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2025/04/21 『中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。』見ました。2話。怪談話、真相、真相に触れずに納得させる説明と三段構えのお話になっているあたりが京極堂でございますな。それをコンパクトにまとめているのがちょっと感動。新鮮でございました。
[8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18]
(上に書けなかったので、こちらへ)

清水区にございます東海大学海洋科学博物館自然史博物館とともに
2023年の月をもって有料入館終了となるそうでございますな。
海洋科学博物館は1970年(自然史博物館は1981年)の開館なので、
50年以上の歴史に幕を閉じることとあいなります。
コロナの影響も大きかったそうですが、主な理由は施設の老朽化みたいですな。
ニュースでは20年以上使っている濾過装置でしたか、
などが映し出されておりました
 
老朽化ということは設備を新しくしていけなかったということでございますから、
それだけの予算を組めなかった、うち明けて申さばそれほど儲かっていなかった
ということでございましょう。
近ごろは話題も耳には入ってまいりませんでしたし。
 
水族館は、全国色々な場所に出来ましたからな。
開館当初は話題になった大きな水槽も今では珍しくございませんし。
 
アピールできるポイントを作って盛り返したという水族館の話とかも聞きますが、
大学母体の研究施設ということで、
そこら辺のフットワークをかるくできなかったのかな? 
いや、下衆の勘ぐりでございます。
 
事実上の閉館以降は、
研究と学芸員育成、それに教育の施設としての仕様を考えているとか。
 大学の施設としての役割に特化するという感じでございましょう。
  
また2026年にはエスパルスドリームプラザの横あたりに、
静岡市が海洋文化施設を作る予定だそうで、
そちらに役割を移行することも閉館の理由だったみたい。
 
まぁ、三保半島の先端よりも、
町中、観光施設の隣の方が入館者数は多そうでございますな。
三保の突端にあったことにらしさはあったのでございますが──。
 
そのあたりは慣れの問題でございましょう。
 
海洋科学博物館のあるあたりって、本当に先端で、
その先には海岸しかないのでございますよね。
 
ですから、初日の出の時以外にまちがってというか勢いでこのあたりまで来て、
博物館や隣接の駐車場をスルーすると、ちょっと恥ずかしかったり……。
 
まぁ、その場合は脇道のような道をとおって浜まで行き、
海岸沿いの道で帰るのでございますが。

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「いますぐ名探偵 犯人をさがせ!」いますぐ名探偵
桂林ブックス:作
チョ・スンヨン:絵
鈴木沙織:訳
(文響社/2021/12)
 
 以前見つけて気になっていたのですが、
次に本屋さんへ行ったときに
売れてしまっていて買えなかった本でございます。
 この前見つけて買ったのでございますが、
第2刷でございました。
 
 著者チーム韓国の方のよう。
 韓国の作品なんて珍しいなぁ。
 
 表紙は15の部屋が並ぶ建物が描かれております。
 それぞれの部屋からは人の顔がのぞくようになっていて、
そこに赤いプラスティック製のがついており、
それを開けたり閉めたりできる仕組みになっております。
 
 ギミックのある本っていいですよねぇ。
 
 見本がございましたが、中を見ると『ウォーリーをさがせ』的な遊びもあるみたい。
 
 というわけで買ってみました。
 
 開けてみると容疑者シートが2枚入っております。
 その両面に別々の容疑者たちが描かれていて、
これを表紙スリットに挿入することで準備完了でございます。
 
 2枚のシート両面なので、4つの容疑者グループ。
それぞれのグループは4つの事件で使うので、4×4。
合計16犯人さがしが楽しめるというわけでございます。
 
 段取りといたしましては、
読者(プレイヤー)は、目撃者などのセリフを読み、
「怪盗団の紹介ページ」を参照して、条件に合わない人物の窓を閉めていきます。
 それを繰り返し、最後に残った人物(1人~2人)が犯人というわけでございます。
 
 犯人をさがせ 犯人をさがせ

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令和四年5月
 
 
2022/05/02 007『スペクター』を見る。
『スカイフォール』ではとだったが、今度はと一緒。
MI6内部のそれも非工作員が、現場でボンドと行動することはなかったので、
違和感というか007映画ではなくて普通のアクションものに感じられる。
 
ちゃんと見ていなかったからだろうけど、
スペクターも過去作へのリスペクトを感じられなかった。
せっかく『スペクター』というタイトルなんだから、
昔の感じバリバリでやってもいいのに……。

007も25作ぐらいやっていると、新しいことをやらなければ、
と思うのだろうなぁ。
 
(5/31に記憶で書いているので、間違ってるかもしれません)
 
 
2022/05/04 『アンネの日記』を見る。
昨日、BS-3で。「休憩」のちょっと前から。
原作、というのかな、を読んでいなかったので、どんな話か分からなかったが、
ラブストーリーになるとは意外だった。
 
ナチスの兵士がやってくるシーンでは、彼らをあまり描かないで、
部屋の外、ドアや階段などの
音や映像で緊張感を表現する描写が印象的だった。
 
 
 
2022/05/05 今さらですが、Role&Roll誌vol.208
裏表紙にページの間違いがございますねぇ。
 
「パスファインダー」p.056となってるけどp.088。
「ウタカゼ」はp.040ではなくてp.094。
 
重箱の隅の隅でございますが。
 
 
 
2022/05/06 Role&Roll誌vol.210p.040
「新クトゥルフ神話TRPGシナリオ『煙』」
ミスタースパイスさんってすごいですよね。
 
1905生まれ1925年ジャズの時代行方不明
その後DJ活動を続け、1959年にはイベントを開いております。
 
その時、あたりまえにターンテーブルを使っているようでございますな。
そして今から50年前と申しますから1970年代初めでございましょうか、
クラブ・ミュージックの魁となるシンセミュージックを展開していたとか。
 
