『深夜天才バカボン』BDとかDVDとか出たら、
特典で「イライラヒリヒリご苦労様なのだ」みたいなのやってくれればいいのに――、
ゲームブックならもっといいのに――、と思ったのですが、
公式サイト見ると、そういうのじゃないみたいですな。
テレビでできないそういうのこそ、円盤でやればいいと思いますのに――。
2018/08/02 (2018/07/25のつづき)
NHKの『コズミック・フロント』で見たのでございますが、
トランプ政権は、
地球温暖化は人間の行為と直接関係がないとして、地球観測活動の予算を縮小し、
火星探査計画を充実させるそうでございますな。
地球が火星のようになってもいいのか、とは思いますが、
そのときのための火星探査?
いや、そんなに長期的な展望は持っていなさそう。
むしろものすご~く近視眼的な感じが……。
コケコッコーと鳴くのは雄鶏だよねぇ。
タマゴを産むのは雌鶏で……。
まぁ、異世界のことではあるし、しかも魔道機械のことなので、
ここら辺の常識は通用しないのでございましょう。
以上、重箱の隅でございました。
2018/08/03 うーむ、『タイタン』明日か~~。
まぁ、その昔「ウォーロック」誌もよく遅れておりましたからなぁ。
……。
でも、インターネットを見ると買っている人もいる。
早いところもあるってことなのでしょうなぁ。
近場で売っているのならいいのですが、
労力とか時間とか、いろいろとロスが……。
2018/08/04
同じく、S.W.2.5『水の都の夢見る勇者』。
p.261のイラストのまわりのアルファベットが、
実際には登場していない文字ばかりなのはなぜ?
「ラクシア」とか作らせたかったのかなぁ? 入れる場所は3文字しかないけど。
まだ開封していません。
でも、ブログやってなかったら、「Role&Roll」誌と一緒に買えばいいや、
と思っていたかも(買えるところが遠いんだもの)。
2018/08/06 食品のパッケージに
「最新の遺伝子組み換え技術を使いました!」って、
うれしそうに大きく書いてあったら、
ふだんそういうのに拒否反応を示している人でも、
何となくついつい買っちゃった~、
っていうのが意外とけっこうあるんじゃないかなぁ……。
2018/08/07 もう、立秋でございますな。
それにしても暑い。残暑お見舞い申し上げます。
2018/08/08 サマータイムは導入しなくていいから、
冬の朝、2時間ぐらい余分にゆっくり眠っていたいにゃあ。
2018/08/10 じじんがございました。pm9:18ごろ、
震度3……ここらへんは1だったみたい。
2018/08/14
これは注目に値することだが、ずいぶんたくさんある大きな戦争で、
勝利を収めたのは実は敗けたほうである。
戦争の終わったところで最悪の状態になった国民が、大体において、
万事終わったところでは最善の状態になっている。
たとえば、十字軍はキリスト教徒の敗北に終わった。
しかし、キリスト教徒の衰退には終わらず、かえってサラセン人の衰退に終わった。
(G・K・チェスタトン著作集4『棒大なる針小』(春秋社)p.238)
2018/08/16 うわぁ、拍手が入っている!
なぜここかはよくわからないけれど、誰だかわからない方、ありがとうございます!
拍手ランキング、これで、28921位から68位……。
ひとつ入っただけでこんなに順位が上がるって、
拍手、ないのが当たり前……なのかなぁ。
追記:どうも、日ごとの集計のようでございました。
2018/08/17 You-Tubeで、『ゴジラ2019』の予告編見ました。
ものすごく期待させるトレーラーでしたけど、どうなんだろ?
描かれてないところを心配してしまいますな。
わたくしとしては、人間側の対応は無力であって欲しいなぁ。
で、このあと「vsキングコング」? どれだけ強いキングコングが……。
2018/08/20
民話は、人間精神が正気なのに、
宇宙が途方もなく脅威に満ちていることを示そうとする。
リアリズムは、世界がつまらなくて型にはまっている一方、
人間精神がやんで悲鳴をあげていることを示そうとする。
(……)おとぎ話では、宇宙のほうが狂うのに主人公は狂わない。
現代小説では、まだ始まらないうちから主人公が狂っていて、
宇宙が厳しいくらい狂いがなく、残酷なくらい健全なのに苦しんでいるのさ。
(G・K・チェスタトン著作集4『棒大なる針小』(春秋社)p.223)
2018/08/22 拍手ありがとうございます。きょうの順位は38位とか。
うれしいのですが、とまどいも少々……。
ただ、申し訳ございませんが、
記事を書くときの参考には、なるべくしないようにいたします。
まぁ、石ノ森章太郎先生の作品でございましたら、
少年マンガから大人マンガに重点を変える1980年ぐらい以前の
単行本で出版されたものはたいてい読んでいるので、
書けることはたくさんございますが
(でも拍手が入っているのは、直近だからだろうなぁ)……。
2018/08/23 井上淳哉先生の「BTOOOM!」最終26巻が、
分岐して「Light 友情編」と「Dark 真実編」の2冊で出ているそうでございますな。
これまで読んできていないし、ゲームブックのコレクターなわけでもないので、
わたくしはスルーいたしますが……。
2018/08/24 『フェアリーテイルゲームブック 夢幻島の怪物』
KCデラックス コミックス 2018/10/17 藤浪智之 真島ヒロ (著) かぁ
(やっぱり原作読んでいない)。
藤浪智之先生は、講談社系のマンガ、ゲームブックで制覇するのかなぁ。
『さすがの猿飛G』細野冨士彦 なんかゲームブックにしやすそうだし、
面白くなりそうだけど……、講談社じゃないか、小学館だよねぇ。
2018/08/25 古い本を探して、段ボールを出していたら、ぎゃーーっ、
棚が壊れた~!
そこらへんにあった木の棒とベニアで雑に作ったものだから仕方が無い?
