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2025/04/23『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第3話、見ました。Eテレで『チ。』と『夜廻り猫』やったあとという時間はありがたい。でも、『らんま1/2』と『中禅寺先生』が裏になるのは残念でございます。第3話はマチュとシュウジがマブとなって飛び道具を持った相手にそれ無しで勝つという内容。1stのキャラは脇を支える程度の登場で、これが正解ですよね。望む人もいるだろうけれど、シャアとかアムロとかテムとかも、深く物語に関わらないで欲しいものでございます。独立した物語でございますから。まぁ、アムロラスボスで、鋼鉄ジーグみたいな手足がバンバン飛び出すジーグオングとかに乗って登場し、ジークアクスを圧倒するというのも見てみたくはございますが。
[1] [2] [3]
『アポカリプスホテル』第2話、見ました。
 
1話ラストを見たときも少し思ったのでございますが、
このお客さまはまさにウキキの木
 
『アポカリプスホテル』第2話  ウキキの木
  
 『アポカリプスホテル』           『21エモン』
   第2話のお客さま             ウキキの木

 行動こそ違う─変えてきてはおりますものの─
水に関係ございますことや、
最後に頭頂から出した何かをホテルに置いていくところも同じ。
 
 明らかに元ネタにしております。
 
 ドアマンロボットがゴンスケに似ているなぁ、と思っておりましたらここでも。
 この作品『21エモン』愛に満ちあふれておりますなぁ。
 
 ウキキの木は、テレパシーで人間の脳を支配し、
その口を使って会話したり、いろいろなことをやらせたりする宇宙人でございます。
 
 
 この作品ではそれを逆手にとって、
コミュニケーションが成立しない宇宙人に対する対応を描いておりました。
 
 ファーストコンタクトものをちゃんとやっている。

 しかもそれを、
人間の脳を乗っ取って無理矢理行動させる
ウキキの木モチーフでやってくるなんて、
作っている人、
絶対SFファンだし、藤子不二雄作品が好きなんだなぁ、
と思っていたたのでございますが、
 
この記事を書いている途中で、それ以上だということに気づきました。

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滅びゆく物語」は、ナツ子さんによって「全修。」されてしまいます。
 
 映画が終わった時点からの改変だったので、
鶴山監督も手が出せなかったのでございましょう。
 
でも、だからといって
手をこまねいている以外方法はなかったのでございましょうか?
  
 確かにナツ子さんが改変を始める時点では、
鳥監督のつけいる場所はなかったかもしれません。
ですが、映画本編中でございましたら──。
  
 うろ覚えの部分があるのでシーンが前後するかもしれませんが……。
 
 ポイントは、
ルークさんがソウルフューチャーを破壊し、心に穴が空くあたりでございます。
  
 そのあと超空洞ヴォイド変身するのでございますが、この場面、
イメージといたしましては変身でも合体でもいいような感じだった思います。
 
なのでここを合体のイメージに寄せましょう。
 
 この場面、
ルークさんは宙を寝そべった状態で浮かんでおりましたが、これも立った状態に。
 
 剣でソールフューチャーを破壊したあと、
心に穴が空いたルークさんが呆然と立っておりますと、
その背後に超空洞ヴォイドのシルエットが現れ、
それがだんだんに近づいてくるのでございます。
 
 ふり向くルークさん。
 その眼に映ったのは──。
 
 暗く冷たい目をした超絶美青年!!
 
 第四話、メメ・ルンさんの回に登場した超実在イグジストの魔法はまだ、
ひっくり返して使っておりませんよね。
 
ですからここで登場させるのです。
 
 名前は……とりあえず、非実在青少年XXX、とでもしておきますか。
 
 それがルークさんに近づき、抱き寄せ、、ミュージカルシーン
 
 
♪ 手を伸ばし 僕にそっと触れてみて
  君の心は僕のもの
  どんな痛みも 僕が消してあげる
  砕け散る 魂の鼓動
  受け容れて 破滅のメロディー
  アイ ヘイト エブリディ
  生きているから 苦しいんだ
  僕と 君とで 断ち切るんだ この地獄
  今すぐ終らそう すべての物語
  絶望~ おぅおぅおぅおおぅ~!  ♪
 
