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2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
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2020/11/01 星新一先生の『きまぐれエトセトラ』(講談社/1983/6)に、
先生が韓国の国境近く、板門店を訪れたときのことが書かれてございました。
道の各所にが設置されておりまして、いざというときには
の中に仕掛けられた火薬を爆破して、敵を足止めするのだとか。
面白い
これってダンジョンもののトラップとして使えそう、
と思ったのでございますが、屋内でそれをやると、
スパイ物やヒーローもので敵のアジトに潜入したときに
トラップとして使われる隔壁(シャッター)とさして変わらなくございますな。
(SFやパニックもので事故が起こったときの、でもよろしゅうございますが)

でも、シャッターが不向きなファンタジーでも設置できますし
目新しくていいかも
 
 

2020/11/05 パロディという言葉はたいそう古い言葉のようでございますな。
紀元前4世紀ギリシャの哲学者、アリストテレス
詩学』で使われているのが最初とか。
それによりますと、「パロディアーを最初に作った」のは
タソス出身のヘーゲモーン」という御仁だとか。

ただ、戯れ言レベルならパロディなど大昔からあったでしょうから、
このお方は、作品として認められるレベルの最初、ぐらいの意味でございましょう。
 
 

2020/11/06 ちょっと思ったのでございますが、
汚名挽回が間違いならば、疲労回復もおかしな言葉なのでは? 
と書こうとしてちょっと調べてみましたら、
 
三省堂
国語辞典飯間浩明さんという方が、
汚名挽回は誤用ではない、正しい言葉として使われていた
とはっきりお書きになっているそうで、
かの国語辞典もそうなっているようでございますな。
 
つまり、汚名という状態を挽回する
──元の汚名がなかった状態に戻すということで──
 
そうなると、疲労回復も疲労から正常な状態へと回復する、
という意味で正しいということなのでございましょうなぁ。
 
 
 

2020/11/07 大統領選挙。
"truth, justice, and the American way!" 
のために戦うスーパーマンは、誰に入れたんだろう? 
 
 

2020/11/08 悲劇の始まりアリオンなのだそうでござますな。
実りとお酒の神さまとして知られるディオニソス様のお祭
の際に行われたディテュランボスという、
まぁ即興の歌とそれに呼応する踊りがございましたそうですが、
それを発展させて創作的な合唱とし、上演する形にしたのが
メデュナム生まれの7世紀末の詩人・アリオンだったそうでございます。
 
 ギリシャ神話を舞台にした安彦良和先生の『アリオン』のタイトルには、
ギリシャ劇の象徴として、この方のイメージが少しは含まれているのやもしれません。
 
 

2020/11/09 黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)って、
黄泉に通じる坂なのに平らな坂なんておかしいと思ったことはございませんか? 
この場合の「ヒラ」はアイヌ語の「ピラ」が元で、
けわしい坂や崖を意味するのだそうでございます。
 
イワ」なんかもアイヌ語起源らしいですな。
あちらではただの岩は「イワ」とは言わない。
神の居場所、霊場こそをイワと言っているのだそうでございます。
北海道の神体山である藻岩(モイワ)山と同様、
大和の三輪山も「モイワ」山ではないかと、
梅原猛先生がおっしゃっておりました。
モイワの「」は「静かな静かな神の山」だそうでございます。
 
『万葉集の世界』阿蘇瑞枝・梅原猛・中西進/筑摩書房/1980/11)
 
 
 
2020/11/10 だし醤油っておいしいなぁ。
と思って、試しに醤油にめんつゆ垂らしてみましたが、
大して変わらない味になりますよね。
こだわりがあるとかじゃなければ、別に商品として出ている物を買う必要ないなぁ。
 
 
2020/11/11 大井川鐵道の「五和(ごか)駅」が明日(11/12)
合格(ごうかく)駅」に改称するのだそうでございます。
 
付近の住民の活動に動かされたものの様子。
無人駅ですし、この時期に名称変更とは
完全に受験生目当ての地域興し狙いでございますな。
 
こんな事情を知っていると、いかほどの御利益があるか、
首がかしぐというものでございますよね。
 
とは申せ、幾星霜を経ればその由来も忘れられ、
名前のみが歩くのでございましょう。
 
 
 
