025/04/19 きのう、NHKでオンラインカジノの話をやっておりました。やっぱり数値操作と化されているのね。最初は勝ててても、結局負けが込むように出来ているそうでございます。抗議すると、RNG(ランダムナンバージェネレーター)で処理しているので、公平ですと言われるけれど、そんなのデタラメと、元ディーラー役の方が上司に聞いた話としておっしゃっておりました。まぁ、そうでございますよね。賭け事なんてただでさえ怪しいものでございますし、どこの国とも誰が主催者とも知れぬ代物でございますもの。そういうことは当然やっておりましょう。
(定義や分類は、感情を排して行わなければならないものでございますので、
これは余談でございますが──)
これは余談でございますが──)
☆ ☆ ☆
「受容」については「眩暈」という言葉に対する反発があった。
カイヨワは、
仮面をかぶり舞踏などを行うことによって、酩酊失神にいたるその行為を、
さまざまに資料を引いて、「原始的社会」の典型とした。
仮面をかぶり舞踏などを行うことによって、酩酊失神にいたるその行為を、
さまざまに資料を引いて、「原始的社会」の典型とした。
「仮面」→「失神」という下向きの流れこそ「原始的社会」だと位置づけたのだ。
そうした混沌混迷の「眩暈」の社会が秩序だった「競争」の世界へと進化する──
それが、カイヨワの「遊びを出発点とする社会学の試み」の大要である。
それが、カイヨワの「遊びを出発点とする社会学の試み」の大要である。
「文明的社会」人らしい論法だと思う。
が、「原始的社会」が好きな自分としては、これが気に入らない。
あまりにも馬鹿にしすぎだと思う。
確かに、「原始的社会」は弱い。
が、それは「競争」の社会に属していないと言うだけの話である。
そのルール、その尺度では勝てないのは当然である。
だが彼ら「原始的社会」の人々は、自分たちの棲む自然に対する知識は、当然「競争」社会の人たちよりも深い。
要するに、土俵の違いなのだ。
カイヨワは、シャーマニズムの「仮面と失神」に着目した。
しかし、「原始的社会」の人々は、別に失神をしたくてそれをしたのではない。
「仮面と失神」は、神の声を聞くための手段なのだ。
そして、「原始的社会」の人々には、カミと出会い、神の声を聞く方法は他にいくつもある。
「仮面と失神」がすべてではないのだ。
遊びの分類でいけば、「眩暈」は例えば、「競争」におけるサッカー──よりは上位の範疇か──「球技」というような範疇なのだ。
「球技」は「競争」を代表する遊びではあるが、そのすべてではない。
それでレースやそのほかのスポーツを語ることは出来ないし、ましてやチェスやボードゲームをや、だ。
社会での分類で考えてみるならば、例えば「株式」。これは「競争」社会の典型だが、これで「競争」社会すべてを語ろうとしたら、おかしなことになってしまうだろう。
「原始的社会」の人々が、カミに接し、その真意を聞こうとする方法は、「仮面と失神」だけではない。
例えば聖地や禁忌の地。
これらは、カミと出会う、もしくはカミに敬意を払い(恐れて)近づかないために存在する。
例えばことわざ。迷信にせよ科学的に立証できるものにせよ、それらはカミの考えを知ろうとした結果作られたものだ。そうしたことわざになっていなくても、「原始的社会」の人々は、自分たちの領域に対して、深い知識とカンを持つ。
あるいは来訪神、啓示。
カミが人の姿、または声をもって、人と接触してくる場合だ。
これは自らがカミを真似る「模擬」と似ているが、まったく逆だ。
ここで人がすることは、それを受け入れること。それは自らがカミを真似ることとかなり違うと言っていい。
失神により神の啓示を得る「眩暈」も含め、これらはすべて、カミからのメッセージを受け容れることを目的としている。
それらをまとめて私は、「受容」という言葉を使った。
遊びの分類もこれと同じだ。
(9/29の記事とするために、急ぎました。
大意は変わりませんが、少し書き直すと思います)
PR
というわけで、「Role&Roll」
vol.189「ヨーシャの冒険」(p.138-145)から連想した絵でございます。

vol.189「ヨーシャの冒険」(p.138-145)から連想した絵でございます。
ここに登場するクモっておかしいですよね。
脚は10本あるし、地中に棲むのに糸を吐くし。
まぁ、進化の過程でどうにかなったのでございましょうが……。
わたくしは大きいけれどももう少し普通のクモを描いておきました。
これ、構図に苦労したのでございますよね。
滑り込みながら剣を突きつけるレオさんと、
刃物のような脚を、そのレオさんにむかって振りおろす女王さま。
剣が二本とも刺さっているところと、女王さまのお顔とレオさんの表情とを
一枚の画面に収めたかったのですが時間切れ。
クモって目と申しますか顔を下に向けにくい……。
肚(はら)を切り裂かれて、
血とともに子蜘蛛がボタボタとこぼれ落ち、地面を這い回ります。
確か、映画かマンガかでそういうシーンがあったような気がするんですよねぇ。
なんの作品か覚えてないですけど。
最後にレオ様にかけたスクリーントーンは、ちょっと強く出てしまいましたね。
もう少し、薄いつもりだったのでございますが。
ただ者ならぬポール・ブリッツ様から、
ゲーム論に関するコメントをいただいたので、2019/05/28 (Tue)
ここでゲーム論を2つほど紹介いたしましょう。
ゲーム論に関するコメントをいただいたので、2019/05/28 (Tue)
ここでゲーム論を2つほど紹介いたしましょう。
どちらも基本だと存じます。
わたくしは、多分この2つぐらいしかゲゲーム論って読んでいないかも、です。
まず1つは、
昔、賢者の石井文弘さまに教えていただいたのが「コスティキャンのゲーム論」。
こちらは今でもネットで読めるみたいなので、検索してみてください
(相変わらずリンクは貼らないなー)。
昔、賢者の石井文弘さまに教えていただいたのが「コスティキャンのゲーム論」。
こちらは今でもネットで読めるみたいなので、検索してみてください
(相変わらずリンクは貼らないなー)。
当時パソコン持っていなかったものでございますから、
賢者様、これをプリントアウトして、郵送してくださいました。
「パズルとゲーム~ゲームの定義に関して~」に書きましたことは、
この論のパズルは静的である、というところから考えたものでございます。
この論のパズルは静的である、というところから考えたものでございます。
もう一つは、ロジェ・カイヨワの『遊びと人間」。
講談社学術文庫で出ておりますな。
『遊びと人間』ロジェ・カイヨワ:著
多田道太郎・塚崎幹夫:訳
講談社学術文庫(1990/4)
なにかの折に、ゲームについて考える場合必読、
多田道太郎・塚崎幹夫:訳
講談社学術文庫(1990/4)
なにかの折に、ゲームについて考える場合必読、
とか書いた文を目にして、読んでみた次第にございます。
こちらの方について少し書いてみましょう。
(ホントは、ちゃんと書くつもりだったのですが)
☆ ☆ ☆
まずカイヨワは、遊びに関して次のように定義しております。
まずカイヨワは、遊びに関して次のように定義しております。
(1) 自由な活動
(2) 隔離された活動
(3) 未確定の活動
(4) 非生産的活動
(5) 規則のある活動
(6) 虚構の活動
このあたりに異論のある方はあまりございますまい。
古い定義なので、新しいゲームにはそぐわないと
おっしゃる方があるいはおられるかもしれませんが、それはそれ。
ニュートン力学と相対性理論、
ユークリッド力学と非ユークリッド力学のような関係で、
たとえばネット上では変わってくるというようなことはあるかもしれません。
おっしゃる方があるいはおられるかもしれませんが、それはそれ。
ニュートン力学と相対性理論、
ユークリッド力学と非ユークリッド力学のような関係で、
たとえばネット上では変わってくるというようなことはあるかもしれません。
でも、基本的には問題ないと存じます。
むしろネット依存とか課金の問題とかを見ると、
これを崩すと弊害が出るように存じますな。
こうして定義した遊びを、彼は4つに分類するのでございますな。
(1) 眩暈(イリンクス)……「ぐるぐる遊び」など知覚を陶酔させる遊び
(2) 模擬(ミミクリ)……演劇など
(3) 運(アレア)……賭博などなど
(4) 競争(アゴン)……スポーツなど
さらに、遊戯(パイディア) ばか笑いなど
と
ルドゥス(競技) パズルなど
という分類もしておりますな。
これは主に一人遊びに対するもので、秩序のあるなしを示しております。
原初的な遊びから、規則のある遊びへ、ということでございますな。またこの分類は、意思レベルの度合いも結果的に表わすことになります。原初的な楽しみは人が意識しなくても楽しいことがあれば自然に湧き出てまいりますが、規則のある遊びに対しては意思を持って挑むものでございますから。
原初的な遊びから、規則のある遊びへ、ということでございますな。またこの分類は、意思レベルの度合いも結果的に表わすことになります。原初的な楽しみは人が意識しなくても楽しいことがあれば自然に湧き出てまいりますが、規則のある遊びに対しては意思を持って挑むものでございますから。
この意思レベルの差に拠る2つの分類は、前の4つのそれぞれの分類にも適応されます。
いわく、
パイディアは、眩暈(イリンクス)・運(アレア)と結びつきやすく、
ルドゥスは、模擬(ミミクリ)・競争(アゴン)と結びつきやすい。
パイディアは、眩暈(イリンクス)・運(アレア)と結びつきやすく、
ルドゥスは、模擬(ミミクリ)・競争(アゴン)と結びつきやすい。
陶酔を楽しむことや、運だのみの遊びが意思力とは関係なく、
演劇やスポーツが意思の力を必要とするのはいうまでもないことでございましょう。
演劇やスポーツが意思の力を必要とするのはいうまでもないことでございましょう。
これをまとめて、解説では次のような図を示しております。
縦軸にパイディアとルドゥスを置き、
横軸は判定要素があるかどうか。
横軸は判定要素があるかどうか。
カイヨワの論を端的に示しておりますな。
☆ ☆ ☆
とまぁ、カイヨワの論の基本はこんなところでございましょう。
ホントなら細かく書かなければならないところをいろいろすっ飛ばしてきたので、
実際に本にあたってください。
実際に本にあたってください。
でないと、いつまでたっても書き終わりませんので。
あたりに書かれたことも引用しつつの返信でございます。
まずはそちらをお読みになってください。
ホントはコメント欄に書こうとしたのですが、
またまた長くなってしまいましたのでこちらに――。。
そのあとのものは、とっ散らかりそうなのでまだ読んではおりません。
☆ ☆ ☆
というわけで
「悲憤慷慨しちゃう宿命なのです(汗)」についてでございますが。
うーん、コメント欄で自論を展開しているなぁ。
それに硬直化しているような。
でも考えさせてくれる。
ありがとうございました。
これ書くのにいろいろ脱線してしまい、ちょっと怠けてしまいました。
時間かかってごめんなさい。
話の流れが右往左往しているのも、ごめんなさいでございます。
話の流れが右往左往しているのも、ごめんなさいでございます。
さて、
どんな世界でもハイレベルな存在は必要でございます。
製品においてもスポーツや芸術においても、ですね。
製品においてもスポーツや芸術においても、ですね。
ですから、ゲームブックにおいてもそれは必要だと思われます。
一定数の需要がある以上は、なおさらのことでございます。
製品や芸術の場合、それらを扱いやすく、大衆化することで、
一般製品として売り出されます。
一般製品として売り出されます。
F1でつちかった技術が大衆車に応用されたり、
抽象画がデザインの分野で活用されたり……。ありますよね。
ですから、ゲームブックの場合、
頂点があるのは問題ではなく、
裾野が広がっていかないことが問題なのででございます。
裾野が広がっていかないことが問題なのででございます。
さらにたとえば、作らない方にはわからないかもしれませんが、
プラモデルなども昔にくらべてずいぶん楽になりました。
プラモデルなども昔にくらべてずいぶん楽になりました。
接着剤不要だったり、塗装不要だったり。
それで昔のものよりも正確な、あるいは格好のいいものができる。
それで昔のものよりも正確な、あるいは格好のいいものができる。
むかしは工作だったのが、今はパズルでございますな。
あるいは翻訳なんかも、昔にくらべてずいぶん読みやすくなっております。
あるいは翻訳なんかも、昔にくらべてずいぶん読みやすくなっております。
そういう努力が重なることによって、文化は発展していくものと存じます。
「完成度の高さと結果の多様さは、
ゲームブックとして必要不可欠なものかどうか」
とお書きになっておりましたが、
わたくしは、両者ともそれらはあれば好ましいものと考えております。
ゲームブックとして必要不可欠なものかどうか」
とお書きになっておりましたが、
わたくしは、両者ともそれらはあれば好ましいものと考えております。
前者は必要と言ってもよろしゅうございましょう。
筆が走りすぎたのだと思いますが、完成度=難易度ではございませんよ?