実験音楽ではなくヒップホップのDJがターンテーブルを使い始めたのが1970年代後半
クラブミュージックは1980年代中盤からだそうでございますから、
相当早いですよねぇ。
 
これはグラーキ音楽のセンスということでございましょうか。
 
 
 
2022/05/07 ハセガワのプラモデル、リガードを買ってまいりました。
ホントは加藤直之先生の描く1つ目のパワードスーツ? ロボットみたいのが
欲しいところなのででございますが。
バーカーサー赤方偏移の仮面』の表紙とか
トラベラー』の箱絵とかございますでしょう。
 
もっとも、それらそのものが欲しいのではないのですが……。
 
なんかもっとかっこいい絵があったような気がするのですが、無かったかなぁ。
 
 
 
2022/05/08 魔界サプリメントの表ソデ2022年発売予定
アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第二版」ってなっているけれど、
これは何なんだろう?
誤植?
それとも改版?
まさか今発売されていた第二版は無かったことに……?
 
と思ったら、『タイタン植物図鑑』にも2021年発売予定として書かれておりました。
間違いだったら誰かが気づくでしょうから、
きっと何か出るのかなぁ。
 
決定版とか合本とか……。
  
 
 
2022/05/09 北欧神話で世界の中心にそびえる世界樹、
ユグドラシルのことはご存じですよね。
宇宙トネリコなどと訳されますが、
これが実はトネリコの木ではないそうなのでございます。
 
エッダによりますと、ユグドラシルは「常緑・針葉樹のaskの樹」
となっているそうでございますが、
北欧古語のaskは、現代英語のash=トネリコの他に
「鋭い・尖った」という意味もございまして、
ここでは単に「常緑で葉が尖った大樹」という意味である可能性が強いのだとか。
 
ユグドラシルがトネリコだという誤解は19世紀に生まれたのだそうでございますな。
 
この書ではユグドラシルを古代ゲルマン・ケルトの民が生命の樹として信仰した
イチイの木だったと考えておられます。
 
((参考:『木々の恵み』
     フレッド・ハーゲネーダー著 玉置悟訳(毎日新聞社/2009/1)
 
 

2022/05/10 「魔界サプリメント」
奈落とヴォイドのあたり読みが浅かったので、変更しておきました。
 
半可通ですみません。
他にも間違っている部分がございますと思われますので、
ルールを支配する方は、ルールブック・サプリメントを熟読し
正しい運用をなさってくださいませ。
 
 

2022/05/11 静岡ホビーショー。定員に達したため、入場者締め切りか……。
残念。
インターネット上の速報とかを見て回ることにいたします。
 
 
 
2022/05/13 スタディとスタジオは同一語源なんだぁ。
言われればそうかと思うけど、言われなければ気づかないなぁ。
 
 
 
2022/05/14 イレギュラーな発売日がたたったのか、
ジュンク堂静岡店にはまだ「Role&Roll vol.211は出ておりませんでした。
もう売れたという可能性もございますが、
vol.210が表紙を前に展示されておりましたので、
まだという可能性が大きいかと……。
 
p.178を見ますと、次号vol.212の発売は5月30日ごろでございますかぁ。
以前は月半ば頃の発売だったので、それに戻るんじゃないかと思っておりました。
 
 
 
 
2022/05/15 セイタカアワダチソウ
花粉症を引き起こす雑草ではないのだそうでございますな。
花粉症の原因となるのはブタクサ
 
えっ、この二つって同じ植物じゃなかったんだ……。
 
 
 
2022/05/18 ゲームブック『マッシュル』。B-5。
沸点を下げてお湯を沸かしたっていうけど、それで大丈夫? 
お湯の温度は低いままだから、
お茶を淹れる温度には達していないんじゃないの?
 
 
 
2022/05/20 NHK-BS「ヒューマニエンス 呼吸」
最後のところをちょっとだけ見る。
酸素がない時代、
生物は深海に棲み、マグマから出る硫黄によって呼吸をしていた。
そのため人間の体の成分にも40gぐらいだったか硫黄が含まれ、
最近の研究ではそれが酸素呼吸に不可欠な要素となっているとわかったとか。
 
だとすると、
硫黄のにおいがするところに棲んでいる悪魔みたいなモンスターは、
硫黄呼吸のまま現在にいたってる生き物なのかも?
 
 
 
2022/05/23 なぞのまとめ「2020/12/03」
まんから」のことを書きましたが、この名前には元ネタがございました。
江戸時代の黄表紙『虚言八百万八伝(ウソハッピャクマンパチデン)』に記された
万八といううそつきがそれでございます。
 
父親は滅法弥八(メッポウヤハチ)、
母親は源氏名を虚言(ソラゴト)という欺城(ダマシロ)屋の遊女。
幼名を千三(千のうち三つしか本当のことを言わない)。で、
成人して万八となったとか。
 
一万喋ったら、そのうち9992までが嘘ということでございますな。
作者は四方屋本太郎正直という人で四方赤良(太田蜀山人)とされているけど、
それも怪しいとか。
嘘を嘘で固めたと申しますか……、
 
すばらしい
 
(参考;『話のたね』池田弥三郎(文春文庫/1979/4)
 
  
  
 
 
2022/05/25 「数独は1892-1895年にフランスではじめて新聞に掲載され」

という記述があったので
(『なんでもはじめて大全』スチュワート・ロス:著 
        西田美緒子:訳/東洋経済新報社/2020/12)、
えっ、そんなむかしからあったの!? とビックリして調べてみました。
 
まぁ、原型と言うべきものでございますな。
3×3に分かれていなくて9マスを埋めていくものでございました。
 
すごく難しそう。
 
 
 
2022/05/26 (続き)で、数独の直接のルーツはと申しますと、
「ペンシルパズルス・アンド・ワードゲームズ」
(デル・マガジン/1979/5)というアメリカの雑誌に掲載された
「ナンバープレイス」だそうでございます。
 
