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2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
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九葉真(85/11,ナツメ社)


紹介文を追加しておきました。

作者の九葉真先生は、『ザース』(1984/08)
『ライーザ』
(1985/10 ファミコンタイトル「銀河の三人」(1987))
などの
パーソナルコンピューター用の
アドヴェンチャー、ロールプレイングゲームを作った方だそうでございます。

『ザース』は高校生が作った
ということございますから、
このゲームブックもそのぐらいの年で作ったということになりますな。

 ナツメ社と申せば、コンピュータ関連や生活実用書が主軸で、
ゲームブックはおろか、フィクションを出しているイメージはございません。

 ただ、FMやPCのゲームプログラミングの本を出しているので、
その関係で作者とつながりがあったのでしょう。

 コンピュータのアドベンチャーゲームの作者らしく、
このゲームブック、だいたいにおいてその方法論で作ってあるのですな。

 章立てで13stageまであり、
マップで移動したり、カレンダーで日を管理したりもありますが、
それも最初のほうだけで、あとのステージではあまり関係なかったような。

 ルート構成も
ステージごとの選択肢はそれほど多くはないので、
必然的に必要なルートを通るものだったり、
そうでなければゲームオーバーになってしまったり、
とけっこう単純でございます。

 特に問題なのは、2点。
 主人公が完全には君ではない、ということ。
 まあ、選択肢ではだいたいにおいて主人公の行動を選択できるのですが、
パラグラフ中で主人公がかってに行動してしまうのですな。
 だから話が進むのでございますが。

 さらに問題なのは、パラグラフの並び。
 TRPGのパラグラフ分岐型のシナリオでも時おり見られますが、
パラグラフがシャッフルされていないのですな。


[4]C4 →[4]C5
     →[4]C6

[4]C5  [GAME OVER]

[4]C6 →[4]C7
     →[4]C8


 てな感じでございまして、
 たしかに、ここからアドベンチャーゲームのプログラミングをするのならこれでいいのでしょうが、
ゲームブックとしてみれば失格ですな。
 
 ストーリーにつきましては、紹介文から類推ください、としか申せません。
 いまパラパラとめくってみた感じでは、初見のときよりは、印象がよくなってはおりますが……、
まあ、あの当時のSFという感じでございますなぁ。

 ラストもありがちと申せましょう。

 そんなわけで、悪いですが、粗製乱造期の一作品、
というのがわたくしの評価でございます。

 あっ、そうそう、もう一つ書き忘れておりました。
 
 イラストのことでございます、
 
 この作品、表紙は佐藤道明先生--魔法使いディノンのイラストをお描きになった方ですな--なのですな。
(ただ、作品と関係があまりなさそうなので、何かで使ったイラストの流用なのかも、という気も……)
 しかし、本文の挿絵は別の方がお描きになっております。
 それが、ちよっと残念な出来なのでございます。
 もしそれが良かったら、もう少し評価は上がっていたかもしれません。
 

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