 
 で、非実在青少年XXXはルークさんを抱き寄せ、キスをし……。
 
 あっけにとられて見ていたナツ子さんは、BL・NTRに脳を灼かれます
 で、その背後、左肩あたりから、鳥監督が現れてささやくのでございます。
 
「描くんだ、描くんだナツ子」
 と胸をつかれてナツ子さんは狂ったように描きはじめます。
 
「全修。全修。全終~!!」
 愛する人を取られたナツ子さんの心は、
混乱すべてを消し去ってしまいたいという思いでいっぱいでございます。
 
 そんな心の状態で描かれたものが、
超空洞ヴォイドを倒す力になるはずもございません。
 
 本編通りルークさんを描いても
何のためらいもなく敵に向かっていくようなルークさんにはならないでしょう。
 
むしろ描かれたものには闇に力を与えるばかり
超空洞ヴォイドにエネルギーとなって吸いこまれていってしまいます。
 

すべては滅び、すべては終わる
 
ナツ子さんの右肩背後にもう一羽の鳥監督が現れておっしゃいます。
 
 ナツ子さんの絵は超空洞ヴォイドに呑み込まれ、
世界もどんどん消え去ってまいります
 
 ユニ夫もメメ・ルンさんも消え、
抱き合うルークさんと非実在青少年XXXも闇に呑み込まれ
 
 ついには、描き続けながらナツ子さんも消えていき、
 鳥監督もセリフだけ最後に残して消える……。
 
 こんな感じで、世界は完全に滅び
物語は監督の思い通りになるというわけでございます。
 
 ただ単に、世界を滅ぼしただけではなく、
さんざん邪魔をしたナツ子さん自身が世界を滅ぼす──
この結果には、鳥監督大満足でございましょう。

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さて、ここで鳥監督に情を移して、
この「滅びゆく物語」いう作品について考えてみましょう。
 
考えることは二つ。
(1)鳥監督はなぜこの作品を作ったのか。
(2)鳥監督がナツ子さんに勝てる可能性はあるのか?
  
でございます。
というわけでさっそく。
 
(1)監督はなぜこの作品を作ったのか?
 
もちろんそんなことは作中どこにも出てまいりませんし、
どこでも説明されてはおりません。
 
確固たる理由もあるとは思われません。
 
皆殺しの鶴山とか呼ばれていて、
そういう傾向の作品を作りがちだったのかもしれませんし、
単純にこの時、こういう作品を作りたかったというだけかもしれません。
 
その理由も、ある作品や事件に影響を受けてのことなのかもしれませんし、
まったくそんなものはないのかもしれません。
 
と、現実ならばそうですが、鶴山監督はフィクションの存在でございます。
 
ならばそこに、
ある種のドラマチックな意味があってもおかしくはございませんでしょう。
 
というわけでそれを妄想してまいります。
 
そうなると、やはり恋愛でございますね。
 
『全修。』という作品自体のテーマが恋愛でございますから。
おそらく鶴山監督は
この作品を作る前に大きな失恋を経験したのでございます。
その絶望をエネルギーにすべての愛が虚無に呑み込まれるような物語を作った──。
 
ベタというなかれ、そういうことは芸術作品においてよく聞く話でございます。
 
 誰と大恋愛に落ちたのか──?

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☆ ええ、面白うございました。
 ナツ子さんが途中でゲンジツに帰ってくるものとわたくしは予想しましたが、
結局最後の最後までそれはございませんでしたな。
 圧倒的な絵とスピーディな展開で押し切られた感がございます。
 
 あの怒濤の展開というのは、
ナツ子さんの改変があって少し変わったとはいうものの、
鶴山亀太郎監督本来の意図した『滅びゆく物語』だったのでございましょう。
 なので11-12話を見ると、
鳥監督がこの作品で何を描こうとしていたのかがわかります。

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2025/03/31。NHKで。
後半25分「鉄腕アトム 地球最後の日」の部分だけでございますが。
もとは、テレビシリーズを再構成した劇場版。
パートカラーだったものをAIによってフルカラーにしたものだそうでございます。
 
