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2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
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パルプフィクションと申しますと、粗雑で安っぽいというイメージがございますな。

 確かにその表紙絵を見ると、そんな感じですが、

キャプテン・フューチャー」や、「火星シリーズ」、
コナン」、「クトゥルー」などを読んでも、

そんなに安っぽいといった感じはしない……。

 もちろん訳者が優れているためということはございましょうが、
やはり内容がなければそうはいきませんでしょう。

 実際、ウィキペディアで
「パルプ・マガジンに書いたことのある著名な作家」を見てみると、
けっこう有名な作家の方々が名を連ねているのですよねぇ。

有名になるまえとか、落ち目になったときということなのかもしれませんが、
それにしても、「安っぽい雑誌」というだけでは片付けられない気もいたします。

 時として、パルプ雑誌はライトノベルと比されたりもいたしますが、
ラノベがそうであるように、
時代によっても、ある程度変化とか進化をしていったのでございましょうか。

 まぁね、ラノベでも(そうではない小説でも)、そうでございますが、
本を読んでいてよかったという作品と、
最初の数行でイライラし、途中で壁に投げつけたくなり、
読み終わったときには「時間を返せ~!」と叫びたくなるものとがございますよね。

 シオドア・スタージョン先生が、
「あらゆるものの90%はクズである」とか申したそうでございますが、
ジャンルを形成するぐらいある一定量の作品が出てくれば、
傑作・駄作は必然的に出てくるのでございましょう。

 まぁ、厳しい選評眼を持たないわたくしなどは、90%は大げさだと思いますが。


 ゲームブックに関しましても、
よく粗製濫造がたたって衰退したと書かれたりしますが、
(まえにも申しましたとおり)ゲームブック上陸から最初の一年は
確かに訳も分からずに出版されたひどいものもございましたが、
それ以降は、そこまでひどくはなかったのではないかと存じます。



 閑話休題。

 翻訳されたパルプ由来と言われる作品を読むと、
けっこう表現に凝っているものが見受けられるように思えます。
 もっと荒っぽいものかと思っておりましたのに――。

 これは、そういう力量ある作家だけが訳されているのか。

 当時の小説の作法なのか。

 それとも翻訳者の力?

あるいは、しばしば凝った表現よりも、リーダビリティが重視される
昨今の作品を読み慣れているためにそう思うのか……。


 リーダビリティと申しますか、小説のスピード感については、
日本語と英語の違いということもあるように存じます。

 アニメなども、英語に翻訳されたものを見ると、
非常に歯切れよく、スピーディに感じると申しますからな。

日本語にすることで、そのスピード感がそがれてしまうのでございましょう。

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