いや、それ以前に過積載だということは分かっているんだけど……。
gimmick(ちょっとした道具、気のきいた工夫またはアイデア)
の一つの語源説では、この語はmagic(魔法奇術)の綴り換え語であるから
gimacと綴られる筈のものであるという。(←証拠はない)
(『英米単語の歴史辞典』クレイグ・M・カーバー 渡辺勝馬・小野祥子訳
(柏書房/1996/2
"A HISTORY OF ENGLISH IN ITS OWN WARDS" by Craig M. Carver(1991)))
2018/08/29
「本の雑誌」2018年9月号 「太宰治 人間失格すごろく」鈴木力作
「本の雑誌」では、過去にも何度かこういうすごろくを掲載してきたけれど、
これも一種のゲームブックですよねー。
複雑ではないけど分岐するし、サイコロだってふるし……。
2018/06/18 (Mon)の「『仮面ライダー』はなぜバッタ男か。」(マンガ)
の記事に追記。
[「宇宙船」vol.26 p.78「特撮研究 仮面ライダー」を読んでいたら、
「第一話の蜘蛛男のデザインも『十字仮面』の時点でまとまっている」
という記述が――。
そうすると、蜘蛛男がスパイダーマンという説は、ちょっと弱くなるかも……。
やっぱり異説は難しい……なぁ。]
2018/08/31
◆これまでのゲームは、コンフリクト(闘争)であり、レース(競争)であった。
また、ルールは神聖であり、違反されることは許されなかった。
◆しかし、ロールプレイングゲーム(RPG)がそういうわく組みを
ぶちこわしてしまった。
RPGの目的は闘争ではなく、協力であり、必要なのはルールの理解よりも、
豊かな常識なのである。これによってゲームは自由なものとなり、
現実の世界と同じ奥行きを持つようになった。
つまりより面白くなったのである。
ロバート・プラモンドン著 鈴木銀一郎訳
昭和63年5月27日第2版発行 (翔企画)
"THROUGH DUNGEONS DEEP A FANTSY GAME'S HANDBOOK"
by Robert Plamondon 1962
☆ むかしからTRPGをやっている方ならおそらくご存じの、
有名な言葉でございますな。
ちなみに、本の表紙見返しにございます。
「宇宙船」誌vol.21 1984年12月号
(10月30日発売/朝日ソノラマ)では、
「米国幻想/WORLD CON’84」と題して、
米国旅行の収穫を、
p.9-13(カラー)、P.100-101(白黒)
で紹介しております。
で、ゲームブックに関連するのが、P.13「ブック・マガジン・コミック」のこの部分。
(p.13)
まぁ、右上の2冊だけでいいのですが、
ついでですので、TRPG関連の3冊と、
コンピュータゲーム関連の1冊も載せておきますね。
JICCの『ゾーク』はたしか日本オリジナルですから、
この「ZORK」はそれとは別物だと存じます。
いずれにいたしましても、この時点でゲームブック(ここでの表記は、
ブックゲームになっておりますな)が200冊以上出ていたということ。
バンタム社のパラグラフ選択式のものから、TRPGのソロアドベンチャーまで
含めて考えるとまぁ、妥当な数かも知れません。
でも、ここに写っているゲームブックのように、未訳のものまだまだあるはず。
他で読んだ話では、『ザンス』や『ステンレス・スティール・ラット』
などもゲームブックがあるそうですな。
こういうゲームブックが一体どんなものであるかだけでも、
知りたいところでございますなぁ。
(紹介した本とか出ないかなぁ)
さらにできれば、日本語で読んでみたいもの。
「ファイティング・ファンタジー」シリーズなどは
何回も翻訳されているというのに……。
と思わずつぶやいてしまうしだいでございます。
ちなみに、「宇宙船」誌vol.17には、
「ハロー チャレンジャー ブック」のゲームブックを何冊も
ものにしている高橋昌也先生が、
「アメリカシミュレーションゲームウォッチング」と題しまして、
見開きの記事をお書きになっております。
紹介されているのは、
『ジョン・カーター』(SPI)、
『スター・トレック』『ガンズ・オブ・ナバロン』(FASA)、
『コール・オブ・クトゥールー』(カオシウム)、
『エスピオナージ』(ヒーロー・ゲーム)、
『スターフロンティア』(TSR)、
『ランド・オブ・ライジング・サン』(FGU)、
『カー・ウォーズ』『イルミナティ』(スティーブ・ジャクソン・ゲームズ)
といったあたり。
まぁ、単なる紹介記事ですな。
ついでに「ハロー チャレンジャー ブック」の広告についてですが、
これは、vol.20(1984年8月30日発売)から、
数号にわたって続いているようでございます。
これが、そのvol.20とvol.21のもの。
vol.20p.109
vol.21p.113
vol.20のほうの「あなたは英雄? それとも死体!?」
というキャッチは、直截的ですなぁ。
そしてこのコピー、
明らかに、『出発!スターへの道』のほうは意識しておりませんな。
あと、
vol.16の「VISUAL RADER」(p.99)には
“LOST WORLDS”(NOVA GAMES)シリーズの
小さな記事が、
また、
vol.26の「宇宙船インフォメーション」(p.105)には、
『激突第7機装兵団 モニュメントの謎』の表紙のみが小さく、
それぞれ掲載されております。
以上、『宇宙船』のゲームブック関連で、わたくしの知っているのは
このあたりでございます。
知ってる? ああ、それはよかった。
『かいけつタマゴン』や『ウリクペン救助隊』などと同じく、
月曜から土曜の午後6時55分から7時までの5分間
(本編はもっと短いでしょう)に放映された作品。
ウィキペディアによりますと、
1973年10月から翌年9月までだそうでございますな。
週6でやっていたせいか、もっとダラダラ続いていた気がしておりました。
NHKの少年ドラマや人形劇のあと、
7時のアニメや特撮番組が始まるまでのあいだ、
他に見るものがないので、仕方がなしに見ていたという類いの番組ですな。
何でも欲しがるタコラがチョンボの持っているものをねだって追いかける、
……じゃなかった。改めて見ると、チョンボは相棒なのですな……。
森の生き物(動物?)の持っているものをねだって追いかける。
というのが基本的なお話でございます。
知らなくても、
ユーチューブで一話見れば、どんな話かはおわかりいただけるでしょう。
えっと、当時のわたくしの個人的な感想でございます。
キッチュなものを喜ぶ方々にウケたのでございましょう。
たとえば、ゼネラル・プロダクツ社とか……。
「宇宙船」1985年6月号 VOL.24 p.67 ゼネラル・プロダクツ社広告。
ある一定のパーセンテージいたのでございましょう。
最近でも海洋堂からフィギュアが出ているみたいですし、
公式ツイッターとかもあって……。
いや正直、DVDのコンプリートボックスが出たときは
(2016年だそうですが)、
正気か、とか、買う人いるの?