太陽を破壊する実験のため
宇宙人が持ち込んだ冷蔵庫みたいな爆弾のスイッチロボット、ベム
その実験で死ぬのがイヤで彼は地球に逃げ込み、
アトムと出会うのでございますな。
 
ビキニ環礁などの核実験がヒントになった物語でございましょう。
 
 ドラえもんのちきゅうはかいばくだんもこのパロディでございましょうし、
手塚先生の『W3』や横山光輝先生の『マーズ』など、
地球を破壊するかどうかの決定権が主人公側にある作品
のルーツとも申せますな
 
(海外の映画にもヒントはあったように思いますが、今回は調べておりません)
 
 ストーリーはともかく、
アニメ、動きとして宮崎駿先生がなぜ手塚先生を嫌っていたかを、
見ていて確認できたような気がいたしました。
 
 アニメとしてみた場合この作品、
手抜きできるところはとにかく手抜きをしているのでございますな。

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 今回もあまり書くことはございません。
 
☆ ヴォイドに吸いこまれたナツ子さんは、
  その中で関わった人や過去の自分に苦しめられます
 
「エヴァ」の最終話あたりを思わせますが、そこまでの狂気はございません。
 にしても、
もっと追い詰められた感じにしたほうが良かったのではないかなと思いました。
 
 たとえば、ユニ夫さんの目覚めをもっと早くして、
彼がナツ子さんを探す姿と
幻想に苦しめられるナツ子さんをカットバックにしただけでも、
緊張感を高められたのではございませんでしょうか、
 
  
☆ 一方、異世界での物語は、
ルークさまが最後のソウルフューチャーを砕くところまで話が進んでしまいます。
 
 ですから、ナツ子さんが修正するのはここから、
映画がエンドとなった時点からということになるのでしょう。
 
 これは理にかなっていると申せます。
 
 タイムマシンものにもございますよね。
主人公は過去の自分に会ってはならないとか、
自分の見たり体験したものは改変できないとか。
 
 その代わり、
そうでない部分は実際にはどうだったか分からないので、
変えてもそれが事実になるみたいな理屈。
 
 それと同じ理屈がここでも機能することになりそうでございます。
 
 映画はバッドエンドでしたが、
ディレクターズカット版ではハッピーエンドになりましたという感じ。
 
 ディレクターズカットどころか、
ディレクターの意志に反したカットなのでまるで逆ではございますが。

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『全修。』第7話「初恋。」。にて、
食パンをくわえて走っていたら、角でぶつかって恋に落ちる少女
というマンガのパターンがございましたよね。
  
調べていたら、こんな動画がございました。
  
 
  
https://youtu.be/L5jOy0mQMdg
  
  
 
" title="" >
  
 

 パンを咥(くわ)えて走るという動画でございますから、
誰かとぶつかるとか、さらに恋に落ちるとかいうわけではございませんが、
にしてもかなり例があるものでございます。
 
 
 
 この一連のシチュエーションについてはまた、
Wikipediaに「遅刻する食パン少女」という題で
項目が立っていて、おおよそのことか書かれております。
 
 それによりますと、
この一連の要素をすべて盛り込んだシーンのルーツというのは未だ発見されず
初出は『サルでも描けるまんが教室』
相原コージと竹熊健太郎(1990年(平成2年))とのこと。
  
 遅刻しそうになってパンをくわえて走る少女というのと、
曲がり角で人にぶつかるという
二つのあるあるシチュエーションを組合わせたネタ
だということでございますな。
 
 ただ、それがあまりにもありがちなので、一連のつながりが、
存在しないにも関わらず共同幻想として記憶されてしまった
ということでございました。
  
 前掲の動画は、すべてそれ以降のものでございますから、
パロディもしくはあるあるネタとして採り入れられたもの
と考えてよろしゅうございましょう。
 
 動画を見ますと、
それで、覆いかぶさられる格好になる、
パンツを見られるなどと続くものがございましたが、
これらはさらにあるあるを重ねたパターンでございますな。
 
男の子とぶつかって恋に落ちるという最初の形は、
おそらく1970年代の少女マンガでございましょうが、
当時のラブコメでそんな表現があるとは思えませぬもの。
  
 最初の形は、ぶつかってその相手から手をさしのべられ、
目と目が合ってキュンとなるとかその優しさにキュンとなるとか……
そんな感じの単純な展開であったかと。
 
 ただしイケメンに限るでございますな。
 もちろん当時そんな言葉はございません。
 トゥンクなんて言葉もございません。
 
 
 
