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2025/05/19 日本の年間平均降水日数は、地域によって47%から27%ぐらいとへだたりがあるものの、平均すると約3割だそうでございます。これをどう見ますかねぇ。7割晴れと申しますと多いように思いますが、野球でも3割バッター申しますと、打つイメージございますからな。最初から晴れと分かっているような時や、天候別に関係ないという日は、晴れ雨関係ございませんし。雨が少ない時分があるところも多ございますし。雨男・雨女などと思いこんでいる方もいらっしゃいますが、そういう方はこの雨が絶対降らないようなときは当然のものとして勘定に入れず、雨が降るか降らないかという日の中で、雨が降った確率を考えてしまうために、自分がいると雨が降る、と思いこんでいるのかも? しれません。それでしたら分母が小さくなるので確率は高くなりますからな。
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『全修。』第7話「初恋。」。にて、
食パンをくわえて走っていたら、角でぶつかって恋に落ちる少女
というマンガのパターンがございましたよね。
  
調べていたら、こんな動画がございました。
  
 
  
https://youtu.be/L5jOy0mQMdg
  
  
 
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 パンを咥(くわ)えて走るという動画でございますから、
誰かとぶつかるとか、さらに恋に落ちるとかいうわけではございませんが、
にしてもかなり例があるものでございます。
 
 
 
 この一連のシチュエーションについてはまた、
Wikipediaに「遅刻する食パン少女」という題で
項目が立っていて、おおよそのことか書かれております。
 
 それによりますと、
この一連の要素をすべて盛り込んだシーンのルーツというのは未だ発見されず
初出は『サルでも描けるまんが教室』
相原コージと竹熊健太郎(1990年(平成2年))とのこと。
  
 遅刻しそうになってパンをくわえて走る少女というのと、
曲がり角で人にぶつかるという
二つのあるあるシチュエーションを組合わせたネタ
だということでございますな。
 
 ただ、それがあまりにもありがちなので、一連のつながりが、
存在しないにも関わらず共同幻想として記憶されてしまった
ということでございました。
  
 前掲の動画は、すべてそれ以降のものでございますから、
パロディもしくはあるあるネタとして採り入れられたもの
と考えてよろしゅうございましょう。
 
 動画を見ますと、
それで、覆いかぶさられる格好になる、
パンツを見られるなどと続くものがございましたが、
これらはさらにあるあるを重ねたパターンでございますな。
 
男の子とぶつかって恋に落ちるという最初の形は、
おそらく1970年代の少女マンガでございましょうが、
当時のラブコメでそんな表現があるとは思えませぬもの。
  
 最初の形は、ぶつかってその相手から手をさしのべられ、
目と目が合ってキュンとなるとかその優しさにキュンとなるとか……
そんな感じの単純な展開であったかと。
 
 ただしイケメンに限るでございますな。
 もちろん当時そんな言葉はございません。
 トゥンクなんて言葉もございません。
 
 
 
 ちなみに、
パンやおむすびをくわえて家から飛び出していく場面は
1960年代からいくつかございまして、
マンガ『サザエさん』の1962年(昭和37年)のものが
一番早いのではという話でございました。
 
  時代的にそのあたりが妥当だとも思います。
 
 と申しますのも、
遅刻しそうになり、パンを咥えて家から飛び出していくためには、
いくつかの条件が必要だからでございます。


 まず、
パンが朝、一般的な家庭で食べられなければなりません
 
 大型パン企業の団体として日本パン工業会が誕生したのが昭和38(1963)年
 スーパーマーケットが普及したのが1950年代後半以降
 
 つまり、
パン屋さんに行かなくても、何かのついでにパンを買えるようになったのが
そのころからでございます。
 
 そうでなければ、
普通のご家庭で朝手軽にパンを食べるという文化は成り立たないでしょう。
 
 
  
 次に遅刻でございます。
 いつごろから遅刻に厳しくなったのかは、分かりませんでした。
 
 逆に、
遅刻を厳しく取り締まるために登校門限に校門を閉めて
女子生徒が圧死したという事件(神戸高塚高校校門圧死事件)は
1990年に起こっておりますので、
それ以降は遅刻に対してそこまで厳しい措置はとれなくなったのでは?
ということは予想できます。
 
