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2025/02/02 節分。2月2日が節分なのはめづらしい、と思っておりましたところ、これからしばらくは4年に一度2月2日が節分になるのだとか。一年が365日よりもほんのちょっと長いせいでこのようなことになるらしいですな。
[9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19]
というわけで、「Role&Roll vol.203」の読者欄に載せていただけたのがこれ。
 
雷電
 
vol.201の「インセイン」で
雷電為右衛門スサノオノミコトが合体する話でございます。……。
 
まぁ、そんな話でございます。
 
 この号は他にも描いて面白そうな記事がございますが、
スサノオノミコトの話ということもあって、
けっこう早い段階でこれを書くことに決めてしまいました。
 スサノオ神話は魅力的でございますものねぇ。
  
スサノオ神話」と申しますれば、「西遊記」でございます。
あれも、冒頭は天界で大暴れする話でございましたでしょう。
最終的に暗いところに閉じ込められちゃうのも同じ。
 
 何か関係あるのかなと、むかし調べたことがございますが、
 正直分かりませんでした。
 
 奈良時代と明代ですから、時代的にも隔たりがございますしね。
 
 取りあえずわたくしの中では、一つの共通した話があって、
それが伝聞中に変わっていき、
さらに盛っていったのが『西遊記』、
高天原神話に結びつけられたのが、スサノオの話、みたいに考えております。
 
 
 まぁ、それはさておきまして。
  
「インセイン」にかこつけて、スサノオノミコトを描くぞ! 
というのははやばやと決まったわけですが、さて、そこからが難航。
 せっかくですからいろいろと取り込みたくなるわけですよ。
 
 特に、ね。
 
 やりたいこととして真っ先に思いついたのが、
和田慎二先生の『ピグマリオ』の大地の剣みたいな、
やたらでっかい剣をふりまわしたい、
それも普通やらないような変わったやり方で、でございますもの。
 
 スサノオ要素ぜんぜんない。
 
 それで、いろいろとポーズを考えてみたわけでございますよ。
 
 大地に剣を突き刺して、そのまわりに地割れが起き、
そこから炎が吹き出して、蛇たちを焼き尽くすというのはどうか──。
 
 クサナギの剣っぽいイメージですな。
 
 せっかくだから八満狂徒の方々にもご参加いただきたいなぁ。
 
 時代劇で取り方に囲まれて剣を振るう主人公みたいのがよくあるけれど、
そんな感じで。
 
 さらに考えているうちにいろいろ思い浮かぶわけで、
キャプションも入れたい。お酒も入れたい。
 
 構想は膨らみますが、わたくしの力ではハガキサイズの小さな画面に
そのすべてを収めるのはちょっと無理。
 
 結局時間に迫られて、このような形とあいなりました。
 
 
 オロチもね、単純に蛇にしちゃったけれど、
古事記とかの記述だと、目はホオヅキのごとく爛々と輝き、
肌はコケや樹木が生(む)していたりするじゃないですか(今手元に資料ないけど) 。
 
 そういう描写も時間があればしたかったところでございます。
 
 これを描いたあと、YouTubeで
わんぱく王子の大蛇退治』の予告編とか見たのでございますが、
先にこれを見ておけば、と悔しがることしきり。
 
 そうすれば、もっと違ったものをお目にかけられたものを、にございます。
 
 というわけで、今回はこんな感じでございます。
 

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まとめましょう。
 
 第一世代から第六世代までのRPGは、こんな感じだとわたくしは考えます。
  
第一世代 ルール中心・データ中心のTRPG。
 
第二世代 世界設定中心のTRPG。
 
第三世代 コンセプト中心のTRPG。
 
 
で、第四世代から第六世代は、
従来型のTRPGと大規模メールゲームや読者参加企画のようなものに分かれます。
 

  
 大規模参加ゲームのほうは、
今扱うテーマではないので考慮しなくてもいいのですが、書いておきましょう。
 

 
大規模参加ゲーム
 
第四世代 コンセプト中心。主催者が用意した物語を達成することが目的の作品。
 
第五世代 ルール中心。
     バトルものなどの読者参加ゲームや、ナゾトキイベントなど、
     ルールで処断できるプレイヤーの実力が試されるゲーム。
 
第六世代 世界設定中心。
     『2つの川の物語』のように、プレイヤーキャラクターの行動や、
     プレイヤーから送られてきた設定により、
     世界を充実させていくタイプのもの。
  
 
従来型TRPG
 
第四世代 公式が存在しない、
     マスター自身が用意したルール、物語を遊ぶゲーム。
     もしくは、即興的なTRPG。
 
第五世代 ルール中心だが、
     第一世代のルールが主に世界のために存在するのに対し、
     こちらはゲームとしての面白さのために存在する。
     与えられたルールに従うというよりも、
     プレイヤーがいかにそのルールを使うかに力点が置かれたゲーム。
     ボードゲームやカードゲームに近づく可能性も。
 
第六世代 プレイヤーに近い世界を遊ぶゲーム。
     世界の細部はプレイヤーによって発信される。
 
 とまぁ、こんな感じでございましょうか。
 
 ちょっとややこしいですが、
 
 第一世代と第五世代、
 第二世代と第六世代
 第三世代と第四世代が、
 
 それぞれになっております。
 
 第一世代から第三世代が公式中心なのに対して、
 第四から第六はマスター、ゲームプレイヤー、ロールプレイヤーが中心
 という形で対応を見せておりますが、
 
 そのため第四、第六世代あたりは、詳細な公式ルールは難しい気がいたします。
 第五世代はそうでもございませんが、
 やはり、プレイヤーが能動的でなければ、真価を発揮しないでしょう。
 
 疑問に思う点は、前の記事をごらんください。
 大規模参加ゲームの第五世代が考慮されておりませんが、
 こんな感じできれいに収まると思うのですよね。
 
 さてでは、
 第七世代はどんなものになるか、という話になると思いますが、
 わたくしは第七世代はないと考えます。
 
 以前 2020/06/12 世界の3つの貌(かお)
    2020/06/18 世界を見る3つの視点
 
 で書いたとおり、世界を記述する方法は、ルール、設定、コンセプトの三つであり、
 その世界を見る視点としては、
 マスターの視点、PCの視点、そしてプレイヤーの視点の三つ
 だと思うのでございます。
 
 で、第六世代まででその六つがきれいに対応しているので、
 それ以上の世代というのはないのではと思うのでございます。
 
 
 
 
 
 でもあるとすれば?
 
 あるとすれば、これとは別の方向に伸びていく可能性はござましょう。
 
 第四世代のところで書いた、プレイヤー支援・マスター支援は、
 それが期待できますな。
 
 技術的なレベルが上がっていけば、
その技術にあわせてこの方向は伸びていく可能性ございますから。  
 
 TRPG各社が独自のオンライン用ツールを出すようになれば、
作品の内容よりも、オンラインでの遊びやすさや動画サイトでの見栄えなんかで
選ばれるようになるかもしれません。
 
 あるいはカラオケボックスみたいなところで、
実感あふれる設備が用意されたりして──。
 
 まぁ、そうなるためには、TRPGのプレイ人口がカラオケ並とはいかないまでも、
その何割かぐらいにはならないとダメでしょうが。

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 なぞのまとめの2021/08/29,30で「新しい」って書いちゃいました。
 単なる印象ではございますが、思ってしまったものは仕方ございません。
 
 レイアウトが目新しかったから?
 それはあるかも。
 他のページはそれほど見せ方に工夫しておられなませんからね。
 ですが、とりあえずそこは考えないことにいたしまして。
 
 
 その印象が何だったのか、少し考察してみたいと思います。
 
 後付けの理屈なので意味はあまりないかも。
 そう思う方はスルーしてください。
 そうでないかたはお目汚しを。
 記事自体の意味はなくとも、
 TRPGについて考えるちょっとしたきっかけにはなるやもしれません。
 眉からつばを垂らしながら、ご笑覧あれ。
 
 さて、
 
 TRPG世代論、というのがございますよね。
 
 近藤功司先生だと思いますが、
 ネットを見ると多摩豊先生という説もございます。
 まぁ、「ウォーロック」誌界隈から出た言葉
 なのは間違いございませんでしょう。
 
ウオーロック」誌vol.31-36には、
講座・ロールプレイングゲームの歴史」と題して、
近藤局長がこの世代論について書いておられます。
 
 アクチャルゲーム、シミュレーションゲームなど
TRPG以前のゲームから説き起こし、第三世代TRPGまで。
 そしてまだ明らかになっていない第四世代のTRPGはどんなものかを
予想する形で稿を終えております。
 
 で、
あおはるばーんっ」は、
その第六世代ぐらいにあたるTRPGだと思うのでございます。

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2021/09/01 アメリカの酒に関するスラングというのは、
禁酒法時代に作られたものが多いそうでございます。
おおっぴらに酒の話など出来なかった時代ですから、
隠語が出来るのは当然でございましょう。
なめくじに聞いてみろ』では、空になった壜のことを指す
デッドソルジャーという言葉が紹介されておりました(p.387)。
まぁ、クトゥルー神話あたりの時代ですよな。
 
 
2021/09/04 とうとうコロナが近くに来たみたい。
知った人が感染したようだ。
指から採った血で調べる簡易キットで検査を受ける。
もちろん大丈夫だったが、気をつけなければ。
静岡も、さすがに緊急事態宣言中だからなぁ。
 
 

2021/09/14 静岡新聞「大自在」2021年9月14日。
「1920年1月から33年12月まで続いた『高貴な実験』は、
憲法修正第18条と執行法によってもたらされた
▼実のところ禁じられたのは製造や販売などで、
憲法条文は所有や飲用に言及していない。
買いためたウィスキーで14年間を過ごした富裕層もいたという」。
 
そうか、禁酒法って、持っていても、それを飲んでも罪には問われないのか。
どんなにたくさんあっても、持っているだけなんですっていうんなら、
調査官が来ても平気ってことだよね。
うーん、こういうあたり盲点だったなぁ。
 
 
 
2021/09/18 コロナワクチン、1回目の接種に行ってきました。
行く前に2回目の1日から2日が痛いとか、さんざんおどされました。
雨。
選ぶとき面倒くさいのもあって、
静岡中央街の集団接種会場を選んでしまいましたが、近くにしとけばよかった。
 
 初めて行く場所だったので、余裕を持ってと思ったら、
1時間も早く着いてしまい。浅間どおり商店街を軽く一巡り。
それでもまだ30分ほどもありましたが、
屋根のある駐車場が待合室になっていて、イスも用意されていたので、
そこで待機することにしました。
 
それにしてもゲームブックって最近、高くなってるね。
 
 
 
2021/09/19 ワクチン接種後の症状としては、
打ったところあたりの筋肉が、動かすと痛いという程度でした。
 
よかったよかった。
 
 
2021/09/21 なぞなぞ~。裏の救世主は活きている?
 