 ちなみに、
パンやおむすびをくわえて家から飛び出していく場面は
1960年代からいくつかございまして、
マンガ『サザエさん』の1962年(昭和37年)のものが
一番早いのではという話でございました。
 
  時代的にそのあたりが妥当だとも思います。
 
 と申しますのも、
遅刻しそうになり、パンを咥えて家から飛び出していくためには、
いくつかの条件が必要だからでございます。

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BS-12で。
 
シュワルツェネッガーさんの出世作
でございますな。
 
 公開時、期待して見に行ったのでございますよねぇ。
 そのためその時の評価はかなりうございます。
  
一つの冒険で終始すればいいものを、物語は幼少時から始まりますし、
重々しいナレーションを挟んでの進行は冗長な感じがいたしました。
サーガなので重々しく、それらしい感じにしたかったのでございましょうが──。
  
 絵的には、
フラゼッタさんの構図を再現しているところもございまして、
その点はいいのですが、
荒々しいタッチによるその迫力までは再現できておりません。
 
 特にアクション面でそれを感じました。
 
 重い武器を持って人間が演じるので、
どうしたって動きが重くなるのでございますが、
頭の中ではもっとすばやい動きをイメージしておりますから、
鈍く感じられて仕方ございません。
 
それと東洋趣味
 
 墓守アキロさんが登場するあたりで
耳なし芳一みたいなことやって悪霊を避けたり、
その後の剣の振り方が剣道っぽかったり……。
 
蛮人なので剣は流派など習得したりせず、
荒々しい我流のほうがらしく思うのでございますよね。
 
それに物語の最後には「私はお前の父だ」なんて、
スターウォーズ」みたいなことをボスがおっしゃるでしょ?
 
過去の話からの帰結なので、そういう展開も分かりはいたしますが、
そういう因縁話はコナンとは違う気がしたのでございます。
  
物語後半の舞台が前半よりも東ということで東洋的要素が加わるのでございましょうが、
コナンキンメリア北方の蛮族でございますから、
わたくしにはどーも違和感ございまして──。
 
☆ ちなみに歴史上のキンメリア南ウクライナだそうでございます。
  そのあたりに住むキンメリア人は、放浪と盗賊を常とし、
  紀元前9世紀ごろのギリシア人に恐れられていたのだそうにございます。
 
 
 この映画については、そんな印象を持ちつつ今まで来たのでございますが、
 
 そのあたりを身構えて見たため、
今回の評価はそこまでひどくはなりませんでした。

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次回「絶望。」とともにいやなタイトルでございます。 
 
 
 