難易度の低い、誰にでもプレイできるゲームでも
完成度の高い作品は存在いたします。
児童文学に完成度の高さが要求されるように、
完成度の高い作品は存在いたします。
児童文学に完成度の高さが要求されるように、
本来入門作にこそ完成度の高さは必要でございます。
後者、結果の多様性、と申しますか、展開の多様性はわたくしとしては必要ですな。
何しろ物語が分岐することにこそ魅せられ、
小説ではない新しさを感じたのですもの。
小説ではない新しさを感じたのですもの。
もちろん一本道も面白いものは面白うございます。
何しろ、究極の一本道は小説でございますからな。
面白くないわけがございません。
面白くないわけがございません。
ただ、ではゲームブックに小説に匹敵する作品があるかと申しますれば、
少しはあるといたしましても、それほどではございませんな。
むしろ、一本道の作品の場合、ゲームブックだからこの程度でいい、
と楽している作品が多いような気がいたします。
「投稿しまくるぞ、と覚悟を決めた矢先にウォーロック誌がつぶれ」た
とお書きになっておられましたが、
すると、その頃ゲームブックファンだったのですな。
とお書きになっておられましたが、
すると、その頃ゲームブックファンだったのですな。
以前にも書きましたが、わたくしといたしましては、
そのあたり、と申しますか、双葉社後期(末期)のゲームブックに
傑作が多いと思っているのですよねぇ。
そのあたり、と申しますか、双葉社後期(末期)のゲームブックに
傑作が多いと思っているのですよねぇ。
『スーパー・ブラック・オニキス』のシステムを簡略化したような
『ウィザードリィ 女王の受難』。
『ウィザードリィ 女王の受難』。
さまざまなゲームブックに対するオマージュが見られる
『ウルティマ 失われたルーン』。
バグだらけなので他人には勧められませんが、
『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』。
そして、井上尚美先生の作品。
とりあえず『悪魔城伝説』を挙げておきます。
このあたりの作品は、ストーリーも面白く、
システムも社会思想社や東京創元社のゲームブックを研究して
わかりやすいものにした感がございまして、
わたくしといたしましては、高く評価をしております。
システムも社会思想社や東京創元社のゲームブックを研究して
わかりやすいものにした感がございまして、
わたくしといたしましては、高く評価をしております。
ただ、
「わかりやすくてライトに誰でも20分くらいでエンディングに行けて、
それでもなお楽しめる」のがいいゲームブックとおっしゃるのでしたら、
その後のファミ通文庫のゲームブックのほうがよろしいかもしれません。
「わかりやすくてライトに誰でも20分くらいでエンディングに行けて、
それでもなお楽しめる」のがいいゲームブックとおっしゃるのでしたら、
その後のファミ通文庫のゲームブックのほうがよろしいかもしれません。
ゲームブックが下火になったおかげで、
その頃のゲームブックは一見さんにも楽しめる難易度となっております。
その頃のゲームブックは一見さんにも楽しめる難易度となっております。
ストーリーもほぼ一本道、クイズありゲームありの楽しい内容でございます。
20分では無理ですが、
そのぐらいで一息つける流れにはなっていると思いましたので、
問題ございませんでしょう。
そのぐらいで一息つける流れにはなっていると思いましたので、
問題ございませんでしょう。
まぁ、多彩な展開が好みなわたくしといたしましては、評価いたしませんが。
さて、難易度の話に戻りましょう。
「『双方向移動迷路』と、
『複雑なパラメータ管理』と、
『アイテムと情報の読者管理』」
これらがゲームブックを難しくしているのは、ご指摘のとおりでしょう。
他にもあるとは思われます。
(たとえば一方向移動型でも、
フラグ立てに失敗すれば詰むわけでございますから、
その配置を意地の悪いものにすれば、難しくすることは簡単ですよね)
フラグ立てに失敗すれば詰むわけでございますから、
その配置を意地の悪いものにすれば、難しくすることは簡単ですよね)
ただ、これらは難しい=本格的=面白いとされた時代の産物ですな。
難しくしようと思って作られたから、難しいのでございます。
ですが、先ほど書きましたとおり、完成度=難易度ではございません。
ですが、先ほど書きましたとおり、完成度=難易度ではございません。
ですから、これらを丁寧に検証吟味し、
わかりやすく遊びやすいゲームブックにすることこそが、
ゲームブックの完成度を上げるということだと思います。
わかりやすく遊びやすいゲームブックにすることこそが、
ゲームブックの完成度を上げるということだと思います。
(そして、そうした試みは、すでになされているとわたくしは思います)
難易度と完成度は別物ですから、そうした研鑽は、
難易度の高いもの、低いものどちらにも必要なことでございますな。
ただ、ただ者ならぬポール・ブリッツ様のお書きになったような
「わかりやすくてライトに誰でも20分くらいでエンディングに行けて、
それでもなお楽しめる」ゲームブックとなると、
システムよりも、物語の完成度を上げていく必要がございましょう。
「わかりやすくてライトに誰でも20分くらいでエンディングに行けて、
それでもなお楽しめる」ゲームブックとなると、
システムよりも、物語の完成度を上げていく必要がございましょう。
この条件でシステム重視ならば、ゲームブックよりも
ボードゲームやカードゲームの方がよい気がするのですよね。
近ごろはゲームブック的なそれらのゲームも増えてきていると聞きますし。
ボードゲームやカードゲームの方がよい気がするのですよね。
近ごろはゲームブック的なそれらのゲームも増えてきていると聞きますし。
それに、サイコロをふるにしろシフトカードにしろ、
本から手を離さなければならないという弱点がある。
それが物語を途切れさせる可能性というのは、ございますな。
本から手を離さなければならないという弱点がある。
それが物語を途切れさせる可能性というのは、ございますな。
『ブラマタリの供物』などは、
本からなるべく手を離さない工夫をされておりますが、
そのようなものもヒントになるかもしれません。
ちょっと脱線かな?
まっ、それはともかくといたしましても、
やはり楽しめるゲームブックには、面白いストーリーが必要だと存じます。
やはり楽しめるゲームブックには、面白いストーリーが必要だと存じます。
書きおとしたことがあるかもしれませんが、こんなところで。
(「『ウォー・ゲーム』(ただし西東社の)」2018/10/07 (Sun)のに対する、
それを単なる当てものと書いたのに対し、
「サイコロを振る代わりに、ランダム性を保持しつつも繰り返しプレーするプレイヤーのその成功確率を上昇させていくシフトカードというシステムは、シミュレーションゲームを擬似体験させるという目的でのゲーム作成としては大発明」
とお書きになっております。
正確なところは、当該コメントをお読みください。
シフトカード、確かにユニークですよね。
そうでなければ、ブログで取り上げることはいたしません・
でも、これをシミュレーションゲームでございと紹介したら、
えっ? と思う方のほうが多いのではございませんでしょうか。
現実に照らして考える要素がないと、
当てものの域を出ないと思うのでございますよね。
シミュレーションゲームでも、データや計算が変で、
単なる当てものとなっているようなものはあると存じますが、
それはそれでシミュレーションゲームとは申せませんよね。
ただ、
シミュレーションゲームでないから劣っているとはわたくしは考えません。
うれしいですな。ゲームブックについて、
特にTRPG系以外のそれについて、
まともに考えてくれるかたがいらっしゃるだけでもホントにうれしい。
特にTRPG系以外のそれについて、
まともに考えてくれるかたがいらっしゃるだけでもホントにうれしい。
さてさて。
この記事では、西東社のゲームブックのシフトカードについて紹介しております。
この記事では、西東社のゲームブックのシフトカードについて紹介しております。
それを単なる当てものと書いたのに対し、
「サイコロを振る代わりに、ランダム性を保持しつつも繰り返しプレーするプレイヤーのその成功確率を上昇させていくシフトカードというシステムは、シミュレーションゲームを擬似体験させるという目的でのゲーム作成としては大発明」
とお書きになっております。
正確なところは、当該コメントをお読みください。
で、わたくしの返答といたしましてですがねぇ。
シフトカード、確かにユニークですよね。
そうでなければ、ブログで取り上げることはいたしません・
でも、これをシミュレーションゲームでございと紹介したら、
えっ? と思う方のほうが多いのではございませんでしょうか。
シミュレートは模擬でございますから、
ランダム性だけではそうは呼べないのではないかと存じます。
ランダム性だけではそうは呼べないのではないかと存じます。
現実に照らして考える要素がないと、
当てものの域を出ないと思うのでございますよね。
シミュレーションゲームでも、データや計算が変で、
単なる当てものとなっているようなものはあると存じますが、
それはそれでシミュレーションゲームとは申せませんよね。
ただ、
シミュレーションゲームでないから劣っているとはわたくしは考えません。
ゲームブックは、遊びでも本でもあるものでございますから、
その遊びの部分で工夫をしたということにおいて、
このシフトカードをはじめとする西東社の試みは評価できると存じます。
その遊びの部分で工夫をしたということにおいて、
このシフトカードをはじめとする西東社の試みは評価できると存じます。
2020/08/01 戦後すぐの1947(昭和22)年には、
GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)から
「飲食営業緊急措置令」(ポツダム命令)
というものが出たことがあったそうでございます。
外国に食料援助してもらっている手前、
闇米の流通はまかり成らんということでございますな。
ものがない時代でございますから、
闇米でも使わなければ飲食の提供なんて出来なかったのでございましょう。
この法令下では外食券食堂という指定を受けた食堂しか主食の提供は出来ず、
そこで食べるために必要な外食券は米穀通帳を提示して
あらかじめ交付してもらうという――要するに配給分から、
ということでございますな。
GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)から
「飲食営業緊急措置令」(ポツダム命令)
というものが出たことがあったそうでございます。
外国に食料援助してもらっている手前、
闇米の流通はまかり成らんということでございますな。
ものがない時代でございますから、
闇米でも使わなければ飲食の提供なんて出来なかったのでございましょう。
この法令下では外食券食堂という指定を受けた食堂しか主食の提供は出来ず、
そこで食べるために必要な外食券は米穀通帳を提示して
あらかじめ交付してもらうという――要するに配給分から、
ということでございますな。
2020/08/02 (続き)この法令に対してお寿司屋さんは、
米をお客さんに持参してもらうことで対抗いたします。
「持ってきてもらった米を寿司にするのは、加工業であって飲食業ではない」
というへりくつでございますな。
でも、これが認められちゃったそうでございます。
他にも、裏口から客を入れて違法に、とかもあったようでございますが……。
とにもかくにもこの「飲食営業緊急措置令」が廃止されるのが1949(昭和24)年。
発布が7月で廃止が5月だそうですから、
約2年にわたって、飲食店が営業できなかったのでございますな。
2020/08/03 宮武一貴先生がデザインをなされた
『さよならジュピター』の有人探査船スペースアロー(1982)と、
『ガンダムセンチネル』に掲載されたカトキハジメ先生の
MSA-0011[Bst]PLAN303E"DEEP STRIKER"(1988)って似ていると思いません?