作者は匿名のため不明なのですが、
おそらくハワード・ガーンズさんという方。
その人が退職後、74歳の時に掲載されたもののようでございます。
フランスの原型については知らなかったみたい。
 
1979年でございますから、それでも今から40年以上前ですな。
ただし、その時はほとんど注目されなかったとか。
それが今や、世界中に広まっているのでございますから──。
運なのか見せ方なのか、とにかく分からないものでございますなぁ。
まぁ、そうしたことって、しばしばございますよね。
 
 
  
 
2022/05/31 ライオン夜行性でございますが、
そうなったのは人間の狩りによってだという説があるそうでございます。
古代メソポタミアの時代から現在にいたるまで連綿と続くライオン狩り。
アフリカ全土にいたライオンは、50年前には10万頭に、
ここ20年の間に2万頭あまりまでにその数を減らしてしまったとか。
ライオンが家畜を襲うからということもございますが、
それだけ人間の生息域がライオンのそれを脅かしているということでございますな。
 
 ちなみに、ライオン群れを作るのは、
以前は効率のよい狩りをするためと言われてまいりましたが、
今はむしろブチハイエナなどに獲物を捕られないように
集団を形成するのだといわれているそうでございます。
 
 
メスしか狩りをしないというのも誤解で、
オスも狩りをしますし、その成功率も高いということでございます。
 
(『家のネコと野生のネコ』
  澤井聖一:本文・写真解説 近藤雄生:野生のネコ本文/
   エクスナレッジ/2019/7)  
 
うーむ、
人間も集団を作ったのは、狩りや作物の育成の効率のためよりも、
わが身や収穫物を守るためが第一の理由だったのかもしれませんな。 

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『古代エジプトサバイバル 地下墓地
 ミイラの地下墓地から大脱出 
 生死をめぐる130の分かれ道』
 フィリップ・スティール:著
 岡本由香子:訳
(ライツ社/2022/4)
 

店頭で見かけ、パラパラとページをめくり、
パラグラフ分岐を確認してすぐに買いました。
 
SCRAPのゲームブックやナゾトレ本などと
いっしょに並んでおりましたし、
オビに「むずかしすぎて7回死にました」とございましたので、
難易度が高いものと身構えて始めたのでございますが、
ち~ともそんなことはございませんでした。
  
 むしろ滞ることなくサクサク進み、
この選択肢選んだらダメだろうなというところをチラ見した以外で
ゲームオーバーを見たのは一回。
 
 その一回とはゴールのページでございます。
 
 では面白くないのか、価値がないのかというと、そうでもございません。
 
 タイトルから分かるとおり、
ピラミッドの中を右往左往するわけでございますが、
ピンチが次々と用意されていて、飽きさせないのでございます。
  
 君のするべきことは財宝を手に入れることではなくて、
この墳墓から脱出することだということを肝に銘じ、
それを踏みはずさないように跳び先を選んでいけば致命的なことはございません。
 
 専門知識が必要なところや運やカンが必要な、君の力では確実ではないところは、
ちゃんとヒント、あるいは答が用意されております。
 
 巻頭にある「ホルスの目のお告げ」の図から指示された絵文字を探し
そこに書かれたパラグラフに跳べば
そこにヒントが書いてあったり、次につながっていたりするわけでございます。
  
 地下墳墓
 
 そのワンクッションにパズルを解く面白さがあり、
飽きずに進めることができる要素になっているのでございますな。
 
 巻末には、正解マップとルートまでついており、いたれりつくせり。
 
 煎じつめれば、知育・教養を目的とした児童書……なのですが、
墳墓の出土品の写真がふんだんに使われていて、
子供向けの安っぽさはございません。
 難しそう、と感じたのも、
手に取ったときに児童書の感じがなかったためでもございます。
 
 というわけで、なかなか楽しいご本でございました。
 
☆ しかし、130の分かれ道というのは、偽りありでございますな。
  パラグラフ数は130でございますが、
  そのすべてに分岐があるというわけでございませんので。

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うらぶれた古い洋館。
真夜中さ迷っていると、とつぜん電話のベルが──。
  
ホラーものでよくあるシチュエーションでございますな。
取ってみると、意味不明のうめき声だったり絶叫だったり、
とにかくこの世のものではない声が耳を震わせるわけでございます。
 
でもなぜ、夜鳴る電話はそのように恐怖の対象になるのでございましょうか。
 
ありきたりな答はいろいろと思いつきましょう。
 
が、それはさておいて、でもなぜ
チコちゃんに叱られる』風に申しますと答は、
次のようにあいなります。
 
 (答えを見る前に考えたい方は考えて)
 
 

     ☆     ☆    ☆ 
 
 
 
答:電話局の職員は公務員だったから~~!!
 
チコちゃんらしい答でございましょ?
どういうことかと申しますと。
 (説明の前に考えたい方は考えて)

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(タイトル下に収まらなかったので、ここで)

『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』辻真先(東京創元社/2018/8)
 
 昭和7年名古屋生まれの作者が送る、東京と当地を主舞台とした作品。
時代的にはシナ事変の直前かな、満州の事情なども関わってくる。 
 名古屋汎太平洋平和博覧会が開催された期間、
その隣にしつらえられたという設定の「慈王羅間(ジオラマ)」が目玉の舞台となる。
 
 前半は当時の状況などをいろいろと結びつけて、情報をあふれさせている。
やり過ぎな感があるが、多分そこを自然な感じにするともの足りなくなるのだろう。
 
推理小説というよりも探偵小説
読者が謎を解くのは不可能に近いと思う。
パノラマ館ならぬ慈王羅間館が目玉の舞台となっている
ことからわかるとおり、乱歩作品へのオマージュもある。
それも悪ノリ、かなり好き勝手にやっている感がある。
当時の技術でこれは無理、現実と見間違えるほどには出来ないだろうと思うけれど、
そこら辺はフィクションということで割り切っているのだろう。
当時これを作るとしたらを考えるのは楽しい。
でもエログロ・悪趣味は嫌だなぁ。
そもそもこんなものに大金をかけたということは
いくら大金持ちとはいえ信じられない。
 
