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2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
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ゲームブッククイズ(158)
 
Q:二〇世紀のアメリカの哲学者、ジョン・サールの『中国人の部屋』を説明した
次の文章が登場する作品のタイトルと作者は?
 
 
「(……)極端な話、サールの比喩に従って、
 人間の心のプロセスをそっくり一冊のマニュアルにまとめることも、
 原理的には可能だ。たぶん何百億ページにもなるだろうけどね。
 昔流行したゲームブックみたいに、
 パラグラフの指示に従って読み進むようなものになるだろう。
 人間の思考速度に比べればかなり遅くなるけど、
 規則に従って辛抱強くめくっていけば、一人の人間の思考を完璧(かんぺき)に
 シミュレートできるはずだ。
 加古沢は笑い出した。そりゃいくら何でも荒唐無稽だ! 
 本にものを考える力があるって言うんですか?」
「本そのものにはないよ。その本をめくる人間──サールのような人間が必要だからね。
 でも、その本と読者をひっくるめたシステム全体は、
 読者とは別の人格を形成するはずだ」
「……本気で言ってます?」
「僕をマッド・サイエンティストだと思っている?」
「いいえ、そんなことは──」
「言っておくが、これはぼくの個人的意見じゃないよ。
 人工知能研究者なら誰にでも訊ねてみるといい。同じことを説明してくれるはずだ」


A:山本弘先生の『神は沈黙せず』にございます。
 
SF系の作品で、ゲームブックを譬えに使っていることから、
作品名は分からずとも、作者は予想できた方もいらしたのでは?
 だとすれば、その推理力はさすがだと思います。
 
 読んでおりますれば、固有名詞から分かる方もございますでしょう。
 
 
 
 
 実を申しますとこの引用、
ブログを始めるより以前にメモしておいたものなので、
ずいぶん前の作品なのでございますな。
 
 調べてみますと、2003年10月出版とか。
 そのうち20年でございますよ。
 
 ですから、感想をここで書けるほどには忘れちゃったなぁ。
 
 作者のライトノベル以外としては最初の長編小説だそうでございます。
 
 転換点となったと言っていい作品で、
山本弘先生成分たっぷりの大部と申してよろしゅうございましょう。
  
 1999年初旬から取りかかったとかで、トンデモを始めとした幅広い知識満載
  
 真面目で壮大なバカ話でございます。
 
 真面目でバカ話は矛盾すると思う方もおられるかもしれませんが、
そんなことはございません。
真面目ばかりですと読者にそっぽを無すれますし、何より行き詰まってしまいます。
 
 バカだけでも、ね。
 頭空っぽにするのにはよいかも知れませんが……。
 
 
 感想を書けない代わりに、ネット上をあたってみました。
 
 著者の言葉はこのあたりで読むことができます。
 
 この記事、簡単に終わらせようと思ったのに、
これらの文章読んでしまったおかげで、すっかり時間費やしちゃったなぁ。
 
 でも、面白うございました。
 
 ちなみに、最後の「感想&批評集」は
山本先生のお書きになったところだけお読みになれば十分かと。
 
 
著者インタビュー:山本弘先生 - sf-fantasy.com 
http://www.sf-fantasy.com/magazine/interview/041001.shtml 
 
サールの悪魔 - 山本弘のSF秘密基地
http://kokorohaitsumo15sai.la.coocan.jp/messaagecm.htm
「神は沈黙せず」感想&批評集(1) 
http://www.tondemo.info/reviewbook01_2003_02_aa.html
 
 
*)この文章の作者は誰? という問題なのに
  タイトルが「心のプロセスのゲームブック」は結びついてない──。
  
  その批判は重々承けたまわりますが、
  他に思いついた題名も「サールの魔」とか「中国人の部屋」など、
  直接問題に結びつくものにならなかったのでございますよねぇ。
 
 すみませんが、悪しからず。 


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えっ
山本弘先生の処女長編は「時の果てのフェブラリー」だと思ってたけど、あれ、山本先生の中では「小説」ではなかったのか! といろいろな面で動揺しておりますですハイ……。
ポール・ブリッツ 2022/06/21(Tue)13:33:11 編集
ライトノベル以外では、ですね
すみません。当たった資料が何かを失念してしまいましたので、元がそうなっていたのか、見落としたのかはわかりません。ご指摘ありがとうございます。書き直しておきます。

道化の真実 2022/06/22(Wed)02:48:53 編集
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