立体化された映画とプラモデルでは似ても似つかないものなので
気づかない方も多いかもしれませんが、
スペースアローの設定画とディープストライカーのイラストは
シルエット的に似ている気がいたします。
インスピレーションの一助になったのかなぁ。
2020/08/04 桑田次郎(二郎)先生がご逝去なされたそうでございますな。
ご冥福をお祈りいたします。
読んだものと申しますれば、
『8マン』『エリート』『ウルトラセブン』『怪奇大作戦』ぐらいかなぁ。
デビュー当時は丸っこい絵を描いていて、
手塚治虫先生が手伝いをお願いしようとしたら、
全然違った画風になっていてビックリした、
なんてエピソードを聞いたことがございます。
「スターログ」の№9(ツルモトルーム/1979/7)p.84-85 には、
『ウルトラセブン』のマンガについてのミニインタビューがございましたが、
お仕事として描いたという感じでございますな。
テレビも初期とあとはフィルムで見せてもらったもの以外は見ていなかった、とか。
2020/08/06 そんなわけで、『エリート』をつい読んでしまった。
宇宙意志的存在・アルグールに選ばれた3人。
彼らは、エリートと呼ばれる超人となった。
その一人として選ばれた竜太郎は、みずから作った戦闘服に身を包み、
悪の権化ダンガーと戦う。
単体ヒーローの『幻魔大戦』といった感じ。
延々続いていればもっとスケールの大きな話になったのだろうけれど、
ラストは2人の対決で終わる。
クライマックスにいたるまでの盛り上がりからするとちょっもの足りない。
もう一人、ジョンという超能力ベイビーが神的存在としているのだが、
ラストあたりでは登場せず。
2部構成の作品だが、
もう1部あったら、さらに大きな物語が展開されるのではないかと思われた。
2020/08/07 NHKを見ていたら、
『大菩薩峠』で中村玉緒さんが、
帯を解かれてごろごろ転がるカットを紹介しておりました。
いや、玉緒さんの若い頃を紹介したもので、
帯くるくるを紹介したのではないのですが――。
それと『ドラゴン怒りの鉄拳』を見ていたら、
チャン(ブルース・リー)を取り囲む敵の円陣が、
拳法のせいかショッカーの戦闘員っぽい。
ああいうパターンのルーツと変遷って気になる。
『怒りの鉄拳』は、やっぱりテーマソングがいいね。
ストーリー的に『ランボー』にも似たところあるのかなぁ。
ラストは昔見たときは、
もっと門のそばで、もっと高く跳んでいたような気が……、
気のせいだったんでしょうなぁ。
2020/08/09 本屋さんへ行って、何冊か本を買ってきました。
で、思ったのですが、袋買わないで手持ちの袋に入れると、
本のオビとか破れることもありそうですな。
幸いにして仕切りがいくつもあるカバンだったので事なきでしたが、
無造作に入れると、ねぇ。
以前本屋さんでもらった袋を持っていった方がいい場合もありそう。
……違う本屋さんの袋持っていったら、いやな顔されるだろうなぁ。
2020/08/11 何の気なしに検索してみたけれど……。
そうか、空飛ぶ円盤に乗った宇宙人のことも円盤人って言うのか。
どっちにしろ、普通の人には縁のなさそうな言葉だなぁ。
英語だとぜんぜん別、なんだけど、
wheelieで検索してみると、オートバイのウィリー走行の画像しか出てこない……。
wheelieで検索してみると、オートバイのウィリー走行の画像しか出てこない……。
2020/08/12 遣唐使って、才能や学問があるのはもちろんですが、
外見も選考条件だったらしいですな。
使者となる方は、
たちいふるまいがおだやかで上品でなければならなかったみたい。
背も高かったそう。
要するにイケメンでございますな。
唐の書物には、
「容止温雅」「容姿閑雅」「進止有容」などと表現されていたみたい。
「中国の歴史の本はあまり外国人をほめないんですよ。
それをほめているんですから、かなりのハンサムであったと考えていいでしょう」
と陳舜臣先生もおっしゃっておられます。
外見も選考条件だったらしいですな。
使者となる方は、
たちいふるまいがおだやかで上品でなければならなかったみたい。
背も高かったそう。
要するにイケメンでございますな。
唐の書物には、
「容止温雅」「容姿閑雅」「進止有容」などと表現されていたみたい。
「中国の歴史の本はあまり外国人をほめないんですよ。
それをほめているんですから、かなりのハンサムであったと考えていいでしょう」
と陳舜臣先生もおっしゃっておられます。
他の国とも比較されますでしょうからな。
礼節の国、日本の名を辱めないためにも、
しっかりとした選考がなされたのだと思います。
これは別の見方をすれば、そういう国でありたいという、
日本の考えでもございますな
(参考:「NHK 歴史への招待6」日本放送出版協会/昭和55年4月)
2020/08/13 ポコペンって、中国語の「不够本」(bugouben(ピンインは省略)
から来ているのだそうでございますな。
意味は 元本より下回る ことだそうで、
それが、とても話にならない、ダメだという意味になったそうでございます。
正直、こんな言葉に語源があるとは思いませんでした。
でも、語源を抜きにしても、
ポンコツやボコボコやペケやポンとの語感の類似で、
はじけたりダメになったりするイメージがございますな。
バ行やパ行といった、破裂音が中心となっているからでございましょうか……。
2020/08/14 『クロイドン発12時30分』F.W.クロフツ:著 霧島義明:訳(
創元推理文庫/2019/2)、読了。1934年作。倒叙ミステリの基本。
王道ゆえに展開はオーソドックス。
犯人が綿密に計画し、慎重に行動した犯行が、
警察側の推理と調査によって暴かれていく……。
とはいえ、警察側の行動が明らかになるのは、最後の2章だが。
古典とはいえ名作として残るのは、
犯人の心の動きの描き方と、警察側の目のつけ所のよさだろう。
事件のほころび方のポイントがちゃんと考えられていると思う。
より露見しやすそうな第2の犯行については軽く触れられるだけで、
第1の事件メインに解明されていくところもいい。
ラスト、フレンチ警部が、これは推測だが……と、
そんなところまで当てることで気ないだろう、というところまで
ピタリと推理しちゃっているのはご愛敬といったところか。
作者としては、全部書き切っておきたかったんだろう。
2020/08/15 とぅでい あいむふぁいん ないすていすと らいす
(Today I'm fine, nice taste rice.)ーー「きょうも元気だご飯がうまい」は、
大滝詠一さんの「れっつおんどあげいん」で覚えた英語でございます。
ホントにこれで合っているのかは存じませんが、
この時期これ、本当に大事でございますな。
熱中症は食欲なくしますし、
コロナウィルスにかかると味覚障害を引き起こすと申しますし。
何よりもこの暑さの中やっていくのには、
ちゃんと食べなければやっていけません。
ご飯をおいしく食べるためにも、体調と健康に気をつけてまいりましょう。
.
2020/08/18 ケチャップと申しますれば、
トマトケチャップが普通思い浮かびますが、米国と日本はそれでいいとして、
その認識が当てはまらないところもあるみたいですな。
2020/08/18 ケチャップと申しますれば、
トマトケチャップが普通思い浮かびますが、米国と日本はそれでいいとして、
その認識が当てはまらないところもあるみたいですな。
野菜、果実、キノコなどを原料にした調味料、ということで、
イギリスではキノコやクルミのケチャップが一般的、
東南アジアでは
バナナやマンゴーやパイナップルなどが使われていたりするのだとか。
果実を使ったのとかは、チャツネみたいなものでございましょうか?
で、もともとは魚醤のようなものを指していたとかだそうで、
そうなると、ケチャップという名でくくられる味というのは、
ほぼほぼないと申してよろしいのでございましょう。
イギリスでトマトケチャップを頼むときは、
トマトソースといったほうが無難だそうでございます。
2020/08/19 ソーシャルディスタンスって、
ある種の人から社会的、心理的に距離を置くことって、
差別に関係しそうな社会学の言葉らしいですな。
コロナウィルスで言っている距離を取ることは
正しくはソーシャルディスタンシングというらしくございます。
ややこしい……。
海外でもややこしかったらしく、
WHOはフィジカルディスタンシングという言葉に切り替えたとか。
こんな面倒な言葉を使わなくても、
「距離をあけましょう」で通じるはずなのではございますが、
やはりキャッチコピーとして英語を使いたいのでございましょうな。
そのほうが専門用語っぽくて偉そうですし、カッコよくもございますから。
2020/08/20 レオタードの語源は、ジュール・レオタールという
19世紀フランスの曲芸師なのだそうでございます。
空中ブランコを現在の形に発展させた人みたい
(ただ、この時は一人のパフォーマンスだったらしいですが)。
検索して写真を見ると、手首足首まで被うもので、
腰にはスカートみたいなものをつけていたようでございます。
演目として空中ブランコが取り入れられたことによって、
それまで世襲制だったサーカスに
器械体操関係者が入ってくるきっかけの1つになったとも
ウィキペディアには書かれてございますな。
空中ブランコはサーカスの華でございますし、
誰でも出来るというでもございませんから、
自然とそういう形になったのでございましょうな。
19世紀フランスの曲芸師なのだそうでございます。
空中ブランコを現在の形に発展させた人みたい
(ただ、この時は一人のパフォーマンスだったらしいですが)。
検索して写真を見ると、手首足首まで被うもので、
腰にはスカートみたいなものをつけていたようでございます。
演目として空中ブランコが取り入れられたことによって、
それまで世襲制だったサーカスに
器械体操関係者が入ってくるきっかけの1つになったとも
ウィキペディアには書かれてございますな。
空中ブランコはサーカスの華でございますし、
誰でも出来るというでもございませんから、
自然とそういう形になったのでございましょうな。
2020/08/23 しまった~!! Role&Rollの発売日って28日だったのか。
ネットでチェックしないのがいけないんだけど(ソンした)。
でも、発売予定から6日? 遅れるって珍しい。、
下のこれは、vol.188「ウタカゼシナリオ 届かなかった贈り物」からでございますな。
Role&Rollvol.190の読者欄に載せていただきました。
実はこの号、特集のクトゥルフ「凍てつく呼び声」から
描こうと思っていたのでございますよね
(このタイトルって「Call of Cold」とかになるのでございましょうか)。
クライマックスの赤い二つの光は、
目ではなくて実は二頭だての赤鼻のトナカイさんだった、という様な方向で。
でも、クリスマスネタは、ボツにはなったものの
「シャドウラン」(vol.187)でやっちゃったし、
描くとなるとコマに収めるのはつらいかな、などと考えて、
「凍てつく呼び声」でシリアスな絵を考えていたのでございます。
ただ、思いつくものはちょっとシナリオどおりで面白くない……。
と思ったていたところ目にとまったのが、
「ウタカゼ」クリスマスキメラのイラスト(p.44)でございます。
「ウタカゼ」クリスマスキメラのイラスト(p.44)でございます。
やはり絵があると描きやすいですよね。
見ているうちにこちらの方が絵的に面白いかな、
『ウタカゼ』で描くのも久しぶりだし……。
以前紹介した『ユニコ 魔法の島へ』の
おもちゃの竜のイメージがあったので、
そんなイメージも合わせてで描いてみることにいたしました。
おもちゃの竜のイメージがあったので、
そんなイメージも合わせてで描いてみることにいたしました。
で、描いているうちに、
なんかこれって『機動戦士ガンダム』に登場する、
ユニークな形の試作モビルアーマーに似てるっぽい……ということになって、
こんな感じの絵とあいなりました。
パロディやるつもりはなかったのでございますけどね。
手前の子も、最初は3頭身の男の子と女の子だったのでございますが、
構図とポーズが決まらず、こんな感じに――。
構図とポーズが決まらず、こんな感じに――。
ブーツの羽根は安全な着地用でございます。
でも、なんと申しますか、結局クリスマスネタになってしまいましたな。
(タイトル下に書こうと思ったのですが、長くなったのでこちらへ)
単に人を裁くのだったら、これほどまでに混迷することはなかったろう。
そうではなく、法律が戦争をどう裁くか、どう向き合うか。
あるかもしれない次の大戦を未然に防ぐために、法は何が出来るのか……。
