2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
うらぶれた古い洋館。
真夜中さ迷っていると、とつぜん電話のベルが──。
真夜中さ迷っていると、とつぜん電話のベルが──。
ホラーものでよくあるシチュエーションでございますな。
取ってみると、意味不明のうめき声だったり絶叫だったり、
とにかくこの世のものではない声が耳を震わせるわけでございます。
とにかくこの世のものではない声が耳を震わせるわけでございます。
でもなぜ、夜鳴る電話はそのように恐怖の対象になるのでございましょうか。
ありきたりな答はいろいろと思いつきましょう。
が、それはさておいて、でもなぜ?
『チコちゃんに叱られる』風に申しますと答は、
次のようにあいなります。
(答えを見る前に考えたい方は考えて)
☆ ☆ ☆
答:電話局の職員は公務員だったから~~!!
チコちゃんらしい答でございましょ?
どういうことかと申しますと。
(説明の前に考えたい方は考えて)
昭和40年代あたりに自動交換機に変わるまでは、
電話は直接かけることが出来ず、
電話交換手に相手の電話番号を言ってつなげてもらう必要があったわけでございます。
電話は直接かけることが出来ず、
電話交換手に相手の電話番号を言ってつなげてもらう必要があったわけでございます。
交換手は電話局の職員。
NTTの前は電電公社、その前は……といろいろございますが、
とにかく公務員なので、労働条件はきちんとしております。
NTTの前は電電公社、その前は……といろいろございますが、
とにかく公務員なので、労働条件はきちんとしております。
勤務時間は、午前8時半から午後5時と決まっているわけでございます。
つまり、
午後5時から翌日の8時半(調べてないけど9時頃からかなぁ)まではこの時代、
電話は使えないのでございます。
午後5時から翌日の8時半(調べてないけど9時頃からかなぁ)まではこの時代、
電話は使えないのでございます。
なので、夜中に電話が鳴るということはあり得ないのでございますな。
それこそ、幽霊や霊界といった超常的なものや場所とつながっているのでなければ。
怖ろしい……。
逆もまた然りで、洋館に電話があっても、
真夜中にそれをかけようとしても通じる場所は無いのでございます。
真夜中にそれをかけようとしても通じる場所は無いのでございます。
そもそも、
その時代には電話の普及率も低うございましたから、
かけられる相手も限られておりました。
その時代には電話の普及率も低うございましたから、
かけられる相手も限られておりました。
ですから、電報が通信手段として意味を持つのでございますな。
すっかり忘れ去られたのか、
近ごろの物語にはとんと出てこない気もいたしますが、
明治から昭和初期の物語をお考えなら、
電報を効果的に使ってもいいと思いますなぁ。
近ごろの物語にはとんと出てこない気もいたしますが、
明治から昭和初期の物語をお考えなら、
電報を効果的に使ってもいいと思いますなぁ。
送ったときとタイムラグがあり、文書の形で残る、
その文書も少ない文字数なので意味が分かりにくいということもある、
など、ホラーに向いているのではないかと存じます。
その文書も少ない文字数なので意味が分かりにくいということもある、
など、ホラーに向いているのではないかと存じます。
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電報も味がありますよね
そういえばシャーロック・ホームズは手紙書く代わりに電報ばっかり打っていたとかいう話も聞きますな。
電報がなかなか効果的に使われない理由は、手紙ほど大量の情報を伝えられないのと、電話と違って「その場でのやり取りができない」ということがあるからだと思います。必然的に電報は「要所」で使うべきものとなって、そのためあまり使われていない、という印象を持つようになったのではないかなあ。安吾「不連続殺人事件」のクライマックスでの電報とか、高木彬光「人形はなぜ殺される」の列車での電報とか、探せばけっこう例はあるように思うので……。
とと、「近頃」の作品の話か。失礼をば。最近の作品はラノベも新本格もそれ以外もほとんど読んでないからなあ。まずノリが合わないのと、積極的に読むだけの体力もなくて……。
電報がなかなか効果的に使われない理由は、手紙ほど大量の情報を伝えられないのと、電話と違って「その場でのやり取りができない」ということがあるからだと思います。必然的に電報は「要所」で使うべきものとなって、そのためあまり使われていない、という印象を持つようになったのではないかなあ。安吾「不連続殺人事件」のクライマックスでの電報とか、高木彬光「人形はなぜ殺される」の列車での電報とか、探せばけっこう例はあるように思うので……。
とと、「近頃」の作品の話か。失礼をば。最近の作品はラノベも新本格もそれ以外もほとんど読んでないからなあ。まずノリが合わないのと、積極的に読むだけの体力もなくて……。
深夜、嵐の中、電報配達員が引き戸を激しく打ち鳴らす。
緊張感あふれる場面ですよね。そうして届けられた電報がドラマを巻き起こす。それを予測できるシーンでもございます。
電報の特徴はご指摘のとおりでございます。
確かにそれほど出る機会のないアイテムではございますな。
ですが──。
電報は、限られた情報しか伝えられない、時間差がある。
加えて、文字情報として残る。
ホラーの場合は、そのあたりが不安や緊張感を盛り上げる要素になると思う次第にございます。
机の上に置かれた電報。暗号じみた文字列。失踪した部屋のあるじは、これを見て何を思ったか、など、ダイイングメッセージな扱いもできますよね。
それにクローズドサークルを作るにも便利。
夜電話を使えないですとか、電報が到着するまでは助けが来ない、着いたとしても本当にそれで助けが来るのかは分からない、という状況は、不安をあおりますし、ホラーにとっては非常に扱いやすいと存じます。
加えて時代を感じさせますよね。
今のいつでもどこでも通信できる時代では、出来ない芸当でございます。
旧い時代を書く場合、どうしても今の目で見てしまうってことがございますよね。
いい時代だった、悪い時代だった、みたいな視点ではなくても、どうしても現在の目で見てしまうことはあると存じます。
過去のこうした現在との違いを頭に入れておくことは、そのような視点を減じさせ、当時の人と同じ視線に立つ一助になるのではと存ずる次第にございます。
電報の特徴はご指摘のとおりでございます。
確かにそれほど出る機会のないアイテムではございますな。
ですが──。
電報は、限られた情報しか伝えられない、時間差がある。
加えて、文字情報として残る。
ホラーの場合は、そのあたりが不安や緊張感を盛り上げる要素になると思う次第にございます。
机の上に置かれた電報。暗号じみた文字列。失踪した部屋のあるじは、これを見て何を思ったか、など、ダイイングメッセージな扱いもできますよね。
それにクローズドサークルを作るにも便利。
夜電話を使えないですとか、電報が到着するまでは助けが来ない、着いたとしても本当にそれで助けが来るのかは分からない、という状況は、不安をあおりますし、ホラーにとっては非常に扱いやすいと存じます。
加えて時代を感じさせますよね。
今のいつでもどこでも通信できる時代では、出来ない芸当でございます。
旧い時代を書く場合、どうしても今の目で見てしまうってことがございますよね。
いい時代だった、悪い時代だった、みたいな視点ではなくても、どうしても現在の目で見てしまうことはあると存じます。
過去のこうした現在との違いを頭に入れておくことは、そのような視点を減じさせ、当時の人と同じ視線に立つ一助になるのではと存ずる次第にございます。
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