と思ったものでございますが……。
この『クレクレタコラ』には、元になったとおぼしき作品がございます。
「こくごの 力を のばす
監修 石森延男
(2年の学習・夏休み特大号・第一学習参考
学習研究社/昭和40(1965)年)
に収録されております、
「くれくれぞう」
山元護久・文 小川哲夫・絵(p.10-18)
海賊の親分が、とある島で酋長にであいます。
海賊は、手下と船をやるから、この島をもらえないかと酋長に持ちかけます。
酋長はその申し出に二つ返事で応じます。
海賊はしめしめと思います。
いうことを聞かない手下に、ほとほと嫌気がさしていたからです。
ところが――。
実はこの島にはくれくれぞうが棲んでいたのです。
酋長は、そのくれくれぞうから逃れるために、海賊との交換に応じたのです。
つまり双方で相手のことをだましていたのですな。
もと海賊は、くれくれぞうに追われて退場――。
とまぁ、単純なおはなしでございます。
これ、人形劇として演じられることを想定していたらしく、
同じ号の別のふろくに、その指人形がついていたようなのですが、
この本、近所か親戚からもらってきたものなので、それ自体は存じません。
おはなしのあとに書かれたその説明を見ると、
厚紙を切り抜いて作るもののようでございますな。
『ひょっこりひょうたん島』や
『ネコジャラ市の11人』(山崎忠昭先生も1年目のみ参加とか)などの
台本の構成を手がけられた方。
詳しくはウィキペディアをご覧いただければですが、
いくつかのアニメ主題歌の作詞も手がけられ、
また、
『おかあさんといっしょ』
『できるかな』
『ママとあそぼう!ピンポンパン』
などにも台本構成として関わっているそうでございます。
その名前は姿を現していないようなので、確実な説ではございませんが、
『ママとあそぼう!ピンポンパン』といえば
フジテレビですし子供向けの番組でございます。
何かかかわりがあっても不思議ではございません。
直接のかかわりが無くても、こういう作品のスタッフは、
子供向けのおはなしや劇などにアンテナを張っているでしょうから、
そういうところに引っかかったこの作品にインスパイアを受けた
ということは十分考えられることでございます。
まったく関連無く出てきたなんて、そもそも考えにくいですからねぇ。
「くれくれぞう」のパクリじゃん、って思いましたもの
(その当時、パクリという言葉があったかは忘れましたが……
もどきとか、まねといった言葉はございました)。
もっともそれは、
リアルタイムで読んでいなかったのがよかったのでございましょう。
先ほども書きましたとおり、
わたくしが読みましたのは、どこかからもらってきたお古……。
両方がリアルタイムだったら、
忘れていたか知らなかったということがあるやも知れません。
絵本に収録されたことがあったようでございます。
現在は絶版だそうでございますが、画像検索すると大体内容は分かります。
で、
『機動戦士Ζガンダムジェリド出撃命令』
山口宏/スタジオ・ハード
(勁文社アドベンチャーヒーローブックス18/昭和62年6月)
敵最終兵器ドーラを倒し、地球連邦を救ったジェリドたちがモビルスーツから降りたとき、
真っ先に駆け寄ってきたアラスカ第18辺境警備隊の上等兵の名前は?
内訳は、
富士見の
『ゴーストタワー魂の石』
が400円。
『忍者への道』が800円。
社会思想社や東京創元社、二見書房にくらべて、
「ウォーロック」誌で取り上げられることが少なかったからだと思うのですが。
多分「ドラゴンマガジン」誌があったからなのでしょうが、
そちらはわたくし、読んでいなかったからなぁ……。
この前、「Role&Roll」を買いに静岡の中心街に行ったとき、
駿河屋本店では、『忍者への道』が千何百円かしていたような……。
こちらは持っているのですが、
二人用ゲームのマップがなかったので買ったという……。
ビニール越しに見て、そのぐらいの膨らみがあったので、
入っているなと判断いたしたのですが、それが当たっておりました。
コマは「ピストル」(フラテリギャング)のものが欠けていたのかな?
それは、持っている方が切り取るまえの状態だったので、問題ございませんでした。
黄色い値札のものはジャンク品扱いで5冊買うと半額。
それが、夏休みセール期間中とかで1冊でも半額。
ということで、900円+税 の 972円で買ってまいりました。
『ドラゴンの洞窟』とか『魔獣王国の秘剣』とか『戦えイクサー1』
などもございましたが、そのあたりは持っているので無視、でございます。
このオチミズの使われ方って――。
Role&Rollvol166の読者欄に載せていただいた
「神我狩~黒衣菊理異聞録」
を元にした絵でございます。
* 案外、一億六千万払っても使う~っていう人、いるんじゃないかなぁ。
これの元が載っていたvol.164は、
ソードワールド2.0の「ロードオブグリモワール」が最終回だったり
(サブの「ランダム陳情」がメインシナリオと結びついていくのか……、
面白い! と思ったのでございますが、
そこまで行く前に終わってしまいましたな)
多分キーとなる人物のイラストがないとか、今ひとつとかだったりで――。
「TORG」は前月に描きましたしね。
(「リビングランドでの活躍は終わりますが」ということは、
単行本化するときには、他の場所での活躍が付け加わるということなの、かなぁ)
この小話(こばなしではなくてしょうわと読むのでございましょうな)に――。
この作品、黒衣菊理(くろいくくり)や白羽千鳥(しらばちどり)という名前も
そうでございますが、
「瞳の奥底には、残酷な格差によって生じた憎悪の炎」
ですとか
「負の感情から展開される一人脳内劇場」
など、凝った表現をしようとして失敗しているような部分が冒頭……。
いや、書き出しの部分、緊張していたのでございましょう。
よくあることでございます。
数年後、声をかけられて振り返った菊理の前には、
女とは思えぬマッチョに変貌した白羽さまの姿が……。
毒島教官に仕上げられたのですな。
というのも書こうと思ったのでございますが。
なんだろう、マッチョになった姿をあまり描きたくなかったのかな……。
というわけで、まぁこっちに。
「なりきりと導入の事故」。
「隣の家から邪神召喚の呪文が聞こえてくるけど怖いから布団を被って出ない」
「本を閉じたまえ」で終わりでございますよね。
ゲームブックと違ってTRPGならば
何でもできる、どんなキャラを演じてもかまわない、
なんてことも言っていた時代の悪影響でございましょうかねぇ。
プレイヤーにとってもGMにとっても、負担になる元でございますな
ーーでも、これって、ランキング日別だったみたい。
また28922 位 / 28922 ブログ、とかに戻っちゃったよーー
まぁ、それはともかくとして、
『三つの球』
(虫プロ 石森章太郎選集 第14巻/昭和45年2月)。
初出 「少女クラブ」昭和33年4月号~昭和34年3月。
異論反論ございましょう。
が、わたくし的なので、そういうのは関係ございません!