結果、判決は十一ヶ国中七ヶ国賛成の多数決によって決まったものの、
一つの同意意見と四つの反対意見書が提出される。
それほどこの裁判は重要かつ論の割れる問題を含んでおり、
それに対して各判事たちが真摯に取り組んでいたということだ。
NHKスペシャル「東京裁判 Tokyo Trial」見てしまった。
東京裁判の内実を明らかにするドキュメンタリーフィクションとして
の意義があるのだろうけれども、それ以上にドラマとして面白い。
まず、インドのバル判事が「平和に対する罪」と「人道に対する罪」について、
この法律は事後法なので適用するのは間違っている、
それ以前からあった「残虐行為に対する罪」のみ適用すべきだと主張。
会議は混乱を極める。
ニュルンベルク裁判で決定したナチスドイツの判決を
正当なものとしたいヨーロッパ勢。
ヨーロッパ主導に疑念を抱く植民地経験のある東南アジア勢。
さまざまな立場とキャラクターが絡み合い、物語は二転三転をしていく……。
東京裁判の内実を明らかにするドキュメンタリーフィクションとして
の意義があるのだろうけれども、それ以上にドラマとして面白い。
まず、インドのバル判事が「平和に対する罪」と「人道に対する罪」について、
この法律は事後法なので適用するのは間違っている、
それ以前からあった「残虐行為に対する罪」のみ適用すべきだと主張。
会議は混乱を極める。
ニュルンベルク裁判で決定したナチスドイツの判決を
正当なものとしたいヨーロッパ勢。
ヨーロッパ主導に疑念を抱く植民地経験のある東南アジア勢。
さまざまな立場とキャラクターが絡み合い、物語は二転三転をしていく……。
単に人を裁くのだったら、これほどまでに混迷することはなかったろう。
そうではなく、法律が戦争をどう裁くか、どう向き合うか。
あるかもしれない次の大戦を未然に防ぐために、法は何が出来るのか……。
そこまで踏み込んだからこそ、結論までこれほど長引いた。
結果、判決は十一ヶ国中七ヶ国賛成の多数決によって決まったものの、
一つの同意意見と四つの反対意見書が提出される。
それほどこの裁判は重要かつ論の割れる問題を含んでおり、
それに対して各判事たちが真摯に取り組んでいたということだ。
裁判に関わる判事たちをはじめ、登場人物は個性的で配置もバランスが取れている。
彼らの葛藤が、ドラマとして実に活きていた。
『サキの忘れ物』津村記久子
新潮社(2020/6)
「喫茶店の周波数」
「サキの忘れ物」
「隣のビル」
「行列」
☆ ☆ ☆
☆ 本の収録順とは異なり、
現実から非現実という感じで並べてみました。
「隣のビル」までが、まぁ現実。
「王国」はその中間。
「河川敷のガゼル」からが非現実といったところでございましょうか。
順番は異なる意見もございましょう。
ちょっと間が開いてしまいましたが、
『サキの忘れ物』に収録された他の作品についても、
少し触れておきましょう。
『サキの忘れ物』に収録された他の作品についても、
少し触れておきましょう。
「喫茶店の周波数」
閉店間際の喫茶店。
そこに注文も決まらないのにいちいち店員を呼び出す客がやってくる。
隣の席に座ったその客を不快に思いながら、
その店で見たさまざまな客のことを思い出す。
そこに注文も決まらないのにいちいち店員を呼び出す客がやってくる。
隣の席に座ったその客を不快に思いながら、
その店で見たさまざまな客のことを思い出す。
「サキの忘れ物」
アルバイト先の喫茶店に常連の客としてくる女性が忘れていったサキの短編集。
それが気になって千春は同じ文庫を買ってみる。
それが彼女の初めて読み通せた本となった。
それが気になって千春は同じ文庫を買ってみる。
それが彼女の初めて読み通せた本となった。
十年後、近くの書店で正社員として働いていた彼女は、
本を読むきっかけを与えてくれた女性と再会する。
本を読むきっかけを与えてくれた女性と再会する。
「Sさんの再訪」
大学時代の友人、佐川さんから葉書が届いた。
離婚して帰郷するので会いませんかという内容だ。
どんな人だったっけと、当時の日記を見直す田口。
だが、人名がすべてイニシャルで書かれていて、
その上Sから始まる人が多くてわからない。
だが、人名がすべてイニシャルで書かれていて、
その上Sから始まる人が多くてわからない。
それをなんとか読み解いていくうちに、
やがて自分の夫の昔から変わらない性格に気づき……。
やがて自分の夫の昔から変わらない性格に気づき……。
「隣のビル」
会社の隣にあるビルが気になる。
休憩時間にロッカールームから見える三階の窓が気になる。
どうしても気になって、私は隣のビルの屋上へとジャンプする。
休憩時間にロッカールームから見える三階の窓が気になる。
どうしても気になって、私は隣のビルの屋上へとジャンプする。
たまたまその部屋の住人と出会い、話すうちに、
私は肩の荷が下りるのを感じ……。
「王国」
光を見つめていると現われるラッパムシのデリラ。
傷口に浮かび上がる女王が治める王国。
幼稚園児ソノミの現実と空想をめぐる話。
傷口に浮かび上がる女王が治める王国。
幼稚園児ソノミの現実と空想をめぐる話。
光の中、デリラは漂う。
「河川敷のガゼル」
P市Q町C川の河川敷に現われたガゼルに関する顛末。
主人公はアルバイトで警備員となった私。
主人公はアルバイトで警備員となった私。
そのガゼルをどうするかという市の動向と、
SNSにその写真を上げ続ける女性、
三週間に一度ぐらいやって来て一日中じっとガゼルを見つめている少年を軸に、
物語は展開する。
SNSにその写真を上げ続ける女性、
三週間に一度ぐらいやって来て一日中じっとガゼルを見つめている少年を軸に、
物語は展開する。
南国の動物園に引き取ってもらおうとする市に対して、
ここのほうが広いのだからこのままで、寒さ対策をすればいいと主張する女性。
彼女はSNSなどを通して、一万の署名を集める。
ここのほうが広いのだからこのままで、寒さ対策をすればいいと主張する女性。
彼女はSNSなどを通して、一万の署名を集める。
とある日、上流にガゼルは走り出し……やがて見えなくなった。
「行け! 行きたければ行ってくれ!」少年は叫んだ。
「行列」
「あれが無料で見られるなんてすごい」
というものをめぐって延々と連なる行列。
役所でたらい回しにされるコメディやカフカの「城」のように、
目的地には延々到達できず、時間とストレス、出費がどんどん嵩んでいく。
風刺的な作品。
というものをめぐって延々と連なる行列。
役所でたらい回しにされるコメディやカフカの「城」のように、
目的地には延々到達できず、時間とストレス、出費がどんどん嵩んでいく。
風刺的な作品。
「ペチュニアフォールを知る二十の名所」
ペンシルベニア州の観光名所・ペチュニアフォールを
旅行社のガイドが紹介する。
魅力あふれる観光地として楽しく紹介していくのだが、
その言葉の端々に、陰惨な歴史が垣間見えてくる。
野坂昭如先生の「骨餓身峠死人葛」を思い起こさせた。
旅行社のガイドが紹介する。
魅力あふれる観光地として楽しく紹介していくのだが、
その言葉の端々に、陰惨な歴史が垣間見えてくる。
野坂昭如先生の「骨餓身峠死人葛」を思い起こさせた。
サタイア(風刺的)な作品で、この短編集の中では異色。
☆ ☆ ☆
☆ 本の収録順とは異なり、
現実から非現実という感じで並べてみました。
「隣のビル」までが、まぁ現実。
「王国」はその中間。
「河川敷のガゼル」からが非現実といったところでございましょうか。
順番は異なる意見もございましょう。
全体として、振れ幅はあるものの、スコシフシギな話という印象を
わたくしは持ちました。
わたくしは持ちました。
現実の一コマを描いたような「喫茶店の周波数」にいたしましても、
その構築からでございましょうか、はたまた文体のせいか、
それを感じまする。
その構築からでございましょうか、はたまた文体のせいか、
それを感じまする。
短篇としてキッチリとまとまっているところが、
スコシフシギを感じさせるのかもしれません。
スコシフシギを感じさせるのかもしれません。
登場人物は個性的で、奥深くございます。
すべてに対して背景が考えられているのでございましょうな。
すべてに対して背景が考えられているのでございましょうな。
描写は具体的で、それが作品に奥深さを与えております。
あと、現在状況からの脱出。
「Sさんの再訪」「隣のビル」「河川敷のガゼル」
それに「行列」といったあたりにそれを感じましたな。
「Sさんの再訪」「隣のビル」「河川敷のガゼル」
それに「行列」といったあたりにそれを感じましたな。
まだ書くことがあるような気もいたしますし、
まとまりもございませんが、わたくしの感想といたしましては、
こんなところでございましょうか。
まとまりもございませんが、わたくしの感想といたしましては、
こんなところでございましょうか。
2020/07/03 ちなみに昔、冒企のコンベンションで、
伏見健二GM『ギア・アンティーク』、
とわきあかつぐみGM『ウイッチクエスト』という連動シナリオを
『ウィッチクエスト』側で遊ばせていただいたことがございます
(プレイヤーとして失格なので、あまり書きたくはないけど)。
2つは違う世界ですが、地続きとして扱ってもいいみたい。
というわけで、『ウィッチクエスト』をやっている方は、
『ギア・アンティーク』の設定を取り入れて、話の幅を広げるのもよいかも、です。
とわきあかつぐみGM『ウイッチクエスト』という連動シナリオを
『ウィッチクエスト』側で遊ばせていただいたことがございます
(プレイヤーとして失格なので、あまり書きたくはないけど)。
2つは違う世界ですが、地続きとして扱ってもいいみたい。
というわけで、『ウィッチクエスト』をやっている方は、
『ギア・アンティーク』の設定を取り入れて、話の幅を広げるのもよいかも、です。
2020/07/04 夏、でございますな。
海水浴に行く方とか、マスクどうするんでしょ?
布のマスクとか海岸ではかっこわるいですし、
日焼けするとさらにみっともないですよね。
というわけで、今後流行ると予想されるのは、
金魚鉢ヘルメットでございましょう。
ビキニスタイルの水着と合わせて、パルプマガジンのスペースオペラの
ヒロインでございますな。金魚鉢はUVカット加工して、熱がこもるから
後部に水冷式のファンでもつけたらいけるのではございませんでしょうか。
……
流行らないかなぁ。
金魚鉢ヘルメットでございましょう。
ビキニスタイルの水着と合わせて、パルプマガジンのスペースオペラの
ヒロインでございますな。金魚鉢はUVカット加工して、熱がこもるから
後部に水冷式のファンでもつけたらいけるのではございませんでしょうか。
……
流行らないかなぁ。
2020/07/05 明日、七月六日と申しますれば、
俵万智先生のおかげで、サラダ記念日でございますな。
個人的な記念日は、このあたりから意識され始めたのだとか?
というわけで、何かネタはないかと、ウィキペディアあたりをあたってみました。
すると……。
この短歌って、日常の一コマをそのまま切り取ったようでいて、
実はなかなか構築的なのでございますな。
いいねといったのも、サラダではなくて鶏の唐揚げだったそうでございますし、
7月6日にしたのも、ホントはそうではないけど考えてこの日にしたみたい。
サラダや7月という音の響きも考慮に入っているようでございますな。
2020/07/06 今年はイベント関連は悉(コトゴト)く中止でございますな。
清水の七夕祭りもみなと祭も中止。
見に行かなくなってからは久しいのでございますが、
それでもテレビで中継されれば見ますし――。
人が集まることを目的としたものであるがゆえに出来ないというこの矛盾。
さびしいものでございます。
2020/07/07 ふろしきが流行っているのだとか。
ニュースでやっておりました。
レジ袋有料化からの流れでございますな。
それにしてもこの梅雨時、自前の袋を用意するにしても、雨に濡れることを気にして、
物を買うのを控える方もいらっしゃるのではございませんでしょうか。
大きな物を買うときも大変ですな。自前のバッグじゃ入らない……。
それこそ大風呂敷を広げなければならないでしょう。
町を歩くにしても目立ってしょうがないですな。
大きな袋などがなければ、買うのをためらってしまうかも?
それに大風呂敷は、たたむのもまた大変なんですよね。
2020/07/08 以前書きましたとおり、コメント欄への宣伝の書き込みは禁止です。
削除します。しました。
それにしても、きのうレジ袋有料化の話を書いたら、
ブランドバッグのコピー品の宣伝。エコバッグに使えというのだろうか?
2020/07/12 「真夜中をさまようゲームブック」でございますが……。
なぜゲルググ?