 

2021/09/22 裏の救世主は、ウラメシア。
死んでいる。
救世主として天国にも行けず、
地獄に堕ちることも叶わず、
怨嗟を心に抱きながら、狭間の闇のなかを漂っている。    
 
 
 
2021/09/24 『科学の誤解大全』マット・ブラウン:著 関谷冬華:訳 
(日経ナショナルジオグラフィックス/2019/2)
私たちが暮らす宇宙は、四次元空間にある」で、超弦理論を学ぶ。
 
最新の弦理論では、この世界が存在するのには10次元が必要なのだそうだ。
 
3次元までは問題ないとして、4次元は時間。
その4次元が立体的に広がって、6次元までの世界を構成する。
4次元が1次元と同様、時間に対して直線的な進行しかできないのに対して、
5次元はそれが平面的に広がっている。
つまり、分岐する世界のすべてが同時に存在する世界ということのようだ。
6次元は、さらにそれが立体的に存在する世界。
7次元以降はさらに想像を絶する世界が広がっている。
物理法則すらも変化する世界。
そのあらゆる世界が載った平面が8次元。
9次元10次元となると、本当に宗教や哲学の世界だ。
 
 そうした次元がそれぞれ別個に存在するというのではないらしい。
この宇宙はそうした10次元でできていて、
そのうち我々が認識できるのは3次元まで、ということのようだ。
 
 とはいえよく分からない。
 
 時間が一方向ではなく自由に移動可能というところあたりて、
想像力に限界が出てくる。
 
 本当に四次元目が時間なのか疑いたくなる。
 
 いずれにせよ、人間の認識力では捉えられないものの、
高次元人にとっては至極あたりまえのことなのだろう。
そういう存在がいるかどうかはともかくとして。
 
 
 
2021/09/28 山陽新幹線、
60代の運転士と30代の女性車掌からアルコールが現出されて、
運休だったからダイヤが乱れた事件、
 
カバンに入れた消毒用アルコールをロッカーに入れておいたら、
そこから漏れたアルコールが、
同じロッカーの別のスペースに置いてあったアルコール検知器に
反応してしまったということのようだ。
 
 アルコール検知器も、そこら辺は気を利かせて忖度すればいいのに──。
 
 なんか、推理小説で使えそうな話だなぁ。
 
 車の中にめいっぱい消毒用アルコールを振りまいておいたら、
アルコール検知器は、反応するんだろうか。
 
するんだろうなぁ。
 
 
2021/09/28 同じく静岡新聞記事より。
デジタル技術の進展により、
今は専門家でも判別が非常に困難な偽作版画が作れるのだという。
微妙な色の重なり具合も再現できるのだそうだ。
そうだろうなぁ。
なんなら、本物よりも美しかったり、技術的に確かなニセモノ
とかもできるんだろうなぁ。
 
 
 
2021/09/29 Role&Rollvol.204、買ってきました~。
巻頭は「あおはるばーんっ」。
プレイ難度が高そうなゲームだなぁ。
最初何をするゲームか分かりませんでした。
ウタカゼ』から発展したものだということは分かるのですが、
なんか概念がスゴい。
新しい! (気のせいかなぁ)
サタスペ』みたいに世界観を作れば化けそう
そういう方向に行きそうにはないけれど。
というわけで、化けるはずないよなぁ、と思いながらも期待、
という変な注目の仕方をしております。
とりあえず、本の見開きの絵にまとめたクエストは分かりやすくて◯
成功失敗は、ゲームブックみたいな矢印にこだわることないよね
 
 
 
2021/09/30 「あおはるばーんっ」
ジャンル的にはなんでもアリで、ホラーやファンタジーでもおっけ~みたい。
多分『ウタカゼ』の世界が、
あのイラストのウタカゼ時空で展開されるのと同様、
クトゥルフやファンタジーの怪物も、JKフィールドが発動して、
みんないい子にかあいくなっちゃうんだろうなぁ。
かあいくなりきれないヤツは、フィールドから排除される。
もし現われたとしても、JKは物理攻撃など使わず、精神攻撃。
ダゴンやゴブリンに対して、
からかい笑いとセットの「ダサッ」「キモッ」のひとことで、
立ち直れないほどの精神的ダメージを与えるのだ。
うーん、怖いなぁ、JK。
 
(ウタカゼ係の方々ゴメンナサイ)
 
 
 
2021/09/30 『ロシア不正規部隊』『監獄島からの脱出』など、
数々のゲームブックを手がけられた、さいとうたかを先生が
逝去なされたそうでございますな。
ご冥福をお祈りいたします。
もう、さいとう先生の新作ゲームブックをプレイすることはできないのか、
と諦めた方も多いことでございましょう。
でも『ゴルゴ13』は、さいとうプロで連載が続くそうでございます。
ゴルゴ13は不死身か!! 
 そうなると、ゲームブックだって新作が作られるかもしれません。
ゲームブックの場合、1人よりも複数人で作った方が、
いい作品ができる可能性もございますし。
ゴルゴ13からの脱出』──。
だめだ、
ぜんぜんゴールが見えてこない。
ものすごく難易度の高いゲームブックになりそう
 
「14:君は死んだ。
 死のみが、ゴルゴの追跡から逃れる唯一の手段だったのかもしれない。
 やすらかにねむりたまえ<R.I.P>」
 
というパラグラフに何度行くことになるんだろう。

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カンタループ
「カンタループ──刑務所入獄」
フリーデマン・フェンダイセン
(ホビー・ジャパン/2021)

 

ワクチン接種のために静岡市街へ行って、
ホントは別のものを買おうと
思ったのでございますが、
その待合室で「R&R vol.203」p.179を見て
ちょっと気になったこれ、買ってきてしまいました。
 
 4000円+税400円のしめて4400円。
 
最初の『火吹山の魔法使い』なんか、
この税の値段だけで買えたのに──。
 
 ゲームブックって最近高くなってますよね~。
 
 ルックアウトゲームズ
インタラクティブ・アドベンチャー・シリーズ」だそうでございます。
 
 ひとことで申しますと、
コンピュータの画面クリック型アドベンチャーゲーム
ゲームブック化でございますな。
 
 まごうことなきゲームブックでごさいます。
 
 プレイ人数は「1人でも友達とでも」となっておりまして、
複数人で遊ぶルールがあるのかなぁ、と思ったのですが、
そういうものはないみたい。
 
1人プレイが基本で、何人かで一緒に読んでも楽しめる、
程度の意味合いのようです。
 
ややこしい。
 
 こういうのって、2人以上のプレイがメインで、
1人用ルールはつけ足しというのも多いですからねぇ。
 
 買うときは、4400円のうちの2200円ぐらいは
どぶに捨てる覚悟で買うわけでございますよ。
 
 作っている方は「1人のみ」よりも「1人~複数人」の方が
多くの人に買ってもらえると思うのでございましょう。
でも個人的には全く逆。
ゲームブックは、むしろ1人のみと書かれていた方が、
安心して買えるというものでございます。
 
 
 
 というわけで、
 4400円という高値とその辺りで買おうか迷っている方がございましたら、
堀の一つは埋めさせていただけます。
 
 ご安心ください。
 
 ちゃんと1人で遊べるゲームブックにございます。
 

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(タイトル下に書ききれなくなったのでこちらに)
 
 
『科学の誤解大全』
マット・ブラウン:著 
関谷冬華:訳
(日経ナショナルジオグラフィック社/2019/2)
 
 
 
p.61「一番引用されることの多いマーフィーの法則の一つに、
『トーストを落とすと、
 必ずバターを塗った面が下になって落ちる(食べられなくなる)』
 というのがある。
 これは悪いことばかりでもない。
 バターを塗った面を上にしたトーストを猫の背中にくくりつければ、
 反重力装置や永久運動機関ができてしまう。
 なぜかって? 
 マーフィーの法則によれば、ネコは必ず足で着地するし、
 トーストは必ずバター側を下にして落ちるからだ。
 つまりトーストがくくりつけられたネコは、
 バターの面とネコの足がそれぞれ先に着地しようと競い合って
 空中でぐるぐる回転することになる」。
 
