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2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
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 なにが「というわけで」かは2018/10/22ディードリットさん 
よく分からないかもしれませんが、
 
というわけで、
『ロードス島戦記』の
ディードリット
さん
でございます。
 
「コンプティーク」誌
1987年2月号(vol.27)。
 
エピソードⅥ
「ミノタウロスの魔宮」
の、
でございます。

 ネコ目で、今よりも妖精分が強い感じがいたしますな。
 
  こちらの絵など小妖精のエルフな感じも――。

 2018/10/22ディードリット2 プレイヤーが誰なのかは、
  よく知られた秘密でございますが
    (ここでは書きません)、
  この回も知恵をめぐらせて大活躍
  
  脅しの言葉にヒントを読み取ったり(1)、
  いけにえの女の子の正体を見破ったり、
  (1)のヒントから、
  シークレットドアを見つけたり、

  パーンが死んだとみるや、
  すかさず彼の持つマジックソードを奪い、
  ミノさんに斬りかかる
とか、
                   的確な行動をしていきます。


 女の子の正体が看破されたところでは、
DMが、(また読まれたか)と心の中でおっしゃっていらしたり……。
 
「D&D」を使用しているため、このバージョンでは
本として出版されていないのでございますよね、確か。
 
 まったくもって残念至極。
 出版が待たれる書の1つでございますな。

 
 
 このディードリットの耳がいのは、
キャラクターをお描きになった出渕裕先生のオリジナルだと
思っている方がおられたりするようなので、

 それをどうやって違うと説明しようかと考えあぐねていたわけでございますが、

 インターネットで見てみますと、
インタビューでご本人がちゃんとおっしゃっていらしたので、
ずいぶん書くのが楽になりました。
 
 あの長い耳は、アーサー・ラッカムなどの妖精画の流れを汲みつつも
直接のルーツは、やはりブライアン・フロウドアラン・リーの作品。

 出渕先生は、
ダーククリスタル』と申しております。2018/10/22ダーククリスタル1

 おそらくキアラ(現在は「キーラ」らしい)さん
ということでございましょうな。

 こちらですな。
 
"Brian Fraud THE WORLD OF THE DARK CRYSTAL FEATURING NEW ART AND INTRODUCTION BY THE ARTIST"
(Harry N.Abrams,Inc/2003)

よりでございます。

 おそらく、
耳だけではない全体的なエルフのイメージとして
ということでございましょう。

ダーククリスタル2 ダーククリスタル3
 








 ただ、出渕先生がフロウドの他に2018/10/22フェアリーズ表紙 
アラン・リーの名を出していることから考えても、
耳の長さからしても、直接の影響は、
やはり『フェアリーズ』でございましょう。
 
『フェアリーズ』

ブライアン・フロウド アラン・リー

2014年にグラフィック社から新版
井辻朱美先生の訳だとか)が出ておりますが、
こちらは旧版。
(山室静訳/初版1980年サンリオ)。


 当時、妖精といえば、

 フラワーフェアリーを代表とする羽根のついた小妖精
 赤いとんがり帽子の小人さんぐらいが
 一般的な認識で、それ以上の広がりはなかったと存じます。

 ムーミン? カバに似た変な生き物という感覚じゃないでしょうか。
 
 そんな中、妖精を分類し具体的な絵とともに紹介したのがこの本。
 
 日本でいえば、水木しげる先生の妖怪図鑑みたいなものでございますな。
 
 赤いとんがり帽子の森小人の生態を描いた(こちらは創作多め)
『ノーム』とともに、確かベストセラーとなり、

 『ダーククリスタル』でフロウドが知られることで
また注目されたように記憶しております。
  
 わたくしなどは、RPGを知ってから買ったので、
だいぶ遅めでございますけどね。
 
 で、これで妖精について学んだものでございますから、
これが妖精の本当の姿と、自然と受け入れておりました。
 
 それこそ、水木しげる先生の妖怪図鑑を読んだ人が、
そこに描かれた妖怪の姿をそのまま受け入れるようなものでございますな。
 
 ですから、
実のところ正直申しまして、
純然たる悪鬼としてのゴブリンとかは性に合わない――
どことなくユーモラスな姿にこそ、本物を感じるのでございます。
 
 TRPGのモンスター事典などから入った方は、2018/10/22高貴妖精
 そのあたり逆なのかもしれませんが。
 
 自分のことは、まぁそのあたりにいたしまして。
 
 この本では、

 キリスト教以前の神々や王侯貴族が妖精化した
 高貴妖精
が前半に、
 主に民間伝承に登場する妖精は後半にと、
 分けて書かれております

 で、

 高貴妖精のほうには、あまり耳は描かれていないものの、
  

 花の妖精や、
ゴブリン、ピクシーといった鉱山や野に棲む、
言ってみれば野生の妖精には、とがった耳が描かれ、
それがしばしば長いものに描かれております。2018/10/22花の妖精
 とがった耳はけもの的、ということで野生の象徴なのですな、
おそらく。
同時に、異教の神々をキリスト教はすべて悪魔としてあつかったので、
そのしるしでもございましょう。
 2018/10/22ゴブリンとピクシー  2018/10/22ゴブリンとピクシー 2018/10/22花の妖精

 ただ、分けて書かれているとは申しましても1冊の本でございますし、
目次もないものですから、渾然一体としてしまうのも事実。
絵だけを見ている場合には、特にそうでございますな。
 この本で初めて妖精に種類があるということを知る大抵の日本人ならなおさら。

 妖精の記号として、耳はわかりやすいですし。

 ですから、
本来高貴妖精であるはずの『指輪物語』由来のエルフの耳が長くなっても、
当然のこと。と申しますか、
それこそ映画『ダーククリスタル』などもあって、
ディードリットさんの耳は、
違和感なく自然に受け入れられていたと思うのでございます。

 少なくとも自分の場合はそうでございました。
 

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