2020/07/13 家にいる一般的なクロゴキブリの体長は約30ミリだが厚さは5ミリ。
つまり5ミリの隙間があれば通り抜けられるそうでございます。
さらに幼虫は体長6ミリで厚さ1ミリ。1ミリの隙間は家のどこにでもあり、
しかも殺虫剤が浸透しにくいとか。
(参考:「アニマ」1.1988 No.184 p.39(大石剛))
それで生きのびてきたのでございましょう。なんともやっかいでございますな。
2020/07/15 西澤保彦先生の『七回死んだ男』の文庫表紙(講談社)に
「ループものの定番であり大傑作」と書かれていたけれど、
あれはむしろ、ループものの定型の逆手をとった作品ですよねぇ。
ループものが定型として広まってないころに書かれたものだと思うけど
(読んだ当時、そういうジャンルがあることを知らなかったから)。
確かに傑作でございますし、
ループものとして推したくなる気持ちも分からないではございませんが。
「ループものの定番であり大傑作」と書かれていたけれど、
あれはむしろ、ループものの定型の逆手をとった作品ですよねぇ。
ループものが定型として広まってないころに書かれたものだと思うけど
(読んだ当時、そういうジャンルがあることを知らなかったから)。
確かに傑作でございますし、
ループものとして推したくなる気持ちも分からないではございませんが。
2020/07/16 ひさかたぶりに図書館へ行ってみました。
約一ヶ月半ぶりでございます。
今回は以前(2020/06/01)書いたような、
入り口で図書カードの提示を求められることはございませんでした。
そのかわり自己申告で紙に書いて箱に入れる方式に――。
このほうがよっぽど気が楽でございます。
約一ヶ月半ぶりでございます。
今回は以前(2020/06/01)書いたような、
入り口で図書カードの提示を求められることはございませんでした。
そのかわり自己申告で紙に書いて箱に入れる方式に――。
このほうがよっぽど気が楽でございます。
2020/07/17 ん? クモの頭ってハチマキできるような形になっていないぞ。
世の中には、ストレートホーンドバブーンっていうタランチュラがいて、
それはその名のとおり頭というか背中に角が生えているので、
そこに引っかければ……。
でもあれ、やっはり頭じゃなくて背中だなぁ。
世の中には、ストレートホーンドバブーンっていうタランチュラがいて、
それはその名のとおり頭というか背中に角が生えているので、
そこに引っかければ……。
でもあれ、やっはり頭じゃなくて背中だなぁ。
(参考:『世界の奇虫図鑑』田邊拓哉:著(誠文堂新光社/2017/5)
2020/07/18 それにしても、ファンタジー世界で頭にかぶるのって、
なんかイヤですよねぇ。
あまりいい記憶というかイメージがございません。
『ソーサリー』の冠にしても、効果としてはいいんだろうけど、
何かうさんくさい気がいたしますし……。
なんかイヤですよねぇ。
あまりいい記憶というかイメージがございません。
『ソーサリー』の冠にしても、効果としてはいいんだろうけど、
何かうさんくさい気がいたしますし……。
2020/07/19 20世紀に入るころまでヨーロッパでは、
チャとサザンカとツバキの区別がついていなかったのだそうでございます。
日本でもそういうことはございまして、
日本でいうツバキと中国の椿とは別物なのだとか。
中国の椿はチャンチン(香椿)というセンダン科の植物のことなのだそうでございます。
加えて『荘子』には、幻想植物としての椿も登場するとか。
8000歳まで生きる長寿の霊木としての椿でございます。
珍しいことを表わす「椿事」という言葉は、この椿から来ているそうでございます。
日本では800歳まで生きたと言われる八百比丘尼が
ツバキを一輪持った姿で描かれるのも、
この長寿の椿のイメージがあるからなのだとか。
(参考:「花空庭園」第六回 荒俣宏(「アニマ」1988 No.192 p.93))
2020/07/20 その小ささのため、人間にくらべて落下の衝撃が小さい。
平衡感覚が優れているので、
落下しながらでも体を反転させて手足から着地できる。
落下中にムササビの滑空のように手足を広げて落下速度を遅らせ、
かつ広い体表面で衝撃を吸収させられる――。
そのために猫は高いところから落ちても平気なのだそうでございます。
ニューヨークの動物病院の調査では、
平均6階の高さから落ちて、90%が治療後命をとりとめたとか。
負傷は胸部が最も多く、ついで頭部。
6~7階から落ちた場合の負傷の頻度が最も高く、
それ以上では逆に減少するそう。パラシュート効果のためみたい。
32階から落ちてかすり傷という例もあったそうでございます。
(「アニマ」1988/9 No.192 p.6)
2020/07/22 案の定と申しますか、GO To トラベル なんて言ったら、
GO To トラブル って言い換えされちゃいますよね。
トラベルとトラブルは語源違うみたいですが――。
トラベルは苦しみや苦痛を意味す「travail」、
ラテン語で拷問道具を示す「trepalium」なんかと同じ語源みたい。
ややこしい。
ちなみにトラブルのほうは、濁った、煙や雲が濃い、混沌としたという意味の
「turbid」と同じ語源らしくございます。
「タビット」は……? 関係ないでしょうが。
まぁ、日本語で似ているっていうだけですので、
英語圏の人は、そんなこと思いもしないのでございましょうけど、ね。
2020/07/24 昨日、静岡市街に行きました。
戸田書店の本店がお終いになる前に1度行こうと思っておりましたので。
でも、結局ほとんど買わず……。
政府のゴツゴーキャンペーンと連休ということもあいまって、
街中はそれなりの混み合いでございました。
エスカレーター、二段開けて乗るようにとか書かれていても、
そうする人いないなー。
まっ、せっかくなので、
乗るときには前を五段開けて、直後に前に二段進み、前後二段を開ける
ということをやってみました。
2020/07/25 南極の海にはアイスフィッシュ(コオリウオ)という魚がおりまして、
その血は透明なのだそうでございます。
たまたまNHKBS-3で見ました。
何でも、赤血球がないのだそう。
心臓が大きくて血漿に酸素を溶かして運んでいるのだそうですな。
さらにエラだけではなく、体表からも酸素を取り込んでいるとか。
南極の海は酸素濃度が高いため、そのような芸当が出来るのだそうでございます。
2020/07/30 マリオブラザーズって、
姉妹にしたらマリアとルイーズ(かルイーザ)になるのかなぁ。
Role&Rollvol.187「ディヴァインチャージャー」
シナリオ「嘘のつきすぎにご用心」p.58
から思いついた絵でございます。
シナリオ「嘘のつきすぎにご用心」p.58
から思いついた絵でございます。
このシナリオ、オール・フールズ・デイのころに
テストプレイしたものなのでございましょうかね。
ま、それはそれとして、
正直者と嘘つきのパズルってゲームブックでもよく登場しますよね。
ですから、この手の問題については、昔から新手をよく考えてしまいます。
「ここにいる誰かが正直で、誰かが嘘つき」と言った当の本人が嘘つき、ですとかね。
「嘘つき村」と「正直村」の人がいる、という状況だったら、
近くに嘘つき村と正直村があるわけだから、
むしろ先にその村を探した方がいいのでは? とか思ったりして。
まぁこの手の状況って、一つしか質問できないとか、
パズル特化の状況であることが多いので
そんなこと出来ないのが普通なのですが、
それをやっちゃうところにギャグと申しますか、驚きが生まれるのですな。
☆ ところでこの絵。
一般人のNPCが自分の知らないことについて嘘をつけるのか、
とツッコミが入りそうでございますが、
魔人の仕業ですし、強制的に嘘しか言えないということでございますし、
おそらく大丈夫でございましょう!!
とツッコミが入りそうでございますが、
魔人の仕業ですし、強制的に嘘しか言えないということでございますし、
おそらく大丈夫でございましょう!!
『ネイチャーガイド 日本のクモ』新海栄一;著
(文一総合出版/2006/1初版 2017/2 増補改訂版)
という本を図書館から借りてまいりました。
そのp.40に「網の形からクモを識別する クモの網の検索表」という項目があり、
これがこれこのとおり、パラグラフ選択式になっています。
これがこれこのとおり、パラグラフ選択式になっています。
実用用途のゲームブック方式でございますな。
この手の分類表といたしましては、
『クトゥルフ神話怪物図鑑』
(サンディ・ピーターセン他:著 立花圭一/アーカム・メンバーズ:訳
(KADOKAWA/2016/9)
もチャート式の「怪物識別ガイド」を載せておりましたし、
他にもあるとは存じますが、
パラグラフナンバーとジャンプという
ゲームブック形式な分類表は、初めてかも。
あったとしても、もっと単純な形だと思います。
他にもあるとは存じますが、
パラグラフナンバーとジャンプという
ゲームブック形式な分類表は、初めてかも。
あったとしても、もっと単純な形だと思います。
作者がゲームブック好きだったのかもしれませんな。
「真夜中をさまようゲームブック」
『サキの忘れ物』津村記久子
新潮社(2020/6) 所収
p.162-191 (パラグラフ数:62)
p.162-191 (パラグラフ数:62)
((1)からの続き)
分岐のことはそれぐらいにしておいて、
内容について書こう。
主人公の彷徨う町は、ごくごく普通の町だ。
行ける場所も、漫喫、ファミレス、コンビニ、公園と
普通の町ならどこにでもあるような施設が並んでいる。
「君」の取れる行動もごくごく普通のものだが、
その結果起きる出来事は、ゲームブック的だ。
普通の町ならどこにでもあるような施設が並んでいる。
「君」の取れる行動もごくごく普通のものだが、
その結果起きる出来事は、ゲームブック的だ。
特に、バッドエンド。
冒頭の【読み方】にもあるとおり、
「行動の選択によっては、
主人公はかなり簡単に死んだり、警察に捕まったり」(p.162)する。
日常も、それを一歩踏み外すと恐ろしい貌が姿を現す……というよりも、
この唐突さは、ゲームブック的、というか、
ゲームブックのパロディのように自分には感じた。
この唐突さは、ゲームブック的、というか、
ゲームブックのパロディのように自分には感じた。
ストーリーの肝となる部分は意外に遅く、パラグラフ60。
そこで出会う幽霊との話がこのゲームブックのメインストーリーとなる。
そこで出会う幽霊との話がこのゲームブックのメインストーリーとなる。
そこにたどり着く前までがいわばゲームブック的で、
そこで条件を集め、集めた条件によって、60以下の物語がマルチに展開していく。
そこで条件を集め、集めた条件によって、60以下の物語がマルチに展開していく。
(攻略的なことをいえば、幽霊の頼みはすべて聞いた方がいい)
そして、すべてのエンディングというよりも、
すべてのパラグラフを見渡すことで、この物語の様相が明らかになる。
そして、すべてのエンディングというよりも、
すべてのパラグラフを見渡すことで、この物語の様相が明らかになる。
以前にも書いたが、ゲームブックの面白さの一つは、
この全体を見渡したときに見えてくるものがあると思う。
そう言う意味でも、ゲームブック形式が意味のある作品だ。
小説家の書くゲームブックというと、
クノーの「あなたまかせのおはなし」や
ケヴィン・ブロックマイヤーの
「ループ・ゴールドバーク・マシンである人間の魂」のように、
文学としてのアプローチか、
文学としてのアプローチか、
『悪夢の妖怪村』鳥井加南子や『ツァラトゥストラの翼』岡嶋二人のように
ゲームブックとしてのものかのどちらかが普通だが、
この作品は両方から均等にアプローチしてきたもののように思える。
物語の長さとしても、パラグラフ的にも作品に合っている。
構成は分かりやすい。
構成は分かりやすい。
ゲームブックにする意味があり、よく考えられている。
いい作品だと思う。
「真夜中をさまようゲームブック」
『サキの忘れ物』津村記久子
新潮社(2020/6) 所収
p.162-191 (パラグラフ数:62)
p.162-191 (パラグラフ数:62)
(すぐ書くつもりだったのですが、
お絵かきを途中にはさんだら、
そのあと怠けてしまいました。
すみません)
お絵かきを途中にはさんだら、
そのあと怠けてしまいました。
すみません)
初出である「美術手帳」版のこの作品の存在をネットで知り
古本で手に入れたのは、ブログにも書いてある。
2017年12月のことだ。
だがそのときは、数パラグラフ読んだだけで放置してしまった。
どのように読んでいいか、戸惑ってしまったのだ。
まず、津村記久子先生のことを存じ上げなかったし、
「美術手帖」に載っていたことも唐突だ。
特集である春画とも関係なさそうだし、なんとも唐突だった。
しかも1を読んだところ、鍵をなくした「君」が、
朝まで町をうろつくという内容らしい。
朝まで町をうろつくという内容らしい。
とりとめも無く、把握しづらい。
一応目標としては、鍵を見つけることかな、とも思うが、明白ではない。
というか、この手の小説では、
鍵は結局見つからずじまいということも十分にあり得る。
レイアウトも、惑わせるものだった。
パラグラフは四角で囲まれ、
ランダムな横線がその背後に流れるものなのだが、
そのデザインが、筒井康隆先生のパラレル小説、
「デマ」を思い起こさせる。
横線がパラグラフをつないでいるように見えるが、
するとこの線は、特殊な関係を示す何らかの意味があるのだろうか?
気にせずどんどんやっていけば良かったのだが、
どうもそこで止まってしまった。
今回の書籍版ではその凝ったレイアウトはなくなっている。
とすると、やはりあのブロックと横線は、単にデザイン上のものだったようだ。
デザイン上の不安がなくなったので、普通にゲームブックとして取り組める。
主人公は「君」。
あとで「異性」が出てくるように、性別はどちらでもいい。
とりあえずは自分と同じ性別でいいだろう。
とりあえずは自分と同じ性別でいいだろう。
家に着くと、玄関の鍵を紛失していることに気づく。
だが、それを探すのがこの作品の目的ではない。
パラグラフによってはそれを聞くことが出来る箇所もあるが、
少ないし、手がかりを聞けるとかそういうこともない。
目的は、明日の晩までの時間をつぶすこと。
あってないようなものだ。
ゲームには達成すべき目標(勝利条件)があるものなので、
これはゲームではないと言ってもいい。
(ただし、それが作品自体の評価を低めるものではない)
プレイした際は構造が複雑と感じたが、実際はそうでもない。
行けるところがいくつかあり、それが何度も登場するので、
ループしているのかなと思ったのだが、
何段階も丁寧に分けて書かれており、一方向移動型になっている。
ループしているのかなと思ったのだが、
何段階も丁寧に分けて書かれており、一方向移動型になっている。
フローチャートが描きやすい構造だ。
ただし、
公園(38)と自宅(57)のところでループが起ってしまっている。
特に条件もなく、
両方でそれぞれの場所に行く選択ができるので、
両方を何度でも行き来出来るのだ。
行き来しても何か特になるということはないし、
常識で判断してループを回避すればいいところではある。
だが、条件をつけるなどしてこのループを興させないことは可能だったはずだ。
ただ……。
だがしかし、ここで問題になるのが、その後のパラグラフで現れる、
「君はこれまでに2度家に帰ったことがあるだろうか?」という条件分岐だ。
この問いかけのためにループがあるかもしれない。
が、パラグラフ57を2回通過することがここでいう
「2度家に帰ったこと」となると、「ある」と答える難易度はかなり高くなる。
ループするためには、公園で異性に遭う必要があり、
さらにその後の選択で家に帰ることを選択しなければならないからだ。
「君はこれまでに2度家に帰ったことがあるだろうか?」という条件分岐だ。
この問いかけのためにループがあるかもしれない。
が、パラグラフ57を2回通過することがここでいう
「2度家に帰ったこと」となると、「ある」と答える難易度はかなり高くなる。
ループするためには、公園で異性に遭う必要があり、
さらにその後の選択で家に帰ることを選択しなければならないからだ。
一方、1で1度家に帰っているから、1度57へ行っただけで2度目、
という考え方もできる。
この2つの解釈、どちらが正しいのだろう。
ということで、考えてみる。
この選択があるのは、18、34だ。
両方とも、隣の家を覗く不審人物に関するもので、それ以上のことはない。
つまり異性に遭う必要はない。
つまり異性に遭う必要はない。
だからよりシンプルな、
1で家に帰ったのを1度と考え、57が2度目以降と考える、
が正しいように思える。
では、難易度という点からはどうだろう?