 
 もちろんこれは間違っている。
 こんなことで永久機関が出来るわけがない。

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 パラリンピックではボッチャが注目されましたよね。
 
 こんなのをやっているのか、とテレビを消そうとし、
消さないでついついそのまま見てしまったという方も多かろうと存じます。
 
 
 このボッチャ、ペタンクやカーリングやなどと似たおはじき系のゲームで、
古くからあるゲームかと思っておりましたら、
ルールが決められてからはそれほど時が経っていないみたいですな。
 
 というか、ペタンクにしても、1910年、南フランスの生まれだそうでございます。
  
 似たようなゲーム、
的に向かってものを投げたり転がしたり射ッたりするゲームは、
それこそ太古といっていい大昔からございましょうが。
 
 この競技を見ているうちに、新しいゲームを思いつきました
 
 題して、オセロボッチャ
 
 ボセロッチャでございます。
  
 ……。
 
 もうあとは説明要らない、とか言わないで。
 
      ☆       ☆      ☆

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『フレドリック・ブラウンSF短編全集(4)』
安原和見:訳(東京創元社/2021/2)
その昔のSF入門書には、たいてい、
まず読むべきは星新一のショートショート、
次は、レイ・ブラッドベリフレドリック・ブラウン
書いてあったものでございます。
 
 星新一先生の作品はショートショートで短くて、
文章も読みやすいですからな。
そんなことを言われる前に大抵読んでいたのではございませんでしようか。
 
 ちなみに個人的な星新一作品ベストは「終末の日」。
 
 『妖精配給会社』に収められいているそうでございますが、
そちらではなく、講談社文庫の年間ミステリ傑作選で読んだのが
インパクト強かったのかもしれません。
 
 試しに友達に読ませたところ、
授業開始のベルが鳴ったあとだったにも関わらず、大爆笑しておりました。
 
 

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『幼年期の終わり』幼年期の終わり
アーサー・C・クラーク:著 
福島正実:訳
 (ハヤカワ文庫SF/1979)
 
 
 クラークは正直、ほとんど読んでいません
 もしかすると『2020』は読んだかも? ぐらい。
 
 あとは、アンソロジーで短編を読んだことがあるかも、
でございます。
 
 だって、SFの入門書なんかに、ハードSFの雄
みたいに紹介されているんですもの。
 
 ハードル高そう。
 物語性が薄く、難解な用語が使われていそう。
 
 特に『幼年期の終わり』は、色々なところで紹介されていて、
なんとなく知っているからいいかな、と思っていたのでございます。
 
 
 でも今回、
石ノ森章太郎コレクション』のSF編について書こうと思ったときに、
それらに影響を与えただろう作品だから、読んでおいた方がいいかな
と思い、試してみることにいたしました。
  
 
 そしたら。
  やはり長く読まれている作品名だけのことはございますな。
  
 きちんと読みやすいし、ドラマとしてもしっかりしている。
 専門用語はむしろ少なく、ミステリ的な趣向もアリ、面白い。
 
 構成は、前半はオーバーロードとのやり取り、
中盤は家族のドラマがしっかりと描かれます。
そして後半はテイストが変わり、
新人類の出現とその時に起こった変動についてが描かれることになります。
 
 小説は読んでおりませんが、後半で進化の現象にテイストが変わるという点、
『2001年宇宙の旅』と構成は似てるのかな、とも思いました。
 
 でも、作品的に、思っていたのとはかなり違っておりました。

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フランク・フラゼッタの描く馬って、カッコいいですよね。
やはり、カウボーイの国、ロデオ発祥の地だからなのでございましょう。
激しく、力強い。
時々、そんなポーズ、馬に出来るのかって思う絵もございますが、
それでも基礎が出来ているゆえ、
ちゃんと見られるものになっているのでございますな。
 すばらしい。
 
というわけで、vol.200の「奈落の彼方に灯る炎」にエドワードが出てきた瞬間、
この号はお馬さんを描こうと決めました。
 
エド
 
 
vol.202の読者欄に載せていただいております。

 
 顔をかたむけて、たてがみを振り乱し、歯をややむき出しにした形相。
前脚は大きく振りかぶり、前方の敵を今にも蹴散らそうとする馬。
 
 騎手は下半身で馬体をしっかりと挟みこんだまま、
上半身を大きく投げ出して、群がる敵に一撃を加えるべく、高く得物を構える。
 
 馬の顔って難しい。けっこう複雑。
 でも、そこが楽しいのでがんばって描きました。
 
 が──。
 
 バックナンバーを見ると、どうもお面を着けているみたいなんですよね。
 
 目から鼻にかけての起伏とか、がんばったのですが、なしにしてお面をつけました。
 
 でも、お馬さんの筋肉を描きたかったので、鎧は少なめでございます。
 
 顔がんばって描いたせいかも知りませんが、頭でっかちですよね、この絵。
 
色々な写真見ながら書いているうちにこうなってしまいましたが、
まぁ、広角レンスでも使っているとお思いください。
 
 筆入れしているときに気がついたのですが、
この時使っていた紙が、インク(墨)を吸いにくいものだったのですよね。
 
 ペンではっきりした線を描くときにはそれでいいのですが、
筆ですとコントロールが難しい。
 極細の線が描きにくい。かすれやぼかしが出しにくい。
ということで、かなり苦労いたしました。
 もう一度描き直したいぐらい。
 
 なので、うしろのもやもやとか、前の人の服の影とかは、
ミリペンを使って描いております。
 
 

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『第八の探偵』アレックス・パヴェージ:著 鈴木恵:訳第八の探偵
(ハヤカワミステリ文庫/2021/4)
"EIGHT DETECTIVES"by Alex Pavesi(2020)
  
 
 とある小島に隠遁する作家のもとに、女性編集者が訪れる。
 作家がかつて発表した『ホワイトの殺人事件私有』を、
復刊したいというのだ。
 
 2人は収録作を読み返し、
それについての議論を交わしていく……。
 
 作家は『探偵小説の順列』という論文を書いたことがあり、
7つの短編はそれを証明するように書かれている。
 
 というわけで作品は、短編とその短編に対する感想、意見が、
交互に来る形で書かれている。
 そして、最終章では──。
 
 
 
 解説には『十角館の殺人』以降の日本の新本格を思わせる
と書いてあったが、それはあまり感じなかった
 
 理由は1つ。
 
 作中作家のセリフにもあるが。
 
「ぼくは"探偵小説"ではなく”殺人ミステリ”という言葉を使うんだ」(p.149)
 
 これだ。
 
 推理小説の書くとなるアイデアのことを日本ではトリックと言うのに対し、
英語ではプロットだそうだが、その違いと言ってもいい。
 
 日本の探偵小説では、
とある1つの事実がひっくり返ることによってすべてが逆転し、
探偵がそれを指摘することで解決するという形が多いが、
この作品ではそういう要素は薄い。
 

 探偵役がいない場合もあり、
アイデアよりもドラマ重視で物語は淡々と進行していく。
きれいに解決せず、結末がほのめかされて終わることもある。
 
 文学的ではあるが、探偵小説的ではない。
 
 当然だろう。
 
 作者が探偵小説としてではなく、殺人ミステリとして作っているのだから。
 
 最終章で、それまで提示された短編が書き換えられ、様相が一変する部分も、
それほどの驚きはなかった。
 
 インパクトがあっていいはずなのだが、それほどないのだ。
 これも、書き方のせいだろうか。
 
 作中作家の唱える『探偵小説の順列』は、
犯罪ミステリの集合と言い換えた方がいいもので、
犯人は何人以上何人までなら可能か、被害者はどうか、などが書かれている。
 
要するに、アガサ・クリスティが書いた有名な作品のような
極端なケースを考えているわけだ。
  
 そのようなことを考える意味はあると思うが、それ以上ではないように思う。
 
 極端な人数の犯人などは、推理小説としては飛び道具で、
最初にやることは意味があるが、それ以外はアンフェアのそしりを受けたり、
そうでなくても読者が釈然としないものを感じるだろう。
 
 容疑者全員が犯人なら、どんなことでも出来てしまうからだ。
大きな組織が動いている場合ならよいが、それだと逆にそれが当然になってくる。
 
 作者は犯罪ミステリについて書いているので問題ないが、
探偵小説としてはどうだろう、という話だ。
 
 新本格は、このような理論を軽々と超えているように思う。
その上で、探偵小説として読者が犯人を指摘でき、
なおかつそれを超えて驚きを与えるように作られていると思うのだ。
 
 
 やはり、海外の作品だ。
 それを差し引いて、解説では新本格に比しているのだろうけれど、
私はそれに乗ることは出来ない。
 
 新本格には、探偵小説としてのキレが欲しいのだ。

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『タイタン植物図鑑』アンドリュー・ライト:著 タイタン植物図鑑
 安田均:監修
 羽田 紗久椰/こあらだ まり:訳
(グループSNE/2021/9)

 
 タイタンに存在する植物
255種類を紹介した書物にございます。
 総ページ数、108ページ
うち「タイタンの植物とキノコの図鑑」が約57ページ 

 255種──多いなぁ、と最初思いましたが、
小説やTRPG、ゲームブックと、合わせれば100冊以上出ているのかな? もっと? 
それが土台となっていると考えれば、これは当然にございましょう。
 
 実際、本邦未訳の作品を出典としているものが多くございます。
 タイタン全土でこれだけと考えると、むしろ少ないと申せましょう。
 
 この書物、原題を「TITAN HERBAL」と申します。
 植物図鑑植物を意味する言葉としては、
ボタニカル(botanical)フローラル(floral)がございますが、
この書は、ハーバル(herbal)
  単語から想像できますとおり、
ハーブなど有用植物の効果について書かれた事典でございます。
 
