2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第二版
魔界サプリメント
『破滅のデーモン』
グレアム・ボトリー :著 こあらだまり:訳
魔界サプリメント
『破滅のデーモン』
グレアム・ボトリー :著 こあらだまり:訳
『魔界ガイドブック』
アンドリュー・ライト:著 飛竜賢 :訳
アンドリュー・ライト:著 飛竜賢 :訳
スティーブ・ジャクソン
イアン・リビングストン:原案
イアン・リビングストン:原案
安田均:監訳
(グループSNE/2022/2)
タイトルどおり、
タイタン世界のピット
=魔界について扱った本でございます。
タイタン世界のピット
=魔界について扱った本でございます。
『破滅のデーモン』のほうが、
魔界の住人であるデーモン作成のためのルールと
そのキャラクターでのプレイについて。
魔界の住人であるデーモン作成のためのルールと
そのキャラクターでのプレイについて。
『魔界ガイドブック』がそのデーモンの住む
ピット=魔界についての
地名とそこに住まうデーモンたち。それに
さらなる悪の神などについて記された書でございます。
魔界作成などのランダムのチャート類もございますな。
雑に言ってみれば、魔界のルールブックとタイタン、
それにモンスター事典を組合わせたようなものと申してよろしいかと。
それにモンスター事典を組合わせたようなものと申してよろしいかと。
あっ、急いで付け加えておきますと、
アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版のルールブックは、
これらの書を用いるために必要でございます。
さて。
『魔界ガイドブック』の前書きには、次のように書かれております。
、
『タイタン』(……)には、6ページ(76-81ページ)にわたり燦然と、
魔界、悪の神々、魔王子そして混沌と悪の軍勢についての
不快で刺激にみちた情報が述べられていた。
12歳の子供が飛びつくような内容だ。
しかしこれは当時の高揚した雰囲気あればこそで、
その後あまり詳しく掘り下げられなかった(……)
魔界、悪の神々、魔王子そして混沌と悪の軍勢についての
不快で刺激にみちた情報が述べられていた。
12歳の子供が飛びつくような内容だ。
しかしこれは当時の高揚した雰囲気あればこそで、
その後あまり詳しく掘り下げられなかった(……)
要するに読み物として面白かったものの、
矛盾や不備があったということでございますな。
矛盾や不備があったということでございますな。
それを整合性をつけ、追加を加え、ちゃんとした形にしたのが
この2冊ということでございますしょう。
この2冊ということでございますしょう。
にいたしましても、
この文章がタイタン世界の魔界について言い尽くしているように思います。
この文章がタイタン世界の魔界について言い尽くしているように思います。
ファイティング・ファンタジー制作陣が
12歳の子供のように昂奮して作りあげた世界──
12歳と申しますのは、日本でいうところの中二病にございましょう。
12歳の子供のように昂奮して作りあげた世界──
12歳と申しますのは、日本でいうところの中二病にございましょう。
オカルト理論をこね回してみたり、ぼくの考えた最強世界を嬉々として夢想したり。
そんな感覚がこのピットにはあふれております。
まずピットの世界が、分け隔てられた八つの世界によって
作られているというのが象徴主義でございますよね。
痛界が中心にあり、それを七つの世界が取り巻いているのでございますが、
ここに七という数字が出てくるのは、キリスト教的といえるかもしれません。
その七つの地域に地底にありそうな堅そうなのや気持ち悪そうなのを配置し、
これでもかと詰め込んだのが魔界の各地域でございます。
モンスターとは申せ、こんな所に住んでいるのか、住めるのか、
という部分もなきにしもあらずでございますが、
人間とは感覚が違うのでございましょうな。
デーモンは魔素が増えるごとにそのタイプを変えていくそうでございますから、
タイプが上がるにつれてそういう環境に適応するようになり、
低いタイプのデーモンがそれをいやがったりすれば、むしろ喜ぶようになるのかも。
タイプが上がるにつれてそういう環境に適応するようになり、
低いタイプのデーモンがそれをいやがったりすれば、むしろ喜ぶようになるのかも。