 QJさんののあと、街は滅びの影が拡がってゆきます。
 
 食料は日を追って少なくなり、人々は疲弊し、
おばばさまも何もかも無駄だと不吉な言葉を告げます。
 
 人一倍の正義感を持つルークさんは
飲まず食わずで率先して人を助けつづけ、
そのタフさが自らを追い込んでいるご様子。
 
 デスティニーさんはえらい人から支援を得るため妻の末席に加わることを決め、
メメ・ルンさんは仲間とともに怪しい儀式を始め──。
 
 ヴォイド教団の方はナツ子さんが世界を滅ぼしてくださると布教し、
街の方々はそれを信じてナツ子さんを亡き者にしようと殺気立つ。
 
 ナツ子さんがしたことで、滅びの物語はさらに面白く……じゃなかった、
さらにひどい様相を呈してまいります。
 
 これらは全て、
最近現れなくなったという鳥監督の手によるものなのでございましょう。
作品に全権を持つ鳥さんが、ものすごい勢いでリテイクをしているのだと存じます。
 
 監督の手によって唯一描き変えられないのはナツ子さんだけ……ではございますが、
周囲の状況がこのようになれば、その影響を受けるのは必至。
 
 QJを犠牲にしてしまったこと、
自らの行為によって物語がさらに悪い方向に進んだことなどを思い病み、
何をすればいいか分からない状態のまま過ごしております。
 
 それを直接問いただそうとしたのか、
焼き鳥や唐揚げを作ろうとしたのかは存じませんが、
サーバルキャット孤児院へ行くも鳥監督は不在。
 
そこでデスティニーさんの運命が修正されたことを知り不安を抱えたまま帰途につき──。
 
 その途上、彼女を教祖と仰ぐヴォイド教団の方と
彼女が滅亡の元凶であるとする暴徒の方々と出くわします。
  
 にしても、ここでの彼女はあまりに無防備。
 
 孤児院に行っている間に家探しをされ、
ヴォイドの存在を以前から知っていた証拠を見つけられたことで
事態が急変したとはいえ、
不穏な空気は流れておりますから、
もう少し警戒していても良さそうでございますのに。
  
 暴徒の方が先に見つけても不思議ではないのに、
ヴォイド教団が先にナツ子さんを見つけて、
運がよかったのか、それとも鳥監督の判断か──。
  
 まぁこの無防備は、そのあとに
自分の改変によりもっとひどいことになったことを認識させるための落差として
必要なのは分かりますが。
  
 この証拠のヴォイドの肖像画
メメ・ルンさんがヴォイド化しようとした時に描いたものでございましたっけ?
 
とにかく伏線だったのでございますな。
そのあたりから、いや最初からこの展開は用意されていたのでございましょう。
 
 ところで、暴徒からナツ子さんを守るヴォイド教団のお一方が放ったひと言。
ナツ子さまはわれらの光!
えっ、光なの? 
ヴォイド教ってどう考えても光を信奉する教団ではないと思うのでございますが。
 
 慣用句としてでも滅びに染まった人が言うかなぁ?
 では何と言い換える? と聞かれると迷う部分ではございますが。
 
 さてそんな折、
ナツ子さんの背後に建つお家のの屋根の上に
彼女を守護するかのようにヴォイドが現れます。
 
 ここの「ナツ子さまがヴォイドを召喚された」
とおっしゃったヴォイド教団の方、声が裏返っているあたりが
真に迫っていてよろしゅうございますよね。
 
 ルークがそれを倒すと、その線がどこかに飛んでいき、
無数のヴォイドが出現。
 
その襲撃がさし迫る中、
ナツ子さんを殺せばヴォイドはいなくなるのではという暴徒と
彼女を守ろうとする教団で街は二分し戦いを始めます。
 
本来協力しなければ鳴らないはずの人たちが、反目しあって状況はさらに悪化。 
 
そのような状況の中、ナツ子さんを助けるべくルークは彼女の手を引き──
そこからディスティニールートナツ子さんで始まります。
 
 もうすでに死亡しているからか、それとも作品に対する強いこだわりがあるのか、。
 鳥監督は、あまり新しいシナリオを生み出すことはせず、
あくまで元のシナリオに近い形に着地させたいようでございますな。
 
 ま、マンガ原作でも、アニオリ展開がヒドいことになって……みたいな話はしばしば聞きますな。 
 
ただナツ子さんは「滅びゆく物語」にとって唯一の夾雑物
監督が生み出したものではないゆえ、
 彼が殺すことは出来ません
 
そこで、ヴォイドに呑み込ませ
ここではない世界、ゲンジツへと送り返したのだと思います。
 
 ところが、それにユニ夫さんが巻き込まれ……。
 
 そごで物語は、鳥監督の思いも寄らなかった方向へ進むのだと思われます。

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KADOKAWAチャンネルで、3/14 19:59まで。
 
