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2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
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 ストーリー2「赤の儀式」呪われた館からの脱出 
 
 ストーリー1はあれでおしまい、というわけで、
ストーリー2は新しい話が始まります。
 登場人物も代わり、主人公は西川小学校の3人。
中心となる「ぼく」――小島斗真さんは、
「学校でも評判の秀才」だそうで、新たなる謎に期待が広がります。
 
 
 ストーリーは、
 
 西川小学校では「赤の儀式」のうわさで持ちきりだった。
 その儀式を行うと、女の子の霊が現れて、彼女に誰かの名前を告げると、
その子を別世界に連れて行ってしまうらしい。
 その霊は、「呪われた館」で行方不明となった女の子で、
彼女を置き去りにした友だちを違う世界に引きずり込もうとしているのだそうだ。
 儀式のやり方が書かれた黒いノートは、西川小学校の図書館にあるといううわさだ。
 
 そんなうわさを耳にして、「ウソくさー」といいながらも、
主人公たちは図書館に行き、ホントにそのノートを見つけてしまうのですな。
 さっそく、興味本位で儀式を行おうとするのでございますが、
その儀式の手順その1暗号で書かれておりまして、
それを解くためには、時間場所の謎を解かなければならない……。
 
 というわけで、謎解きスタートでございます。
 
 まず、「時間」の謎からはじめたのですが、これが難しかった。
 
「今が6時、11が9時半、では145は?」

 いろいろ計算してもちっともわからない。
角度の問題かな? とも思ったのですが、どうも違うよう。
数字は目くらましで、案外漢字やかなに直す必要があるのでは?
英語はどうだろう? などといろいろやってみるのですが、うまくまいりません。
 
 いったんあきらめて、「場所」と「歌」の謎へ。
 
 すると、そっちはえらく簡単なのですな。
 ていうか、解かなくてもアナグラムでわかっちゃう……。
 
 ということは「時間」の問題も、難しくはないはず。
 今までの謎と同じ方法で解けるだろう。
 と思いつつ謎のページを見ると、これかな、という方法に思い当たりまして……。
 やはり、簡単でございました。
 計算が必要そうと思わせるのは、一種のミスディレクションでございますな。
 
 そのようにして謎を解いていくと、舞台は
学校の視聴覚室から呪われた館へ、
そしてまた学校の音楽室・理科室・社会準備室へ、
それがすむと呪われた館へと、
次々と移ってまいります。
 
 ストーリー1は、
ゲームとストーリーはそれほど絡んでおりませんでしたが、
2は物語の進行にあわせて謎が出現するような造りになっているのでございますな。
 
 ただ、ね。
 謎が簡単
 
 先ほども書きましたとおり、
主人公が「学校でも評判の秀才」でもございますし、
ストーリー1よりも当然レベルが上がった謎が出るのだろう
と予想していたのでございますが、
それほどでもない。
 
 今まで出た謎から類推できるようなものなので、
 すぐにわかってしまうのでございます。
 本であることを利用した謎も、1度目は驚くものの、
次からは考慮の対象に入れますし、ね。
 アナグラムとかで予想できちゃうのもございましたしーー。  
 
 ストーリー1の最後の点つなぎのように、
難しさはなくとも、解くまでに時間をかけるパズルならば、
その緊張感が達成感を高めるのでございますが、
ストーリー2の最後の謎は、そうした作業的な時間もない。
 
 そのため、簡単に終わってしまったという印象が強く、
クライマックス感が薄いのが、残念なところ。
 
 難易度の感じ方は個人差がございますが、わたくしはそう感じました。
 
 
 とは申せ、どうしても解けない謎が出てくるやもしれません。
 そういう方のために、巻末には解き方が載っております。
そのあたり親切でございますな。
 
 
      ☆       ☆        ☆
 
  西東社と申しますれば、
『火吹山~』の少し前からから国産ゲームブックを出していた出版社でございます。
 バンタム社のコミック版ゲームブックを参考にしたと思われる作品は、
穴あきカードを使った判定など遊びの本としての楽しさもございましたが、
『火吹山~』が出版された後では時代遅れと申しますか、
内容の薄さを感じざるを得ないものでございました。
 ゲームブックの衰退の理由とされる、ブーム時の粗製濫造の一角でございますな。
ゲームブックのブームについては、
 双葉社の「ファミコン冒険ゲームブック」あたりとしている方も
 おられるようでございますが、
 わたくしは、『火吹山~』から1年ぐらい(譲歩して2~3年)を考えております)
(でも、「ブームについて」。文章が恥ずかしいなぁ……)
 
 そんな30年ぐらい前のゲームブックと
この作品を比べるのは意味のないことでございますが、
遊びの本としての楽しさは受け継がれ、
しかもゲームブックとしての体裁はちゃんとしたという感じ。
 
 脱出ゲームなので、
基本は謎を解けたかどうか、失敗か成功かだけの可不可型なのでございますが、
それを感じさせない楽しめる作りになっていると存じます。
 
 先ほど書きましたとおり、ストーリー2の謎がストーリー1より
レベルが上がったものだったらもっとよかったのに、と思いはいたしますが……。

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