とにかくこんなところ、冒険者であってもおいそれと踏み込んではいけない、
いや、行く気にもなりませんなぁ。
いや、行く気にもなりませんなぁ。
この魔界の中央にして最下層に位置するのが〈痛界〉でございます。
魔界地図に描かれた〈苦悶の王宮〉も
「魔界ガイドブック」p.014を見ますとその中に含まれるらしいのですが、
〈痛界〉の「住人」のところを見ますと「苦悶の王宮が近くにあるため」と
記されておりますから、痛界の住民のいる場所と
「苦悶の王宮」は分け隔てられておるのでございましょうな。
魔界の王宮となりますと城塞のようなものでございましょうから、
それが妥当と存じます。
魔界地図に描かれた〈苦悶の王宮〉も
「魔界ガイドブック」p.014を見ますとその中に含まれるらしいのですが、
〈痛界〉の「住人」のところを見ますと「苦悶の王宮が近くにあるため」と
記されておりますから、痛界の住民のいる場所と
「苦悶の王宮」は分け隔てられておるのでございましょうな。
魔界の王宮となりますと城塞のようなものでございましょうから、
それが妥当と存じます。
で、その最下層のさらに最下層が
〈虚空(ヴォイド)〉の汚水溜めと呼ばれる場所にございます。
〈虚空(ヴォイド)〉の汚水溜めと呼ばれる場所にございます。
ここから〈奈落〉の廃棄物が排出されるそうでございますが、
〈奈落〉ですら汚物の集積所のようなところでございますから、
そこの廃棄物となるといかなるものやら。
〈奈落〉ですら汚物の集積所のようなところでございますから、
そこの廃棄物となるといかなるものやら。
魔素が一点しかないデーモンが死亡すると、
地獄のもっとも深い〈奈落〉に落とされ、
百年間再生できないそうです(p.15)が、
このあたりに流されてくるのでございましょうかねぇ。
地獄のもっとも深い〈奈落〉に落とされ、
百年間再生できないそうです(p.15)が、
このあたりに流されてくるのでございましょうかねぇ。
それとも〈痛界〉?
あるいはこの下の〈虚空(ヴォイド)〉?
いずれにせよ、ひどい扱いを受けそうでございますな。
廃棄物として流されちゃうと、
個体として成立しているかも疑問な気がいたしますし、
汚水溜めにはデーモンのくず拾いたちがいるそうでございますから
そいつらに処理されてしまいそうな気も……。
ホントに百年後に再生できるのかなぁ。
もしかすると、そこに何らかの契約があるのかもしれませんな。
でないといいように扱われそう。
さて、その廃棄物が排出される〈虚空(ヴォイド)〉でございますが。
そこには23柱のタイタンの暗き神が投獄されているそうでございます。
廃棄物の中で過ごすなんて、イヤな感じ。
と申しますか、想像も出来ませんな。
もしかすると、本来の姿をとどめていないかも?
それにしても投獄というからには、
どなたかがそこに放り込んだということでございますよね。
どなたかがそこに放り込んだということでございますよね。
どなたかと申しましても
そんなことが出来るものはそんなにいないわけでございまして、
そこはタイタンの主に善の神々がということになりましょう。
そんなことが出来るものはそんなにいないわけでございまして、
そこはタイタンの主に善の神々がということになりましょう。
(「タイタン」p.33にそのあたり触れられてございますな)
23柱でございますから「さらなる悪の神々」に書かれている22柱の神が
ここにおられるということのような気がいたします。
あとの一柱はその22柱をたばねる悪の究極神といったところでございましょうか。
ただ、この22柱の神、説明を読んでみますとときどき顕現されることもありそう。
投獄されているのにいいのか、とも思いましたが、
そこはそれ、強力な神でございますから、短い間なら
自分の投影体を現世に送るくらいのことはやってのけそうではございます。
ここにおられるということのような気がいたします。
あとの一柱はその22柱をたばねる悪の究極神といったところでございましょうか。
ただ、この22柱の神、説明を読んでみますとときどき顕現されることもありそう。
投獄されているのにいいのか、とも思いましたが、
そこはそれ、強力な神でございますから、短い間なら
自分の投影体を現世に送るくらいのことはやってのけそうではございます。
「タイタン」のp.76には、その辺りのことがもう少しちゃんと書かれてございました)
そう考えると逆に投獄されていなければ、
