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2024/11/21 ソニーがKADOKAWAの買収を検討している。交渉は早ければ数週間で決着する可能性も、という話が2~3日前飛びこんでまいりましたな。これが本当でしたら、KADOKAWAのサイバー攻撃直後から話があったのでございましょう。これが成立すると紙媒体が減りそうですなぁ。清濁併せ呑むKADOKAWAの濁の部分が捨てられそうな気も。niconicoなんて過激な書き込みはアウトになって、映画やアーチストのプロモーションに使われそう。コンピュータゲーム界隈も合併・再編で面白くなくなった気がするけど、そうなるんだんだろ……のかなぁ。まぁ、技術のソニーでございますから、サイバー攻撃に対してはかなり信頼度の高いものとなりそうではございますが。
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「RPGマガジン」MAY.1993/No.37 p.63-69
神室陣:作 相沢美良:イラスト
パラグラフ数 60+2(0,エピローグ)
『メタルヘッド』用ソロシナリオ


追加しておきました。

 この作品も、以前旧ゲームブックなチャットで書き込ませていただきましたな。
 
ただ、あの時は、買ってきたばかりで内容には触れておりませんでしたから、これについては目新しくない、ということもございますまい。

 さて、
上でも書かれておりますとおり、これは、『メタルヘッド』というTRPG用のシナリオでございます。
『メタルヘッド』は、タイトルからイメージできますとおり、サイバーパンク系のゲームでございますな。
 サイバーパンクと申しましても、広義の、でございますが。
 このゲームではプレイヤーはハンターというキャラクターを受け持つことになります。
 まぁ、冒険者ですな。
 ハンターは、
 
 ブローカー      (マネージャー)
 ハスラー        (トレジャーハンター、賞金稼ぎ)
 ランドブラスター  (運び屋)
 ネットライナー    (情報屋)
 ブロックバスター  (飛行可能なコンバットシェル乗り)
 バウンサー     (戦闘指揮官)
 
 といった、まあ職業に分かれているのでございますが、
 
 この「雪のデトロイト」は、
そのうち、ハスラー向けのシナリオとなっております。

 プレイするにあたっては、『メタルヘッド』のルールブックが必要となるわけですが、
まあ、戦闘と判定部分で複雑な分岐とかを行なっているわけではないので、
バランスに注意さえすれば、他のシステムを使っても問題はございませんでしょう。

 戦闘とか判定とかを無視して、
「勝ったことにして」、「負けたことにして」
ですすめてしまっても、楽しめると思います。

 作者は、「あとがき」で、

「こういった形のシナリオは初めてのことですので、右も左もわからない、手探り状態の作業でした」

とお書きになっておりますが(p.69)、
そんなことは言わなくてもいいといえるほど、まともな出来でございました。

 特にラストで、対立する二つのグループのどちらかの加勢をする場面があるのですな。
 そのどちらに与(くみ)するかによって展開が異なるわけですが、
どちらにしても、その二つのグループは、反体制的な組織の派閥
--ハンターにとっては、まあ敵なわけでございます。
 ですから、彼らに賛同して変節者となる以外は、
加勢したグループとも戦うのでございますが……。

 苦い結末がなかなかいい味を出しております。

 ちょっと気になったのは、パラグラフ33
 33→57→48→33
と進んだ場合、2回目の選択は、
 「アントニアたち」に加勢を選ぶのでございましょうが……。

 死んではいないとしても、
一度倒してしまった相手に加勢するというのは、何か変。
 結果的に加勢なのかもしれませんが、
もう少し表現を変えるとか、別パラグラフを用意したほうが良いように感じました。

 まぁ、ささいな事ですな。
 全体としてよくまとまっている、
というのがわたくしの感想でございます。
 

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