2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
などと書いたら、「いかがなものか」と、切り返されそう。
というわけで、双葉社ルパン三世ゲームブックシリーズの最終巻、
『戒厳令のトルネード』でございます。
ルパン三世19『戒厳令のトルネード』富沢義彦
(双葉文庫ゲームブックシリーズ/1991/12)
というわけで、双葉社ルパン三世ゲームブックシリーズの最終巻、
『戒厳令のトルネード』でございます。
ルパン三世19『戒厳令のトルネード』富沢義彦
(双葉文庫ゲームブックシリーズ/1991/12)
双葉社ゲームブックの最後から2番目。
掉尾となりました『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』と同じく、
作者は富沢義彦先生。
今も現役のマンガ原作&シナリオライターでございますな。
ツィッターとかもやっておられるみたいでございます。
双葉社のゲームブックは、末期に良作が多くございますか、
この2作品は、もう傑作!!
富沢先生にはもっとゲームブックを書いていただきたかった、
わたくしの思うところでございます。
『ゼルダの伝説』のほうは、前にも書いたかもしれませんが、
バグまみれで普通の人にはお勧めできません
(が、いい作品なのでそれを直していく作業が楽しく、
個人的には好きな作品なのでございます。
そういうパズルが好きな方にはオススメ!!)。
ですが、『戒厳令のトルネード』は、そういうことはございませんし、
ルール的には太字のアイテムや情報をメモしていくだけの、
いわゆるパラグラフ小説型でございますから、どなたでも楽しめるものと思います。
(ちなみに『ゼルダ~』のほうは、
判定がある、ゲームよりに振ったものになっております)。
全体の移動型は一方向で、
途中のスイスとクライマックスのマンハッタンが双方向移動型。
ゲームブックの迷路的な面白さも楽しめるようになっているのでございますな。
ルールにしろ移動型にしろ、システム的にはそれほど複雑ではございません。
フローチャートを描いてみると、意外と素直。
ただし、手抜きというわけではございません。
太字のアイテムや情報の配置、
それに物語のつながりなどが丁寧に作られていて、
それがこの作品を面白くしているのでございます。
主人公は次元。
物語の半分までは、彼がルパンを探すハードボイルドアクション。
後半、ルパンと合流してからも基本的に雰囲気は変わらないのでございますが、
ルパンのやんちゃな性格が乗り移ったかのように行動や口調が派手になってまいります。
きわめて自然なのですが、ときにはルパン視点なんじゃないの?
というはっちゃけた言葉も飛び出すような……。
どのパラグラフかは忘れましたが、次元はルパンを評して、
何を考えているかわからないけど頼りになる、と言うようなことをおっしゃっております。
そうした何を考えているかわからないルパンを表現するためもあって、
次元を主人公にしたのでございましょうな。
実際、ルパンが
トリッキーな手段や秘密道具を使って敵をやっつけたりやり過ごしたりするシーンもあり、
それがルパンらしさ、このゲームブックの面白さにもなっているのでございます。
五右衛門は、情報提供役として1シーンのみ登場。
ルートによっては登場しないことも。
五右衛門出ずっぱりだと、ピンチがピンチでなくなってしまいますからな。
妥当なところでございましょう。
不二子は、敵か味方かの謎ポジション。
意外に重要な役割を果たすのが、銭形。
共闘などはないものの、ピンチのときに重要な役を果たします。
総じて、よく分かってる配置でございますな。
今回の敵はICPO。
それも、いつもは先頭に立つはずの銭形が、今回はハブられる形で、
かわりにとある二つの組織が……。
ルパン三世ゲームブックシリーズの最後を飾る、
巨大な敵と申してよろしゅうございましょう。
『ルパン三世』が007シリーズから発想されたということは、
ご存じの方も多いと思いますが、
まさにスパイ映画よろしく、このゲームブックでは、
世界各地をめまぐるしく移動することになります。
途中のスイスとクライマックスのマンハッタンが双方向移動型。
ゲームブックの迷路的な面白さも楽しめるようになっているのでございますな。
ルールにしろ移動型にしろ、システム的にはそれほど複雑ではございません。
フローチャートを描いてみると、意外と素直。
ただし、手抜きというわけではございません。
太字のアイテムや情報の配置、
それに物語のつながりなどが丁寧に作られていて、
それがこの作品を面白くしているのでございます。
主人公は次元。
物語の半分までは、彼がルパンを探すハードボイルドアクション。
後半、ルパンと合流してからも基本的に雰囲気は変わらないのでございますが、
ルパンのやんちゃな性格が乗り移ったかのように行動や口調が派手になってまいります。
きわめて自然なのですが、ときにはルパン視点なんじゃないの?