 それらが食べられるかどうか、
薬や魔法の材料としてどのような効果があるのか、
人体への悪影響は? といったことが載っているのですな。
 
 中国や日本でいう本草学でございます。
 
 この書ではさらに、植物モンスターや、
武器や道具として有用なものなども載っていて、
冒険者必携のハンドブックというべきものとなっております。
 
 ですから、タイタン世界にはそれ以外にも木や草の種類はございますが、
薬効などがないために項目がないと考えるべきでございましょう。
 
 例えば『ファイティングファンタジー第2版』の価格表には、
木綿の外套」が売っているので、綿はあるはずでございますが
この書には載っておりません。
 
 わたくしどもの知る綿とは違っていて、
木から羊がなっているようなものだったりするかも知りませんが……
(でも、そんなのだったら、これかモンスター事典に載りますよね) 。
 
 
  オビに書かれた「タイタン世界の植物のすべてがここに」という文言は、
ですから誇大ですな。
 
 
 というわけで、この図鑑に載っていない草木については、
立地や気候なども考慮に入れつつ、
ある程度自由に取り入れて良いところだと存じます。
 
 
* ちなみに、アサの方は亜麻草(FLAXWART)というのがございます(p.041)。
  ですが、これも糸の原料としてよりも、
  閃光に対する耐性という薬効があるために掲載されたのであって、
  単に糸の材料としてだけでしたら載らなかったのかもしれません。
 
 にしても、図鑑というわりには、さし絵が少ないのが残念でございますな。
1項目につき1つは欲しいところ。
群生しているさまや、一つ一つの花の形など、
やはりあった方がイメージがつかみやすいですから。
 
 まぁ、原題は herbal であって、
図鑑を意味する picture という単語は無いのですが、
それでも絵は、冒険者やディレクターの一助になると存じます。
 
 絵がないので、たとえば、
 猫ブドウって何が猫なんだろう?
といったことが、つい気になってしまいます。
出典は『魔術師タンタロン12の難題』だそうで、
それを買わなかったことが悔やまれます(図書館で借りました~)。
 
 ネコヤナギのようにふわふわしたところがあるのでしょうか。
 これを食べると猫が酔ってしまうようなブドウ?
 実が、ネコ耳つき? 猫の目みたいな模様をしている?
 気になるところでございます。
 
 猫ブドウがどうかは分かりませんが、
こういうネーミングって、現実にあるものの
パロディってこともままございますよね。
 
 ですから、英語の字引やそれこそ英語の書いてある植物図鑑などで
調べてみると面白いかと存じます。
 
 とは申せ、わたくしが気づいたのは、
傷を治す効果があるという虎ヤシ(TIGER PALM)
タイガーバームのもじりだろうな、というぐらいでございますけどね。
 
 あとは、TREE GOOSE TREETREE GOOSEというのは、
カオジロコクガンという名前の鳥だそうでございます。
 あまり意味はございませんが、
ためしに検索してどんな鳥が見てみたらいかがでございましょう。
 
 
 あと、
ちょっと気づいたのは例えば明眸花(EYEBRIGHT)でございます。
この薬草、他の草と調合することであるポーションが出来るというのですが、
単体での効果が無いのが不思議でございます。
名前が明眸花なのでございますから、
単体でもその名に恥じぬ効果があるのではないでしようか。
 せめて、この草の汁をまぶたにつけると目がすっきりする
ぐらいの効果はあってもよいかと存じます。
 
 
 
★ 残念なのは、語の並び
 
モンスター事典」は日本語の順でございましたが、
今回の植物図鑑の場合、並びはアルファベット順で、
見出し語は日本語がまず書かれております。
 
 それが、面倒くさい
 
 本文の方は、まだいいのでございます(あまりよくはございませんが)。
 
 問題は、巻末の分布表、価格表でございます。
  
 これが日本語しか書かれていない上に英語の並び順なので調べにくい
 わかりにくい。 
 
 総索引で調べればいいとはいえ、少々不便でございます。
 
 
★ ついでに申しますれば、付録はもっと充実させて欲しかったな、と思います。
 
 例えば分布表。
 平原、洞窟、森林など、地形や環境による分布については
表になっておりますが、
本文中にあった分布を視覚化した地図が欲しいところ。
 
エリアごと数字が書かれた地図があり、
ある植物の分布域が何番と何番かが、
表として書かれているようなものでございます。
 
植物は動物以上に生息域の違い、
そしてそれによる風景の変化というものがございますから、
そうしたイメージ作りのために欲しいところでございます。
 
 それに、そういう分布があったら、
冒険のヒントになることもございましょう。
 
 他には、分類の樹形図みたいなのも欲しいところですな。
そういうのがあれば、
似たような植物がすぐに見つけることが出来るため、
便利なような気がいたします。
 
 まぁ、そこら辺、勝手にやってくれということなのでございましょうが。
 

☆ ちなみに、前書きを読むと
  「混沌の渦」が参考になったと書いてございます。
  『混沌の渦』は16世紀、魔術などはあるものの、比較的、かなり
  現実に近い世界を舞台にしたTRPGでございます。
  たしかに薬草の類いが多く載っていたような。
  なかなか感慨深いことでございます。
 
 
 というわけで、
 とにかく、FFシリーズの蓄積が詰め込まれたこの植物事典(図鑑とは言わない)、
タイタン世界に行くことがなくても、読み物として十分楽しめると存じます。

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ゲームブッククイズ(156)
問題:火吹山山頂に群生する植物の名前は何でしょう?

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UFO=タイムマシン説ってご存じですか。
わたくしがこの説を知ったのは
石ノ森章太郎先生の『となりのたまげ太くん
(朝日ソノラマ/昭和43(1968)年初版)
内のコラムでございますから、ずいぶん昔。
何しろ、この作品、自分がコミックスで読んだ最初の3冊の一作でございますから。
 
これにございます。
 
UFO=タイムマシン説
 
 このコラム、石ノ森先生が書いていると思っていましたが、
そうではないのですな。
 
 わたくしとしては、UFO=宇宙人の乗り物よりも、こっちの説が好き。
 遠く宇宙の彼方からやってくるよりも、はるかに理にかなっております。
 
 
 とつぜん消えたり、
ベクトルを無視したようなジグザク飛行をしたりというのも、
四次元的に見れば最短距離だとかありそうでございます。
 
 宇宙人の目撃証言が、人間とは違う姿なのも、
未来にはそのような姿に変わってしまっているとか、
その時代のファッションとか、
未来の地球では大気組成が変わってしまっているので、
宇宙服を着なければならないとか、
目撃されたのは選外活動用のロボットだとか、
目くらましの幻だとか、
 
いろいろなことが考えられます。
 
 それにですねぇ、
UFOに牛が連れ去られたという話がございますでしょ。
 
 なぜ、あの時代の牛が連れ去られたのか?
 
 答はそう、狂牛病でございます。
 
 未来では、おそらく牛は食べられないことになっていて、
それで、狂牛病に汚染される前の牛を食べるために、
わざわざこの時代まで捕まえに来るのでございます。
 
 乗っているのが宇宙人なら、そんなことをするはずがございません。
 未来人の仕業に違いないのでございます。
 
 
  
 まぁ正直、超光速やワープにしろ時間旅行にしろ、
理論のもてあそびで、実現は出来ないとは思いますが、
宇宙人の乗り物よりも、
未来のどこかでタイムマシンが完成すると考える方が、
ロマンがありますよねあります。
 
 
 というわけで、どちらかと言えばUFO=タイムマシン説の方が、
わたくしとしては好きだな、と思う次第でございます。

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『石ノ森章太郎コレクション SF傑作選』石ノ森章太郎先生SF
(ちくま文庫/2021/8)
 
 
『ことばの記憶』に書いてあったと思いましたが、
石ノ森先生の活劇もののルーツは立川文庫だそうでございます。
 
 忍者ものや剣豪小説ですな。
 
 また、SFはファンタジーの一種だと思っている
──こちらはどこに書かれていたか忘れましたが、
 多分1980年代に書かれたものじゃないかな、
そんなこともお書きになっていたと思います。
 
こちらには、同話や民話、それにディズニーなどが含まれるのでございましょう。
 
 そういうもの身体に染みついたものを物語展開の核にして、
そこに映画や小説、科学雑誌、
その他様々なものを取り込んで作品に仕立てていく。
 
 活劇ものに関しては、そんな封に物語を作っているのだと存じます。
 
 
 さて、この作品集には、
  
「敵THE ENEMY」「狂犬」「おわりからはじまる物語」
「四帖半襖の下張りの下」「おとし穴」「赤い砂漠」「天敵」「UFO」
 
 という作品が収録されております。
 
 すべて単独の短編で揃えられているというのはすごい。
 
 解説で菅谷先生も書いていらっしゃいますように、
シリーズ物も多いけど、短編もまた多いということでございましょう。
 
 ただ、すべてが単体の短編というのは、一長一短でございますな。
  
 例えば『7P』などに収められているものの方が質が高いのでは、
と思うところもございます。
 
 でも、まぁ、それはそれ。
 単独の作品が集まるということは貴重でございます。 
 
 シリーズ作品については、それぞれの短編集が出るのを期待いたしましょう
(と思ったけれど、わたくしが読んでいないだけで、電子では出ているんですよね)。
 
 
 収録作品にUFOものが多いのも、ちょっと疑問。
たしかに石ノ森先生はUFOに興味を持っておられたのでございますが、
 
 まぁでも、こうしてUFOテーマを
いくつか重ねることに意味があることもわかるので、
疑問に感じるのがちょっとなのでございますが。
  
というわけで、各品について見ていくことにいたしましょう。 
 
 
 「敵 THE ENEMY石ノ森章太郎 敵
 
 サイボーグ009の少し前に描かれた
 サイボーグものでございます。
 
 設定的には、
『アンドロイドV』に似ているのかな? 
(参照にしていないので、思いつき)。
 
 主人公が自分がどういう存在か認識していない状況で
襲撃を受けるというのは、
『おれはだれた』という短編にもございました。
 
『サイボーグ009』で丈が他のメンバーと出会う前も、
こんなテストシーンでございましたな。
 
 まぁ、こういうオチは短編だから許せるし、
作者も納得してやっているのだと思います。
 
 長編でこのオチだと、夢オチと同じぐらい残念でございますな。
今までやって来たことは何だったんだってことになっちゃう。
 
 石ノ森先生の作品にもございます。
『イナズマン』と同名組織の──言わないことにいたしましょう。
 
 まとめ方が分からなくなったか、
飽きたか、何らかの理由で打ち切りになった化したのでございましょうなぁ。
 
 ちなみに関係はございませんが、
桐原書店のあるゲームブックでも、こうしたオチが使われておりました。
 
 