18と34のうち、18の片方はバッドエンドになる道なので、さして重要ではない。
問題は34だ。
ここで変わるのは、マルチエンディングの終わり方で、
特にどちらがバッドエンドというわけでもない。
特にどちらがバッドエンドというわけでもない。
が、家の鍵を手に入れられるエンドに行き着く可能性がある分、
2度家に帰った場合のほうがよりいいエンドという気はする。
その難易度を上げるため、
57を2度通過するのだという考えも成り立つが、
そのエンディングの前に1つ、
あるアイテムを持っているかで分岐が分かれるので、
そこまでの難しさを作者は求めていないのでは、という気もする。
読んでいたときは、57を2度通ることが2度目だと思っていたが、
文の意味から考えても、1が1度目で57を通れば2度目ということなのだろう。
文の意味から考えても、1が1度目で57を通れば2度目ということなのだろう。
とはいえ(読解力がないといわれそうだが)、
ちょっとわかりにくい気がする。
分岐の際の質問文を
「最初家に帰ったあと、また家に行ってみたことがあるだろうか」
ぐらいにしておいた方がいいのではないかと思う。
57を2度とおる必要があるのなら
「最初家に帰った分を除き、2度家に戻ったことがあるだろうか」だろうか。
条件分岐の部分なので、ここはボーッと読んでいてもわかるぐらい、
はっきり書いておいた方がいいように思う。
(さらにいえば、57を2度とおる必要がないのならば
公園から57へ行くパラグラフで
「家に帰ったあとすでに1度戻っているのであれば行く必要はない」
とでもすればループは防げるのだが……。
ただし、作者はこのループを了解しているものと思われる。
というのは、パラグラフ30のコンビニのシーンに
「今夜初めてなのか、それとも何度か訪れたことがあるかわからないが」
という文があるからだ。
これは、何度かコンビニを訪れる可能性があることをふまえての文言だろう)
「家に帰ったあとすでに1度戻っているのであれば行く必要はない」
とでもすればループは防げるのだが……。
ただし、作者はこのループを了解しているものと思われる。
というのは、パラグラフ30のコンビニのシーンに
「今夜初めてなのか、それとも何度か訪れたことがあるかわからないが」
という文があるからだ。
これは、何度かコンビニを訪れる可能性があることをふまえての文言だろう)
「真夜中をさまようゲームブック」
『サキの忘れ物』津村記久子
新潮社(2020/6) 所収
p.162-191 (パラグラフ数:62)
p.162-191 (パラグラフ数:62)
┏━━━┓
┃ ┃
┗━┳━┛
┏━━━━━━━┳━━━━┳━━┻━━━━┳━━━┳━━━━━┳━┓
┏━┻━┓ ↑ ┏━┻━┓ ↑ ┏━┻━┓ ↑ ┃
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
┗━┳━┛ ┃ ┗━┳━┛ ┃ ┗━┳━┛ ┃ ┃
┣━━━━┓ ┃ ┣━━━━┓ ┃ ┣━━┓ ┃ ┃
┏━┻━┓┏━┻━┓┃ ┏━┻━┓┏━┻━┓┃ ┏━┻━┓┗━━┛ ┃
┃ ┃┃ ┃┃ ┃ ┃┃ ┃┃ ┃ ┃ ┃
┗━━━┛┗━┳━┛┃ ┗━━━┛┗━┳━┛┃ ┗━━━┛ ┃
┗━━┛ ┗━━┛ ┃
┏━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━┻━┓
┃ ┃
┗━┳━┛
┏━━━━┻━━━━┓
┏━┻━┓ ┏━┻━┓
┃ ↖ ┃ ┃↗ ┃
┗━┳━┛ ┗━┳━┛
┏━━┳━━┳━━━━╋━━━━┓ ┏━┻━┓
┏━┻━┓↑┏━┻━┓┏━┻━┓┏━┻━┓┃ ┏━┻━┓
┃ ┃┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃ ┃
┗━┳━┛┃┗━━━┛┗━┳━┛┗━┳━┛┃ ┗━┳━┛
┗━━┛ ┗━┳━━┛ ┃┏━━╋━━━━┳━━━━┓
┏━━┻━━┓ ┃┃┏━┻━┓┏━┻━┓┏━┻━┓
┏━┻━┓ ┏━┻━┓┃┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃
┃ ┣→┫ ┃┃┃┗━┳━┛┗━┳━┛┗━┳━┛
┗━━━┛ ┗━┳━┛┃┃ ┃ ┗━┳━━┛
┏━┻━┓┃┃ ┃┏━━┳━━┻━━┓
┏━┻━┓ ┃┃┃ ┃┃┏━┻━┓ ┏━┻━┓
┃ ↗ ┃ ┃┃┃ ┃┃┃ ┣→┫↖ ┃
┗━━━┛ ┃┃┃ ┃┃┗━┳━┛ ┗━━━┛
┣┻┻━━┻┻━━┛
┏━┻━┓
┃ ┃
┗━┳━┛
┏━━━━┻━━┓
┏━┻━┓ ┃
┃ ┃ ┃
┗━┳━┛ ┃
┏━━━━╋━━━━┓ ┃
┏━┻━┓┏━┻━┓┏━┻━┓┃
┃ ┃┃ ┃┃ ┃┃
┗━━━┛┗━━━┛┗━┳━┛┃
┣━━┛
┏━┻━┓
┃ ┃
┗━┳━┛
┏━━━━┳━━━━━━━┫
┏━┻━┓┏━┻━┓ ┏━━┻━┓
┃ ┃┃ ┃┏━┻━┓┏━┻━┓
┗━┳━┛┗━━━┛┃ ┃┃ ┃
┏━━┻━━┓ ┗━┳━┛┗━━━┛
┏━┻━┓ ┏━┻━┓ ┃
┃ ┃ ┃ ┃ ┃
┗━┳━┛ ┗━┳━┛ ┃
┏━━┻━━┓ ┃ ┃
┏━┻━┓ ┗━━┻━━┳━━━┛
┃ ┃ ┏━┻━┓
┗━━━┛ ┃ ┃
┗━┳━┛
┏━━┳━━┳━━┳━━╋━━━┳━━━┳━━━━━┓
┏━┻━┓↑┏━┻━┓↑┏━┻━┓ ↑ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓
┃ ┃┃┃ ┃┃┃ ┃(*)┃ ┣←┫ ┃
┗━┳━┛┃┗━┳━┛┃┗━┳━┛ ┃ ┗━┳━┛ ┗━┳━┛
┗━━┛ ┗━━┛ ┣━━━┛ ┃ ┏━┻━┓
(*)37を除く ┏━┻━┓ ┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃ ┗━━━┛
┗━━━┛ ┃
┏━━━━━━━┳━━━┳━━━━━━┻━━━━┓
┏━┻━┓ ↑ ┏━┻━┓ ┏━┻━┓
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┏→┫ ┃
┗━┳━┛ ┃ ┗━┳━┛ ┃ ┗━┳━┛
┣━━━━┓ ┃ ┣━━━━┓ ┃ ┣━━━┓
┏━┻━┓┏━┻━┓┃ ┏━┻━┓┏━┻━┓┃ ┏━┻━┓ ┃
┃ ┃┃ ┃┃ ┃ ┃┃ ┃┃ ┃ ┃ ┃
┗━━━┛┗━┳━┛┃ ┗━━━┛┗━┳━┛┃ ┗━┳━┛ ┃
┗━━┛ ┗━━┛ ┏━┻━┓ ┃
┃ ┗┳┛
┏━┻━┓┏━┻━┓
┃ ┃┃ ┃
┗━┳━┛┗━━━┛
┏━━┻━━┓
┏━┻━┓ ┏━┻━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┗━┳━┛ ┗━━━┛
┏━━┻━━┓
┏━┻━┓ ┏━┻━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┗━━━┛ ┗━┳━┛
┏━━┻━━┓
┏━┻━┓ ┏━┻━┓
┃ ┣→┫ ┃
┗━┳━┛ ┗━━━┛
┏━┻━┓
┃ ┃
┗━┳━┛
┏━━┻━━┓
┏━┻━┓ ┏━┻━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┗━━━┛ ┗━━━┛
※
※
┏━┻━┓
┃ A ┃
┗━┳━┛
┏━━┳━━╋━━━━┓
┏━┻━┓↑┏━┻━┓┏━┻━┓
┃ B ┃┃┃ C ┃┃ D ┃
┗━┳━┛┃┗━┳━┛┗━┳━┛
┏━┻━┓┃
┃ E ┃┃
┗━┳━┛┃
┗━━┛
分岐の下から突き上げる矢印は、分岐のうち
分岐の下から突き上げる矢印は、分岐のうち
今通ったルート以外のパラグラフを選択することを意味します。
たとえば上図のEの選択肢は、CとDということになります。
斜め矢印の部分は、フローチャートの見やすさのため、ワープした部分です。
↗と↗、↖と↖には、それぞれ同じパラグラフナンバーが入ります。
ブラウザ上では線がずれて見にくいと感じる方は、
テキストエディターにコピペしてフォントを変えてごらんください。 「フェッチクエスト・ゲームノベル」
ヨーシャの冒険
監修:安田均 文:ゼサン
「Role&Roll vol.189」
(アークライト/新紀元社)
p.138-141パラグラフ数 41
ヨーシャの冒険
監修:安田均 文:ゼサン
「Role&Roll vol.189」
(アークライト/新紀元社)
p.138-141パラグラフ数 41
『パグマイア』のゲームノベルにございます。
「ヨーシャ」「ジャック」「レオ」という
三匹の善き犬が主人公でございますな。
イベントがあるパラグラフには【脅威度】が設定されておりまして、
プレイヤーは三犬のうちのいずれか一犬を選んで、
そのイベントに挑戦するのでございます。
で、相性の良いイベントならダメージはなし、
そうでなければ脅威度分のダメージを受けるのでございますな。
三犬のうち相性のいいのは一犬。
というわけで、犬ダメージを受ける確率は2/3なのでございますが、
それぞれの犬にはスタミナが設定されておりますから、
そのあたりが悩みどころ。
スタミナの多い犬で行くかそれとも他か。
イベントとの相性を考えていかなければならず、そこが選択の意味になっております。
移動型としては、一方向の単純型。
イベントのたびに三択があり、
分岐によってスタミナが減らされたりするものの、
すべて次のイベントのパラグラフに行くことが出来ます。
まぁ、三択のクイズみたいなものでございますな。
難易度は高くございません。むしろ低いといった方がよろしゅうございましょう、
途中のゲームオーバーの処理が見当たらないので、
とりあえず最後までは行くことが出来るのではないでしようか。
このようにゲーム的に単純で難易度も低い作品の場合、
プレイヤーはロールプレイに力を注ぎたいところでございますな。
描写の隙間を埋めるセリフや行動を想像しながらプレイするのでございます。
そうすれば、ゲームはより面白くなることでございましょう。
ゲーム的にタイトだとそういうのって難しいですよね。
最適解を求めなくってはならなくて、
キャラクターの気持ちとかよりも、有利不利を気にしちゃう。
でも、難易度の低い作品ならそんなことはございません。
物語的にもコンパクトなので、
そのような思い入れたっぷりのプレイをしてみるのも一興と存じます。
「ヨーシャ」「ジャック」「レオ」という
三匹の善き犬が主人公でございますな。
イベントがあるパラグラフには【脅威度】が設定されておりまして、
プレイヤーは三犬のうちのいずれか一犬を選んで、
そのイベントに挑戦するのでございます。
で、相性の良いイベントならダメージはなし、
そうでなければ脅威度分のダメージを受けるのでございますな。
三犬のうち相性のいいのは一犬。
というわけで、犬ダメージを受ける確率は2/3なのでございますが、
それぞれの犬にはスタミナが設定されておりますから、
そのあたりが悩みどころ。
スタミナの多い犬で行くかそれとも他か。
イベントとの相性を考えていかなければならず、そこが選択の意味になっております。
移動型としては、一方向の単純型。
イベントのたびに三択があり、
分岐によってスタミナが減らされたりするものの、
すべて次のイベントのパラグラフに行くことが出来ます。
まぁ、三択のクイズみたいなものでございますな。
難易度は高くございません。むしろ低いといった方がよろしゅうございましょう、
途中のゲームオーバーの処理が見当たらないので、
とりあえず最後までは行くことが出来るのではないでしようか。
このようにゲーム的に単純で難易度も低い作品の場合、
プレイヤーはロールプレイに力を注ぎたいところでございますな。
描写の隙間を埋めるセリフや行動を想像しながらプレイするのでございます。
そうすれば、ゲームはより面白くなることでございましょう。
ゲーム的にタイトだとそういうのって難しいですよね。
最適解を求めなくってはならなくて、
キャラクターの気持ちとかよりも、有利不利を気にしちゃう。
でも、難易度の低い作品ならそんなことはございません。
物語的にもコンパクトなので、
そのような思い入れたっぷりのプレイをしてみるのも一興と存じます。
『Role&Roll』vol.189の特集は、
『スチームパンカーズ』……ですが、
内容はともかくといたしまして、イラストがパンクしていない。
これでしたら蒸気SFとかそんな名称で呼んだ方がいいと思うのですが、
広い意味でのと申しますか、一般的な認識は
こういう感じがスチームパンクなのでございましょうな。
わたくしといたしましては、
蒸気と歯車と計器で、もっとダークなイメージなのですが。
そういえば、国産スティームパンクTRPGの先輩、
『ギア・アンティーク』ってどんな感じだっけ、と
『TRPGリプレイブック
ギア・アンティーク&トーキョーNOVA』
(ケイブンシャの大百科別冊/平成五年三月)
を見てみました
(TRPGのほうは持っていない……)。
で、思ったのでございますが、
ここに出てまいりますブラスマンドリンⅣ号機って、
『ラストエグザイル 銀翼のファム』に登場する、
ヴァンシップに似ていると思いません?