というはっちゃけた言葉も飛び出すような……。
どのパラグラフかは忘れましたが、次元はルパンを評して、
何を考えているかわからないけど頼りになる、と言うようなことをおっしゃっております。
そうした何を考えているかわからないルパンを表現するためもあって、
次元を主人公にしたのでございましょうな。
実際、ルパンが
トリッキーな手段や秘密道具を使って敵をやっつけたりやり過ごしたりするシーンもあり、
それがルパンらしさ、このゲームブックの面白さにもなっているのでございます。
五右衛門は、情報提供役として1シーンのみ登場。
ルートによっては登場しないことも。
五右衛門出ずっぱりだと、ピンチがピンチでなくなってしまいますからな。
妥当なところでございましょう。
不二子は、敵か味方かの謎ポジション。
意外に重要な役割を果たすのが、銭形。
共闘などはないものの、ピンチのときに重要な役を果たします。
総じて、よく分かってる配置でございますな。
今回の敵はICPO。
それも、いつもは先頭に立つはずの銭形が、今回はハブられる形で、
かわりにとある二つの組織が……。
ルパン三世ゲームブックシリーズの最後を飾る、
巨大な敵と申してよろしゅうございましょう。
『ルパン三世』が007シリーズから発想されたということは、
ご存じの方も多いと思いますが、
まさにスパイ映画よろしく、このゲームブックでは、
世界各地をめまぐるしく移動することになります。
物語は、ボリビアのラパスからスタート。
場末の酒場で情報屋とポーカーで勝負し、
パラグアイへ。
そこの工場か邸宅で一悶着あったあと、情報を得てベルリンへ。
空港で敵に追われたあと、町中を走るタクシーにルパンを発見。
ベルリン駅で五右衛門に会えれば、
彼のすすめで銭形に会いに日本へ行くことになります。
そうでなければルパンを追ってスイスはジュネーブへ。
途中、列車内で殺されかけますな。
ジュネーブに行った場合はルパンと合流し、ICPOのジュネーブ本部へ。
2人は、銭形と私服警官に扮して潜入いたします。
その後、次元はルパンとともに行動するか、日本へ銭形に会いに行くか。
日本で銭形とあった場合は、ICPO別働隊とやり合ったあと、
スイスでルパンと合流でございますな。
日本へ行かなかった場合は、アルプスで双方向移動型のチェイスが発生。
山小屋までたどり着くと、今度はスキーアクションでございます。
こちらのルートですと、次元にとっての今回の敵、
ユーリ・ゴドノフとの因縁が語られますな。
彼の妹・ソーニャと次元の悲恋は、アニメの第一シリーズあたりにありそうな感じ
(調べてみましたが、よく分かりませんでした)。
まぁ、そんなこんなでルートは合流し、モスクワへ。
ここで、時代がゴルバチョフ失脚後のクーデターのあとだということがわかります。
これは、1991年8月19日~22日に起こったという
ソ連8月のクーデターのことでございましょう。
このゲームブックの出版が1991年の12月でございますから、
執筆時のリアルタイムという感じでございましょうな。
モスクワでは、不二子さんの紹介でKGBのロマノフ氏に会うことになります。
西側のマフィアに紹介してくれればICPOの作戦の裏をかいてくれるとか?