狂犬石ノ森章太郎 狂犬
は、「きりとばらとほしと」のところで一瞬触れましたな。
主人公が孤立無援になってしまう話でございます。
石ノ森版「転校生」(ウソ)。
解説のすがや先生もお書きになっておられますが、
ボディ・スナッチャー」や
」などのイメージが使われております。
絵的に分かりやすく、
インパクトも強いせいでございましょう。
 
この2つの映画は、
先生の他の作品でもよく使われております。
 
 

おわりからはじまる物語」。
石ノ森章太郎 おわりからはじまる物語
『リュウの道』の前駆的作品ですな。
「週刊少年マガジン」(講談社)で、
『リュウの道』の連載が始まったのが
1969年だそうでございますから、
1967年作のこの作品は、
たたき台となったと申して
よろしゅうございましょう。
  そしてこの2つの作品の間には、
 映画『2001年宇宙の旅』や
『猿の惑星』(ともに1968)が
ございます。
 
 それらの作品を見て、『おわりから~』に関して、
ああすればよかったという思いが募ったのでございましょうな。
 オールディスの『地球の長い午後』あたりの影響を受けているのかな、
とも思ったのでございますが、『地球の~』日本語訳は、
この年だったみたいなので難しそう。
 
 でも、情報ぐらいは流れていそうな気もいたします。
 
 それにしてもこのマンガ、
赤旗新聞の日曜版に連載されたということでございますが、
何ページごとの掲載なのか気になります。
 なにか、切れ目がどこにあるかよく分からないんですよねぇ。
 
 クライマックスシーンで【続く】というクリフハンガー形式は、
この手の連載の常道でございますから、きちんと終わらないで
危機が迫ったところに区切りがあるのかな、とも思いましたが、
それにしたところで、そういう見せ場がバラバラな気がいたします。
 
 そういうこと気にしないで描いたのかなぁ。
それとも単行本化するとき修正した?
 
 ところで、『009ノ1』では主人公のメイン武器になっておりましたが、
オッパイマシンガンって、この作品が最初なのかなぁ。
女性型ロボットでもないというのに──。
 石ノ森章太郎 四次元半
四畳半 襖の下張の下
『四次元半 襖の下張り』は読んでおりましたが、
こちらは未読でざいました、多分。
 
『四次元半~』のほうは、
ブラッドベリの『刺青の男』みたいな趣向で、
襖の下張からさまざまな世界を旅する
オムニバスでございます。
 
 それと同じで、
この作品もシリアスな話かと思っておりましたら、
ショートショートのようなオチのある話でございました。
 
『7P』など、こうしたSF的なショートショートも、石ノ森先生は
たくさんお描きになっておられますな。
 
 
 
 

おとし穴
 
石ノ森章太郎 落とし穴
 
p.215の「ほんとうの心」がキーワードでございますな。
 
 マンガに対する石ノ森先生の当時の心中を、
そのまま描いてしまったような作品にございます。
 
 先生の昔のマンガが好きだったというアシスタント。
 今の風祭のマンガを批判する「空気男」
 そして反論する風祭先生。
 
 前2者は、ファンや批評家の言葉でございましょうし、
最後のは作者からの反論でございますが、
作者だって今の自分が描いているマンガに対する批判は十分承知しているというもの。
 
 この3者の声は、風祭先生の、
すなわち石ノ森先生の心中の葛藤というものでございましょう
 
 最後はマンガを忘れて、
ずっと自分についてきてくれた幼なじみと自然を相手にした田舎での生活。
 
 それが、都市と田舎との対比で描かれております。
 トキ? サギ? 渡り鳥が主人公の心を表現しておりますな。
 
 田舎の湖から飛び立ち、薄汚れた都会へ。
 
 p.212で刀折れ矢尽きた姿を墜落によって表現し、
次のページでその鳥がヒロインに開放される様を描くことによって、
主人公の心がふるさとで癒やされることを暗示する。
 
 最後のページでは、
雲間から差す光に向かって鳥が鮮やかに飛び立つ姿を描き、
主人公の心の再生と開放を表現する。
 
 このような表現を直喩的だと指摘する意見は、
「龍神沼」のところで見てきましたが、
マンガの場合、この程度直喩的でないと、
わかってもらえない、読み飛ばされてしまう、ということがあると思います。
 
 実際、この作品でも、この渡り鳥が何を意味するか気に留めなかった
というかたは多いのではございませんでしょうか?
 
 
 それはさておくといたしまして、このような作品を書いたということはやはり、
 マンガに対してお疲れだったのかも?
 
 でも、本心でございましょう。
 
 
赤い砂漠石ノ森章太郎 赤い砂漠
みたいにラストに来て実は今のお話は、っていうのは、
石ノ森先生いくつか描いてございますな。
このパターン、夢オチの変形ではございますが、
それよりもラストが皮肉な結果となりますな。
 
 登場する兵士や戦車は、
『サイボーグ009』のベトナム編に
登場するのと似ておりますな。
 
と申しますか、いつもこんな感じ?
 
 こことは関係ございませんが、
それにしても石ノ森先生って、現用兵器描きませんよね。
 
 描いても、資料的だったり、必要に迫られて、といった感じ。
 
『にいちゃん戦車』という作品もございましたが、
あれも、父親がくず鉄から作ったという、
まぁロボットもののロボットを
戦車の形で出してきたようなものでございますし──。
 
 SFマンガをメインとしているので、メカは得意そうですが、
戦争反対という立場で徹底して入るのでございましょう。
 
 わたくしは石ノ森先生の作品しか読まなかったクチなので、
それあたりまえのことと思っていたのでございますが、
 
宮崎駿先生のように、戦争反対だけど戦車好きみたいな方もおられますし、
もしかすると特殊なのかも? しれません。

 
 
「天敵」・「UFO」
はUFOに関する作品。両者とも似た傾向にございますな。
 
天敵石ノ森章太郎 天敵
のほうは、そんなにひねらずに
自分の考えをそのまま書いた作品。
 石ノ森先生、UFOにとりつかれてらっしゃる、
と申し上げても過言ではございませんでしょう。
 
 第一にUFOと超能力が、
何のステップもなく1セットとして考えておられますが、
そう考える理由はそれほどございません。
それにUFOが上位存在と考えておられるようでございますが、
それも確たる根拠があるとは思えません。
 
 クラークの『幼年期の終わり』などに衝撃を受けたのかな、とは思いますが。
  
 
 「UFO石ノ森章太郎 UFO
 はストレートな作品。孤独な少年が、予知能力か妄想で
UFO襲撃の未来を幻視するという話にございます。
 
 素人が描くと、本当に一直線、
ストレートになってしまうと思いますが、
途中に会話を挟むことにより、話を広げております。
 こういうのがお話作りには重要なのですよね。
お話とは、エピソードの連続だといっていいぐらい。
 
 ただ、そうは言っても、単純な話でございます。
 少年の妄想、あるいは予知が実現するかだけでございますからねぇ。
 
 そんな単純な話だからこそ、
ラストはリドルストーリーの形式にしたのでございましょう。
ラストはどちらか、読者に予想させているのですな。
 
 これ、もし作者が結末をつけておりましたら、話は
本当に単純なものになってしまうと思われます。

 
 ところで、この工事現場の人は、石ノ森先生なのでございましょうなぁ。
それが少年だった頃の自分に語りかけている。あるいは今の少年に語りかける。
 
 そのための登場という気がいたします。
 

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『なめくじに聞いてみろ』なめくじに聞いてみろ
都筑道夫
(講談社文庫/新装版:2021/7)
 
 
 タイトルからは想像できませんが、
アクション小説でございます。
元のタイトルは『飢えた遺産』、
1962年に東都書房というところから出たようでございます。
 
解説によりますと、雑誌連載があったそうでございますが、
何に掲載されたかは分かりませんでした。
 
 映画化は、『殺人狂時代』(機会に恵まれず、見てはおりません)。
 解説にもございますように岡本喜八監督の作品でございますが、
原作とはかけ離れたものみたいですな。
 
 タイトルの「なめくじに聞いてみろ」は
決めぜりふ的に用いられる言葉でございますが、
作品を言い表しているものではございません。
(でも、作品作者の雰囲気は表わしているのかも?)