横から見たときだけですけど。
ヴァンシップのほうも、ハセガワの模型でしか知らないのですが、
この模型を見たときに、何か似ているとは思ったのでございますよね。
偶然か、はたまた何か共通のルーツがあるのか?
クラッシックカーとか『紅の豚』に登場する飛行艇みたいなの……とか?
そのあたり、詳しくないのでよくは分かりませんが……。
……。
ヴェルン卿の発明品が進化して、ヴァンシップになった……とか?
『スチームパンカーズ』……ですが、
内容はともかくといたしまして、イラストがパンクしていない。
これでしたら蒸気SFとかそんな名称で呼んだ方がいいと思うのですが、
広い意味でのと申しますか、一般的な認識は
こういう感じがスチームパンクなのでございましょうな。
わたくしといたしましては、
蒸気と歯車と計器で、もっとダークなイメージなのですが。
そういえば、国産スティームパンクTRPGの先輩、
『ギア・アンティーク』ってどんな感じだっけ、と
『TRPGリプレイブック
ギア・アンティーク&トーキョーNOVA』
(ケイブンシャの大百科別冊/平成五年三月)
を見てみました
(TRPGのほうは持っていない……)。
で、思ったのでございますが、
ここに出てまいりますブラスマンドリンⅣ号機って、
『ラストエグザイル 銀翼のファム』に登場する、
ヴァンシップに似ていると思いません?
横から見たときだけですけど。
ヴァンシップのほうも、ハセガワの模型でしか知らないのですが、
この模型を見たときに、何か似ているとは思ったのでございますよね。
偶然か、はたまた何か共通のルーツがあるのか?
クラッシックカーとか『紅の豚』に登場する飛行艇みたいなの……とか?
そのあたり、詳しくないのでよくは分かりませんが……。
……。
ヴェルン卿の発明品が進化して、ヴァンシップになった……とか?
vol.188の読者欄には、これが載せていただけましたねぇ。
「ソードワールド2.5 リプレイ 悪徳に沈む復讐者」より、
スリを捕まえたカヤさんの笑顔でございます。

これを描いててよかったってことでございますな。
ネタはけっこう早いときに考えていたのでございますが、
いつでも描けると考えて最後になってしまいました。
そのため、手袋とかトーン貼ればいいものを、雑なカケアミになっておりますな。
「二度と犯罪を起こす気にならないような制裁を」(vol.186 p.18)
とございましたから、こうすれば二度とスリが出来ないな、
というのを描いておきました。
ヴァイスシティでございますから、
プレイヤーキャラクターが相手でなかったら、
もっと非道いことになっていたのではございませんでしょうか。
命があるだけマシという話もございますな。
この世界、蘇生化もございますし、
魔神化能力表には腕が生えるというのがございます。
指の1本ぐらい……。
いや、そうは言っても、
わが身のこととなればやっぱりイヤでございますよねぇ。
「ソードワールド2.5 リプレイ 悪徳に沈む復讐者」より、
スリを捕まえたカヤさんの笑顔でございます。
これを描いててよかったってことでございますな。
ネタはけっこう早いときに考えていたのでございますが、
いつでも描けると考えて最後になってしまいました。
そのため、手袋とかトーン貼ればいいものを、雑なカケアミになっておりますな。
「二度と犯罪を起こす気にならないような制裁を」(vol.186 p.18)
とございましたから、こうすれば二度とスリが出来ないな、
というのを描いておきました。
ヴァイスシティでございますから、
プレイヤーキャラクターが相手でなかったら、
もっと非道いことになっていたのではございませんでしょうか。
命があるだけマシという話もございますな。
この世界、蘇生化もございますし、
魔神化能力表には腕が生えるというのがございます。
指の1本ぐらい……。
いや、そうは言っても、
わが身のこととなればやっぱりイヤでございますよねぇ。
2020/06/01 きのう、久しぶりに図書館へ行ってまいりました。
でも、入り口で図書カードの提示を求められるし、
マスク着用、滞在は30分以内など貼り紙はしてあるし、
椅子は腰かけられないようになっているしで、どうも居づらい……。
結局、何も借りずに15分ほどで帰ってまいりました。
分りますし正しいのでございますが、
勝手が違うのは、どうにも落ち着かないものでございます。
2020/06/02 アマビヱさんって、
スターバックスの人魚さんに似ているなぁ、
ガッツ星人さんにも似てるなぁ。
……と思って試しに検索してみたら、
やっぱりその程度のことは、
考えたり感じたりする人っているもんだなぁ……
2020/06/03 ゲームギアミクロが、10月6日発売だそうでございます。
ゲームギアは持っていたので、興味あったのですが、
収録タイトルが……。
ミッキーは無理といたしましても、
コンパイルの『魔道物語』や『GGアレスタ』もダメみたい。
画面が小さいことを問題になされていらっしゃる方もおられましたが、
ゲームボーイミクロなんか、画面は小さくても液晶が優秀で、
むしろ他のアドバンスやDSよりも見やすいぐらいでしたので、
ちゃんとしたものならば、大丈夫だと思います。
そのほか感想。
GGのソニックって、
一面のボス戦だけやたらと難しいのじゃございませんでしたっけ?
それともあれは、『ソニック2』の方? (確か片方しか買っていない)
『エターナルレジェンド』なんかも好きだったんですけどねぇ。
ムチで相手の武器を奪えたり、
イヤホンだと矢が自分の頭に向かってくるように聞こえたり……。
ネタバレですが、ファンタジーだと思って進めていると、
最後に怒濤のSF展開になるんですよねぇ。実にセガらしい。
『コラムス』は、『クニちゃんのゲーム天国』に収録されていた、
でも、入り口で図書カードの提示を求められるし、
マスク着用、滞在は30分以内など貼り紙はしてあるし、
椅子は腰かけられないようになっているしで、どうも居づらい……。
結局、何も借りずに15分ほどで帰ってまいりました。
分りますし正しいのでございますが、
勝手が違うのは、どうにも落ち着かないものでございます。
2020/06/02 アマビヱさんって、
スターバックスの人魚さんに似ているなぁ、
ガッツ星人さんにも似てるなぁ。
……と思って試しに検索してみたら、
やっぱりその程度のことは、
考えたり感じたりする人っているもんだなぁ……
2020/06/03 ゲームギアミクロが、10月6日発売だそうでございます。
ゲームギアは持っていたので、興味あったのですが、
収録タイトルが……。
ミッキーは無理といたしましても、
コンパイルの『魔道物語』や『GGアレスタ』もダメみたい。
画面が小さいことを問題になされていらっしゃる方もおられましたが、
ゲームボーイミクロなんか、画面は小さくても液晶が優秀で、
むしろ他のアドバンスやDSよりも見やすいぐらいでしたので、
ちゃんとしたものならば、大丈夫だと思います。
そのほか感想。
GGのソニックって、
一面のボス戦だけやたらと難しいのじゃございませんでしたっけ?
それともあれは、『ソニック2』の方? (確か片方しか買っていない)
『エターナルレジェンド』なんかも好きだったんですけどねぇ。
ムチで相手の武器を奪えたり、
イヤホンだと矢が自分の頭に向かってくるように聞こえたり……。
ネタバレですが、ファンタジーだと思って進めていると、
最後に怒濤のSF展開になるんですよねぇ。実にセガらしい。
『コラムス』は、『クニちゃんのゲーム天国』に収録されていた、
『こらムズ』も入れて欲しかったなぁ。
3つじゃなくて4つ揃えないと消えないの。
ルールも少し変わっているみたいですが。
当時のソフトのままの収録なので、無理でしょうが、
隠しとかで……。
2020/06/06 東京オリンピック、規模を縮小して……
という話も出ておりますが、となると今の感じですと、
参加国は日本だけということになるのではございませんでしょうか。
五輪のマークも、日の丸の中を白く抜いたような赤い輪っかひとつで――。
東京や大阪、札幌などは不参加で。
全世界中継が楽しみでございますな。
2020/06/07 これだけリモートが流行っているのでございますから、
いっそのこと、競技もリモートでやればいいのでございますよねぇ。
そうすれば、開催国という概念もなくなる。
選手の体調などの地の利による有利不利もなくなる。
お金の問題でなんとなくもめそうな気はいたしますが……。
球技や格闘技みたいに相手がいないと出来ないのは……Eスポーツかなぁ。
全身を使って出来るような。感覚が全然違うものになってしまうでしょうが、
そういうゲームだと割り切れば……。無理かなぁ。
各国にバーチャルな競技場を造り、実際にその中で選手が動けば、
もしかすると従来の競技に近い形で出来るかも?
格闘技とかは、ロボットを相手にするわけですが、
移動までするとなると、かなり技術が必要となりそうでございますな。
やっぱり難しいかも。
2020/06/08 夜眠れなくならなくする方法がいくつか書いてあったものを
目にいたしましたが、そのうち一つだけ覚えているのが、
昼間横にならないこと。
分かるなぁ。ご飯食べたあととか、本読むときとか、
ついつい寝っ転がっちゃうものなぁ。
これは治せないかも。
2020/06/11 堂々めぐりで思い出しましたが、
「いたちごっこ」ってどういう遊びかご存じですか?
ここでは書きませんので調べてみてください。
高校のころだったか、会話中にふと疑問になって、
辞書で調べて、一瞬だけブームになったことがございました。
……くだらないなー。
2020/06/13 バンダイのサクラ大戦「光武・改」買いました。
サクラ大戦、ほぼ知らないのですが。
設計図とパーツで見た感じ、さくらさんの姿勢、絵よりもつらそう。
霊力が強ければ初めてでも自分の身体のように動かせるそうですが。
動画を見るとけっこう派手に動いているなぁ。
中でどんなことになっているのか、ちょっと気になります。
2020/06/17 過去の日記を見ていたら
『逆転裁判4』について書いたところが見つかりました。
「なぞのまとめ」2020/5/24 のところでは、
最後の目イソンシステムだけが問題だったように書きましたが、
他にもいろいろ。
一話のカードは成歩堂のすり替えの可能性もあるのでは? とか、
「みぬく」は、動作が変なところよりも
証拠はないが言っているところがおかしい部分を探す方がよさそう、とか、
「逆転のセレナーデ」は、
なんとなく感ずいているのに、たどり着けないのがもどかしい。
結果が出ても語られない部分があり、モヤッとする。
ここでは無罪でも他で有罪になるだろう人が多い。
最後の選択はプレイヤーが無罪を選びやすいように作られている
などということが書いてございました。
2020/06/18 透明人間さんも大変ですよね。
バレちゃうからマスクも使えない。
日焼けとかしないのかなぁ。
透明でも少しずつ焼けてきて、
うっすら小麦色になったのに気づかなかったりとか……。
熱中症とか大丈夫?
直接日光に当たるんじゃ、肌のダメージも……透明だから関係ないか。
だいたいが夜に行動すればいいという話ですし。
2020/06/18 大道芸ワールドカップ in 静岡 2020 も来年に延期かぁ。
まぁ、仕方ないですよね。
3つじゃなくて4つ揃えないと消えないの。
ルールも少し変わっているみたいですが。
当時のソフトのままの収録なので、無理でしょうが、
隠しとかで……。
2020/06/06 東京オリンピック、規模を縮小して……
という話も出ておりますが、となると今の感じですと、
参加国は日本だけということになるのではございませんでしょうか。
五輪のマークも、日の丸の中を白く抜いたような赤い輪っかひとつで――。
東京や大阪、札幌などは不参加で。
全世界中継が楽しみでございますな。
2020/06/07 これだけリモートが流行っているのでございますから、
いっそのこと、競技もリモートでやればいいのでございますよねぇ。
そうすれば、開催国という概念もなくなる。
選手の体調などの地の利による有利不利もなくなる。
お金の問題でなんとなくもめそうな気はいたしますが……。
球技や格闘技みたいに相手がいないと出来ないのは……Eスポーツかなぁ。
全身を使って出来るような。感覚が全然違うものになってしまうでしょうが、
そういうゲームだと割り切れば……。無理かなぁ。
各国にバーチャルな競技場を造り、実際にその中で選手が動けば、
もしかすると従来の競技に近い形で出来るかも?