 狸御殿戦前から何度も上映・上演されている作品でございます。
 
 タヌキが主役の作品が一体なぜ?にそんなに人気なの? 
と以前から思っていた次第。
 それで見てみたのでございますが。

 結果、かなり思っていたのと違っておりました。
 
 タヌキと申しますと、小太りで滑稽なイメージでございますが、
この映画ではそんなことはございません。
 
 はじめから人間の姿をしております。
 タヌキの国の話でございますから、
そこではそのように見えるということなのでございましょう。
 
 物語も単純
 お城のお姫さまとその見合い相手、お姫さまにそっくりな村娘と薬屋、
2組の恋が描かれます。
 
お姫さまが人間の男性と結婚したいと村を飛びだしてしまうので、
その間そっくりな娘がお姫さまの代役をするのでこざいます。
 
最後は丸く収まるのでございますが、

お話の途中で突然意味もなく脈絡もなく
民謡などの替え歌が何曲にもわたって歌い、躍られるのが特徴。
 
映画なのでそれらしいセットが組まれたりもしておりますが、
舞台での上演もあったシリーズでございますから、
基本歌謡ショウなのでございます。
 
見どころと申しますれば早変わり
歌舞伎やお歌の番組でございますように、お姫さまがつぎつぎとお色直しをいたします。
忍者もののようにそれが一瞬で出来るのが映画のいいところ。
 
を主人公にしたのもその変身を見せたいがためにございましょう。
狐ではないのは狸の方がかわいらしいイメージがあるからだと存じます。
 
要するに、アイドルのフィルムコンサートみたいなものでございますな。
 
大物俳優の共演する歌謡ショウの舞台を、
映画にして地方でも見られるものにしたというとらえ方でよろしいかと存じます。
 
 これを見て思いましたことが2つほど。

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今回はあまり書くことはございません。
話は3つに分けることが出来ますな。
 
 最初は、ルーク視点でのこれまでのお話
ルークさんが早い時期からナツ子さんに恋心を抱いていたことが分かります。
意外。
最初は大して気にかけていなかったと思っておりましたのに。
 
ですが、ナツ子さんのヤシの木ヘアとかルークさんがやっていたこととなると、
後づけではなく、最初から考えられていたことと分かります。

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 前回は「そんな訳ねぇじゃねぇか」という言葉で終わりましたな。
 
 なので、
鳥監督はそんな不気味なまま謎めいたメッセージを残して消える
というのを最終回まで繰り返すのかと思っておりましたが、
 
あっさりとディスティニーさんに捕まってしまい、
鳥貴族されそうになってしまいます。
 
 この監督、デスティニーさんがお気に入りキャラなのでございましょう。
それでしばしば孤児院界隈にも現れていたのだと思います。
 
 ですから、ナツ子さんに対しては、世界の滅びを修正したことより、
けなげで可憐な彼女を
ゴリゴリマッチョなサーバルキャットマスクに変えたことの方に
頭に来てるんじゃないかなぁ。
 
ナツ子さんだってルークの性格や容姿を変えられたら怒りましょう。
 
 結局、鳥さんは、
 結末はもうすでに決まっている
 ルークの終わりはすでに始まっている
 何をしても無駄だ
 などと言って、どこかに飛び去っていきます。
 
 結局、鶴亀のスープのお味は謎のまま残りました。
 でも食べちゃったら、世界は崩壊するのかも? かなぁ。

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『DAICONⅣ』のエピソードはこの回でやってしまいましたねぇ。
だといたしますと、最終回で使われることはございませんか……。
いや、過去のナツ子さんのエピソードに入ったからこそ、という可能性も……。
 
 
というわけで、『全修。』第7話「初恋。」にございますが。
  
単純にすごい作画魔法を出して敵をやっつければ解決という
単純な形で物語が進むかと思っておりましたが、そ
うでもないようでございますな。
 
 
 
 今回は、過去回。
 彼女を好きになった人たちの視点にございます。
 色々な人から好意を向けられながら、その視線に彼女は気づきません。
 まぁ、当然でございますな。
 彼女は、アニメに恋しているのでございますから。

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 今回は、5話とあわせて前後編となる回でございますな。
 前回のお話を回収する都合上、大きな動きはございません
 
 ストーリー上の変化はございませんものの、
ナツ子さんが自分一人で敵を倒すことを考えず、作画魔法をサポートとして使った、
その心境の変化が、ミッドポイントにふさわしい変化でございましょう。
 
 ただそういう流れにストーリーを持っていくために、
翼が敗れて飛べないと言っていた竜のジャスティスさんが
万全ではないとはいえ飛べたり、
ユニオさんの角が折れてこちらは飛べなくなったり、
そのあたりに作為を感じられました。
 