 
 
 主人公桔梗信治桔梗信輔は、科学者でございまして、
ナチスドイツで毒ガスの開発などに関わっていた(p.156)お人でございます。
その後出羽山中に疎開した後も、様々な殺人技術を考案し、
その突飛な方法を殺し屋に通信教授していたのだとか。
 
 その負の遺産をそそぐべく、信治さんは、
父親の弟子、孫弟子というべき人物と、
1人1人と対決していくわけでございますな。
 
 なかなかいい設定。
  
 なのはさておき、ですから活劇ものと申しましても、
対戦格闘ゲームのように1対1の対決が中心となるのでございます。
 
 忍者もの剣豪小説なんかに見られる形でございますな。
 
 こうした展開の場合、重要なのは敵のキャラクター。
 
その性格や生い立ちが独特で、
その攻撃方法が特異であればあるほど、
読者の興味を引くというものでございます。
 
『なめくじに聞いてみろ』の場合、
敵の生い立ちはそれほど深く書かれていないものの、
キャラクターの外見や職業、それに主人公との対決の場所は、
注意深く分けて書かれております。
もちろん、その得物と戦い方も。
 
 彼ら彼女らの使う武器は、トランプや傘といった日常品であったり、
コブラの前身かと思われる仕込み銃であったり、独特なのでございますな。
  
 暗殺を目的としたそれらの武器は、スパイの秘密装備的でございまして、
その戦いもスパイ物的でございます。
 
 狭い室内でばかり戦っているわけではございませんが、
007『ロシアより愛を込めて』で電車の個室内にて、
アタッシュケースをめぐる攻防がございましょう。
 
 あのような戦いが手を変え品を変え発生するわけでございます。
 
 
 そうしたくせもの揃いの難敵に対決を挑む主人公の桔梗信治は、
交差点を斜めにわたる世間知らずのひょうひょうとした田舎者
として登場いたしますが、それはお芝居であったのか、
それとも書いているうちに性格が変わったか(雑誌連載だそうでございますし)、
次第に達人レベルの身体能力と洒落たセリフをこなす、
スパイ物の主人公らしい人物に変わってまいります。

 セリフは当時の日常でもなくて、外国のスパイ物でもなくて、
 邦画のアクションものの感じかな。

 ただね。いかんせん古い
 例えば、今なら使い捨てカイロでも使うところで、
蓄熱式の電熱あんかなんて言葉が出て来たり。
 紙のこよりを作るシーンでは、ティッシュではなくて鼻紙だったり。
 ちょっとおしゃれ度が落ちてしまうというものでございます。
 
 ただ、もちろん、そういうのは善し悪しでございますな。
 設定のいくつかは、今の時代では出来ない、もしくは書けないものでございますし。
 
 そうでなくても、この時代だからこその味もあるというものでございます。
 
 携帯電話がないのも、そうしたものの1つだと思いますが、
この作品ではそれが足かせになる場面はなかったように存じます。
 
 まぁね、そこら辺は書き方、話の進め方というものでございましょう。
 
 
 さて。
 1人1人と対決していく形式でございますから、
最後には圧倒的強さのラスボス登場、と相成ってほしいものでございますが、
そこら辺の欲求は満たしてくれませんでした。
 
 見ていない「殺人狂時代」では、溝呂木博士がその役目を担っているのかな? 
そうでございましたら、やはり、この作品にはラスボス的要素が欲しいものでございます。
 
 おそらく映画では、その辺考慮されたのでございましょう。
 
 
 でも都筑先生は、それをなさいませんでした。
 
 代わりに用意したのが、実は、という推理的要素
 そこらへん、推理作家の都筑先生らしいと申せましょう。
 
 でも、ラスボスと対決する盛り上がりは欲しかったなぁ。
 

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2021/08/04 目的を達成するためにつらい思い重ねることを、
四字成句で臥薪嘗胆と申しますな。
もともとの意味は仇討ちを忘れないために、
ゴツゴツした薪の上で眠り、苦い干した肝を舐めること……、なのですが、
これ、薪で寝た人と肝を舐めた人は別なのですな。
しかも同士。
 
呉の国と越の国の話なのでございますが、
お互いがお互いを攻め合う、復讐の連鎖の話なのでございます。
不毛だなぁ。
(でも、中国らしい気も)
 
しかも、もともとの『史記』では肝を舐める方だけだったみたい。
薪で寝る方は他で使われ、臥薪嘗胆という言葉が出来上がり、
このエピソードで臥薪嘗胆が使われるようになったのは
『十八史略』からのようでございます。
 
 

2021/08/05 にしても、何年もこんなことをしていたら、
そのうち馴れちゃうんじゃないですかねぇ。
それ以前に、干し肝を舐める方は、単にその苦い味が好きだっただけなのかも? 
たで食う虫も好き好き。
外国の食べ物なんかでも、これホントに食べるの? って思うもの、
ございますよね。
ですから、本当は好きで食べていたのに、
それを見ていた人には何であんなもの食べるんだ、って心に残っていて、
仇討ちの話を聞いたとき、
ああ、あれは復讐を忘れないためだったのか、
と勝手に話を作っちゃったのかも??
2021/08/09 「Role&Roll202号」「ゲームを斬る NEXT」は、
「ゲームブックは今どうなっているのだろう」と題して、
前半「ファイティングファンタジー」シリーズの紹介、
後半はマイケル・J・ウォードという方の
ディスティニー・クエスト」が紹介されておりましたな。
「Michael J. Ward destiny quest」で検索して海外のサイトを見てみると、
四巻まで出ているご様子。
なんか分厚い。
マップは「ローンウルフ」とかの感じも混じっていそう。
「ディスティニー・クエスト」、略して「DQ」ってことは、
「テイルズ オブ」とか、「ドラクエ」の影響もあるに違いない!? 
 
イタリアドイツでは翻訳されているみたい。
なのに何で日本語版がないんだ~!! 
いや、別にこの三国に特別な関係があるわけではございませんが。
 
──でもこの大部、訳すの大変そう。
 

2021/08/11 オリンピック閉幕しましたねぇ。
傍からしか見ていなかったものといたしましては、
慌ただしかったな、という印象でございましたか。
日本「金」最多27個、「銀」14、「銅」17をあわせた総数58個も過去最高、
と新聞には報じられておりましたが、
コロナ下の今大会ではそれもむべなるかなでございますよねぇ。
 
半年後の北京冬季大会では、東京の経験を検討して有観客でやるみたい。
対策をいろいろと考えているのでございましょう。
 
 

2021/08/12 石ノ森章太郎コレクションSF傑作選』は今日発売
だそうでございます。
 
収録作品は「敵THE ENEMY」「狂犬」「おわりからはじまる物語」
「四帖半襖の下張りの下」「おとし穴」「赤い砂漠」「天敵」「UFO」
 
「敵THE ENEMY」「天敵」「UFO」あたりは
タイトルだけじゃ不明だけど読んでなさそう。
 
*今日は雨だったので遠くには行けず、近くの本屋さんで探してみたのですが、
 ありませんでした。う~む、残念。
 
 

2021/08/13 鳥井加南子先生の『悪夢の妖怪村』が
スイッチ版として8月19日配信されるそうですな。
同じくスイッチ版『ファイティング・ファンタジー・レジェンズ』が
8月27日に発売。
 
なんでも8月27日は、『火吹山の魔法使い』が発売された日だとか。
どちらもスイッチのために作られたのではなく、
移植版というあたりが残念でございますが。
 
個人的には、『悪夢の妖怪村』のほうに注目。
売れて今後の展開の芽が出てほしいものでございます。
ゲームブックって色々なものがあるので、
王道と喧伝(せんでん)されているもの以外の
いろいろに出て来てほしいものでございます。
でも、これ移植版だからなぁ。
どんなに人気が出ても、DSウェアとかケータイで出たもの出して終わり、
という危惧をすごく感じる。
 
 
 
2021/08/14 『石ノ森章太郎コレクション SF傑作選』といっしょに、
新装版が出た都筑道夫先生の『なめくじに聞いてみろ』(講談社文庫)を買いました。
タイトルだけしか知らなかったので、
「これって冒険活劇だったのか」というところから驚いております。
 
解説は映画監督の岡本喜八先生。
読んで「これって『殺人狂時代』の原作だったのか」と二度ビックリ。
いえ、『殺人狂時代』、見ていないんですけれど。
それにしてもそれでも、試写を見た映画ライターがこぞって口を閉ざす中、
中原弓彦(小林信彦)先生だけが
「なぜ上映されない」と応援してくれたというエピソードは、分かるなぁ。
 
 
2021/08/15 『ルパン三世ゲームブック さらば愛しきハリウッド復刻版』、
2021/10/21発売予定。2090円だと。強気に出たなぁ。
 
この値段だと、『戒厳令のトルネード』までコンプリートすると、
4万円ちかくになるじゃないか! 
ファイティング・ファンタジー コレクションが売れた(ですよね?) ものだから、
みんな血迷……強気に出てるのか? 
まったく新しい要素無しだったら、そこまでの価値はないと思うのだけど……。
 
 
 
2021/08/16 でも、ゲームブックのセット売りコレクションは
もっとやって欲しい気がいたします。
創元社のと勁文社のをあわせて『ドルアーガの塔』コレクションとか、
双葉社と勁文社と小学館のをあわせて『ゼルダの伝説』コレクションとか、
JICCに勁文社と双葉社を加えた『ウルティマ』コレクションとか、
二見書房とホビージャパンと学研と国土社のを組合わせて
『ホームズコレクション』とか(徳間の犬を加えるのもアリ) ……。
 