 
2020/11/12 高木彬光先生の『刺青殺人事件』を読みました
新装版/光文社文庫/2013/10)。
 
冒頭の東大医学部標本室刺青標本なんて、見てきたような嘘をつくなぁ、
と思っていたらホントにあるんでございますね、
画像で検索してみてビックリいたしました。
 
作品は、
江戸川乱歩先生の目にとまったというのもうなずける怪奇と論理にございます。
探偵役の神津恭介さんは、物語終盤に登場し、
快刀乱麻とばかりに難問を解決するのでカッコいい。
 密室トリックは割とあっさり目
 
 メインの刺青問題は、
こういうトリックではないかと思ったことがあっさり否定されたり、
非ユークリッドを大上段に持ち出したりして、
読者の思い込みを利用しつつ、真相に近づけさせないあたり、
うまいなぁ、と感に入りました。
 
 まぁ、実際にこのような事件に出くわしましたら、
誤誘導がなかったとしてもわたくしには解決できませんでしょうが。
 
2020/11/13 (2020/11/12 (Thu)「訃報」の記事から続く)
今年の年賀状に、冬川準二先生のゲームブック、
そろそろブログで紹介しようかな、と書いたのでございますのですが……。
怠けてしまって全然手をつけていないという。
ああ……。
そのうちに紹介する予定でございます。
 …… 
それにしても、残念ね。
 
 
 

2020/11/17 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』を見る。
GYAOで。
 
ジーグ要素のあまりの少なさにビックリする
ラストに流れるアチャラ版の主題歌の精神は受け継いでいるが
ジーグをヒーローの象徴として捉えているのだろう。
 
ジーグがどんなかたちでどこに登場するか気になってばかりいたせいもあり、
まともに評価できない。
いい作品だとは思うけど、すごくモヤッとする。
 
 
 
2020/11/19 パピルスは朽ちたり、腐ったりする
今日に伝わる書物は、転写に転写をへて、
さらにパピルスよりもはるかに上質の、
羊皮紙ないしアジアから輸入されたに書き移されて、伝わっているのである。
写本は、作者にもよるが、せいぜい紀元後9世紀に書かれたもので、
もっと遅いものしか残っていないことも少なくない。
転写の間にテクストは乱れ、だからこそ文献学(西洋古典学)の出番である。
 
 たまたまエジプトで記されたパピルスなら、
好条件が重なって今日までかなり残存しているものが見つかっている。
エジプトということはギリシャ・ローマの古典の場合、ギリシャ語の書物であって、
ラテン語パピルスで残っているものは皆無にちかい
 
(『ラテン語のはなし──通読できるラテン語文法逸身喜一郎 
 (大修館書店/2000/12))  
 

 
2020/11/20 同じ本から(p.248)
イタリアの車 Fiat は、Febbrica Italiana Automobili Torino
頭文字を取ったものだそうでございますが、
ラテン語の「光あれ」= lux fiat の引っかけにもなっているそうでございます。 
と書いたあと検索したら、
水樹奈々さんが「テールズ オブ シンフォニア」で、
Fiat Lux」というお歌をおうたいになっているそうでございますな。
ということは、フィアットの意味、すでにご存じのかたもかなりおられます?
 
……
 
世間知らずで申し訳ございません。
 
 
 
2020/11/21 来年のことを言うと鬼が嗤うと申しますけれど、
この新型コロナ状況ですと明日のことを言っても鬼に嗤われそう
 
 

2020/11/23 ウミウシはウシ? カタツムリ(蝸牛)はウシ? 
ウシガエルはウシ? ツクツクボウシはウシ? 
FOXはウシ(OX)? 鉄格子(テツゴウシ)はウシ?
 