トリックも、当時の技術を考えると、
フィクションでなければ成立し得ないもののように思う(現代でも無理かと)。
 
二十面相オマージュならそれもありということか。
どちらかというと大トリックはルパン三世な感じがしたけれど。

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『マッシュル―MASHLE― マッシュル
 マッシュ・バーンデッドと冒険の書1』
 甲本一・星希代子:著
 (集英社/2022/5)
 
 
 3~4日前に
このような書が出ているのを知り、
あわてて買ってまいりました。
 
 相変わらずですが
原作マンガは読んでおりません。
 
 著者の星希代子先生は
ハイキュー!!』のノベライズを手がけている方だそうでございますが、
そちらもでございます。
 
 マンガについては(他もという声もございますが)、
まったく無知でございます、あいすいません。
 
 原作の概要はと申しますと、

 魔法を使えない主人公マッシュが魔法学園に入学し、
その身体能力だけで試練を突破していくというギャグ系の物語……。 
 
 まぁ、わたくしよりもみなさんの方がよくご存じかと存じます。
 
 というわけで、さっそく本書について──。
 
 五章構成で、原作に登場する主要人物たちが
それぞれの章の主人公を務めるようなつくりになっておりますな。
 各章のタイトルとパラグラフ数は以下のとおりにございます。
 
第一章 マッシュ・バーンデットと予告の森       [36]
第二章 ランス・クラウン重力魔法の災難        [22]
第三章 ドット・バレットと魔法薬学の課題       [23]
第四章 フィン・エイムズと夜の彷徨(ほうこう)     [49]
第五章 レモン・アーヴィンと秘密の饗宴(きょうえん)  [22]
 
 第0章「冒険の前に」は、読者に対する呼びかけ
 各章の14は、ゲームオーバーやり直しのパラグラフになっております。
 
 ちなみにしおりつき。
 
 パラグラフ数は50以下でございますし、数値的要素もございません
 けっこう単純ではございますが、物語的には面白いので楽しめる。
 こういうのでいいんだよ、こういうのは──。
 
 と簡単に終わらせようと思ったのでございますが、
それだけで終わるのは惜しい気もするのですな。
 
 第章はマルチエンディングでございますし、
 第章は多方向移動型で、
     入手したアイテムの組み合わせにより成否が決まる
    (成功といっていいのかは微妙でございますが)という、
     本格的に一歩足を踏み込んだものになっております。
 
 
 タイトルは『冒険の書①』となっておりますから、
②以降も企画されているのでございましょう。
 
 となると、この作品は、読者にとっても入門的、
作者にとっても足慣らし的な意味合いだと思われます。
 
②では、五章が三章になり、パラグラフ数が多くなるのではございませんでしょうか。
 
 次作がまるまる一冊一作品ということも、十分にありえはいたしますが、
やり方はあるとはいえ、それではちと重い気がするのですよね。
 
 五章で内容的にこの軽さですと、
三章ぐらいがちょうどいいようにわたくしは存じます。 

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シンウルトラマン」上映にあわせて、特報ポスターなど
シン仮面ライダー」情報が少しずつ公開されてまいりましたな。
妄想がはかどると同時に、予測がつきづらくなります。
 
何よりも大きな情報は、ショッカーという組織についてでございますな。
 
Sustainable Happiness Organization
  with Computational Knowledge Embedded Remodeling
 
この頭文字をとってSHOCKER=ショッカー
 
ぐーぐるさんに訳させると
計算知識が埋め込まれたリモデリングを備えた持続可能な幸福組織
となりますが、
仮面ライダーに沿った訳をすれば、
脳改造による永遠の幸福組織」ぐらいの意味合いでございましょう。
 
それにしたがって、
テレビシリーズ冒頭で繰り返されていたナレーションの言葉も変わっております。
  
もとはご存じのとおり、こんな感じ。
 
仮面ライダー・本郷猛は改造人間である。
 彼を改造したショッカーは世界制覇を企む悪の秘密結社である。
 仮面ライダーは人間の自由の為にショッカーと戦うのだ!
 
 それがポスターに英語で書かれたものですと次のようになっております。
  
Kamen Rider Takeshi Hongo is an augmented human being.
 He was upgraded by SHOCKER,
 an all-loving secret society that pursues happiness for humanity.
 Kamen Rider has pledged to fight against SHOCKER
 to ensure human beings stay human.
 
こちらはぐーぐるさんの訳そのままだとこんな感じ。
 
仮面ライダー1号は増強された人間です。
 彼は人類の幸福を追求するすべてを愛する秘密結社である
 SHOCKERによってアップグレードされました。
 仮面ライダーは人間が人間であり続けることを確実にするために
 SHOCKERと戦うことを約束しました。
 
 にしても、ぐーぐるさんは
Kamen Rider Takeshi Hongo」をなぜに「仮面ライダー1号」と訳すのか?
 
