2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
『小さな 悪い本』
マグヌス・ミスト(マーク・ホッツ):著
トーマス・フィシング:絵
若松宣子:訳
(金の星社/2019/8)
『小さな 悪い本 大人はスーパー危険』
をご覧じくださいますと光栄にございます)
第一作目を本屋さんで偶然発見いたしました。
さっそく購入、プレイしてみました。
(と言いつつ、記事にしたのはだいぶ後になってしまいましたが)
第2作では、はじめから本は悪い本でございましたが、
この作品ではそうではございません。
この作品ではそうではございません。
まだそうなりたての、
どうすれば立派な悪い本になれるかを
試している最中なのでございますな。
どうすれば立派な悪い本になれるかを
試している最中なのでございますな。
そのため、
「本当は嘘をついたりしちゃいけないんだよな」
と良心が働いたり、
「うまくやったな」
と主人公(=読者)を褒めたり……。
で、そのたびに、
悪い本になるためにはこんなことじゃだめだ、
と反省をして……。
「本当は嘘をついたりしちゃいけないんだよな」
と良心が働いたり、
「うまくやったな」
と主人公(=読者)を褒めたり……。
で、そのたびに、
悪い本になるためにはこんなことじゃだめだ、
と反省をして……。
てな感じの、
ちょいと隙のあるキャラクターとなっているのでございます。
とは申せ、口調とかやっていること、それに性格自体だって
二作目とそんなにかわらないのてすけど、ね。
正しい答を選んだらそうじゃなかったり、そのはぐらかし方もたのしかったり。
二作目とそんなにかわらないのてすけど、ね。
正しい答を選んだらそうじゃなかったり、そのはぐらかし方もたのしかったり。
そのあたりも一作目から健在でございます。
構成と申しますか、パターンもほぼ同じ。
挿話もございますし、謎の出し方も変わらず、
割り込んでくるキャラクターがいるのもおなじでございます。
割り込んでくるキャラクターがいるのもおなじでございます。
挿話に関しましては、第2作目が1つだったのに対し、こちらは2つ。
「風船少女」と「アルベルトのいたずら」の話でございます。
「風船少女」と「アルベルトのいたずら」の話でございます。
「風船少女」のほうは寓話的。
「アルベルトのいたずら」のほうが独自性ございますが、こちらも教訓的かな。
「アルベルトのいたずら」のほうが独自性ございますが、こちらも教訓的かな。
2つございますが、
内容的には2つあわせても、2作目の挿話を越えるものではないように存じます。
メインストーリーの結びつきも弱くございますし、
2作目のようにその中にパズルが含まれているわけでもございません。
まぁ、一作目といたしましては、これが普通かもしれませんな。
ぶりっ子マリー嬢は一作目から登場しているのではないか、
と前回書きましたが、その推測は外れておりました。
と前回書きましたが、その推測は外れておりました。
ただ、「風船少女」が良い子代表として出てまいりますし、
ピンクやユニコーンが嫌いなのは、はじめからの性格のようでございます。
ピンクやユニコーンが嫌いなのは、はじめからの性格のようでございます。
で、ぶりっ子マリーに代わり
(代わったのは二作目の方なのでございますが)、
本の中に割り込んで登場するのが
「くらやみ」を名乗る少年にございます。
「悪い本」のクイズにひっかかって、
本の中に閉じ込められてしまったのだとか。
(代わったのは二作目の方なのでございますが)、
本の中に割り込んで登場するのが
「くらやみ」を名乗る少年にございます。
「悪い本」のクイズにひっかかって、
本の中に閉じ込められてしまったのだとか。
ぶりっ子マリー嬢は、
よい子方面に逆張りした
悪い本の対比となっておりましたが、
この「くらやみ」さんはその逆。
良心の片鱗をついつい見せてしまう
悪い本さんよりも根が悪く、
本を燃やそうとか水をかけて台無しにしちゃおう、
などと物騒な誘いを投げかけてまいります。
よい子方面に逆張りした
悪い本の対比となっておりましたが、
この「くらやみ」さんはその逆。
良心の片鱗をついつい見せてしまう
悪い本さんよりも根が悪く、
本を燃やそうとか水をかけて台無しにしちゃおう、
などと物騒な誘いを投げかけてまいります。
そのためか、マリー嬢が正々堂々と出てきて、本と言い合うのに対し、
「くらやみ」はこっそりと読者にむかって話しかけてまいります。
で、閉じ込められながらも彼は、
本の持っている宝を奪おうと虎視眈々、狙っているのでございますな。
本の持っている宝を奪おうと虎視眈々、狙っているのでございますな。
その宝とは、悪の秘密、どんな人もぞっとさせる魔法のワザ。
それを身につけて、誰もが怖がるような存在になりたい。
そう「くらやみ」は願っているのでございます。
で。
そんな「くらやみ」が耳をそばだてる中、悪い本は最後の挿話を語ります
(先ほど2つと申しましたが、挿話には3つ目がございました)。
(先ほど2つと申しましたが、挿話には3つ目がございました)。
そして──。
悪いとは面白いこと。
でもそうなりきれないあたりがチャーミングな、「悪い本」でございました。
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