2025/07/05 町田庸先生の『口訳 古事記』(講談社/2023/4)半分ぐらいまで読みました。出来事などは原典に忠実に、セリフや表現などは現代風にした大胆で分かりやすい訳でございます。ラノベというよりも講談や漫才、一番近いのは手塚治虫先生の『火の鳥』の感じかも。古事記は有名なところだけ読んで後は飛ばしちゃったから助かる。たとえば、天孫降臨の前あたりとか。読みやすいのもあるけれど、元々『古事記』は大ざっぱ──大胆で面白いんですよね。えらい方のことだから小声で申しますけれど、変な人が多い、もとい、キャラクター性が豊かでございますから。そこら辺、マンガやラノベの原点を感じます。
脱出ライトノベル
『秋葉原からの脱出』
岡本崇史著(PHP研究所スマッシュ文庫/2014/1)
日記に、当時(2014/2/2)の感想が書いてあるのをたまたま見つけたので、
載せようか、どうしよう……?
でも、たまたまどこかでこの本を目にして、
「脱出ライトノベル」という文字が目にとまってしまう人もいるでしょうし――。
『秋葉原からの脱出』
岡本崇史著(PHP研究所スマッシュ文庫/2014/1)
日記に、当時(2014/2/2)の感想が書いてあるのをたまたま見つけたので、
載せようか、どうしよう……?
でも、たまたまどこかでこの本を目にして、
「脱出ライトノベル」という文字が目にとまってしまう人もいるでしょうし――。
というわけで、箇条書きで簡単に。
と思ったけれど、なんかほとんど書いちゃったよ。
なおこれは、ゲームブックファンとしての個人の感想です。
(作者が見ませんよーに)
ビニールに包まれていたので、分からなかった。
だがオビに「結末が10とおり」とあり、
小口に階段状に暗色になっていることから、
「これはゲームブックに違いない」と判断する。
開けてみると、確かにパラグラフジャンプ形式だ。
ただし、選択肢はなかなか出てこない。
タイトルから、秋葉原がスタートかと思ったら、
そこに到るまでの日常が結構長い。
キャラクターは平凡。
というよりも、わざと類型的にしているのだろう。
恋愛アドベンチャーの典型として、
日常を描くことによって、事件発生時の選択に意味を持たせる
というのは分かる。
だが、あまりにもありきたりなため、その意図が上すべりしているのだ。
とにかく、『秋葉原からの脱出』ならば、
その脱出自体をメインにしてくれなければ困る。
「脱出」なのだから、謎解きがメインになると思いきや、
この本ではそうした部分を選択肢のない文章にしてしまって、
プレイヤーにアクションを起こさせることをしない。
選択は主に、どの女の子と行動するか、だけ……。
犯人が出す謎についても、それを解決する方法についても工夫が足りない。
ついでに言えば、秋葉原にいる他の人たちがどうなるかも恣意的すぎる。
だからこそ作者は、「ゲームブック風ラノベ」と書いているのだろう。
しかしそれは、言い訳に過ぎない気がする。
☆ このあとは、ネタバレです。
犯人も「きみ自身」と示される。
こういうのってやってみたくなるんだろうなぁ。
(別の本のネタバレ)
『もえビジ』藤原萌実:著/山田真哉:監修(2008/11/19)
(会計RPGと銘打つクイズ型の選択式小説)。
も、似たような犯人だったけど――。
(正確にはちょっと違う、という程度の違い)
新しい犯人のタイプであるかのように思ってしまうのだろうけれど、
実際にはそうでもない。
やる人がいないのは、
それで面白くするためには、相当の仕掛けが必要だからという話なのに……。
まぁ、『秋葉原からの脱出』では、犯人はきみ自身といっても、
パラレルワールドか何かのもう一人の自分ということなのでしょうけれどね。
でないと、秋葉原から脱出できなくなってしまう……。
結論として、総じて作り込みが甘いのだ。
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