まぁ、そこら辺の推敲はコンピュータにはむずかしいかもしれません。
 
 
 それはさておき、ショッカーの目的でございます。
 
 自ら悪の秘密結社を名乗るような組織は大したことがない
ということは別にいたしましても、
人類幸福追求のための博愛秘密結社でございますからねぇ。
 
 でもこれは、原作にあるものなのでごさいます。
 最終章ともいうべき「仮面の世界(マスカーズワールド)」の序盤、
一文字が助けた、ショーカーから逃れてきたというXのセリフでございます。

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「Role&Roll」vol.206の
ディヴアインチャージャーG シナリオ「もふもふの侵略者」よりでございます。
vol.208の読者欄に載せていただきました。
 
もふもふ
 
 

うさこぷたーもウサギモチーフでございますから、
ほかにしようかとも思ったのでございます。
 
 たとえば、「エクリプスフェイズ」とか。
ですが新撰組って興味ないんですよねぇ。
鞍馬天狗とか出すのも設定的に変そうでございますし。
 
シャドウラン」のベヒモスも魅力的ではございましたが、
年末の忙しさもあって、ちょっと時間切れでございました。
 
 さて、このシナリオ、
呪力増幅装置なんて面白そうな装置があるのに、
効果的に使われていない気がしたのでございますよね。
重要な装置なのにどうでもよさそうな人に管理を任せておりますし。
 
 というわけで、機械を活用する方向に持ってまいりました。
 
 ウサギさんは最初、元ネタよりにしようと描いておりましたら、
ホントにちょっと黄色いネズミっぽくなってしまいました。
 
 ので、目を動物よりにしてこのような顔となった次第でございます。
 
 巨大化いたしましたが、
まぁ、大きくなっても正義のティマーチームの敵ではございませんでしょう。
 
 元のシナリオにつきましては、クライマックスの戦い、
もう少しPET絡ませてもよかったんじゃないかなーと思いました。
 
 ダメージを与えることは出来なくても、戦闘のとばっちりで
PETの攻撃がDCたちに当たってしまう可能性があるとかでございますな。
 
 それこそ増幅装置を破壊するとか弱めておけば、
そのダメージを減らすことが出来るですとか。
 
何かPETをサブ的に絡めることが出来た方がよかったような気がいたします。

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「本の雑誌」2022/4 「◯図書カード三万円使い放題!」(p.76-79)を、
  寝起きに書いた方の名前も見ずにぼーっと読んでいました。
 
 わかりやすいしユーモアもあるしいい文章だなぁ、
と思ってタイトルの下を見返すと、新井素子先生でございました。
 
 このコーナーの文章って、
本屋さんに行って、これ欲しかった、こんな本がある、
額内でおさまった、ちょっと越えてしまった、みたいなことを
つれづれに書いていることが多いのですな。
 
 それが書きやすいですし、まぁ普通でございましょう。
 
 でも、新井先生の文章には構成がございました。
 
 自分が本中毒であるという話から始まって、
普段の生活のことを書いていくのですな。
それが自然に買った本ついての話につながっていく。
最後には、軽いオチもついていて、
一つの話としてまとまっているのでございます。
 
 別表で買った本のリストがあるので、文章に入れる必要はないのですが、
それらすべてをちゃんと入れているあたりも手際の良さを感じました。
 
 最初に著者名を見ていれば、こんな感想は浮かばなかったと思います。
多分なんとなく、読んでいたことでございましょう。
 
 
 文章を書くときは、読みやすくてわかりやすい文章を書くようにと、
国語の授業などではおっしゃいますな。
 
 ですが、そのいい例というのが見つからない
 
 小論文の例として乗っているものは、
お行儀がよすぎたり興味を引かなかったりで
そういう文章を書こうという気にさせてくれなかったりいたします。
 
 さりとて、巷の文章は読んでおしまいになってしまいがちですよね。
 
 ひねった展開とか、グッとくる表現があるものでしたら、
そこを覚えていたりするものでございますが、
読みやすい文章となると読んで面白かったで終わり。
読みやすい工夫にさえ気づかないこともございます。
 
 かく言うわたくしも、読みやすいと気づいたのは今回が初めてぐらい。
 読みやすいを読みやすいと認識することは、なかなか難しいことなのかもしれません。
 
     ☆      ☆      ☆

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魔界サプリメントの記事が書けないと次に進めないな、
と思っていたのでございますが、
前回のうさこぷたーから、かなり開いてしまいました。
 
 しかも、文章はすでに書いてある……。
 あとはほぼアップするだけになっておりました。
(とは申せ、加筆いたしましたが)
  
 というわけで、
vol.207読者欄に載せていただきました絵がこちらでございます。
 
モルエドvsコカ
 
vol.205 SW2.5「奈落の彼方に灯る炎」
モルティア&エドさんとコカトリスさんとの戦いでございます。 
 
 エドさんは少し前にも描いたので他の作品を考えていたのでございます。
 
 たとえば、ゲームノベル「深き都よりの誘い」のクライマックスですとかね。
 
 ただ、確かに絵にはなるのですが、
どうも吾妻ひでお先生の絵で再生されてしまう!
 のたうおとか、あんな感じで……。
 
 というわけで上の絵に。
 

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ゲームブッククイズ(157)

Q:『タイタン』を著した発狂した賢者の名前は?

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破滅の魔界デーモン アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第二版
 魔界サプリメント 
『破滅のデーモン』 
 グレアム・ボトリー :著 こあらだまり:訳
『魔界ガイドブック』  
 アンドリュー・ライト:著 飛竜賢   :訳
スティーブ・ジャクソン 
イアン・リビングストン:原案
安田均:監訳

(グループSNE/2022/2)
 
 
タイトルどおり、
タイタン世界のピット
 =魔界について扱った本でございます。
破滅のデーモン』のほうが、
魔界の住人であるデーモン作成のためのルール
そのキャラクターでのプレイについて。
 
魔界ガイドブック』がそのデーモンの住む
ピット=魔界についての
地名とそこに住まうデーモンたち。それに
さらなる悪の神などについて記された書でございます。
 魔界作成などのランダムのチャート類もございますな。
 
 雑に言ってみれば、魔界のルールブックとタイタン、
それにモンスター事典を組合わせたようなものと申してよろしいかと。
 
 あっ、急いで付け加えておきますと、
 
 アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版のルールブックは
これらの書を用いるために必要でございます。
 
 さて。  

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2022/04/04 『レイダース 失われた聖櫃』の最後だけちょこっとみましたが、
キリスト教的にどうなのでございましょう?
 開けると中は灰か砂みたいなものだけで悪霊みたいなものが出てまいりますよね。
 