彼の話にのるかそるかで分岐が発生。
のる場合でも、彼のいうルートで変装していくか、
自分たちのプランで飛行機で行くかでまた話が分かれます。
変装の場合、どんな格好をするかじゃんけんで決めることになりますが、
まぁ、けっきょくバレてしまいます。
生きていればイタリアへ。ここでも追われて、死ななければニューヨークへ。
飛行機で行く場合、飛行場に着くとカウンターでもめごと。
どうやらICPOが飛行機を借り切って待ち構えているご様子。
かまわず乗って死ななければニューヨークへ直行。
乗らなかった場合には、ほかに日本へ行って銭形に会うという選択が発生いたします。
日本では演説中の銭形が、銃で撃たれる場面に遭遇。
その後ニューヨークへ。
分岐がすべて集まり、ここで一瞬(パラグラフ129)、
敵の状況を表すシーンが差し込まれます。
「戒厳令作戦」のスタートでございます。
「この巨大な街にもトルネイドが吹き荒れようとしているのだ」と、
タイトルの言葉を入れておりますな。
というわけで、このあとパラグラフ292からは双方向移動型。
ゲーム性のより強い方式に移動型を変えて、
ルパンたちは夜のマンハッタンを自由の女神のあるリバティ島へ行く方法を求めて、
自動車で移動とあいなります。
とりあえずの目標といたしましてはバッテリーパーク。
そこにルパンがボートを用意しているのでございますな。
ただし、それが唯一の方法というわけでも、まぁございません。
最初のほうのページに、方眼のマッピングシートが用意してございますとおり、
途中のイベントをそこにどう書き込むかはともかくとして、
地図は四角に描いていけば無理なく描けるようになっております。
マス目といたしましては、だいたい9×9を想定しておけばよろしいでしょう。
スタート地点であるホテルヒルトンは、左から5マス、上から4か5マス。
だいたい中央に描いておけばよろしゅうございましょう。
文中には、だいたいにおいてどこにいるのかの描写があり、
付属のマンハッタンの地図と照らし合わせれば、
マッピングに苦労することはございません。
いい作品と申すのは、そこら辺もプレイヤーの気持ちを分かっておりますな。
で、目的地までは車で行けるかと思いきや、途中で移動手段の変更が発生。
車がやられて歩きになったり、ヘリで行くことになったり……。
ここら辺の一筋縄でいかないところも、物語を面白くしている部分でございます。
で、いよいよリバティアイランドへ。
クライマックスでは、ユンカースを相手に次元が……。
さらに、ここまで倒していなければ、ユーリ・ゴドノフとの対決も。
ゲームブックですから選択次第ではございますが、かっこよく決めて締めてくれます。
ニューヨーク市警やルパンの手柄になってしまうこともございますが、それもまた
ちょっと苦みのあるいい終わり方には違いございません。
そこら辺のたたみ方も、この作品の優れたところでございますな。
エピローグは軽いコミックリリーフ。
ハードボイルドな雰囲気を軽くまとめて結んでおります。
ルパン作品らしい。
「やつの相棒はやめられない」という最後の言葉が、
この作品を言い表しておりますな。
(たぶん続きます)
場末の酒場で情報屋とポーカーで勝負し、
パラグアイへ。
そこの工場か邸宅で一悶着あったあと、情報を得てベルリンへ。
空港で敵に追われたあと、町中を走るタクシーにルパンを発見。
ベルリン駅で五右衛門に会えれば、
彼のすすめで銭形に会いに日本へ行くことになります。
そうでなければルパンを追ってスイスはジュネーブへ。
途中、列車内で殺されかけますな。
ジュネーブに行った場合はルパンと合流し、ICPOのジュネーブ本部へ。
2人は、銭形と私服警官に扮して潜入いたします。
その後、次元はルパンとともに行動するか、日本へ銭形に会いに行くか。
日本で銭形とあった場合は、ICPO別働隊とやり合ったあと、
スイスでルパンと合流でございますな。
日本へ行かなかった場合は、アルプスで双方向移動型のチェイスが発生。
山小屋までたどり着くと、今度はスキーアクションでございます。
こちらのルートですと、次元にとっての今回の敵、
ユーリ・ゴドノフとの因縁が語られますな。
彼の妹・ソーニャと次元の悲恋は、アニメの第一シリーズあたりにありそうな感じ
(調べてみましたが、よく分かりませんでした)。
まぁ、そんなこんなでルートは合流し、モスクワへ。
ここで、時代がゴルバチョフ失脚後のクーデターのあとだということがわかります。
これは、1991年8月19日~22日に起こったという
ソ連8月のクーデターのことでございましょう。
このゲームブックの出版が1991年の12月でございますから、
執筆時のリアルタイムという感じでございましょうな。
モスクワでは、不二子さんの紹介でKGBのロマノフ氏に会うことになります。
西側のマフィアに紹介してくれればICPOの作戦の裏をかいてくれるとか?
