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2025/07/05 町田庸先生の『口訳 古事記』(講談社/2023/4)半分ぐらいまで読みました。出来事などは原典に忠実に、セリフや表現などは現代風にした大胆で分かりやすい訳でございます。ラノベというよりも講談や漫才、一番近いのは手塚治虫先生の『火の鳥』の感じかも。古事記は有名なところだけ読んで後は飛ばしちゃったから助かる。たとえば、天孫降臨の前あたりとか。読みやすいのもあるけれど、元々『古事記』は大ざっぱ──大胆で面白いんですよね。えらい方のことだから小声で申しますけれど、変な人が多い、もとい、キャラクター性が豊かでございますから。そこら辺、マンガやラノベの原点を感じます。
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 ゲームブック以前クラッシャージョウ アドベンチャー・ワールド


 フローチャートと申しますと、
すぐゲームブックのものを想像してしまいますが、
小説の構造をフローチャートで説明している
例がございました。


 それが、これ。
「クラッシャージョウ アドベンチャー・ワールド」
(少年マガジン特別別冊/昭和58年3月)


p.84-85に掲載されておりましたもので、河西隆史というかたが
お書きになったそうでございます。


小説のフローチャート  6作目まであったのでございますが、
  そのうち、5作目『銀河帝国への野望』
  のものでございます。

  なぜ5作目かと申しますと、
  飛び抜けた理由はないのですが、
  1作目は大きなネタバレを
  含んでおりますし、
  2と3作目は綴じてある部分なので
  スキャンしにくい、
  4作目は「結」がない形だし……と、
  消去法で無難なのを
  選んだのでございます。


  小説のフローチャートなので、
  一本道なのかと思いきや、
  ご覧のとおり、分岐する箇所が
  ございます。

  理由は簡単。
  クラッシャーはチームですからな。
  そのメンバーが別れて行動するところで
  分けているのでございます。



 演劇や映画などでも、
登場人物の出入りを示した表を描くことがございます。

もっと身近では、
アリバイトリック(もしくはそれがあると思わせる誤誘導)のある小説で、
登場人物がいた場所を時間ごとに示した表が出てくるときがございますな。


 それらがフローチャートで描かれた例を見たことはございませんが
(推理小説ではあったかな?)、
上の図も、
そうしたものと同じようなものと考えればよろしゅうございましょう。

 話の流れ(数字はページ数であり、左右に描かれた短い横線は、
 50ページごとの区切りでございます)のどのあたりで何が起こるかが、
 これを見れば判るというわけでございますな。

 ここに、悪役側の行動ですとか、刻々と変わる状況
などのラインを入れれば、さらに全体像が判るでしょうし、
もっと多くの人が関わる群衆劇なら、
さらに多くの線が複雑に絡み合うことになるかもしれません。

 小説や、物語性を重視したゲームブックをお書きになろうとする方は、
参考になるのではないでしょうか。

 小説の書き方で、初心者は一人称で書くな、というのは、
まぁ、こういうことをおっしゃっているのでしょうな。

 一人称ですと、勢いだけで書き始めて後が続かなくなってしまったり、
目標だけ決めとけば後は何とかなるだろうと思っても、
内容がスカスカになったり、
独白が過ぎて迷走したり、
全体の構成が取れていないものですから、底の浅いものになったり……。




 ああ、自分で書いていて耳が痛い……。


 まぁ、そういうことでございますよ。

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