 入っているはずの十戒とかが灰と化したのは、
契約こそが大切で、それを形にしたものは必要ないということか。
十戒の契約が、新訳によってキリストとの新しい契約に更改されたために
必要なくなったか。
 正しいものによって開けられなかったために灰となったのか。
 
 霊的な存在も、
神が聖櫃を冒すものを罰するために仕込んでおいたとも考えられますが、
別の解釈もできますよねぇ。
 
 長い月日が経つうちに聖櫃の神的威光が弱まり、
悪霊たちが中に入っていた十戒などを消滅させ巣喰っていたなんて、
キリスト教の方が聞いたら怒られそうな、
でもネタとしてはアリな解釈だってできますし……。
 
 これ、実はパンドラの筺だったという解釈のほうがあっている気もいたします。
 実は「希望」だけが中に残っているのでございますな。
 
 
2022/04/08 ハッキングの95%はフィッシングから始まるのだそうでございます。
 特殊な場合を除いてすべてってことですな。
 ……
 怖いなぁ、フィッシング。
. 

 
2022/04/13 途中から見たので間違っているかもしれませんが、
何かコロナに感染しているかどうかを判定するアプリ
外国で開発中なのだそうでございますな。
コロナに特徴的な咳で陽性かどうか判別するのだとか。
咳の出ない無症状の人は分らないみたいですけど、すごいなぁ。
 
 
 
2022/04/14 業務用をあつかっているアミカで、
ペットボトルのクックドゥを買ってきましたー。
とりあえず、麻婆豆腐と回鍋肉と青椒肉絲。
500グラムで税別各753円。
麻婆豆腐は挽肉とかは入ってないみたい。
3~4人用の箱のが大体100クラムぐらいなので、値段的には変わらないかも。
 
でも、一人で食べるとなると、箱のだと余ってしまいますからねぇ。
特に麻婆豆腐なんか、3つセットのお豆腐の1個を食べたいとときなんか、ね。
 
混ぜて使うなんて変な実験をするときにも便利にございます。
500グラムぐらいだったら焼肉のたれなんかでも普通にあるので、
悪くする前に使いきれるでしょう。
 
あまり悪くなりそうにないですし。
 
 
2022/04/17 悪い魔法使いのすむ火吹山も火山ではございませんでしたが、
日本にある火山(ひやま)、火の山(ひのやま)という地名も、
別に火山ではないそうでございます。
 
ではなぜこの地名? 
実はこれらの場所は、のろし(狼煙)をあげるのに使ったのだそうでございます。
 
同じ語源で ひたてやま(火建山)という地名もあるそうな。
(参考:『民俗地名語彙事典』松永美吉:著 
 日本地名研究所:編(ちくま学術文庫/2021/4))
 
のろしは、山の頂上で焚くのでございましょうから、
英語にしたら Firetop Mountain でございますな。
 
考えてみますと、のろしを上げる山は見通しのよい場所にございましょうし、
呼び名も必要でございましょう。
 
一方火山(かざん)は年がら年中火を上げているわけではないでしょう。
ですから、のろしのほうが火山(ひやま)と呼ばれているのもむべでございますな。
 
 
 

2022/04/18 パスティーシュはパスタと同語源だそうでございます。
マカロンはマカロニと同語源だそう。 
 ……。
言われなきゃ思いつきもしませんなぁ。
 
 

2022/04/19 『戦場は、フリーウェイ』復刻新装版を本屋さんで発見。
本当に出たんだ……。
 
ということは、ゲームブック『さらば愛しきハリウッド』復刻版に
一定の評価があったということなのでございましょうねぇ。
同時に判型は偉そうでなくてもいい。文庫版がいいということに──。
 
値段は元の倍ぐらい? 本の値段って上がったなぁ、と思いましたけど、
考えてみますと執筆しておられる方々が偉くなったってこともあるのですよね、
 
おそらく。
 
 

2022/04/20 石ノ森章太郎先生のデビュー作『二級天使』で、
いいことをすれば翼が与えられるっていうの、
元ネタは『素晴らしき哉、人生』だったのでございますな。
 
NHK-Bsでこの映画をやっていたのでわかりました。
(残念なことに後半寝てしまいました) 
 
 ウィキペディアのこの映画のところ見ると、
二級天使という名称もこの映画で出てくるみたい。
 
 それにしても……ですねぇ。
 
悪役がヘンリー・ポッターで主人公の弟がハリーって言うのは……
ハリー・ポッターに影響与えていないですよ、ね?
 
 
 

2022/04/21 6月15日に講談社KK文庫より
怪盗クイーンはサーカスがお好き ゲームブック』が出るそうでございますな。
はやみねかおる先生と藤浪智之先生のコンビで。
 
主人公「きみ」は新米の探偵兼フリーライター
 
まぁ、主人公あたりを「きみ」にするとややこしくなりそうな作品なので、
これは妥当なところでございましょう。
 
「誰が怪盗クイーンなのか推理しよう!」内容紹介には書かれてございましたが、
サーカス団員の誰に化けていたかということで、
怪盗クイーンの正体がここで分るわけではないですよねぇ。
 
 何か新しい試みはあるのかなぁ。
 折り紙を折ったり、肖像画を描いたり、たたえる詩を詠んだり
(↑そういうのはブレナンの作品がすでにやっている)……。
 
とにかく期待でございます。
 
 

2022/04/24 ウクライナって言葉、語源としては
」という意味と「辺境」という意味があるそうでございますな。
 
ウクライナ語での語源だと国、境界の中、
ロシア語だと辺境を意味すると解釈されやすいのだとか。
 
うーん、奥が深い……。
 
根も深いのかも。
 
 
 
2022/04/27 狼が家畜化されて犬になったという説は
近年では否定されているらしいですな。
 
ニホンオオカミと日本犬も遺伝的なつながりはないみたい。
 
ただし、遺伝的にオオカミに近い犬種というのはあって、
一番近いのが柴犬、三番目が秋田犬なのだそうにございます。
 
つまり柴犬がもっとも古い起源を持つ犬である可能性があるのだとか。

 『狼と野生の犬』菊水健史:監修 近藤雄生:文 澤井聖一:企画・構成
 (エクスナレッジ/2018/7) 
 
さて問題。では、二位はどんな種類の犬でしょう?
 
