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2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
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2018/11/06『ブラマタリの供物』
クトゥルフ神話ブックゲーム
『ブラマタリの供物』
著・イラスト:フーゴ・ハル
(新紀元社Role&Roll Books/2018/11)



裏表紙に
 
「資料を参照にしながら
  手記を読み進めていくかのような」
 
と書かれているので、
 
捜査ファイルミステリーのような
(二見書房から出版されたものでいえば
 『シャーロックホームズ10の怪事件』のシリーズ、
 今入手できるものから言えば、SCRAPの作品が近い)、
 
断片的に提示された新聞や地図、日記などから、
事件の真相を読み解いていくような作品かと思ったが、全然違った
 
 
「アフリカ大陸は、額に角を生やしたドクロの横顔だ」
とパラグラフ1の冒頭にあり、表紙もそうした絵なので、
アフリカ全土を地図に書かれたパラグラフナンバーを元に
飛び回る話かとも予想していたのだが、そういうものでもない
 
 形式的には、以前先生が「R・P・G」(国際通信社)で連載していた
「注釈エッセイ HUGO HALLの虚しい口」を踏襲、
もしくは発展させたような形だ。
 
 文章中、カッコに突き当たったら、そこに示された数字に跳ぶ。
 カッコが2つ以上ならどちらかを選択、
 数字の上に「指さし印」があれば、そのパラグラフを読んだのち、
 その場所に戻ってくる。
 
 数字を読み飛ばさないように注意が必要……かと思ったが、
選択は文章末にあることが多いので、心配するまでのことはないようだ。
(このあたり、次回作があったら、進化していきそうな気がする)

  
 捜査ファイルミステリっぽくやるのなら、
本文の枠をノートのような感じにし、該当の単語に傍線を引いて、
その上に付箋のようにとび先のパラグラフと、
場合によったらメモを書いておけば、
雰囲気も出るし、わかりやすいと思ったのだが……。
 
「~虚しい口」では、
特にゴールのないエッセイだということを表現するために、
終わりは特にもうけられておらず、延々ループする構造だったが、
この作品は物語なので、さすがにそれはないようだ。
 
 この形式から『428』のようなザッピング構造も期待したが、それもなさそうだ。
 形式こそ変わっているものの、今のところふつうのゲームブックに思える
 
 主人公は、トーマス・R・マロウン。
 怪事件に遭遇し、心を病んで休職中の刑事だ。
 
 ネットで調べると、この怪事件は、
創元推理文庫のラブクラフト全集で言うと5巻に収録されている
「レッド・フックの恐怖」という作品で描かれているらしい。
 
 うーん。
 まだ2巻の途中なんだよな、読んでるの。
 まぁ、読んでおく必要はないだろう。
 
 1920年代のアフリカというと……ターザンとかだろうか? 
 ミシェル・レリスの『幻のアフリカ』(平凡社ライブラリー705)は1930年代。
 ネタで買ったけど、
あれだけ分厚い本(機会があれば手にとってみてください)、読んでない……。
 
 さて、ざっと読んでみる。
 カバーを使って、プレイヤーにそれほど負担をかけないようにしているものの、
内容はそうでもない。
 
 メモは取ったほうがいいようだ。
 
 カバー裏はあからさまなヒントだが、
カバー表には、特にヒントとなるようなものは発見できなかった……。

 
 で、
 しばらく読み進めていくうちに、ルールについてカン違いしているのに気がついた。
 
「左ソデを外さないと読めないセクションに読み進んだら、
 そのセクションの終わりのページに左ソデを挟み直す、 忘れるな」
 
 これを、左ソデを外さないと読めないセクションに読み進んだら、
右ソデを挟み込んで読み進む、だとばっかり思い込んでいた――。
 
 だから、そういう状況になっても、狂気はちっとも進行しない――。
 
「まぁ、このあたりは狂気点減らないよね。
 後半になったら、ゴソッと減るんだろうなぁ」
など、思っていたんだけど――。
 
 この本のカバーを使わず、別のカバーを使っていたのが悪かった。
「迷宮キングダムブックゲーム」の時は、
たしかそんな機能持たせていなかったと思ったので、
同じように考えていたら進化していたのか……。

 要するに、本を読み進めるにつれて、次第に狂気に陥っていく感じを、
ページを挟み込むという操作によって体感させるということか……。
 
 なるほど――。
 
  
 はっ!!
 
 ゲームブッククイズ(104)で紹介した
PG14パラグラフ フォーティーン』も、
もしかしたらこんなことを考えて、ああいう設定にしたのだろうか……。
 
 違うだろうなぁ……。

(1回目というよりも0回目、なのかも。
 ここから少し間が空く予定)

 

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