その理由も著者によれば「人気が無かったから」。
それに初期の少女マンガでございますから、
シャープでシリアスな画風が好きな方のなかには、
眼中の外とおっしゃる方もおられましょう。
天狗や滝つぼの精は出てまいりますし、
酒呑童子やハカマダレ、牛若丸と、時代の特定も出来ません。
まぁ、ファンタジーと申しますか、おとぎ話的な平安時代ですな。
東映動画あたりの長編マンガ映画を思わせるもの。
歌あり笑いあり、ドラマあり、映画的な演出も凝っております。
その罪の報いとして、コウモリに姿を変えられてしまいます。
そんな弟を元の姿に戻すため、天女美雪は、
彼女に想いを寄せる天平とともに、三つの珠を探すために下界に降りるのですが――。
天界でのいたずらの結果を解消するため、というのは、
『リボンの騎士』(少女クラブ版昭和28年~昭和31年)が
頭にあったのかもしれませんな。
「この『三つの珠』だけは、(……)終わりまでちゃんと描きたかった。
それだけの構想と情熱を持って始め、途中で終わらせられるまで、
それは続いていた。」
とお書きになっております。
じっさい、本当に描きたかった作品なのでございましょう。
民話的な世界観での少年少女の冒険というのは、
当時の石ノ森先生の資質に最も合っていたように存じます。
『構想と情熱』とお書きになっておられるように、構成にも凝っております。
主人公の美雪は、当初天界での記憶を持っておりません。
下界の暮らしに慣れるようにと、赤ん坊の姿で地上に降ろされ、
天平とは違う場所で過ごすのでございますな。
美雪はヨヒョウとツウの夫婦に育てられ、
天平は遮那王(牛若丸)とともに、天狗に育てられ……、
そのことがドラマを作っていくのでございます。
そんなわけで、物語の軸は、
三つの珠の探索と牛若丸ーー源義経でございますなーーの物語を軸に、
さまざまな民話や物語を織り込みながら展開していく……
はずだったのでしょうが、
酒呑童子の手から弁慶(天平だが、記憶をなくしている)が取り戻したものの、
美雪はだれがそれを持っているのかを知らない……、
というあたりで「第一部完」となっております。
予想でございますが、義経の物語に沿っていくといたしますれば、
「壇ノ浦」あたりで「青の珠」を取り戻して、「第二部終了」、
平泉で「黄金の珠」を取り戻し、弁慶の立ち往生とともに天界へ戻る、
というような話の流れだったのではないでしょうか。
奥州あたりは石ノ森先生の故郷でございますから、
そこをクライマックスに持ってくるからには、
いろいろと描きたいことがあったのでは、と想像されます。
おそらくそれは、叶わぬ夢だったことは、容易に想像できますな。
絵のタッチや、物語の作風が変わってしまったという、
作者由来の理由もございましょう。
加えて、少年・少女マンガというもの自体の変化ということもございます。
この作品が描かれた当時、少年マンガと言えば、児童を対象としたものでございました
ですが、月刊誌の時代が終わり、週刊誌が主流になるにつれて、
その対象年齢は、じょじょに、いや急速にかな? 上がっていったのでございますもの。
このようなマンガの出る幕は、なくなっていたのでございます。
短編はともかくとして、長編は特にーー。
平安朝を舞台にしたTRPGとだけ聞いて、
ものすごーく期待してしまったのでございますが、
その後の特集でまったく違ったのを知り、ガッカリしたのを覚えております。
民話や伝説を多数取り込んだ、
少年少女の冒険のための和風ファンタジーTRPG……。
誰か作ってくださいませんかねぇ。
時代は、やはり大まかな平安時代がよろしゅうございましょう。
江戸時代だと、手垢がついていると申しますか、自由度が低い気がいたしますので……。
《追記》
その後、いくつか見つかりましたので、補遺として記事にいたしました。
(アスキー/1983/10)
MSXにアスキー社が大きく関わっていたということもございますが、
当時のMSXと、未来のコンピュータに対する過度の期待
がうかがわれるというものでございます。
目次を見ても、それがおわかりいただけるかと。
「コンピュータなんてなくったってコンピュータ・ゲームはできるんだ」
と題して掲載されているのが、「バンタム・ゲーム」のゲームブック。
コミック版の『惑星スパイ』の2巻を中心に紹介しております。
タイトルからして、やはりゲームブックは、
コンピューターを持たない人のための代価として考えられていたと思いますな。
覚えているのは、新しさと物語の可能性に興味を引かれたということ。
その後、朝日ソノラマの『騎士ローラン 妖魔の森の冒険』の発売が
「宇宙船」あたりで発表されるなどして、期待はさらに高まっていったのでございます。
その存在を知らなかった……と申しますか、
店頭には並んでいたのでしょうから、眼中になかったと言うべきでしょうな)。
講談社の「アドベンチャー・ブックス」シリーズとして翻訳されたのはご存じですな
(ウィキペディアによりますと、学研の『きみならどうする?』シリーズもそうだそうでございますが、それに関してわたくしは未見)。
おそらく西東社のゲームブックは、
このコミック版を参考に作られているのでございましょうな。
石森(当時)章太郎
(講談社コミックス/昭和46年5月1刷/昭和51年2月3刷)
を買ったら、そのラスト部分が乱丁だったことを思い出しました。
お読みになった方ならご存じでしょう。
石ノ森先生が、『2001年宇宙の旅』のラストに触発され、
『ジュン』などで培った実験的なコマ割り駆使してお描きになった、
神との対話シーンでございます。
観念の奔流のようなカットの連続で、
