2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
拍手がひとつ入ったことに調子に乗って、
ーーでも、これって、ランキング日別だったみたい。
また28922 位 / 28922 ブログ、とかに戻っちゃったよーー
まぁ、それはともかくとして、
ーーでも、これって、ランキング日別だったみたい。
また28922 位 / 28922 ブログ、とかに戻っちゃったよーー
まぁ、それはともかくとして、
わたくし的石ノ森章太郎先生のベスト!
『三つの球』
(虫プロ 石森章太郎選集 第14巻/昭和45年2月)。
初出 「少女クラブ」昭和33年4月号~昭和34年3月。
『三つの球』
(虫プロ 石森章太郎選集 第14巻/昭和45年2月)。
初出 「少女クラブ」昭和33年4月号~昭和34年3月。
知らない方は多いでしょうし、知っておられる方でも、
異論反論ございましょう。
が、わたくし的なので、そういうのは関係ございません!
異論反論ございましょう。
が、わたくし的なので、そういうのは関係ございません!
まぁね。第一部のみで終了しておりますし、
その理由も著者によれば「人気が無かったから」。
それに初期の少女マンガでございますから、
シャープでシリアスな画風が好きな方のなかには、
眼中の外とおっしゃる方もおられましょう。
その理由も著者によれば「人気が無かったから」。
それに初期の少女マンガでございますから、
シャープでシリアスな画風が好きな方のなかには、
眼中の外とおっしゃる方もおられましょう。
でもね、いいのですよ、これが。
舞台は平安時代……、と申しましても、現実の、ではございません。
天狗や滝つぼの精は出てまいりますし、
酒呑童子やハカマダレ、牛若丸と、時代の特定も出来ません。
まぁ、ファンタジーと申しますか、おとぎ話的な平安時代ですな。
天狗や滝つぼの精は出てまいりますし、
酒呑童子やハカマダレ、牛若丸と、時代の特定も出来ません。
まぁ、ファンタジーと申しますか、おとぎ話的な平安時代ですな。
作風は、ディズニー……というより、
東映動画あたりの長編マンガ映画を思わせるもの。
歌あり笑いあり、ドラマあり、映画的な演出も凝っております。
東映動画あたりの長編マンガ映画を思わせるもの。
歌あり笑いあり、ドラマあり、映画的な演出も凝っております。
赤・青・黄金、三つの大切な宝珠を地上に落としてしまったイッチンは、
その罪の報いとして、コウモリに姿を変えられてしまいます。
そんな弟を元の姿に戻すため、天女美雪は、
彼女に想いを寄せる天平とともに、三つの珠を探すために下界に降りるのですが――。
天界でのいたずらの結果を解消するため、というのは、
『リボンの騎士』(少女クラブ版昭和28年~昭和31年)が
頭にあったのかもしれませんな。
その罪の報いとして、コウモリに姿を変えられてしまいます。
そんな弟を元の姿に戻すため、天女美雪は、
彼女に想いを寄せる天平とともに、三つの珠を探すために下界に降りるのですが――。
天界でのいたずらの結果を解消するため、というのは、
『リボンの騎士』(少女クラブ版昭和28年~昭和31年)が
頭にあったのかもしれませんな。
あとがき的なコラムで著者は
「この『三つの珠』だけは、(……)終わりまでちゃんと描きたかった。
それだけの構想と情熱を持って始め、途中で終わらせられるまで、
それは続いていた。」
とお書きになっております。
じっさい、本当に描きたかった作品なのでございましょう。
民話的な世界観での少年少女の冒険というのは、
当時の石ノ森先生の資質に最も合っていたように存じます。
『構想と情熱』とお書きになっておられるように、構成にも凝っております。
主人公の美雪は、当初天界での記憶を持っておりません。
下界の暮らしに慣れるようにと、赤ん坊の姿で地上に降ろされ、
天平とは違う場所で過ごすのでございますな。
美雪はヨヒョウとツウの夫婦に育てられ、
天平は遮那王(牛若丸)とともに、天狗に育てられ……、
そのことがドラマを作っていくのでございます。
そんなわけで、物語の軸は、
三つの珠の探索と牛若丸ーー源義経でございますなーーの物語を軸に、
さまざまな民話や物語を織り込みながら展開していく……
はずだったのでしょうが、
酒呑童子の手から弁慶(天平だが、記憶をなくしている)が取り戻したものの、
美雪はだれがそれを持っているのかを知らない……、
というあたりで「第一部完」となっております。
予想でございますが、義経の物語に沿っていくといたしますれば、
「壇ノ浦」あたりで「青の珠」を取り戻して、「第二部終了」、
平泉で「黄金の珠」を取り戻し、弁慶の立ち往生とともに天界へ戻る、
というような話の流れだったのではないでしょうか。