 まぁその程度は……、というぐらいのことではございますが。
 面白ければね、いいのでございます。
 
 さて、今回の作画魔法階段でございます。
 崖の横を走る狭い道が敵に破壊されたために、
ナツ子さんがその続きを描き足して敵までの道を作ります。
ユニオさんの角が地面に突き刺さって折れなければ、
ルークさんを乗せて空を飛んでいけばよかったところなのですけれどね。
 
 そのユニオさんの角をナツ子さんが髪に巻き付けてたくし上げるのは、
ユニオさんとつながっているという暗喩なのでございましょう。
 
 その階段でございますが、元ネタは何でございましょう。
 
 階段を障害に遭いながら、駆け上っていくシーン。
 たくさんありそうなのですが、思い浮かぶものとなるとほとんど無いのですよねぇ。

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 「正義」
 
 盛りだくさんの内容だ。
 
初恋物語』で初恋が描けず、
周りの人にそれぞれの初恋エピソードを描かせていた話にはじまり、
 
スケバン魔法少女暗黒学園』『野球帰宅部』と
タイトル不明のロボットもの
(ポスターの斜め下に置いてあるフィギュアのヤツだと思われる)の
作画魔法を駆使して仲間に頼らず一人勝ちしていくナツ子。
 
冒頭の「全部自分でやる。その方が結果的に早いから
というナツ子の独善がこれらの実績によって慢心に加速する。
 
 いつもなら敵や問題点に対し、何を描けばいいか考えて対処しているのに、
ここではそういう過程が省かれているのも、
尺の都合も大きいだろうがそうした慢心があるのだと思う。
 
 今まで失敗していないからノリノリの状態で、
何を描いても成功すると信じているのだ。
状況が分からないからなんとも言えないが、
岩鬼風作画の登場は、けっこう強引だったのではないだろうか?
 
 
 場面は変わりスラム街
 
 そこで、
サーバルキャットマスクことデステニー・ハートウォーミングに頼まれて、
孤児を孤児院に招き入れる仕事をしているとき、
ナツ子は身を持ち崩した元ナインソルジャーズのドラゴン・ジャスティスに出会う。
 
彼をスケッチしていて、ナツ子は気づく。
彼は翼が折れ、空を飛ぶことが出来ないでいるのだ。
 
  
 ヴォイド襲撃。
 
現場に駆けつける際、
その途中、ナツ子は「無駄だよ、修正しても無駄だ」という謎の声を聴く。
 
ヴォイドに対して、ナツ子は「サムライ飯」の武士を出して挑む。
だが相手が悪かった。
触手型の敵に対し武士の刀は役に立たず、ナツ子は敗北を喫することに──。
 
敵の手口を考えずに作画した慢心によるものなのだろう。
それ以前のナツ子はそれを考えて対抗手段を出していたのに──。
 
ただ、攻撃が効かなかったときのナツ子の焦りをひと言ふた言欲しかったと思う。
その方が、ナツ子の絶望をより伝えられたと思う。
 

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(2025/01/29)分に追記しているうちに長くなったので、
「なぞのまとめ」から分離することにいたします。
  
『全修。』第四話見ました。
 
ん、これは? 今回はどんな作画魔法が飛び出すのだろう。
 
語りぐさになるほどの場面などそんなにあるはずないのだが……。
あと思いつくのは出崎統監督の止め絵とかだけど、
枚数使うのとは違う方向性だからなぁ……
と思っておりましたところ……。
 
 今回はファンタジーアニメからアイドルアニメと、
技術ではなく、時代的・文化的な推移を表現しているようにございます。
 
ファンタジー世界にいて破滅を願う厨二病の少女が、
アニメ美少年と出会い、
推しに生きがいを見出していく──と。
 
いいんだかなんだか……。
  
 まぁ死を希(ねが)うのよりはいいのでございましょう。

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 この前(と申しましても、実はかなり前なのでございますが)
『ZIPANG』のパンフレットが出てまいりました。
 
(また無くなってしまいました~。 探さなくては)
 