順序が違っていたとしても、実験的な意図があるのかな、と思うほど。
でも、読んでみて、なんかおかしい……。
(↑ この辺。 飛び飛びですが流れは左から右でーー)
画面いっぱいに描かれたコマでございますから、ページ数などはわかりません。
結局さんざん首をひねった後、本屋さんに行って別のものと交換していただきました。
でも、今にして……と申しますか、
交換してもらったあと思ったのでございますが、
その本はそのまま取っておいて、新しいのを一冊買えばよかった……。
乱丁自体が珍しいですし、
この本のこの箇所がーーというのは、ネタとしても面白いですものな。
ゲームブック以前
あなたまかせのお話
レーモン・クノー著 塩塚秀一郎訳
(国書刊行会/2008/10)
「あなたまかせのお話」(P.193-200)
(ウリポ第83回定例会・同年、雑誌「レ・レットル・ヌーヴェル」初出
/1967年)。
訳者あとがきによりますと、
ゲームブック的な仕掛けのアイデアとしては、もっとも初期のもの
だそうでございます。
と、親が子供に寝物語を聞かせるような調子で話が進んでまいります。
で、
「はい」なら4へ
「いいえ」なら2へ
というあたりまで、ゲームブックと何ら変わることはございません。
ただ、主人公が「きみ」か、といわれると、そうではございません。
親が子供に語ってやり、途中の選択を子供が選ぶという形ですから、
子供を主人公と考えれば、主人公は「きみ」ということになるのですが、
お話の中の、たとえば「お豆さん」を主人公と考えると、
その行動をどうこうできるわけではないあたりが、
主人公はきみではないと申すのでございます。
このはなしの続きが聞きたいか、別の話が聞きたいか、もう話が聞きたくないか、
というものでして、
聞き手である子供が関われるのは、続けるか続けないかだけ。
内容を積極的に変えるということはないのですな。
子供向けのたわいもない話でしかないのですが、
そこは実験的な小説をものにしております著者のことでございますから、
この作品も実験的な意味合いがあるようでございます。
あとがきによりますと、
ツリー構造だから、お豆さんの物語であり
「添え木」や「低木」の話を選ぶと進展しないのは、
形式にお豆さんの成長の意味合いを込めているからだとか。
ただ、そのあとがきにもございますとおり、
作者は「ツリー型物語」の可能性を真剣に探究していたわけではないのでしょうな。
「むしろ、情報学の展開に伴い、当時すでに可能性が見えていた『ツリー型物語』が
揶揄されていると考えるべきかもしれない」(P.324)
というほうが、あたっているような気もいたします。
「ウリポによるアンソロジー『潜在文学』(一九七三年)の説明によると、
どのような選択がなされても破綻することなく物語が成立するためには、
ブール論理学という数学的な道具立てが必要になるらしい」(P.323)とか。
ウィキペディアで見ると、集合とか、AND や 0R みたいなものみたい。
なんとなく、わざわざ言うまでもないような気もするけれど、
最初の段階ではそうではなかったのかも知れませんな。
まぁ、いずれにいたしましても、
最初は実験的・前衛的な作品として、形式と内容を合一させたり、
難しい理論で武装して発表された作品が、
後の時代で、その形式的、技術的な部分だけが使われて、
そうした重苦しさを軽々と乗り越えて行ってしまうことはよくあることでございます。
ゲームブックも、まぁ、そうしたものの一つというわけでございますな。
というわけで、以下フローチャートでございます。
線がぶれるのはあきらめました。
対策はあるのでございましょうが、そういう技術がなくてすみません。
テキストエディタなどにコピペして、MS系などのフォントを使い、
ついでに行間なども調整してやればちゃんとなると思います。
ちなみに、[11]の片割れが、「これ以上話すのはやめましょう」の[END]、
[20]と[21]が、「この話はおしまい」で[END]でございます。
なお、フローチャート上に[21]がたくさんあるのは、
ひとつにまとめるよりも、その方が見やすいと思ったからでございます。
1
┏┻┓
4 2
┏━┫ ┃
9 ┃ ┃
┏━┫ ┃ ┃
↓ ┗┳┛ ┃
21 5 ┃
┏┻┓ ┃
┃ 6 ┃
┃┏┫ ┃
┗┫┃ ┃
8←→7┃ ┃
┗┳━┛┃ ┃
10 ┃ ┃
┏┻┓ ┃ ┃
┃ ┗┳┛ ┃
┃ 11 ┃
┃ ┏┻┓ ┃
┗┳┛ ↓ ┃
12 [END] ┃
┏┻┓ ┃
13 ┃ ┃
┃ ┃ ┃
14 ┃ ┃
┗┳┛ ┃
15 ┃
┏┻┓ ┏━┫
↓ ┣━┛ ┃
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ゲームブック以前
『日本SF傑作選1 筒井康隆』
日下三蔵編(ハヤカワ文庫JA/2017/8)。
「デマ」(P.581-617)
(初出:「SFマガジン」1973年2月号)
この作品は、ご存じの方もおられるかもしれませんな。
『ゲームブック入門大百科』でも紹介されていた(p.24)
ことでございますし。
いや、実はわたくしもその本で知ったクチでございまして……。
正直申しまして、赤塚不二夫先生や筒井康隆先生の作品は、
あまり読んでいないのでございますよ。
グロや下ネタを含んだ作品にあたる可能性もあり、
わたくしはそういうの苦手なので……。
作品は、言語統制下にある未来が舞台。
検査に失格して徴兵をまぬかれた男がおりまして、
その男のした世間話が噂となり、どんどん広がって……、
と、そういう流れでございます。