おいそれと魔界や地上にやって来て、
恐ろしい災厄をもたらすのでございましょう、くわばらくわばら。
おいそれと魔界や地上にやって来て、
恐ろしい災厄をもたらすのでございましょう、くわばらくわばら。
☆ ところで、デーモンと言えば混沌の勢力。
組織も混沌としているのか思いましたら、
魔界ガイドブックp.21の階層組織のように
ヒエルヒラーがきちんとしているのでございますよね。
魔界ガイドブックp.21の階層組織のように
ヒエルヒラーがきちんとしているのでございますよね。
まぁこれは、考えてみると当然でございますな。
デーモンは魔素が増えるにしたがってパターンを変え、
強くなっていきますし、混沌たる彼らにとって強さが基準となるわけでございますから。
強くなっていきますし、混沌たる彼らにとって強さが基準となるわけでございますから。
強さを基準とした一元的なヒエルヒラーが出来るわけでございます。
逆に善の神々のほうが秩序立っていない。
それぞれがバラバラに存在している感じで
「タイタン」での記述も羅列的な感じがいたします。
「タイタン」での記述も羅列的な感じがいたします。
これはTRPGとしての扱いやすさを考えてのことでございましょう。
それぞれの神さまの細かな点は、
ディレクターの手に委ねられているのだと思います。
ディレクターの手に委ねられているのだと思います。
☆ この魔界サプリメントでございますが、
わたくしは購入する前、正直ディレクター向けだと考えておりました。
わたくしは購入する前、正直ディレクター向けだと考えておりました。
デーモンキャラクターが作成できるといっても、使い道としては主に、
ディレクターが自分オリジナルモンスターをシナリオに登場させるためだろうと。
ディレクターが自分オリジナルモンスターをシナリオに登場させるためだろうと。
魔界で魔族同士が戦うというのであれば、
強ければそれでいいんだ、力さえあればいいんだの一元的な話になるんじゃ無いか。
強ければそれでいいんだ、力さえあればいいんだの一元的な話になるんじゃ無いか。
だったらウォーハンマーみたいな軍団同士がぶつかり合う、
戦術シミュレーションゲーム的なものの方が合っているのでは? てな感じで。
戦術シミュレーションゲーム的なものの方が合っているのでは? てな感じで。
ですが、そうではないご様子。
デーモンがプレイヤーキャラクターになるといっても、
魔界でデーモン同士が争うのではなく(そういうシナリオも出来ましょうが)、
むしろ、タイタン世界で生意気な冒険者たちのハナをへし折ってやるぜ、
ってな傾向の作りのようでございます。
魔界でデーモン同士が争うのではなく(そういうシナリオも出来ましょうが)、
むしろ、タイタン世界で生意気な冒険者たちのハナをへし折ってやるぜ、
ってな傾向の作りのようでございます。
タイタン世界に来る理由としては、大魔術師に召喚されたり、
魔王子に送り込まれたり、自発的だったりいたします。
(「破滅のデーモン」p.027-)
魔王子に送り込まれたり、自発的だったりいたします。
(「破滅のデーモン」p.027-)
これらデーモンを主人公にしてゲームを遊ぶ際、
最も重要なこととして、「ライトな雰囲気」が強調されております(p.28)。
最も重要なこととして、「ライトな雰囲気」が強調されております(p.28)。
常にユーモアと節度を持ってということでございますな。
逃げ惑う市民を惨殺するのは面白くないし、
自分のデーモンが死んでもムキにならず、それを楽しむように、と。
自分のデーモンが死んでもムキにならず、それを楽しむように、と。
これが強調されているということは、そういうプレイヤーがあるということでもあるような……。
まぁ、要するにデーモンを使ってのシナリオというのは、
イレギュラーな、本格ではなく変格な冒険ということでございます。
イレギュラーな、本格ではなく変格な冒険ということでございます。
デーモンのような殺伐とした気分がプレイに現われ、
それが昂じてプレイグループが分解するのでは本末転倒。
それこそ悪魔のささやきに応じたものとなってしまいます。
ということで、デーモンシナリオは、
少し距離を置いて、メタな視点で演じるのが肝要かと存じます。
少し距離を置いて、メタな視点で演じるのが肝要かと存じます。
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