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2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
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フェアリーテイルゲームブック2018/11/03フェアリーテイルゲームブック 
『夢幻島の怪物』

藤浪智之・著 真島ヒロ・原作・イラスト
(講談社KCDXラノベ/2018/10)


 (1回目は2018/10/28 (Sun) )
(2回目は2018/10/29 (Mon)
(3回目は2018/10/30 (Tue)
(4回目は2018/11/01 (Thu)
 
 

☆ 注意、というか警告です。
 
 

 最後まで書いたら、

ものすごーくネタバレになってしまいました~。

 
 

 ここまでだってネタバレなんですけれど、いや、もう、それ以上に。

 ですから、ネタバレ嫌いという方や、まだプレイしていないという方は、
読むのやめておいてください。

 そんなわけで、レビューは、

「プレイしていない人は読んじゃダメー!」
 
からのスタート。



 ご了承くださいませ。
 
 だってぇ、最後まで書かないと、ホントのレビューにならないんだモン。


☆ というわけで、感想はここからが本文です。


 175→307→269と進み、青白い光に包まれながら遺跡の奥へ。

「あなたたちも、来たのね」
前方には、ミルとシュピーが待っていた。

 いったい、彼女たちはどうやって来たのだろう?
 瞬間移動で来たような形跡はないし……。

 やはり、「きみ」たちと同じように試練の扉を通り抜けてやってきたのだろうか。
 いろいろと悩み多き少女のようだが、
だとすればシュピーがその助けになってくれたのだろうか。
 それとも、この変な生き物がいれば、試練の部屋はスルーパスなのか?
 ミルのそぶりには、困難を乗り越えてきた感じが無いようにも思えるのだけれど……。
 
 まぁ、どうでもいいことだ。
 
「きみ」たちは、彼女らと合流してさらに奥へと進む。

 遺跡の中心と思われる場所へ。
 そこはとても広く天井の高い岩屋で、青白い光に満ちている。
 正面には村にあったものとそっくりの石碑があった。
 文中では描写されていないが
(と思ったら、あとのパラグラフ157で書かれていました~)、
イラストからすると、光はそこから発せられているらしい。

 石碑には文字が書かれている。
 プレイヤーにも読めるように、下の囲みにその訳が書かれている。
 
(この文章を読んで、FFシリーズの『モンスター誕生』
 (発売前「ウォーロック」誌に載った仮タイトルは、英題直訳の『破壊を呼ぶ怪物』)
   に想いを馳せる人は……いないか)
 
 
 
 選択前には、「これが最後の選択だ」と書かれている。
 
 丁寧なことだ。
 
 言葉にほぼいつわりはなく
(実際には選択肢がある箇所もあるが、大筋はここで決まる)、
これによって自分の正体や結末が変わる
 
 
 だが、本当の結末に到るためには、「きみ」の魔法が必要になってくる。
 その意味で、「きみ」はここに来るように
運命もしくはこの島の意思に呼び寄せられたのだ。
 
 以前書いた”「この本の読み方」には書かれていないもの“もここで使う。
 だが、特になくても問題ないだろう。
 CDも要らない。
 

※ 註:ここからは、もっと
 
  プレイしていない人は読んじゃダメ!!!

 
 
  ☆    ☆    ☆
 
 
「よくぞ、この答に到達した」
 
 石碑の「秘密」を「予兆」によって正しく見極めると、
シュピーの声を借りた遺跡の意思からこのように祝福される。

 島とシュピーの秘密がここで明かされる。
 シュピーは、ミルの親とは関係なかったようだ。
 強いていえば……。

 ガンモ
 
 100年の想いをため、その「ねがい」をふりまくために、
聖なる鳥はその巨きな翼をはばたかせる。
 
 世界が人々の願いで変わっていくように……。
 
  ☆   ☆     ☆
 
 書かれている以上のシュピーのライフサイクルはわからない。
 超常的な生き物なので、常識は当てはまらないだろう。
 
 夜空に姿を消したシュピーは、そのまま大地を映す鏡――
空となり世界へと拡散していく。
 一方遺跡では、目に見えないほんの小さなタマゴが生まれ、
それが世界中の願いを吸収し、
長い時間をかけて少しずつ少しずつ大きくなっていく。


 そして、

 時期が来ると、それは生き物の姿を取って島に現れる。

 人の想いの鏡だから、そのときの姿はあるいは、

この物語で語られるシュピーの姿とは違うかも知れない。
 もっと恐ろしいものかも知れないし、もっと優しいものかも。
あるいはまったく違う形かも知れない……。
 
 そんなところだろうか。
 
 
   ☆   ☆   ☆
 
 夜は明け、新しい朝が訪れ、冒険は終わった。
 
 「フェアリーテイル」が持ち帰った情報で、遺跡の調査が行われることだろう。
  ……。
  
 
  
 ここで気になるのは、ミルのことだ。
 物語の最後に、彼女は言っている。

「この島で<巫女>の血を受け継いでいく。
今度はこの話を正しく伝えて……。
百年後に、またシュピーが戻ってくるときのために」
 
 だが、
 彼女の立場はどうなるのか。
 
 遺跡とその魔法については、彼女の母親もあまり知らなかったそうだから、
今回の出来事以上のことは、ミルもそれほど知ってはいないだろう。
 
 島長は島の観光化をもくろんでいるから、遺跡周辺にも手が加えられそうだ。
 
 そのとき、彼女は脇に置かれ、
その言葉は軽く、あるいは邪険に扱われことはないだろうか。
 パラグラフ126で島長が、
森の小屋は取り壊し、彼女は村に住まわせると言っているが、
それも余計な口出しをさせないためのようにも思われる。
 
 心ない観光客によって、遺跡が荒らされるようなこともあるのではないだろうか。
 
 
 さらに、
 村の一員として迎え入れるというが、
 そのとき、それまで疎んじていた島の人が、どう彼女と接するだろうか。
 彼女がどう心を開いていくか。
 両親はおらず、シュピーが去った今、後ろ盾もない。彼女は独りなのだ。
 はたして上手く打ち解けていくことができるだろうか。
 
 ……
 ……
 
 救いは2つある。
 
 ひとつは、これが魔法がふつうに存在し、
それが敬意を持って受け入れられてる世界であると言うこと。
 だから、遺跡も、その魔法も存在を認め、敬意を持って受け入れられるだろう。
 その巫女も同様に――。
 
 もうひとつは、
 彼女が、もっとも長くシュピーと一緒にいたということだ。
 だからあるいは、
 彼女の夢や願い、想いがもっとも多く、
シュピーの中に取り込まれたのではないだろうか。2018/11/03ミルさん
 
 だとすれば、
 ほんのわずかだけ多く、
 彼女に救いをもたらすように
未来は変わっていくのではないだろうか。
 
 願わくは――、そうあって欲しい。
 
 
 そのわずかな変化が、
彼女にしあわせをもたらしますように――。
 

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