噂が広がるにつれ、話が違ったものになっていくのは、当然。
二人の人に話せば、その二人がそれぞれ別のことを伝えるということは、
よくあることでございますよね。
それがこの作品の分岐になっているのでございます。
フローチャート小説でございますな。
「情報が歪曲されて伝達される形態や条件のほとんどすべて」が含まれておりまして、
それがすごい。
編者の解説によれば、この作品は、1973年に「CBSソニーから発売された
同題のLPレコードのために書かれたもの」(p.757)だそうで。
と、すれば、レコードのトラックを活用できないか
という発想から生まれたものなのでございましょうな。
ただ、ネットで調べてみると、レコードは、朗読とかではなく、
そこからインスピレーションを受けたジャズが入っているのだとか
(小説は、そのライナーノートにも入っていたみたい……なのかな。
今ひとつ自信が……)。
となっていくわけでございます。
構成は意外と単純。
ですが、それは新しい試みだからでございましょう。
もし、同じ手法で、第二第三ができておりますれば、
さらに複雑に絡み合わせることも可能だったかと存じます。
「女か虎か」の時も書きましたが、
この作品も、「主人公は君」ではございません。
噂によって変化する状況が主となっているわけでございますから、
これは当然ですな。
ですからこの作品は、どのルートが正しいとかではなく
(まぁ、情報消滅が一番遅いルートを選択する
というのも楽しみ方としてあるでしょうが)、
個々の過程と全体の俯瞰を楽しむものだと思います。
「主人公が君」であるゲームブックと組み合わさって、『428』などのような、
主人公や場所を切り替えながらゲーム内の問題を解決していく
アドベンチャーゲームにつながっていくと思うのでございますよ。
この「デマ」の手法は、別のアプローチでも、何か使えるのではないか、
それによって、ゲームブックに新しい進化を加えられるのではないか、
そのようなことを考えているのでございます。
それは「主人公は君」というスタイルは取れないかもしれませんし、
ゲームでもないかも知れません。
わたくしといたしましては、それでいいのだ、でございます。
何か面白いもの、
それであれば、ゲームブックの枠は必要ございませんでしょう。
フローチャートと申しますと、
すぐゲームブックのものを想像してしまいますが、
小説の構造をフローチャートで説明している
例がございました。
それが、これ。
「クラッシャージョウ アドベンチャー・ワールド」
(少年マガジン特別別冊/昭和58年3月)の
お書きになったそうでございます。
のものでございます。
なぜ5作目かと申しますと、
飛び抜けた理由はないのですが、
1作目は大きなネタバレを
含んでおりますし、
2と3作目は綴じてある部分なので
スキャンしにくい、
4作目は「結」がない形だし……と、
消去法で無難なのを
選んだのでございます。
小説のフローチャートなので、
一本道なのかと思いきや、
ご覧のとおり、分岐する箇所が
ございます。
理由は簡単。
クラッシャーはチームですからな。
そのメンバーが別れて行動するところで
分けているのでございます。
登場人物の出入りを示した表を描くことがございます。
もっと身近では、
アリバイトリック(もしくはそれがあると思わせる誤誘導)のある小説で、
登場人物がいた場所を時間ごとに示した表が出てくるときがございますな。
それらがフローチャートで描かれた例を見たことはございませんが
(推理小説ではあったかな?)、
上の図も、
そうしたものと同じようなものと考えればよろしゅうございましょう。
話の流れ(数字はページ数であり、左右に描かれた短い横線は、
50ページごとの区切りでございます)のどのあたりで何が起こるかが、
これを見れば判るというわけでございますな。
ここに、悪役側の行動ですとか、刻々と変わる状況
などのラインを入れれば、さらに全体像が判るでしょうし、
もっと多くの人が関わる群衆劇なら、
さらに多くの線が複雑に絡み合うことになるかもしれません。
小説や、物語性を重視したゲームブックをお書きになろうとする方は、
参考になるのではないでしょうか。
小説の書き方で、初心者は一人称で書くな、というのは、
まぁ、こういうことをおっしゃっているのでしょうな。
一人称ですと、勢いだけで書き始めて後が続かなくなってしまったり、
目標だけ決めとけば後は何とかなるだろうと思っても、
内容がスカスカになったり、
独白が過ぎて迷走したり、
全体の構成が取れていないものですから、底の浅いものになったり……。
ああ、自分で書いていて耳が痛い……。
まぁ、そういうことでございますよ。
『タイタン』を買ったあと、
せっかく大きな本屋さんに来たということで、ついでに買ったのがこれにございます。
『トールキンのシグルズとグズルーンの伝説<注釈版>』
J・R・R・トールキン クリストファー・トールキン
小林朋則訳(原書房/2018/7/25)。
普段行かないと、いろいろ発見ありますよね、大きな本屋さんって。
今回は……。なぜだろう。衝動買いとかほとんどしないのですけどねぇ。
それにしても、なぜだろう、こんな本があるなんて、全然知らなかったー、とか
思って奥付を見ると、ホントつい最近出版されたものだったのですな。
知らなくて、当然でございました。
よく指摘されるところではございますな。
それに対してトールキンは、
「二つの指環は共に丸い、そしてそこで類似性は終わる」
(Both rings were round, and there the resemblance ceases.)