 
2022/04/28 柴犬に次いで二番目にDNAがオオカミに近い犬種は、
チャウチャウだそうでございます。
 
 なんか、全力で否定したくなるでしょ? 
 でもそうみたい。
 
 
中国では食用や毛皮用として飼育され、
太りやすくするため(それと逃げにくくするためでございましょう)、
後ろ足が棒状に改良されたのだとか。
 
食用の場合、肉を与えず穀物の配合飼料を食べさせ、
柵の中で太らせるのだそうでございますな。
 
骨は漢方にも使われるとか。

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前回の「『ゆうやけこやけ』と『漫画少年』ゆうやけこやけ
に対する、尋常ならざるポール・ブリッツさまの
2022/04/23 のコメントに対する回答でございます。
 
 コメント欄に書けばよいのでございますが、
横着して画像を使いたかったので、記事に。
 
 
     ☆    ☆    ☆
 
      
『ピーカーブー』は『妖怪ウォッチ』ですよね。
時代をさかのぼらせれば『怪物くん』
ぐらいはできるのかな。

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2022/04/13 (Wed)「藤子先生と劇画」に対する漫画少年
尋常ならざるポール・ブリッツ様のコメント
返信を書く際、寺田ヒロオ先生の編著した
『漫画少年』史」をあらためて見てみました。
 

『漫画少年』史
寺田ヒロオ:編著
湘南出版社/昭和56年4月
 
   
 で、思ったのは「ゆうやけこやけ」って、
こういう世界で遊びたいTRPGなんだろうな、
ということでございます。
 
 懐かしさを感じるくらいのむかしの話で、
動物やおばけが人間といっしょに暮らす世界、
となるとこの時代の漫画や児童文学でございましょう。
 
 絵柄もこの時代のかわいらしくやわらかな絵が合っているように思います。
 
おばけちゃん おばけちゃん 
                         寺田ヒロオ「オバケちゃん
  
 
 「ゆうやけこやけ」って、共通認識取るのが簡単そうで、
実はだからこそそこに齟齬が起こる可能性がある世界だと思うのでございますよねぇ。
 
 
 ですから初対面同士ならまず、
こういう世界をやりたいというもの(どんなものかはわかりませんが)を、
提示しておいた方がよいのではないかと思う次第でございます。
 
 ……個人の感想です。
   間違っていたらごめんなさい。

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(タイトル下に書こうと思ったのですが、長くなったのでこちらへ)


 藤子不二雄(A)先生が4月7日ご逝去されたそうでございますな。
今ごろは、怪物ランドで自適を送っていらっしゃるのでございましょう。
あの地は嶮峻な地形も多そうでございますから、
旗包みやモズ落としなども楽しめるのではないかと存じます。
 
 合作としてのヒット作は『オバケのQ太郎』が最後。なのでございましょうが、
アルファベットが入るまでは二人で描いていたものだとばかり思っておりましたよ。
 
作風が違うのは、作者としての巾を拡げるためで、
どちらがメインになりながらも、同じ場所で描いていたのだとばかり。
 
 でも、リアルに想像してみると、アシスタントを擁している状態では
その方がかえってやりにくいのかもしれませんなぁ。
 
 それにしても
F先生がインドアで子供中心、空想科学指向、洗練に向かっていったのに対し、
A先生が現実向きで、ホラーや時代劇に関心が向き、大人向けのものに移行し、
絵も竹ペンや写真などを使ったざらっとした感じ、
という風に違っていくのが面白いですな。
 
 意外なのは、『シルバークロス』や『スリーZメン』が
A先生作品だということでございます。
 
 ただ、言われてみればで納得すれば、
先生の場合はドラえもんの大長編であっても、
最後までキッチリと話を考えて描くタイプでございますよね。
に対してこれらの冒険活劇は、
敵を決めてしまえばわりとその場その場で話を
つなげていけるものなのかもしれません。
 そういうのはF先生の作風ではないのかも。
 
 
 このような違いが化学反応して合作時にはよく働いたのでございましょう。
 
 二人の作風が、と申しますか、先生の作風が変わっていったのは、
週刊誌の出現や大人向けの雑誌の登場、
それに劇画の存在が大きかったと思います。
 
まんが道』に、劇河 大介という男が出てまいりますよね。
 特定の人物をモデルにしたわけではなさそうでございますから、
あのお方は作者のA先生が劇画という存在に出会った衝撃を
キャラクターとして登場させたものだと思います。
 
 時代劇やホラー、現実的な物語には子供向けのきれいな線よりも、
劇画のざらっとした感じがあっていたのでございましょう。
 
 A先生が受けた影響というのは少なからぬのものだったと存じます。
 
 手塚先生は、劇画の登場により自分の作風に苦しんだと申します。

 旧来の漫画やディズニーアニメのようなかあいらしい絵に
小説や映画のドラマ構造──特に悲劇──を入れたことに新しさもあり、
またひずみもあったのでございましょうな。
 
 手塚先生は悩みながらもそれを統合し、
『ブラックジャック』などの作品を作りあげていくわけでございますが、
藤子不二雄先生の場合は、
適性に合わせてそれぞれの道を行ったというわけでございます。
 