奥州あたりは石ノ森先生の故郷でございますから、
そこをクライマックスに持ってくるからには、
いろいろと描きたいことがあったのでは、と想像されます。
「この『三つの珠』だけは、(……)終わりまでちゃんと描きたかった。
それだけの構想と情熱を持って始め、途中で終わらせられるまで、
それは続いていた。」
とお書きになっております。
じっさい、本当に描きたかった作品なのでございましょう。
民話的な世界観での少年少女の冒険というのは、
当時の石ノ森先生の資質に最も合っていたように存じます。
『構想と情熱』とお書きになっておられるように、構成にも凝っております。
主人公の美雪は、当初天界での記憶を持っておりません。
下界の暮らしに慣れるようにと、赤ん坊の姿で地上に降ろされ、
天平とは違う場所で過ごすのでございますな。
美雪はヨヒョウとツウの夫婦に育てられ、
天平は遮那王(牛若丸)とともに、天狗に育てられ……、
そのことがドラマを作っていくのでございます。
そんなわけで、物語の軸は、
三つの珠の探索と牛若丸ーー源義経でございますなーーの物語を軸に、
さまざまな民話や物語を織り込みながら展開していく……
はずだったのでしょうが、
酒呑童子の手から弁慶(天平だが、記憶をなくしている)が取り戻したものの、
美雪はだれがそれを持っているのかを知らない……、
というあたりで「第一部完」となっております。
予想でございますが、義経の物語に沿っていくといたしますれば、
「壇ノ浦」あたりで「青の珠」を取り戻して、「第二部終了」、
平泉で「黄金の珠」を取り戻し、弁慶の立ち往生とともに天界へ戻る、
というような話の流れだったのではないでしょうか。
奥州あたりは石ノ森先生の故郷でございますから、
そこをクライマックスに持ってくるからには、
いろいろと描きたいことがあったのでは、と想像されます。
とはいえ、第二部以降を描く気持ちがいくら強かったとしても、
おそらくそれは、叶わぬ夢だったことは、容易に想像できますな。
絵のタッチや、物語の作風が変わってしまったという、
作者由来の理由もございましょう。
加えて、少年・少女マンガというもの自体の変化ということもございます。
この作品が描かれた当時、少年マンガと言えば、児童を対象としたものでございました
ですが、月刊誌の時代が終わり、週刊誌が主流になるにつれて、
その対象年齢は、じょじょに、いや急速にかな? 上がっていったのでございますもの。
このようなマンガの出る幕は、なくなっていたのでございます。
短編はともかくとして、長編は特にーー。
おそらくそれは、叶わぬ夢だったことは、容易に想像できますな。
絵のタッチや、物語の作風が変わってしまったという、
作者由来の理由もございましょう。
加えて、少年・少女マンガというもの自体の変化ということもございます。
この作品が描かれた当時、少年マンガと言えば、児童を対象としたものでございました
ですが、月刊誌の時代が終わり、週刊誌が主流になるにつれて、
その対象年齢は、じょじょに、いや急速にかな? 上がっていったのでございますもの。
このようなマンガの出る幕は、なくなっていたのでございます。
短編はともかくとして、長編は特にーー。
このような豊かな世界が失われたことは、個人的に残念でございます。
☆ 「Role&Roll」で『鵺鏡』がアナウンスされたとき、
平安朝を舞台にしたTRPGとだけ聞いて、
ものすごーく期待してしまったのでございますが、
その後の特集でまったく違ったのを知り、ガッカリしたのを覚えております。
民話や伝説を多数取り込んだ、
少年少女の冒険のための和風ファンタジーTRPG……。
誰か作ってくださいませんかねぇ。
時代は、やはり大まかな平安時代がよろしゅうございましょう。
江戸時代だと、手垢がついていると申しますか、自由度が低い気がいたしますので……。
《追記》
その後、いくつか見つかりましたので、補遺として記事にいたしました。
平安朝を舞台にしたTRPGとだけ聞いて、
ものすごーく期待してしまったのでございますが、
その後の特集でまったく違ったのを知り、ガッカリしたのを覚えております。
民話や伝説を多数取り込んだ、
少年少女の冒険のための和風ファンタジーTRPG……。
誰か作ってくださいませんかねぇ。
時代は、やはり大まかな平安時代がよろしゅうございましょう。
江戸時代だと、手垢がついていると申しますか、自由度が低い気がいたしますので……。
《追記》
その後、いくつか見つかりましたので、補遺として記事にいたしました。
もしよろしければ、ごらんくださいませ。
(→『三つの珠』補遺)
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