 図らずも、『サルまん』と同じ年でございますな。
このシチュエーションがパロディ化するのも、このためでございましょう。
 
 
 なので厳しくなった最初は分かりませんでしたが、
1つ別の角度から考えることができます。
 
 それは、公共交通機関の発達でございます。
 
高度経済成長のこのころ、東京オリンピックなどもあって、
交通網も発達し、バスや電車もそれに応じて充実してまいります。
 
さらに公共団地が郊外に建てられるようになり、
そうしたバスや電車を必要とする方が増えてまいります。
 
 日本のバスや電車の時間は正確でございますし、
普及したと申しましても、
一本乗り遅れれば十分やそれ以上待つということはざらにあること。
 
学校の遅刻以上にシビアでございますし、 
それら交通機関は、
学生だけではなく社会人にも多く影響を与えるところでございます。
  
マンガでパンをくわえて走るのは学生に限ったことでございませんから、
そうしたバス・電車の普及あわてて家を飛び出すという状況を
日常的なものにしたのでございましょう。
 
 まぁ、高度経済成長期の産物ですな。
 ついでに申しますれば、
公共団地だけではなく、普通の住宅も多く建った時代でございますから、
塀に視界を遮られた曲がり角というものも増えてきたものと思われます。
 
 
 といたしましても、パンをくわえて走り出し、角で人にぶつかるというのは、
つくづくアニメでではなくマンガから発生した表現でございますよねぇ。
 
くわえたままでは走りにくいですし、
ある程度走ったら食べ終わってしまうでしょうに。
 
これは、ある程度の時間を一つのコマで表現するという
マンガならではの技法あってのことでございます。
 
 
 さて、曲がり角が出てまいりましたから、
今度はそれについて考えてみることにいたしましょう。
 
これ、具体的に考えておかしいと思いません?
 
女の子が道をまっすぐ走ってきて、
曲がり角で右か左からやって来た男の子とぶつかりますよねぇ。
 
そこでやり取りがあるかないかはともかくとして、
学校まで行き、教室に着くと、同じクラスにさっきぶつかった男の子──。
 
みたいなのが基本だと思うのですが、
右か左から現れたのなら男の子はそのまま直進して、
同じ学校へ行かないんですよ。
 
もし同じ学校でそうなら、
どちらかが意味もなく遠回りをしているってことになってしまいます。
主人公は全速力で最短距離を走っているのでございますから、
相手の男の子は確実に遅刻でございます。 
  
では、そこで同じ方向に合流すればいいのでは? と思うでしょうが、
そこで男の子が曲がると、インパクトのあるぶつかりにならないのですよ。
 
 それによくあることでございますが、
女の子はパン食ってあわ食って走っているのに、
男の子のほうは普通に歩いていたりするのですよ。
 これはもう、登校門限が違うとしか考えられません。
 
 男の子が転校生で、
初日は手続き等の関係で遅い時間に学校に行くと言うことも考えられますが、
それだったらその日に町をブラブラしていることはあまりないはず。
 
 ……。
 まぁ、これは展開によってさまざまでございますけれどね。
 
 たとえば男の子が自分の行く公立ではなく、
お金持ち学校の生徒だったり、でございますな。
それでしたら、違う方向に向かっていても、むしろ当然と申せます。
  
ですが、いずれにせよ、
そのような状況を考えないと不自然な、特殊状況だと思うのでございます。
 
  
遅刻して走っているのと、角でぶつかるいうのは、
やはり違うシチュエーションを、
焦っている状況という共通点でのり付けしたものに他なりません。
 
 走っていて誰かにぶつかるという例は、
それこそ無声映画の時代からたくさん見つかりますな。
 
特に朝ではなく街角で誰かとぶつかるというギャグはざらにあると存じます。
 
 学生の場合は、学校の廊下で鉢合わせという例も多ございましょう。
「廊下は走らない」といったポスターが
廊下に貼られていることはよくございますよね。
 
角で人にぶつかるという点ではこちらの方がよくあると存じます。
 先生から頼まれた資料なり荷物なりを前が見えないほど抱えて、
廊下の角で男の子とぶつかり、
その人が散らばった荷物を一緒に拾ってくれてキュン──。
 
 そんなシチュエーションが、遅刻パンと結びつき、
結果なんで恋に落ちるんだか分からなくなった……
てなことはあるのではないかと思うのでございます。

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