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2025/05/24 『真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-』。ヤングジャンプにて完結いたしました。お話は映画と変わりませんが、人物の掘り下げが行われ、セリフも見直され書き足されたようで、大分理解しやすくなりました。映画がダメだった方、単行本が出ましたら読んで見なさるとよろしゅうございましょう。まぁ、ただでも、やっぱり苦手ですなあ。苦手なのであまり知りませんが、こういうのがセカイ系とおっしゃるのでございましょ。ジークアクスもそうでございますが。この2作品、別の方が創った作品をパロディ・リスペクト、もろもろ入れ込んで丁寧に再構築するまではいいのでございますが、その中心にテーマ性を持った監督自らの作品を持ち込んでいくあたりが、原作陵辱という感じがしてしまうのでございます。背景となる作品がそっくりに作り込まれている分、特に。
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著     : 築地俊彦、新井輝、長野聖樹、七月隆文、水城正太郎
原作   : 畑健二郎
構成   : 水城正太郎&枯野瑛(A-Team)
イラスト : 畑健二郎、美水かがみ、氷川へきる、
        あぼしまこ、YUG、あらきかなお、きぃら~☆、とりしも、むらたたいち

(2009/8 ガガガ文庫 小学館)

*ショートストーリー

「初の女性○イダーって何度も聞いたけど、気のせいですか?」 著/新井輝

「執事殺しフィギュア地獄」 著/築地俊彦

「貴嶋サキの驚愕」 著/七月隆文

「積○気冥界波って、ハー○ス軍には
 ただのバシ○ーラだよね?
 気をつけよう、迷子の伊澄と黄泉の国」 著/長野聖樹


 この作品の特徴は、
とにかくパロディが多い、ということでございます。 
それはまあ、上に挙げたショートストーリーのタイトルをご覧になっても、
おわかりいただけましょう。

 原作でもそうなのでございましょうか?
 だとしても、それ以上という感じがいたします。
 ジャンプネタは、見つけるたびにラッキーになる可能性もございますし。
伏字だったり伏字じゃなかったりする部分も多ございます。
ネットで話題になったようなヤツも取り込んでおりますな。
 それも、近頃話題になったようなものまで。
 
「漢字の読み間違えでマスコミから叩かれ、
おまけに大臣には裏切られ、政権交代の話まで……」(p.71,224)とか、
「同じ脚本を何回も放送したアニメ」(p.225)とか、
「ノリ○(ピー)」(p.178)とか――(これは偶然なのか??)。

 …… ……

 いいのか?

 いずれにせよ、あと何年かすると面白みがわからなくなってしまうんじゃ……。

 いや、そうじゃない!

 何年か経つと、ここに載ったようなパロディは、
マニアックなトリビアと化し、それはそれで楽しいはずだ!!

 と断言するかたもおられるかも知れませんが、

普通の方には、
お熱いうちにお召し上がりくださいませ
と申しあげる次第にございます。

 さて、
ゲームブック部分について、
システムは、ブレナンのシリーズに似ておりますな。

生命点の、サイコロ2個ふって4倍は同じ。
戦闘は、サイコロ2個をふって、基準点と比べる(ここでのそれは7)
というところまでは同じですが、ダメージ点が、
敵は出た目から6を引いたもの。
キミは出た目のままというような形で、
主人公側を有利にしているのが特徴でございます。

(ご存じない方に説明いたしますと、ブレナンのシリーズでは、
エクスカリバージュニアを装備することにより基準点が下がることで、
主人公を有利にしております。敵が強いので、あまり有利じゃないのですか……)

 あと、以前にも書きましたが、
絵を描かせたり「黒歴史」を書かせたりというあたりもブレナンっぽいですな。
 もっとも、考えてみますとそれだけで、パズルとかなぞなぞとかはございませんが。

 でも、パラグラフ構成やアイテムもゲームブックらしいものを持っておりますし、
物語自体もバラエティに富んでいて楽しいものでございますから、
充分にゲームブックとして楽しめると存じます。

 あっ、アイテムに関して注意事項を。
 アイテムは、作品中で手に入るものを指しますし、
いろいろとたどっていけば、それはちゃんと手に入ります。
 ですから、パラグラフ1には、
「『少年サンデー』を持っているなら、」
という選択肢がございますが、
 実際にあなたが、何冊「少年サンデー」をもっていても意味はございません。
ゲームブック内で、
「『少年サンデー』はゲットすることができました」
と書かれている部分がございますから、
その文までたどりついた時に、
はじめて『少年サンデー』を手に入れることが出来るわけでございます。
 当たり前だ、とおっしゃるかたもいらっしゃるかもしれませぬが、念のため。

 

 あと、この作品で、
 制作者の方(あとがきによりますと、枯野瑛先生?)が、
ゲームブックをよくわかっている、と思いましたのは、

ラスボスのあと、トゥルーエンドに向かう選択肢にほどこされました、
ちょっとした仕掛けからでございます。
* (具体的には……、クリアしてからじゃないと見ちゃダメ!! ですが ***パラグラフ38ですな)
 そうそう、これこれ。
 こういうのにやられて、
堂々巡りをしたゲームブックがいくつあったことか!!
 で、さんざん右往左往した挙句に気づいて、
おもわずつぶやくわけですな。
「こういうことか……!」
と。

 そういうことも含めて、
いやいや、楽しいゲームブックでございました。


 

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