2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
ゲームブック以前
あなたまかせのお話
レーモン・クノー著 塩塚秀一郎訳
(国書刊行会/2008/10)
「あなたまかせのお話」(P.193-200)
(ウリポ第83回定例会・同年、雑誌「レ・レットル・ヌーヴェル」初出
/1967年)。
訳者あとがきによりますと、
ゲームブック的な仕掛けのアイデアとしては、もっとも初期のもの
だそうでございます。
「1 三つの元気なお豆さんの話を聞きたいかい?」
と、親が子供に寝物語を聞かせるような調子で話が進んでまいります。
で、
「はい」なら4へ
「いいえ」なら2へ
と、親が子供に寝物語を聞かせるような調子で話が進んでまいります。
で、
「はい」なら4へ
「いいえ」なら2へ
と、選択肢があり、どちらかを選んでそのパラグラフに進む、
というあたりまで、ゲームブックと何ら変わることはございません。
ただ、主人公が「きみ」か、といわれると、そうではございません。
親が子供に語ってやり、途中の選択を子供が選ぶという形ですから、
子供を主人公と考えれば、主人公は「きみ」ということになるのですが、
お話の中の、たとえば「お豆さん」を主人公と考えると、
その行動をどうこうできるわけではないあたりが、
主人公はきみではないと申すのでございます。
というあたりまで、ゲームブックと何ら変わることはございません。
ただ、主人公が「きみ」か、といわれると、そうではございません。
親が子供に語ってやり、途中の選択を子供が選ぶという形ですから、
子供を主人公と考えれば、主人公は「きみ」ということになるのですが、
お話の中の、たとえば「お豆さん」を主人公と考えると、
その行動をどうこうできるわけではないあたりが、
主人公はきみではないと申すのでございます。
選択肢にしても主に、
このはなしの続きが聞きたいか、別の話が聞きたいか、もう話が聞きたくないか、
というものでして、
聞き手である子供が関われるのは、続けるか続けないかだけ。
内容を積極的に変えるということはないのですな。
このはなしの続きが聞きたいか、別の話が聞きたいか、もう話が聞きたくないか、
というものでして、
聞き手である子供が関われるのは、続けるか続けないかだけ。
内容を積極的に変えるということはないのですな。
この小説、わたくしのような何も知らないものが読むと、
子供向けのたわいもない話でしかないのですが、
そこは実験的な小説をものにしております著者のことでございますから、
この作品も実験的な意味合いがあるようでございます。
あとがきによりますと、
ツリー構造だから、お豆さんの物語であり
「添え木」や「低木」の話を選ぶと進展しないのは、
形式にお豆さんの成長の意味合いを込めているからだとか。
ただ、そのあとがきにもございますとおり、
作者は「ツリー型物語」の可能性を真剣に探究していたわけではないのでしょうな。
「むしろ、情報学の展開に伴い、当時すでに可能性が見えていた『ツリー型物語』が
揶揄されていると考えるべきかもしれない」(P.324)
というほうが、あたっているような気もいたします。
子供向けのたわいもない話でしかないのですが、
そこは実験的な小説をものにしております著者のことでございますから、
この作品も実験的な意味合いがあるようでございます。
あとがきによりますと、
ツリー構造だから、お豆さんの物語であり
「添え木」や「低木」の話を選ぶと進展しないのは、
形式にお豆さんの成長の意味合いを込めているからだとか。
ただ、そのあとがきにもございますとおり、
作者は「ツリー型物語」の可能性を真剣に探究していたわけではないのでしょうな。
「むしろ、情報学の展開に伴い、当時すでに可能性が見えていた『ツリー型物語』が
揶揄されていると考えるべきかもしれない」(P.324)
というほうが、あたっているような気もいたします。
ところで、
「ウリポによるアンソロジー『潜在文学』(一九七三年)の説明によると、
どのような選択がなされても破綻することなく物語が成立するためには、
ブール論理学という数学的な道具立てが必要になるらしい」(P.323)とか。
ウィキペディアで見ると、集合とか、AND や 0R みたいなものみたい。
なんとなく、わざわざ言うまでもないような気もするけれど、
最初の段階ではそうではなかったのかも知れませんな。
「ウリポによるアンソロジー『潜在文学』(一九七三年)の説明によると、
どのような選択がなされても破綻することなく物語が成立するためには、
ブール論理学という数学的な道具立てが必要になるらしい」(P.323)とか。
ウィキペディアで見ると、集合とか、AND や 0R みたいなものみたい。
なんとなく、わざわざ言うまでもないような気もするけれど、
最初の段階ではそうではなかったのかも知れませんな。
まぁ、いずれにいたしましても、
最初は実験的・前衛的な作品として、形式と内容を合一させたり、
難しい理論で武装して発表された作品が、
後の時代で、その形式的、技術的な部分だけが使われて、
そうした重苦しさを軽々と乗り越えて行ってしまうことはよくあることでございます。
ゲームブックも、まぁ、そうしたものの一つというわけでございますな。
というわけで、以下フローチャートでございます。
線がぶれるのはあきらめました。
対策はあるのでございましょうが、そういう技術がなくてすみません。
テキストエディタなどにコピペして、MS系などのフォントを使い、
ついでに行間なども調整してやればちゃんとなると思います。
ちなみに、[11]の片割れが、「これ以上話すのはやめましょう」の[END]、
[20]と[21]が、「この話はおしまい」で[END]でございます。
なお、フローチャート上に[21]がたくさんあるのは、
ひとつにまとめるよりも、その方が見やすいと思ったからでございます。
1
┏┻┓
4 2
┏━┫ ┃
9 ┃ ┃
┏━┫ ┃ ┃
↓ ┗┳┛ ┃
21 5 ┃
┏┻┓ ┃
┃ 6 ┃
┃┏┫ ┃
┗┫┃ ┃
8←→7┃ ┃
┗┳━┛┃ ┃
10 ┃ ┃
┏┻┓ ┃ ┃
┃ ┗┳┛ ┃
┃ 11 ┃
┃ ┏┻┓ ┃
┗┳┛ ↓ ┃
12 [END] ┃
┏┻┓ ┃
13 ┃ ┃
┃ ┃ ┃
14 ┃ ┃
┗┳┛ ┃
15 ┃
┏┻┓ ┏━┫
↓ ┣━┛ ┃
21 16 3
┏━┫ ┏━┫
↓ ┃ 17 ↓
21 ┗┳┛ 21
┏┻┓
18 ↓
┏┻┓21
19 ↓
┏┻┓21
20 ↓
21
PR
この記事にコメントする
カレンダー
プロフィール
HN:
道化の真実
性別:
男性
趣味:
ゲームブック
最新記事
(10/31)
(10/30)
(10/23)
(10/21)
(10/20)
最古記事
リンク
最新CM
[10/20 道化の真実]
[09/28 ゆうと]
[08/23 道化の真実]
[08/19 ポール・ブリッツ]
[08/11 道化の真実]
最新TB
カテゴリー
ブログ内検索
P R
フリーエリア
<