 新しい道を模索するにせよ、
読者年齢が上がって子供まんがが縮小する中それにとどまるにせよ、
そこには葛藤があったのでは、と勝手に想像してしまう次第でございます。
 
 
 ところで、かあいらしい絵柄で残酷なドラマというのは現在では
『まどか☆マギカ』などある一定受け容れられておりますよね。
 
 マンガが螺旋を描いて進化したと申しますか、
そのようなものを受け容れられる環境にマンガがなったと申しますか。
 
 このような作品の登場は、まぁ、なんと申しますか、
アダルトな暗部を経過しているような気もしないではございませんが。

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アドバンスト・ファイティングファンタジー第2版 魔界サプリメント 
『破滅のデーモン』『魔界ガイドブック』
を読むにあたって、
あれ、タイタン世界の神々ってどんなだっけ
とすっかり忘れていることに気がつきました。
 
 半可通なので仕方がございません。
 
 幾柱かのご尊名は、
ゲームブックや何やらで、ぼんやりと覚えてはおりますが、
神々がどういう位置づけだったのかが霧の彼方。
   
トロール牙戦争』では、ハリーハウゼンのギリシャ神話ものみたいに、
神々がヒーローを操っていたよなぁ……。
程度が薄ぼんやりと浮かぶ程度でございます。
 
 というわけで、『タイタンp.29-33あたりを読んでお勉強。
確認してみることにいたしました。

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『[ヴィジュアル版]中世ヨーロッパ 城郭・築城歴史百科』
城郭・築城
チャールズ・フィリップス:著
大橋竜太:監修
井上廣美:訳
(原書房/2022/3)
 

今日4月6日の日だそうでございます。
どうしてそうなのかは存じませんが。
 
 そこで、というわけではございませんが、
偶然買ってきたので紹介しておきましょう。
 
 
 ファンタジーRPGが好きなら、西洋の城の構造とか内部に興味ございますよね。
 そのためか、西洋の城についての本はたくさん出ております。
 が、なかなかこれだというものに出会えません。
  
 写真集は、様子はわかるものの、位置関係が分りにくかったり、
表向きの部屋しか載せていなかったり。
 
 専門書の類いですと、構造が描かれていても、
写真が白黒だったり、図版が線画だったりして、わかりにくかったりいたします。
 
 そんな中本書は、カラー写真が数多く入れられていて、
わたくしが目にした中では割と分りやすいように存じます。
 
 
 本書の核となりますのは、ゲドロン城(château de Guédelon)
フランスはブルゴーニュで
まるまる一つの城を作ろうというプロジェクトにございます。
 
 ゼロから
 
 もうホントに、城主の設定から始めております(p.26)。
 これが細かい。
 
 しかも十三世紀当時の技術と道具だけで。
(ただし、ブレーキやロープなど、
 安全面で必要な最低限のものだけは使っているようでございます)
  
 材料も中世の運搬事情を考慮して
半径五キロ以内で調達できるもののみというこだわりよう。
 
 中世に同規模の城を建てようとすれば、12年~15年で完成するようですが、
 この築城では1997年の5月から20年(執筆時)かかってまだ完成しないそうな。
 
中世のように何千人もの労力を動員しているわけでもなく作業員は70人ほど。
失われた技術を再現するための考証、研究が必要でございますし、
作業時間の半分以上を一般観光客に対する説明に充てているなどで、
作業は着々と遅れているのだそうでございます。
 
 一応2025年ごろ完成とございましたが、
実験考古学の現場としての意味はその後も続くことでございましょう。

 
 とにかく色々なものを作っております。
城郭・築城
 タイルやモルタル、釘といった
基本的なものはもちろんでございますが、
かごや食器、スカーフといった日用品、
パンなど食料、硬貨も。
 城のまわりには水車小屋や菜園、
それに食器を焼く窯や職人の小屋など小さな村まで。
 
 もちろん、石を整形し、木を伐りだし、
当時使われたようなウィンチやクレーンで
それらを持ち上げ組み上げて
城を築きあげていくさまも。
 
 多数の写真と文章で
それらを解説しているわけでございますが、
とにかくその写真を眺めているだけで
楽しいものでございます。
 
 あっ、そうそう。
 この書にはもちろんこのゲドロン城のことだけが載っているのではございません。
 
 中世ヨーロッパ 城郭・築城歴史百科というタイトルでございますからな。
 
 ほかのお城の図版も多く取り入れまして、
立体的に中世の城とその暮らしを説明しているのでございます。
 
 巻末には、用語集や索引もございます。
 
 中世の城の暮らしについて興味がございましたら、
パラパラっと紐解いてみてはいかがでございましょうか。
 
 ちなみに、このドロンボー一味の女ボスみたいな名前のお城について
お知りになりたいのであれば、
検索すればガイドしているサイトとか動画などが見つかると思います。

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(上に書ききれなかったのでこちらへ)
 
NHK「クローズアップ現代 ウクライナ最新映像・市民の戦い」を見る。
想像していた以上に(というよりもそもあまり何も考えていなかった)
過酷な状況の中、現地の様子を伝えるジャーナリスト、
そして国民の方の姿勢に頭が下がる。
 
中で言っていたことだが、報道には多かれ少なかれ偏向があるので
何が正しいかを見きわめるためには注意が必要だ。
タレント出身のゼレンスキー大統領のスタッフにはテレビ関係者もいるらしく、
映像には世界の人々の心に訴えかける演出が感じられる
(バットマンとジョーカーの宣伝合戦が思い浮かんだのもそのためだ)。
 
ただ、ロシアの報道は一元的なのに対し、
ウクライナ側は大統領発言やテレビ局だけではなく
現地の国民から生の映像も入ってきて多視点的だ。
偏向は考慮しなければならないが、それでも多視点のほうが公平に思える。
  
今後心配となるのが、電力や通信施設などに対する直接の攻撃で、
ウクライナ側のこうした情報発信が少なくなっていく可能性だという。
 
発信を物理でつぶしていくことには思いいたらなかったが、確かに。
 
声は力によって圧倒されていくのだろうか。

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