 

2020/11/25 『涼宮ハルヒの直観』(谷川流/2020/11/角川スニーカー文庫)を買う。
直感ではなくて直観なのは何か意味があるのだろうか。
思ったよりも厚い。
内容は、短編、中編、長編という構成で、
長編の「鶴谷さんの挑戦」だけで一冊以上の分量がある。
 
「あとがき」のあとに「最後に」があり、
著者とイラスト担当のいとうのいぢ先生が、
1年数ヶ月前に京都アニメーションに起こった事について触れている。
お二方とも、「ありがとうございました」で文を締めくられていて……。
 
ああ……。
 
 
 

2020/11/26 年末に発表される「今年の漢字」。
一文字じゃ選んだ意味がさっぱり伝わらないから、せめて二文字にすればいいのに……、
と思っていたのでございますが、
時によっては二文字だけでも限定されすぎちゃうという場合もあるのでしょうな。
今年なんか「鬼滅」に票が集まりそうでございますし、
そうなるともう限定と申しますか、確定されてしまいますものなぁ。
 
 
 

2020/11/28 『涼宮ハルヒの直観』読了。
番外編的な作品群。
 
各作品の途中、『ハルヒ』でやらなくてもという感想を抱くが、
それでも最後はしっかりと『ハルヒ』作品としてまとめてくれる。
 
2話なんか学校の七不思議与太話なのにね。
 
ネタバレになるかもしれないけど「鶴谷さんの挑戦」。
「ショウコ」さんも「show」で1つの成句となり、
そこでも一つドンデンが起こるのかとやきもきしていた。
あとで検索してみたら、ザッとみた範囲ではそのような用例はないみたい。
残念。
そういうのが入っていてもおかしくない話だけに──。
タイトル。内容的にやはり、直感ではなくて直観だなぁ。
 
 
 
2020/11/29 当時、ドイツ軍の中には
昔ながらの騎士道精神を受け継いだ職業軍人たちが中心となった国防軍と、
ヒトラーの腹心たちが組織した親衛隊の2種類の軍隊があったのだ。
 
国防軍の上級将校たちは、
ヒトラーを”成り上がり者のボヘミアの伍長”と軽蔑していた。
またその兵たちは徴収された人々であった。
だが親衛隊はアーリア民族でナチス党員の志願兵のみで編制されていた。 
 
一口に収容所といっても、
ユダヤ人や政治犯、同性愛者などが収容された強制収容所は親衛隊
捕虜収容所は国防軍の管轄となっていて、その待遇は雲泥の差だった。
(文:鶴田浩司/メモにあったもので出典不明です。すみません)

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高木先生いいですよね
「刺青殺人事件」は名作ですね。あれをガキのころに読んでドハマりして、長じてミステリのイヤミな半可通に成長したであります。高木彬光では、アリバイトリックが強烈な「人形はなぜ殺される」、意外な犯人が姿を表すのにびっくりできる「誘拐」、ミステリ的に挑戦しまくった「能面殺人事件」、そして悪漢小説の大傑作「白昼の死角」も面白いですよ。「成吉思汗の秘密」はつまらないですが。
ポール・ブリッツ URL 2020/12/01(Tue)07:19:07 編集
高木彬光先生の作品は、『成吉思汗の秘密』しか読んでいなかったのでございますよねぇ
 と申しますか、このあたりの日本のミステリって全然読んでない(西村京太郎先生も当然読んでおりません)……。先入観の食わず嫌いでございます。
『刺青殺人事件』も、基本的なところを少しは読んでおこうと手に取った次第にございます。
道化の真実 2020/12/02(Wed)22:50:28 編集
最高の一冊
じゃあ、「人形はなぜ殺される」だけでもお読みください。神津恭介と松下研三コンビがここでも大活躍する傑作中の傑作です。ちりばめられた奇術の道具がディクソン・カーの諸作ばりに雰囲気満点で、読んでる間はほんとに時間を忘れられます。「刺青殺人事件」が好みだったらこちらも絶対好きになると思うんですがねえ……。
ポール・ブリッツ URL 2020/12/05(Sat)20:49:32 編集
ありがとうございます。
正直、好みのジャンルはヘンな本なので、有名な作品にはものすごーく疎かったりいたします。
道化の真実 2020/12/06(Sun)14:15:28 編集
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