と否定しているとか(中つ国Wikiの「ニーベルンゲンの歌」の項)。
そこら辺を嫌っての発言なんでしょうな。
英雄シグルズとヴァルキュリアのブリュンヒルデ、
ニーベルング族の女王グズルーンを主人公とする悲劇ーー。
典拠は『ニーベルンゲンの指輪』と同根でございます。
(「翻訳か原典かの違いがある」(p.10)とございますから、
ワーグナーは翻訳で読んだということなのかと)
と言うわけではないみたいでございます。
散文物語『ヴォルスンガ・サガ』と『古エッダ』の十数編の詩のなかに登場する話で、
それらは矛盾していたり分かりにくい点が数多く存在しているそうでーー。
古ノルド語の韻律に従って現代英語で書いてものが、この本に掲載された詩。
もともとこういう詩があったのではなくて、
「『こうした詩があったのかもしれない』とトールキンが考えて創作した作品なのだ」
(p.452訳者あとがき)そうでございます。
注釈者であるクリストファー・トールキン先生
(このお方、J・R・Rトールキン先生の三男にして遺著管理人
なのだそうでございますが、以下クリストファーさんと略します。
トールキン先生が二人もいると、書くのがややこしくって……)
が次のようにお書きになっておられます。
であるのに対し、楽劇『ニーベルンゲンの指輪』は、
「変形させて新しいものを生み出そうとする衝動であり、
古い北欧思想からさまざまな要素を取り出して新たな関係の中に置き、
自分の好みや芸術的意図に合わせて、
大々的に脚色・改変・創作するというものだった。
そのため『ニーベルングの指環』の台本は、古い伝承に基礎を置いてはいるものの、
時を越えて伝えられた英雄伝説の続き、あるいは発展形と見るのではなく、
まったく新しい別個の芸術作品だと考えるべきであり、
その精神においても目的においても、
『ヴォルスング一族の新しい歌』や『グズルーンの新しい歌』とは、
ほとんど無関係と見なさなくてはならない。」(p.10)
「これって、横山光輝先生のマンガ元にしたんでしょ」とか、
「誰それの三国志小説の影響受けてるよね」とか、
そんなふうに言われた、というようなものでございましょうかねぇ。
と申しますと、タイトルのとおり、
原文は現代英語で書かれているとはいえ、
古ノルド語の韻律に従っており、読みにくいのだそうでございますが、
訳者の方の労苦のたまものでございましょう。
格調高く、力強く、かっこいい。
こうした格調高い感じの訳だったらなぁ、とわたくしとしては思うところでございます。
評論社の文庫版を読むとき、
ときどき「です・ます」を「だ・た」に変えて、朗読したりしておりましたもの
(黙読だと、すぐに書いてあるとおりの「です・ます」調に戻ってしまうため
でございます。まぁ、朗読も、疲れるのでそれほど長続きはしないのでございますが)。
クリストファーさんの非常に詳細な注解が入るという形になっております。
はさむというのは正しくはございませんでしょう。
トールキン先生が遺した古エッダの講義の草稿や断片的なメモなどを駆使して、
かなり細かい注釈がつけられております。
トールキン先生がすべてに注釈を加えておられれば、
という思いはございますが、それは詮なきこと。
細かいメモなども拾って書かれたこの本は、
ベストとは言わないまでも、そこに限りなく近づいた注釈本
と申せるのではないでしょうか。
ゲームブッククイズ(107)
タイタンの創造者である、
スティーブ・ジャクソンと
イアン・リビングストン。
社会思想社版『タイタン』では、
どこに行けば二人の姿を見られる
と書いてある?
『タイタン
ーーファイティング・ファンタジーの世界ーー』
M・ガスコイン編 安田均訳
(社会思想社/1989/2)
『タイタン
ーーアドバンスト・ファイティング・ファンタジーの世界ーー』
スティーブ・ジャクソン、イアン・リビングストン
マーク・ガスコイン著
安田均訳
(グループSNE/平成30年8月)
索引がついている!
やはり、新しい『タイタン』の一番の長所はこれでございましょう。
そうなんですよねー。
社会思想社版を買ったときに一番の残念だった点はこれなんですよねー。
いくら読み物としての面白さを強調されても、
「あれはどうなっているんだろう?」と、
つまみ読みができなければその楽しみも半ばというところ。
ぱっと見ではございますが、語句をちゃんと拾っているんじゃないかなぁ。
雑な索引だと、ガッカリ来ることってございますものね
2011/5月の版を元にしているようでございますが、
1986年の原書から訳された社会思想社版(1989/2)と
変わっているところは見つけられませんでした。
基本変わっていないと思ってよろしいのではないでしょうか。
ですから今回の版は、判型を合わせて用語の統一をしたぐらいなのかな、
と思いつつ、異同を確かめてみたのでございますが、
けっこう推敲している!!
手、抜いてないよ~。
たとえば、レプラコーン(社会思想社版はレプリコーン)の項。
レプリコーンもまた、”策略の神“の少し変わった道に従っているーー
実際、生き物のなかには、レプリコーンがいつも人々にいたずらをするのに
敬意を表して、彼らを”ローガンの子ら“とよぶものもいるほどだ。
しかし、楽しみのためだけにいたずらをするエルヴィンとちがって、
レプリコーンは生きるためにいたずらをする。
p.073
レプラコーンもまた”策略の神“のいたずら好きの流れに沿っているーー
実際、生き物の中にはレプラコーンがいつも人々に性質の悪いたずらをするのに
敬意を表して、彼らを”ローガンの子“と呼ぶものもいるほどだ。
しかし、楽しみのためだけにいたずらをするエルヴィンとちがって、
レプリコーンは生きるためにいたずらをする。
SNE版は、性質に(たち)とふってございます。
総じてSNE版は、特殊な読み方でないものについては
フリガナをつけない方針のようでございますな。
わたくしといたしましては、フリガナは多い方が好きでございますが。
レプリコーンとなっているのは原文のママでございます。
これが、レプラコーンのいたずらというものでございましょう。
特に、町や村などの地図にその恩恵が感じられます。
ヤズトロモさんの塔のあのごちゃごちゃした絵も、
大判になることでいっそう楽しめるようになった感がございますな。
社会思想社版(p.158)には、アルファベットとルーンの間には
何もなかったのですが、そこに単語が追加されております。
また、物の値段表(p.134)も、
社会思想社版(p.412)では思いつくままといった配置が、
武器、鎧、日常品と順序よく並べかえられ、扱いやすくなった感がございますな。
それにしても、オビの「本当のファンタジー」ってなんだろう。
「ファンティング・ファンタジー」って、そういうククリでとらえる作品
ではないと思うけどなぁ。
だいたい、「本当の」って書くと、かえってウソっぽく……。
『Let's Play! モンスター図鑑ーー厄災のドラゴン』
加藤ヒロノリ 杉浦武夫著(新紀元社ネオゲーム文庫/2012/11)。
主人公であるあなたが、ドラゴンと戦う場所はどこ?
2018/07/01 ひゃひゃひゃひゃひゃ、道化の真実にございます。
テーマソングは、TOM☆CATの「STARDUSTS」あたりで。
TOM☆CATの楽曲は、久松史奈さんのアルバム「CHERRY BOMB」
あたりまで追ったけど、すごく好き。だいたい好き。
(「サマータイム グラフィティ」が前に入るのはいいとして、)
何かとてつもなく歌詞とあわないPVが……。
画面は消して聴く方向でお願いいたします~)
「予告時の仮タイトルが、『妖魔の棲む霊宮』だったゲームブックは?」の答に追加。
このゲームブックの仮タイトルとしては、『幻し墓の迷路』というのもございます。
同じ『宇宙幻獣の呪い』の裏表紙側のオビに書かれておりますな。
初版の同じ本なのに……とも思いましたが、
オビの文のほうがほんの少しだけ後で書かれたのでございましょう。
出版されたタイトルに近づいてもおりますし。
「手打ちそば」の文字が……。
ということは、この時代から機械打ちの蕎麦ってあったんだ~。
……。
勉強になるなぁ~。
「ゲームブックの作り方 ── 対談/岡嶋二人十鳥井加南子」が
掲載された「BugNews」誌 1986年5月号には、p.145に
「ゲーム・マスターの皮肉な語り口」寺垣治夫
という1ページのコラムがございます。
俎上は、ブレナンの『七つの奇怪群島』。
スティーブ・ジャクソンが、ロールプレイング・ゲームの
「ダンジョンの複雑さ、完成度を重視するのに対し、
ブレナンはゲームマスターの語り口、あるいは人間性に重点を置き、
本の上で彼の理想とするゲーム・マスターを演じようと試みている」
と、書かれてございますな。
『T&T』のシックス・パックって、ビールっ腹?