出版社をまたぐのはむずかしい? 変な作品は要らない?
本の厚さがバラバラになる?
うーむ、面白いと思いますけどねぇ。
 
 
2021/08/17 『ホームズコレクション』については
『十三人の名探偵』(JICC)や
『ミシシッピー殺人事件』(双葉社)も入れていいかも。
ホームズなどはそう考えるとまだまだございましょうな。
 

2021/08/18 酵母菌ってアルコールに弱いのだそうでございますな。
度数が高いと死んでしまうのだそうでございます。
 
 
 
2021/08/19 2021/05/17の記事で、
トランプなどカードを武器に戦うキャラクターのルーツは誰か
について考えてみましたが、
なめくじに聞いてみろ』にも、
トランプを武器とする殺し屋が出てまいりました。
小説なので、何枚も跳ばすような派手さはございませんが──。
もしかして、こちらの方が『コンドルキング』よりも早いのかも、
と思って調べてみました。すると……。
 
『なめくじに聞いてみろ』は、元のタイトルを『飢えた遺産』といい、
東都書房から出版されたのが 1962年。さらに調べてみると1月とか。
うーん、微妙だなぁ。
 
ただ、岡本喜八先生の解説には、都筑道夫先生のこの作品は、
雑誌連載があったと描いてございますし……。
その雑誌連載のことについては追えませんでしたが、
こちらのほうが先なのかも。

いずれにせよ、もっと前があるような気もいたします。

(同じ文章を、雑記のほうにも追記しておきます)
 
 

2021/08/22 『あしたのジョー』の力石徹さんって、英語にすると、
トール ザ パワーストーン でございましょうか。
なんか、イメージが変わってくるなぁ。
指にはめた宝石から稲妻発射していそう。
  
 
2021/08/24 テレワークが進化し、
オンライン上で仕事が完結するようになれば、
社員がどこに住んでいるかは関係なくなる。
つまり、住所に関係なく優秀な人材を雇えるわけですな、
大きな会社は。
他の企業にとってこれは脅威でございますが、
その会社に働いている人にとっても、
優秀な人材にポジションを奪われる可能性があるのだから脅威だと、
 
なるほどねぇ。
 
2021/08/25 ケーキの切れない非行少年たち』(新潮新書/2019/7/12)って、
そういう内容だったのかぁ。
たまたま紹介文を読んで初めて知りました。
 
非行少年はオレサマだからケーキの三等分が出来ないとか、
そうなっていくみたいな話かと思っていたのですが、
でも全然逆なのね。
ケーキの三等分が出来ないような人が、ってなことみたい。
 
タイトルにいつわりはないけれど、
かんちがいさせることで手に取らせようという魂胆が
含まれている気がいたしますな。
 
手に取らない人はそんなことないだろうと思いつつ、
間違えた内容のまま覚えていたりしそう。
 
 
 
2021/08/26 横山大観とヨコハマタイヤって似ているなあ。
 
 
 
2021/08/27 となりのトトロを暗号で表現すると、ノノンソソヨでいい?  
えっ、それは トトロのとなり
jまあ、パズルではその程度は許容範囲ということで、ひとつ……。

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スタリィドール」。
 
本が出る前は、どうなんだろうって思っていたのでございますよねー。
 
R&R vol.199」の紹介では、
魅力的なルールと世界ではあるけれど、
モチーフ的に狭いんじゃないかと、いぶかしんだのでございます。
 
 お人形と結びつきそうなものというと、
ドレスとかアクセサリーとか、オモチャとか、お菓子とか……。
かあいらしくって子供っぽくって……、
そうしたものから範囲を広げられなそうなイメージがあったのでございます。
 
 ですが、R&RBooksのほうでは怪獣とか出てきたりして──。
 
 それでいいのかと思うほどの
ある程度の……かなりの自由度が認められているようでございますな。
 
 冒険企画局らしい、と申しましょうか。
 
 
 そうやって考えてみますと、システム等々は抜きにして、
世界観だけで見てみますと、
ナイトメアハンター』のお人形版という感じでございますな、
 この作品。
 
 夢の世界みたいなものでございますから、何でも出せる。
とは申せ、主人公がお人形ですし、
ホロスコープや鏡の世界など、
システムや世界観もそれらしいものを整えておりますから、
そこからそれほど外さないほうがよろしゅうございましょう。
 
 
 で、面白いなと思ったのが〈劇場〉。
 これが現実世界を侵蝕し、それを塗り替えてしまうと
変容区(ページェンス)〉と呼ばれる地区になる、
という設定でございます。
 
 遊園地とかお店とかで、
紹介する番組や宣伝を見ると面白そうでも、
実際に行ってみるとそんなでもない、
というか楽しくなくて、なんか損した気分だけが残るってこと、
ございますよね。
 
 そういうところは、スタッフの方もニコニコしてはいるけれど、
バックヤードではげんなりしていて、
家へ帰るとクタクタゴロン。
口には出さないけれど従業員が、
上の方の人までやめたいと思っている……、
 
な~んてことがあるかもしれません。
 
 まっ、単なる想像ではございますが、
〈変容区〉と申すのは現実を、
そのような施設やお店に変えてしまうのでございましょう。
 
〈心の闇〉に陥ったお人形さんたちはなおも増え続け、
鏡の世界の現実への侵略は、いまなお拡大しているということでございましょう。
 
 がんばれ星人形たち、というところでございますな。
 
 それ以前に、お人形さんが心の闇に陥らないことが肝要ですし、
そのためには、お人形そんのご主人さまの心も健やかなものではございませんと。
 
 まわりまわって、現実世界が矛盾のない健やかな世界であることが要求されますな。
     ☆     ☆     ☆ 
 
 ところでこのTRPG、題2弾ではどんな要素が追加されましょうか?
 
 プレイヤーキャラクターとしては、
ぬいぐるみあたりありそうでございますな。
 
こけしやバービー人形やG・I・ジョーよりは、
ドールと並んでも違和感がないように思います。
 
 でも、オフィシャル無視して私家版として突っ走るなら、
G・I・ジョーとか、メタルフィギュアとかも面白いんじゃないかな。
 
その時はもちろん、ドールの世界は存在しないことにして。
 
 統一するなら、モンスターやロボットでもいい。
 
 そういった世界がオーラロードじゃなかった、
現実に湧出し侵蝕し、街中でドンパチを始める──。
 
 スタリィドールじゃなくなっちゃうけれど、
 そういうのも面白いかも、でございます。
  
 それに、
 そういうゲームやりたいでしょ?
 

     ☆     ☆     ☆
 

 とまぁ、そんなわけで、voL.201に載せていただいた、
スタリィ・ドール」の絵がこれでございます。
 
 スタリィドール
 
 球体関節については迷ったのでございますよね。
 それをリアルに描きますと、不気味になったりいたしますし。
  
 やっぱり、こうした人形はサラの状態では不気味に写るものだと思うのですよね。
 それが、見る人の目と愛情によって命を吹き込まれるものだと。
  
 で、愛情のこもった目で見れば、球体関節も気にならなくなり、
 目に見えなくなるものだと思うのでございますよ。
 魔法の通じる世界でございますからな。
  
 ただ、そうは思っても、球体関節人形であることは残したくて、
 その意匠を目立たない程度に入れてございます。
 
R&Rvol.199には、
星人形は匂いも味も分からないと書かれてございましたが、
愛情を注いでやれば、きっとそれも分かるようになりましょう。
楽しそうなのに楽しそうじゃないというような微妙な雰囲気も、
性格によってかもしれませんが、分かるというものでございます。
 
 ちなみに、この絵を描いていたころは、
石ノ森章太郎コレクション』のことをブログに書いていたあたり。
 
 ですから、背景の人形などは「青い月の夜」や
『二級天使』の「一本足の兵隊」あたりの影響がございますな。

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( タイトル下には書ききれないので、こっちで)

スペインの城(castle in Spain)という言葉をご存じでございましょうか。
 
 ありもしない絵空事のことなのだそうだそうでございます。
別の言い方ですと、castle in the air 空中楼閣ですな。
 
 わたくしが知ったのは……って、その作品のネタバレになるからダメか。
 
 なぜスペインの城が絵空事なのか? 
 
