそれほど知ってはいないだろう。
 
 島長は島の観光化をもくろんでいるから、遺跡周辺にも手が加えられそうだ。
 
 そのとき、彼女は脇に置かれ、
その言葉は軽く、あるいは邪険に扱われことはないだろうか。
 パラグラフ126で島長が、
森の小屋は取り壊し、彼女は村に住まわせると言っているが、
それも余計な口出しをさせないためのようにも思われる。
 
 心ない観光客によって、遺跡が荒らされるようなこともあるのではないだろうか。
 
 
 さらに、
 村の一員として迎え入れるというが、
 そのとき、それまで疎んじていた島の人が、どう彼女と接するだろうか。
 彼女がどう心を開いていくか。
 両親はおらず、シュピーが去った今、後ろ盾もない。彼女は独りなのだ。
 はたして上手く打ち解けていくことができるだろうか。
 
 ……
 ……
 
 救いは2つある。
 
 ひとつは、これが魔法がふつうに存在し、
それが敬意を持って受け入れられてる世界であると言うこと。
 だから、遺跡も、その魔法も存在を認め、敬意を持って受け入れられるだろう。
 その巫女も同様に――。
 
 もうひとつは、
 彼女が、もっとも長くシュピーと一緒にいたということだ。
 だからあるいは、
 彼女の夢や願い、想いがもっとも多く、
シュピーの中に取り込まれたのではないだろうか。2018/11/03ミルさん
 
 だとすれば、
 ほんのわずかだけ多く、
 彼女に救いをもたらすように
未来は変わっていくのではないだろうか。
 
 願わくは――、そうあって欲しい。
 
 
 そのわずかな変化が、
彼女にしあわせをもたらしますように――。
 

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