それとも腹筋が6つに割れているタイプ?
……
もしかして、6段腹とか?
う~ん、気になるぅ。
それも女性に受けるもの。
TRPGはともかくとして、ゲームブックではどんな方法が考えられるんだろ?
スイーツのおいしさをきわだたせるゲームブック……とか。
どんなのだろ?
☆ まぁ、模範的な答といたしましては、
「パズル幕の内弁当」(ぴあ)収録(昭和59年)
no.56パノラマオリエンテーリング第2弾新宿編
(「ゲームブック倉庫番」の雑誌の項をごらんくださいませ)や、リアル脱出ゲーム、
あるいは、奥谷道草という方のお書きになった
『オモシロはみだし台湾さんぽ』(旅行エッセイなのですが、
他のページを参照にすることがどういうわけか多い)などのように、
現実の体験を必要とするゲームブックならば、インスタ映えも考えられますが、
でもね、
そういうのは、わたくしの考えるゲームブックの
少なくとも中心ではございませんものなぁ。
周辺領域……、いや、お隣の領域に越境しちゃったとも言えるかも。
2018/07/09 「犬神明の人狼」とかないのかなぁ。
「諸君、また会おう」
レプラコーンにも王がいたんだぁ。
あんなまとまりなんか関係なさそうな奴らなのに……。
どんな王様なんだろう?
謁見すると、ひどい目に遭わされそう……。
2018/07/14 いくらクーラーがない部屋で暑いからといって、
シャツに水をかけて、扇風機の前にいると涼しいよ……。
あっ、じゃなかった。風邪をひく可能性があるかもしれませんですますよ?
えっと、自己責任で。
「Take Hot You~(テイク・ホット・ユー・~)」でいいのかなぁ。
まちがっていない……よね?」
2018/07/18 TRPGで、英語で検索をかけると、
「テーブルトーク」はなくって、最初に出てくるのは、
コンピュータのタクティカルRPGなのでございますな。
その次に、テーブルトップRPG。
これが、日本で言うテーブルトークRPGと同じような意味らしいですな。
テーブルトップゲームというのはテーブルゲームのことで、
そのRPGだから……なのだとか。
いろいろな変更や追加で、もう2.8ぐらいまで行っているのかと思ってました。
蜂漫国はどのように扱われるのだろうか、気になりますな。
原文にはなくても、訳者註で……。
安田均先生がどう書くか楽しみ!
2018/07/21 「拍手ボタン」、つけてみました。
コメントをするまでもないけど、よかった、とか面白かったとか、
ためになったとかちょっとでも思った方は、暖かい合いの手を――。
ただし、
「あとで消します」のたぐいの言葉が書かれているものについては、
控えてください、
ねっ。
外国で作ったものだから、日本語が壊滅的なのは予想していたけれど、
罫線記号で書いた線やスペースが、まったくと言っていいほど無視されている!
ブロックごとの概念が分かっているみたいだけれど、
位置関係を無視して左からベタ打ち。
文章なんかより、位置関係や線のほうが大事だというのに――。
困った~!
☆ 「BugNews1986/4」でも試してみたのですが、
縦書きの段組もかなりひどいことに。
なんか、ごっちゃごちゃ。
結局あきらめて、手で打ちました。
2018/07/25 暑い日が続きますな。
地球温暖化だそうでございますから、来年はもっと暑くなるのでしょう。
もう日本は熱帯と言っていいのでは……。
南極の氷が溶けて、洪水もより起こりやすくなるのではございませんでしょうか?
まぁ、中国と米国とロシアの偉い人に任せておけば、
この問題は万事解決大丈夫!
大丈夫ぅ?
(8月2日のタイトル下に続く)
ルール的には、あまり変わっていないような……。
って、それで正しいのか。
ゲームに必要なもの。サイコロ。
「1の裏が6」「2の裏が5」「3の裏が4」である普通のサイコロ……。
持っているものなぁ~。
2,4,6,8~、や、12,14,16,18~、とか、10,20,30,40~、とかいった
サイコロ。
小学校1~2年の算数で使うものですけど。
2018/07/30 こう暑い日々が続きますので、
アイスキューブでサイコロを作ってもいいかもしれませんな。
そうめん皿のようなところに転がせば、涼しげ。
氷が溶けて、出目の確率が変わってくるのも楽しいところ。
まぁ、ある一定以上溶けたら、次の氷に取り替えてやらないとですな。
でも、作るのが面倒そうだし、第一溶けるうちに目が判らなくなるかも?
ボードゲームとかを置いている特殊な飲食店でしたら、
よろしいのではございませんでしょうか。
(上に書こうとしたのですが、字数的にはみ出してしまったので、ここで)
サイコロは、どの目も平均して出るものがいいのが普通でございますが、いっそのこと、
いびつなサイコロを使うというのも面白いかもしれませんな。
一見まともに見えるものから、明らかに変なものまで、
100個ほど作ってテーブルにばらまき、
見た目だけでプレイヤーに選ばせるのでございます。
当然出目は偏りますが、
それがまぁ、そのキャラクターの本日の調子というわけでございますな。
で、その後マスターが、あらかじめ覚えておいた、
外見はふつうだけど中の重量バランスに細工をしてあるサイコロを取るという……。
まぁ、『アドバンスド・ファイティング・ファンタジー』みたいに、
同じ出目がいい目と悪い目の両方で使われていたりすると、
6ゾロ出放題でもあまりうれしくはないでしょうけれど……。