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2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
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理屈ぬきに面白いっていうけれど、
話から理屈を抜けば面白いんじゃないかなぁ

手塚真先生の言葉でございます。
 
ただ、出典が分からないのでございますよね。
何しろ見たのが、「バラエティ」という雑誌の
書評コーナーでございますから(※)
  
 
(※) 「バラエティ」誌は、角川書店から1977年~1986年まで刊行された月刊誌
表向き角川映画のお追従雑誌なのでございますが、
第1特集をのぞけばサブカル系が充実しておりましてね。
なかなか濃い雑誌でございました。
 
このアイドルとサブカルっていう図式は、
お家騒動以前の{コンプティーク}誌などに受け継がれておりますな。
  
  
 
つまりは、40年ぐらい前の話で、
それも先生の著作をちゃんと紹介していたわけではなく、
この言葉だけを引っ張り出していたと記憶しております。
バラエティ」誌を引っ張り出してきてみたのでございますが、
分かりませんでした。
まぁ、そのころ手塚真先生の著作によるものでございましょう。
 
ウィキペディアに拠りますと
 『青いドラキュラ赤いドラキュラ』北宋社が1983年10月なので、そのあたりかな?)
 
 
 

 まぁ、この言葉には論理のすり替えがございます。
理屈ぬきに面白いという言葉は、
見た人が紹介をするときに説明が要らない、あれこれ言わずともとにかく面白い、
という意味でございますが、
理屈を抜けばの方は、
制作者が作品を作る際、そこで起こっている事件や行動などの説明を
作品内でするかどうかということでございますから。
 ですがその点は、眉根をひそめる点ではございませんな。
レトリックの範疇にございます。
  
   
 
    
 思い当たる節はございましょう。
例えば『シン・仮面ライダー』などもそうでございますな。
 説明を加えなくても、という点が、ままあった気がいたします。
 
 
 理屈をぬきにするメリットの一つは、展開のスピードと自然さにございます。
理屈自体が物語の進行と同ベクトルならばよろしいのでございますが、
そうでないと話が停滞してしまう。
下手をうつとその軸がずれてしまうことにもなりかねません。
 
 そして、作者のこだわりがなければ、
どうしても必要な理屈の説明というものは案外少ないものでございます。
なんか訳の分からないことやものが出てまいりましても、
作品の核がしっかりとしておりますれば、
読者・視聴者はついてきてくれるものでございます。


 作品内で理屈を語れなかったものについては、
特に『シン・仮面ライダー』のような展開をするものでございましたら、
あとで解説本でも出して説明をすればいいのでございます。
 そのほうが、考証好きの方々には喜ばれるのではございませんでしょうか。
 
 さてここで、この言葉で大事なのは
(手塚真先生のお書きになったものを実際に読んだわけではないので、
 この言葉からだけのわたくしの解釈でございますが)、
理屈を抜く」ということでございますな。
 
 つまり、理屈は考えに考え抜くわけでございます。
 その上で、書かない。最小限だけを作品内に出す。
 そこが重要なのでございます。
 
 喩えてもうしますれば、
自動車でも飛行機でも何でもよろしゅうございますが、
工業製品でございますな。
 
 中には
複雑な形をしたエンジンが、ある一定の法則に従って動いておりますが、
それは見せない。
 
 スポーツカーでございましたら
外の流麗なデザインとその動きを見せればいいのでございまして、
中のエンジンは見せる必要は無いのでございます。
 
(庵野監督などは、その内部のエンジンに魅力を感じる手合いなのでございましょうが)
 
 
 
 まぁ、これは主に映像作品について申せることでございます。
 映像ならば絵で語れというわけでございますな。
 
 小説ならば、文字だけの世界でございますから、
説明で世界を構築していかなければなりませんし、
映像以外でも推理要素が重要な作品は、
理屈ぬきには成立しないことは、重々承知の助でございます。
 
 ですがその場合でも、ムダがあれば削いでいくに越したことはございませんな。
 
 とは申せ、
 考えたことは全部書いてしまいたいですよね。
 わたくしもそうでございます。
 
 ですが、その取捨選択を的確に出来ることが、
特に映像作品では、面白さになるのだと存じます。
 

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