 1990年、林海象監督の映画。
 
 高嶋政宏さん演じる快男児、
地獄極楽丸が異世界ZIPANGに挑む伝奇時代劇にございます。
 
 このころ、高嶋政宏さんをアクションスターとして
東宝が売り出そうとしていたのでございましょうか。
 
 ガンヘッド(1989)、ZIPANG(1990)、
ゴジラ(vsメカゴジラ(1993)、vsデストロイア(1995)、ヤマトタケル(1994)といった
作品で主役や重要な役を演じられておりますな。
 
ヒロインのお侠(キャン)な賞金稼ぎ、
鉄砲お百合安田成美さんが演じておられます。
 
 
 というわけでパンフレットを見ていて思ったのでございます。
 
なんかこの作品、『シン・仮面ライダー』と似ているなぁ……と。
 
 もちろん、ストーリーも設定もまったく別ものでございますし、
庵野監督が参考にしたとも思えません。
 
 でも、なんか似ているんですよねぇ。
 
 そう思った理由を、挙げていきましょう。

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サーバルキャットだ!! 
サーバルキャットだ!! 
サーバルキャットだ!! 
おまえはサーバルキャットになるのだ!!! 
 
『全修』三話は、なぜタイガーマスク? と思ったのでございますが、
それを考えていて理解したことがございます。
 
主人公のナツ子という名前は、
なつぞら』の主人公、なつから採ったものでございましょう。
 
ですから、なつ作画監督を務めた『キックジャガー』になぞらえて
サーバルキャットマスク』を出したのだと思われます。
 
2025/01/24タイトル下に書いたあと、いろいろと考えてみました。
 
 
ハマグリ弁当を食べたことによって、
異世界に行くというのは、
蜃気──貝の吐く息──によって──まぼろしを見た、
ということなのでございましょう。
 
 ただの幻でございますから、おそらく以前書いたとおり、
最終的にナツ子は現実世界に帰還するのでございましょう。
   
   
さらに、作中作「滅びゆく物語」について。
 
わたくし、最初このタイトルをてっきり
滅びゆく世界の物語」だと思っていたのでございますよね。
 
その方が収まりいいですし。
 
しかしタイトルに世界はございません。
つまり、滅びるのは世界ではなくて(世界も滅びるかもしれませんが)、
物語
なのでございます。
 
これはどういうことなのか?
どういう意味なのか……。
 
元の映画が脚本自体が破綻しているという暗喩なのか?  

それをナツ子が修復していく──。
全てを──。
 
それでタイトルが『全修。』──。
 
とまあ、そういうことなのでございましょう。
 
 しかしこのタイトルにはもう一つ、意味があるのだと思います。
 
 なんかこれに似たタイトル、あると思いません?

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白蛇伝』を見ました。
YouTubeで。
すみません。1月15日までの期間限定公開だったようでございます。
 
東映動画初作品。初の長編カラー漫画映画。
(白黒の長編はそれ以前にございます)
  
許仙(しゅうせん)と白娘(ぱいにゃん)の恋愛譚
漫画映画としておとぎ話的な動物たちが絡むのが
今見るとちょっと不自然
 
なのですが
白夫人の妖恋』の香港でのヒットを受けての企画だったそうで、
それは仕方ないことなのでしょう。
 
2人が恋に落ちるところ。
その恋は描かれず、つがいの蝶が飛ぶ場面となるのが、
いかにも当時風の奥ゆかしさでございますな。
 
 ミュージカル風に歌が挿入されるところ、
途中ナレーションで話を繋いでいるところなども、
いかにも昔の作品でございます。
 
 
 まぁ、それはさておきまして、
 昔見たときは大して気にも留めず見たのでございますが、
宮崎駿先生が漫画映画をこころざしたきっかけとなった
ということを踏まえて見ますと、
ちょっと興味深くございます。
 
 まず以前書きました、
 
宮崎駿先生の手塚治虫先生批判。
 
についてでございますが、これは、
手塚先生ご本人を直接の対象としておりますが、
むしろこの時代の流れに対する反論であって、
その分かりやすい対象として手塚先生に向けられたのではないかな、
ということでございます。

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(タイトル下に収まらなかったので、こちらへ)

話題となっていたので、『全修。』を見ました。ニコニコで。
全修というのはアニメ業界用語、オールリテイクでございますな。
仕事アニメだと思いましたら異世界物

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