2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
諸説ありますの諸説の方
日葡辞書にグラッチェ・ミ~レ!』
レナート・ミナミ:著
(幻冬舎文庫/2022/1)
辞書の中でも、注釈が他の項目に跳んでいるものは、
ゲームブックないし、その周辺領域でございますよね。
そういうわけで、この書も
ゲームブックとして紹介できるのでございますが……。
そのことを抜きにしても。
いや、面白いですよ、このご本。
ひとことでいえば、清水義範先生の『蕎麦ときしめん』に
「序文」という短編がございましたでしょう。
「序文」という短編がございましたでしょう。
『英語語源日本語説』、
日本語の語源は英語にあるというやつ。
それを序文のみではなく、
ホントに一冊の語源辞典にしちゃったのが本書でございます。
もちろん、さすがに英語起源ではございません。
室町後期と申しますか戦国時代、貿易と布教のため、
ザビエル師を嚆矢に多くのポルトガルの方が日本にやってまいりましたよね。
ザビエル師を嚆矢に多くのポルトガルの方が日本にやってまいりましたよね。
そのころにそれらポルトガルの方からもたらされた言葉が、
日本語に影響を与え、今日に至ったというのでございます。
まぁ、パンとかカステラとか、金平糖とかボタンとか
雨合羽のカッパとか、ポルトガル由来の言葉ってあるよね、
とお思いでございましょう。
雨合羽のカッパとか、ポルトガル由来の言葉ってあるよね、
とお思いでございましょう。
一般的に知られているものに関しては、
「ポルトガル由来の日本語」みたいな感じで検索すると出てくるかと思います。
「ポルトガル由来の日本語」みたいな感じで検索すると出てくるかと思います。
そういうものも載ってはおりますが、ところがこの書はそれ以上。
何しろ、発想の発端が、
「ありがとう」って
ポルトガル語でありがとうを意味する「オブリガード」に似てるよね、ですよ。
「ありがとう」って
ポルトガル語でありがとうを意味する「オブリガード」に似てるよね、ですよ。
それでは、それまでの有り難うはどうした、という話になるのですが、
著者の説では、いや、それはあることが難しい、滅多にないということで、
感謝の意味はなかった(感謝の意味は『かたじけない』の方だった)。
その「有り難し」に感謝の意味が加わったのは、
この時代にポルトガル宣教師が「オブリガード」を連発したからだ。
著者の説では、いや、それはあることが難しい、滅多にないということで、
感謝の意味はなかった(感謝の意味は『かたじけない』の方だった)。
その「有り難し」に感謝の意味が加わったのは、
この時代にポルトガル宣教師が「オブリガード」を連発したからだ。
そういう論法なのですな。
ありがとう=オブリガード起源説は、
いくつかのサイトで取り上げられておりまして、
有り難しという言葉があるのだからそんな莫迦なことはない、
と一蹴しておりましたが、
この著者にとってですからそれは、まったく意味を持たないのですな。
いくつかのサイトで取り上げられておりまして、
有り難しという言葉があるのだからそんな莫迦なことはない、
と一蹴しておりましたが、
この著者にとってですからそれは、まったく意味を持たないのですな。
そんな論法で、さまざまな言葉を
ポルトガル語由来にしているわけですが、
1016語でございますから無理筋もしばしば。
ポルトガル語由来にしているわけですが、
1016語でございますから無理筋もしばしば。
ただですねぇ、
自信たっぷりに断定的に書いているので、
あれ?
ホントにそうかなと思ってしまうのもしばしば。
自信たっぷりに断定的に書いているので、
あれ?
ホントにそうかなと思ってしまうのもしばしば。
ぜひ、大きな語源辞典や古語辞典、
国語辞典を傍らに置いて……
と書こうとしたのでございますが、
辞書にも語源が載っていないものも
多く取り上げられているのですよね。辞書にも語源が載っていないものも
ネットで「○○語源」と調べてみても
出てこないものも多くございますし。
出てこないものも多くございますし。
でも、
「ザビエル一行は、日本人の親切に触れる度に
『オブリガード」を連発した」(p.72)
『オブリガード」を連発した」(p.72)
と、見てきたような書き方や、
「読者は裁判官、裁判員になって
自由(フレキシブル)な心証で
お読みいただければ幸いです」
と謙虚なところを見せながら、
自由(フレキシブル)な心証で
お読みいただければ幸いです」
と謙虚なところを見せながら、
「ここまで書き終えてみると
ポルトガル文化の影響の大きさに
つくづく驚かされる」と、
自説がすべてはじめから正しいと決まっているか
のような書き方もしていて、
ポルトガル文化の影響の大きさに
つくづく驚かされる」と、
自説がすべてはじめから正しいと決まっているか
のような書き方もしていて、
トンデモ系の感じがするのでございますよね。
まぁ、楽しめると思います。
ページを捲ってみればよろしいかと存じます。
(「オブリガードはありがとうの語源なのか」に続いても構いません)
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