格闘技とかは、ロボットを相手にするわけですが、
移動までするとなると、かなり技術が必要となりそうでございますな。
やっぱり難しいかも。
2020/06/08 夜眠れなくならなくする方法がいくつか書いてあったものを
目にいたしましたが、そのうち一つだけ覚えているのが、
昼間横にならないこと。
分かるなぁ。ご飯食べたあととか、本読むときとか、
ついつい寝っ転がっちゃうものなぁ。
これは治せないかも。
2020/06/11 堂々めぐりで思い出しましたが、
「いたちごっこ」ってどういう遊びかご存じですか?
ここでは書きませんので調べてみてください。
高校のころだったか、会話中にふと疑問になって、
辞書で調べて、一瞬だけブームになったことがございました。
……くだらないなー。
2020/06/13 バンダイのサクラ大戦「光武・改」買いました。
サクラ大戦、ほぼ知らないのですが。
設計図とパーツで見た感じ、さくらさんの姿勢、絵よりもつらそう。
霊力が強ければ初めてでも自分の身体のように動かせるそうですが。
動画を見るとけっこう派手に動いているなぁ。
中でどんなことになっているのか、ちょっと気になります。
2020/06/17 過去の日記を見ていたら
『逆転裁判4』について書いたところが見つかりました。
「なぞのまとめ」2020/5/24 のところでは、
最後の目イソンシステムだけが問題だったように書きましたが、
他にもいろいろ。
一話のカードは成歩堂のすり替えの可能性もあるのでは? とか、
「みぬく」は、動作が変なところよりも
証拠はないが言っているところがおかしい部分を探す方がよさそう、とか、
「逆転のセレナーデ」は、
なんとなく感ずいているのに、たどり着けないのがもどかしい。
結果が出ても語られない部分があり、モヤッとする。
ここでは無罪でも他で有罪になるだろう人が多い。
最後の選択はプレイヤーが無罪を選びやすいように作られている
などということが書いてございました。
2020/06/18 透明人間さんも大変ですよね。
バレちゃうからマスクも使えない。
日焼けとかしないのかなぁ。
透明でも少しずつ焼けてきて、
うっすら小麦色になったのに気づかなかったりとか……。
熱中症とか大丈夫?
直接日光に当たるんじゃ、肌のダメージも……透明だから関係ないか。
だいたいが夜に行動すればいいという話ですし。
2020/06/18 大道芸ワールドカップ in 静岡 2020 も来年に延期かぁ。
まぁ、仕方ないですよね。
2020/06/19 ジュゴンは、漢字で「儒艮」と書きますが、
これ「ルーケン」と読むのだそうでございます。
となると、クラーケンは、中国語で「久儒艮」とか書くのかも?
と期待して調べてみたのでございますが、そのようなことはないみたい。
「海妖」とか「挪威海怪」とかいうらしいです。つまらない……。
でも、漢字圏ファンタジーを作る場合だったら使ってもいいかな。
ジュゴンは、学名が Dugong dugon、英語では Dugong って、
なんかダゴンと似てるじゃないですか(関係ないみたいだけれど)。
そこらへんも混ぜて危険にして、
何か空恐ろしい怪物にでっちあげてしまえば……。
ジュゴン要素?
ジュゴンって人魚に間違えられたっていうから、
女怪っぽいイメージも加えれば――。
.2020/06/20 移動の自粛が解除されたそうでございますな。
とは申せ、判断するのは自分。
かかるのは自分でございますからな。
これまで 感染者がそれほどいなかった地方の方は、
むしろこれから一層の感染対策を意識しないとならなくございましょう。
とりあえず
クラスで一番、とか職場で最初とか、このあたりで最速には
なりたくないですな。
何を言われるか分かったものではございませんもの。
症状のことはもちろんとしてでございますが。
2020/06/21 テレビで2014年の「GODZILLA ゴジラ」を見ました。
と申しましても、他のことしていて、切れ切れに見逃してはおりますが。
敵がゴキブリみたい。
GvsG?
海に帰っていくシーンは、クジラを思わせました。
アメリカ人の神としてのクジラ観が、
このゴジラには反映されているような気がいたします。
2020/06/22 今さらですが、Role&Roll vol.188の表紙って、
アマビヱ様ですよねぇ。
今気がついたというわけではないですが、気づくの遅れてしまった……。
アマビヱ様知ったの今月に入ってからですし、
まさかそう来るとは思っていなかったものですから。
2020/06/24 試しに
「アクリル板越しのキス」とか「宇宙服越しのキス」とか
検索してみましたところ、近ごろの画像でそういうのが出てまいりました。
過去の作品が出てくると思っていたので、ちょっとびっくり。
みんな考えているなぁ、というよりも、
それを企画として実行していることに対し苦労しているなぁ、と感じました。
2020/06/25 戸田書店静岡本店は、
2020/07/26(日)をもって終了とのことにございます。
なぞのまとめ 2020/03/15に「5月中旬に閉店」と書いてございますから、
2ヶ月の延長ということかぁ……。
ともかくも残念。
2020/06/28 『逆転検事2』終了いたしました。
『逆転検事』をやったあと勢いでプレイしたのでございますが、長い。
サクッと終わらせるつもりだったのにーー。
過去の2つの事件と現代の……
えっと、いくつかの事件がつながっているのでございますが、
細かいところ、ついつい忘れてしまいます。
それぞれがかなり異なる事件のせいもあるかもしれません。
説明不足なのか理解不足なのか、釈然としてない部分もございました。
たとえば、秋と冬の入れ替えとか、51階の状況とか、
相沢詩紋さんは気球に気づかなかったのか、とかでございますな。
よく考えられてはおりますし、
チェックする人もいらっしゃるでしょうから大丈夫だとは思いますが、
逆転という売り物のために
整合性で無理をしている部分もあるんじゃないかと思うのでございます。
サザエモンさんはどうしたと思っておりましたら、
最後にちゃんと出てきてくださいました。
もう少し出番があっても、とは思いますが、
存在感としてはこのぐらいの方が大物らしくていいのでございましょう。
ストーリーは……面白った~。
大きなテーマは、親子関係でございました。
逆転シリーズでこういうものを持ってくるとは思いませんでしたので、
ちょっとビックリいたしました。
でも、1話完結を4~5つの方がよかったなぁ。
AFFRPG『超モンスター事典』を買いに行ったら、
『ヒーローコンパニオン』も売っていたので、ついつい買ってしまいました。
TRPGやらないので要らないのですが。
『ヒーローコンパニオン』も売っていたので、ついつい買ってしまいました。
TRPGやらないので要らないのですが。
でも、「資産の種類」(p.36)表はちょっと楽しい。
君が領主になった『火吹山~』はどのぐらいの価値があるんだろうとか、
『バルサスの要塞』は? などと想像してみると面白いと思います。
ホートブラックサンドなんかは資産的にどうなんでしょうね。
治安的にはマイナスだけど、廃れているわけではないし――。
まぁ、そういうことを超越した街ということでしょうな。
でも、アズール卿が亡くなりしあとはどうなるのかなぁ?
抗争絶えない街になりそう。
結局それで、街としても廃れていくんじゃないでしょうか。
やはりあそこは、アズール卿あっての街なのでございましょうな。
☆ ☆ ☆
『超・モンスター事典』のほうは、
項目に「武器」が増え、
出典に著者とイラストレーターが加わったあたりが
よろしゅうございますな。
(↓ 落描き)
ただ、マニア向けなのか、
それとも作者はどうでもいい人向けなのか、
スティーブ・ジャクソンに
英米の区別がないのが困ったところ。
老婆心ながら書いておきますと、
『サソリ沼の迷路』と『深海の悪魔』が
〈米〉でございますな。
他には『ロボットコマンドゥ』という作品が
ございますが、これはSFですので
タイタン世界を扱ったこの作品では不参加と
いうことでございます。
まぁ、ロボットですからねぇ。
この英米に関して、前回はどうなっていたんだろ、
と『モンスター事典』をひもといてみたら、
そちらには不参戦だったみたいですな。
安田均先生がお書きになったあとがき(p.162)を
注意深く見ますと、FF8『サソリ沼の迷路』は
確かに書かれてございません。
不参加には何か理由があったのでございましょう。
さらによくよく見ると、
FF11『死神の首飾り』も前作には入っておりません。
こちらはこの作品が、オーブ世界という、
タイタンとは別の世界の冒険だったからでございますな。
でもタイタン世界ではない
『地獄の館』は採られております。
こっちは作品に登場する
ゾンビやファイア・スプライト、ヘル・デーモンと
いったモンスターが、
タイタン世界でも普通にいそうな魔物(『地獄の館』は魔物)
だからでございましょう。
あるいは……。
もしかすると、『地獄の館』とタイタン世界は、
異次元的に隣り合った世界なのかもしれませんな。
それで共通の魔物がいるのでございます。
つまり『地獄の館』で異世界転生すると、
タイタン世界に行けると――。
『地獄の館』だけならば、そこから逃げ出せば
普通の世界に戻ることもできますが、
タイタン世界に送り込まれれば
どこへ逃げたとしても危険がいっぱい。
オソロシヤ……。
まぁ、それはそれといたしまして、
今回は『サソリ沼の迷路』も
『死神の首飾り』も参戦でございます。
『死神の首飾り』からは
異世界転生をしたのでございましょうか?
ザッと見たかぎり、
デスナイト、ロック鳥あたりが参加しているようでございます。
それぞれタイタン世界での居場所があるようでございますな。
面白いところでは『宇宙の暗殺者』からの登場もございます。
肉食植物、人オクトパスあたりですな。
これも、しっかりタイタン世界での設定がございます。
ですからもしかすると、『ウォーハンマー』みたいに
タイタンにも未来設定があるのかも?
『宇宙の暗殺者』は、未来のタイタンの話?
個人的には、そういうのは無しにしたいので、
パラレルワールドあたりでお願いしたいところでございます。
他には、
前作で載っていていいはずの作品のモンスターも、
けっこうこっちに載っておるのですな。
前作のときは、
各作品で描かれた以上のデータや設定を
考える余裕がなかった、とか?
あるいは、
『モンスター事典』は、
出典なしのモンスターも多く含まれていたので、
そちらを優先させたのかもしれませんな。
『モンスター事典』の目的としては、
「ファイティング・ファンタジー」というTRPGで
遊ぶためのモンスターということで、
新しいモンスターが欲しかったところでしょうが、
今作はタイタン世界――ゲームブックで描かれた世界を
冒険するという方向性で、
落ち穂拾いがおこなわれたのでございましょう。
資料的な意味合いも、加えてあったとは思います。
見ていて興味深かったのは、
動物の大きさに上限がつけられているところでございますな。
肉食ネコの最大は虎(p.091)
北極グマは、アークトリスやナンディ熊のような
奇妙で珍しい混血種をのぞけば最大(p.052)
猿では肉食猿が最大(p.117)
事典内には出てまいりませんが、イルカの項に名前だけ出てくるので、
タイタン世界にはクジラもいるようでございますな。
おそらく、海洋生物で最大では?
いや、海の中のことゆえ、くわしくは分かりませんが。
それにしても、
タイタン世界にも北極の概念はあるのでございますな。
まぁ北という概念があるのでしたら、北極もあってしかるべきなのかも。
☆ ☆ ☆
あとですねぇ、本書を見て気づいたのが、『サムライの剣』のことでございます。
あれ、これカッパ? これ鬼女(シコメ)だったっけ、
絵は良く覚えているけれど――という感じで。
すっかり忘れておりました。多分脳が拒否してしまったのでしょうな。
原作では、鬼女は Shikome でございますが、
おそらく、書いた人も描いた人も、
シコメ=醜女が女だということをわかってなかったのでは
ないかと思うのでございますよね。
解説を読んでみますと、
シコメを訳した鬼女という言葉以外で、女の文字が使われているのが
「村人の3~18(3d6)人は上述のような戦士だが、
残りの4~24(4d6)人は非戦闘員の女や子供だ」ですもの。
絶対、女だと思っておりません。
☆ ☆ ☆
とまぁ、そんなところでございましょうか。
奇妙な形のモンスターはけっこうおりましたものの、
ザッと見、円盤人を超えるユーモラスなものはなかったような。
やっぱり、最初のほうの巻だけかもしれませんな、
単純なユーモアが許されたのは。
ブラックなユーモアみたいなものは、その後もあるかもしれませんが。
カレンダー
プロフィール
HN:
道化の真実
性別:
男性
趣味:
ゲームブック
最新記事
(04/14)
(04/13)
(04/06)
(04/05)
(04/03)
最古記事
リンク
最新CM
[04/05 道化の真実]
[04/03 ポール・ブリッツ]
[03/07 道化の真実]
[03/03 ポール・ブリッツ]
[01/12 道化の真実]
最新TB
カテゴリー
ブログ内検索
P R
フリーエリア
<