 ネットで調べても確たる由来は分かりませんでした。
 
 元はフランスの言葉で、スペインがイスラムの領土だったころ、
それを取り戻してそこに城を建てるなんて出来もしないことだったから、
ですとか、
 スペインが無敵を誇っていたころ、イギリスが
それを打ち破って城を建てるのは不可能だったから、
などの説がございましたが。
  
 わたくしが思っておりましたのは、
スペインといえば騎士道小説のイメージがございますから、
それがすたれたあと、『ドン・キホーテ』みたいなパロディが書かれたような時代に、
騎士道小説が荒唐無稽な絵空事として認識されていたのかな、
と思ったのでございますが──。
 
 ただ、それだと build castle in Spain みたいに使われる場合の説明としては
弱い気はいたしますのですよねぇ。
 荒唐無稽な話を構築する、ということから、とも考えられますが、
直接的ではない──。
 
 でもですねぇ、
SFが空想科学物語と呼ばれていたころ、
他愛もない荒唐無稽な絵空事と評価以前、
一蹴されていた時代がございましたでしょう。
 ですからそれと同じようなことがあってもおかしくない、
 そう思ったのでございます。

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ナイトランド21 「失物之城 ピレネーの魔城・異聞」
フーゴ・ハル:著 尾谷道草:訳
(NIGHT LAND vol.21 2020/06/アトリエ・サード)
 
 この作品、『魔城の迷宮』の続編である
ピレネーの魔城』の外伝だそうでございます。
 
ピレネーの魔城』が完成しているのかどうかは存じません。
 
note」(p.64)によりますと、
 
『ピレネーの魔城』本編の書籍化も諦めたわけではない。
  物語同様の空間をさ迷うことになる超難解な立体迷路を、
  世に出さんとする勇気ある出版社の登場を待つ。(著者)」
 
とあるので、すでに作品はできているのかも???
 出来上がっているとすれば、出版のあてもなくそれだけのものを作りあげるのは、
すごいバイタリティだと存じます。
 何らかの方法でぜひとも世に出してほしいものでございますな。
(ただ「作る機会を逸したまま似た趣向のゲームや映画も登場」
 とも書いておられるのですよねぇ。
 この表現だと、完成までにはいたってないような……) 
  
とまぁ、閑話休題。
 
 失物の城  まず、ピレネーがどこかはご存じでしょうか?
  フランスとスペインを分ける山脈ですな。
  ユーラシア大陸とイベリア半島がくっついたときに
  造山運動によってできたのだとか。
 
  このピレネーの名を題に入れた
  『ピレネーの城』という絵がございます。
   マグリットの代表作ですな。
 
  『ピレネーの魔城』は、
   この城についての物語でございます。
 
  
 と、作中にもそのように書いてあるのでございますが、
関連はあまりございません
 
 何しろ、マグリットの絵は、
空中に浮かぶ卵形の巨大な岩塊の上に、ちょこなんとお城が乗っているというもの。
 
 に対して、今作の魔城はゴツゴツした立方体
 上には何も乗っておりません。
 中に人が住んでいることから、それ自体が城でございましょう。
 
 その立方体も、対角線方向に地面に垂直というわけではなく、
各辺が地面に対して並行と垂直
──要するに地面に置いてあったサイコロをそのまま持ち上げたような向き
浮かんでいるのでございます。
 
 マグリットのそれとは似ても似つきません。
ボーグキューブのほうが近いというものでございます。
 
 しかもこの城、北に向かって移動しております。
 おそらく北極まで行ったら南を目指すのでございましょう。
 
 つまり、たまたま舞台がピレネーであるだけで、
ピレネーに居着いているわけではないのでございますな。
 
 その他にも、神々のサイコロであるとか、バベルの塔との関連とか、
眉唾がいろいろと書かれてございます。
 
そのまことしやかを楽しみたいのなら、関連する書物をひもといたり、
ネットで調べてみたりするのも面白うございましょう。
 
 そのまま鵜呑みにするというのもまた、物語におぼれる1つのやり方ではございますが。
 
 さてさて、この空飛ぶサイコロには、アーレアという名がついてございます。
 
魔城の迷宮』のルドゥスと同様、
カイヨワの『遊びと人間』に出て来た言葉でございますな。
 
 なので最初読んだとき、ついつい、
対になる言葉なのかな、と思ってしまいました。
 
 アジアにあるルドゥスが地(上・下)の混沌、
ヨーロッパのアーレアが空中の秩序なのかな、と。
 
 でも、ルドゥスは「競技」。
規則的で参加者の意思力がより反映される遊びで、
対義となるのはパイディアにございます。
 
 対してアレアは、遊びを4つに分けた分類のうちのひとつ
クジやルーレットなど、に左右されることを楽しむ遊び。
 
 アーレアがサイコロの形をしているのも、そのためにございましょう。
 
 要するに、対立するどころか、まったく別の分類だったわけでございます。
 
 
    ☆   ☆   ☆
 
 この物語は9章から構成されております。
 
 1章は空中城塞アーレアについて
 今書きましたようなことが書かれておるのですな。
 ちなみにこの作品、『魔城の迷宮』の第2弾の外伝にもかかわらず、
主人公はハーマン・オクトーネさんではございません
 
 彼は、城を見た人物として1章にちょこっと出てくるのみにございます。
 
 主人公の登場は2章から。
 ここからオッカムワーダの一人称(私)となります
 
 調べてみますと、オッカムはイギリスの南部、
サリー州の村のようでございます。
 
 オッカムと申しますと、
オッカムの剃刀という言葉で有名な
スコラ派の哲学・神学者が思い浮かぶ方もございましょう。
 
 でも、その方との関係もあまりないみたい。
 
 ちなみに、オッカムの剃刀(Ockham's razor)は、
ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでないとする指針、
だそうでございます。
  
  
 それはさておき、
 このワーダの設定がいいのでございます。
  
 検閲官である彼は、各地の僧院や大学をまわり、
禁書目録に記載された書物、それにその原典となった古書を、
焚書とするために回収するのがそのお務めでございます。
 
 ですが、職務に忠実というわけでもございません。
 
 彼がローマに送るのは、
すぐにそれと分かるような見かけ倒しの代物のみ。
異端であっても後世に価値ありとみれば、
仲間に保管を依頼しているのでございます。
 
 また、ギターンをつま弾き、神の御技に疑念を挟む唄を心すさびに唄うことを
ひそかな楽しみとしていたり──。
 
 要するに、ガチガチのキリスト者ではないのでございますか。
 
 そんなお方ですからこそ、アーレアからの招待を受けることになるのでございますが。
 
 
 なんか、アーレアとか関係なく、
この設定だけで面白いゲームブックが作れると思いません?
  
 僧院に入って隠し扉見つけたり、禁書の封印を解いたり、
それと戦ったり、唄が重要な役を果たしたり……。
 
 様々な冒険の想像ができるところでございます。
 
 外伝ではない『ピレネーの魔城』では、
そんな彼の能力が発揮できる場面が用意されているのかもしれませんな。
 
  
 物語の眼目、アーレアに入ってからの見聞は、3章から8章までに描かれます。
 
 この魔城には、
アラン・カワックエ・シャーリキュ3つの王国がございまして、
それぞれが異なる〈地場〉の上に存在しているのですな。
そしてそのことが、この小説の外見にも分かりやすい影響を与えております。
 
 最初読んだときは、これら3つの〈地場〉を
三次元の基本である縦・横・高さに従っているのかな、
と思ったのでございますが、そうではございませんでした。
 
 それも道理。
 
 アラン・カワック王国が〈大地の民〉と〈地場〉を同じくしているのですから、
それでは浮揚することがまかりません。
 
 リキュ王国の〈地場〉が天を向き、その釣り合いによって、
アーレアは空中城塞と化しているのでございます。
 
 もう一つの王国、エ・シャーの〈地場〉は北。
 そのため、先ほど書きましたとおり、
このキューブは北へ向かって進み続けるのでございます。
住民が左右どちらに多いかの傾きによって、
多少方向を変えることが出来るみたいでございますが、
それもわずかなことでごさいましょう。
 
 
 ところで、ピレネー山脈のあたりの経度はほぼ0。
 つまり、北へ北へと進み、北極点を経過してさらに南下していくと、
日付変更線ぐらいを通るわけでございますな。
 
 ちょうど、ガリヴァーが遭遇したラピュータと同じあたりでございます。
 
 両者がもしも同じならば、
ガリヴァーがこの地にたどり着いた頃には、
おそらく立方体のどの面にもまんべんなく人が住んでいたため、
北や南に移動するということはなく、
太平洋上にとどまっていたのでございましょう。
 
 南北に移動するようになったのは、
その後の覇権争いでいくつかの面から王国が消えたためではございませんでしょうか。
 
 よく考えられております。
 
 と、思ったのでございますが、
 
ワーダって、ガリヴァーよりも前の時代の人なんですよね。
 
ガリヴァーがラピュータを訪れたのが170*年なのに対し、この作品の舞台は147*年。
 
 147*年に浮遊する城が存在していたとすれば、
 ピレネーから北、ロンドン上空あたりを移動するそれを
ガリヴァーが知らないと考えるのは、ちょっと難しい。
 
 いやいや逆に、この作品の結末から考えると、
ガリヴァーの時代には城は存在していなかったかもしれませんな。
 
 
 となるとやはり、この考えをくつがえすのは惜しいですが、
アーレアとラピュータは、世界線を異にすると考えた方が妥当でございましょう。
 
 
 まぁ、それはそれとして。
〈地場〉を異にする三国の住民はそれぞれに個性的
その個性も作品の魅力でございます。
 
 
 また、先ほども書きました三国の〈地場〉と連動する形式的な試みが、
この作品のもっともエポックな点でございますが、
それが単にそれだけのものでしたら、面白い試み、単なる変な思いつき、
で終わってしまいますよね。
 
 が、それだけにとどまってはおりません。
 
 最終9章には「落ち」を持ってきて、
それがこの形式をちゃんと意味あるものにしております。
 
 さすがでございますな。
 
 
 作品タイトル、『失物の城』については、ピンときませんでした。
 
『失楽園』を文字って、
失落の城」とでもしたほうが、作品的にも合っていいんじゃないかな?
などと思っておりました。
 
 
 
 ですが、「note」に許哲珮さんの同名作品から採ったとあったので、
ぐーぐるで「すべての言語」で検索し、YouTubeを見てみると、
しっかりとは分かりませんが、歌詞が漢字で表示されておりましたので、
なんとなーくの意味は分かったような気になりました。
 
 曲調も含めて、たしかにこの作品の最初か最後に流すにふさわしい気がいたします。
 
 でもね。
  
 やっぱり「失物の城」という言葉をポンと出されただけだと、
 意味不明だよー。
 
 
    ☆    ☆    ☆
 

 ところで、「note」にある似たような作品やゲームって、何のことだろう?
 気になる……。

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