彼の話にのるかそるかで分岐が発生。
のる場合でも、彼のいうルートで変装していくか、
自分たちのプランで飛行機で行くかでまた話が分かれます。
変装の場合、どんな格好をするかじゃんけんで決めることになりますが、
まぁ、けっきょくバレてしまいます。
生きていればイタリアへ。ここでも追われて、死ななければニューヨークへ。
飛行機で行く場合、飛行場に着くとカウンターでもめごと。
どうやらICPOが飛行機を借り切って待ち構えているご様子。
かまわず乗って死ななければニューヨークへ直行。
乗らなかった場合には、ほかに日本へ行って銭形に会うという選択が発生いたします。
日本では演説中の銭形が、銃で撃たれる場面に遭遇。
その後ニューヨークへ。
分岐がすべて集まり、ここで一瞬(パラグラフ129)、
敵の状況を表すシーンが差し込まれます。
「戒厳令作戦」のスタートでございます。
「この巨大な街にもトルネイドが吹き荒れようとしているのだ」と、
タイトルの言葉を入れておりますな。
というわけで、このあとパラグラフ292からは双方向移動型。
ゲーム性のより強い方式に移動型を変えて、
ルパンたちは夜のマンハッタンを自由の女神のあるリバティ島へ行く方法を求めて、
自動車で移動とあいなります。
とりあえずの目標といたしましてはバッテリーパーク。
そこにルパンがボートを用意しているのでございますな。
ただし、それが唯一の方法というわけでも、まぁございません。
最初のほうのページに、方眼のマッピングシートが用意してございますとおり、
途中のイベントをそこにどう書き込むかはともかくとして、
地図は四角に描いていけば無理なく描けるようになっております。
マス目といたしましては、だいたい9×9を想定しておけばよろしいでしょう。
スタート地点であるホテルヒルトンは、左から5マス、上から4か5マス。
だいたい中央に描いておけばよろしゅうございましょう。
文中には、だいたいにおいてどこにいるのかの描写があり、
付属のマンハッタンの地図と照らし合わせれば、
マッピングに苦労することはございません。
いい作品と申すのは、そこら辺もプレイヤーの気持ちを分かっておりますな。
で、目的地までは車で行けるかと思いきや、途中で移動手段の変更が発生。
車がやられて歩きになったり、ヘリで行くことになったり……。
ここら辺の一筋縄でいかないところも、物語を面白くしている部分でございます。
で、いよいよリバティアイランドへ。
クライマックスでは、ユンカースを相手に次元が……。
さらに、ここまで倒していなければ、ユーリ・ゴドノフとの対決も。
ゲームブックですから選択次第ではございますが、かっこよく決めて締めてくれます。
ニューヨーク市警やルパンの手柄になってしまうこともございますが、それもまた
ちょっと苦みのあるいい終わり方には違いございません。
そこら辺のたたみ方も、この作品の優れたところでございますな。
エピローグは軽いコミックリリーフ。
ハードボイルドな雰囲気を軽くまとめて結んでおります。
ルパン作品らしい。
「やつの相棒はやめられない」という最後の言葉が、
この作品を言い表しておりますな。
(たぶん続きます)
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