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2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
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ぴあ」誌の「パノラマ館」より、no.56パノラマオリエンテーリング第2弾新宿編、でございます。
「ぴあ」のパノラマ館と申せば、おおやちき先生の、精緻にしてデザイン的なイラストと、
バラエティ豊かで質の高いパズルで人気を誇っていた見開きのページでございます。

 オリエンテーリングは、わかりますよね?

「地図とコンパスを用いて、山野に設置されたポイント(コントロール)をスタートから指定された順序で通過し、ゴールまでの所要時間を競う野外スポーツの一種。」

 とウィキペディアには出ております。
 ホントは、走る、らしいのでございますが、
まあ、一般的に使う分にはそんな固いことはヌキにするものですな。

「ぴあ」誌のこのゲーム(パズル)も、
指定した場所まで行き、
その場の情景を見て誌上の2もしくは3択クイズに答え、
正解と思われる選択肢に書かれた場所に進む、という形で、
それほどスピードは重視されていないようでございます。

 このようなスタイルのゲームは、テレビのバラエティ番組とかでございますな。

 タレントが数人でチームを作ってある場所に行き、
そこで出された謎をもとに次の場所へ向かい、
場所が間違っていれば、もう一度考え直し、
正解ならば、次の謎を与えられる、というような。
 そんなゲームの類似と考えればよろしいでしょう。

 そう書くと、ゲームブックか微妙なところでございますが、
選択肢を選んで場所を移動する点、
何よりも、パラグラフ選択式というスタイルが、
すでにしてゲームブックなのでございますな。

 1981年の作品ですし、
パラグラフ小説やゲームブックからの影響を直接受けたかと申しますと
微妙……いや、ないと申したほうが正しそうでございますな。

 あるとしたら、心理テストとかでございましょうか?
 いや、オリエンテーリングを紙面に落とし込む際に、
自然とこのような形になったと考えたほうが正しいような気もいたします。
 他には、この形式のパズルは見受けられなかったですし。

 ただ、ゲームブック的なものはないものの、
物語とパズルという観点から見逃せないものが
この書にはいくつか含まれております。

「パノラマ館」のパズルの多くには、物語的な要素がございます。
 その多くは、おおやちき先生のこまごまとした絵と、
そのセリフに委ねられていたりするのですが、
それ以外にもなかなか興味深い作品がございます。

 たとえば、no.75「よいどれちどりパズル」。
 この問題では、
右側に地図が、
左側にカットか~ずちゃん(酔っ払い)の目に映った光景とそのときのセリフ
並んでいます。
 だだし、その順序はバラバラ。

 そこでカットと、地図を見比べて彼の通った道筋を完成させる、
というのがパズルの目的です。
 セリフは虫食いになっているのですが、順路どおりにカットを並べ、
その虫食い部分の文字をつなげて読むと、一つのセリフになると。
 そのセリフが、答えというわけでございます。

さらに、
no.97「メリークリスマス ひととなりおとなりPUZZLE」
 セリフや人物紹介を参考に、条件どおりに席を決めるパズル。

no.116「日本世界どわどわむちゃくちゃパズル」
 文章の中に童話のパロディがいくつあるか数え、さらに……という問題。

no.119「そですりあうもたしょうのなすりあいパズル」
 とにかくセリフだけが書かれた見開き。そのセリフを元に、だれがしたどんなことが事件の発端となったかを当てる。

 あたりが、その部類に入りましょう。
(no.116はちょっと違うかな、ですが)

 なんにせよ、この「パズル幕の内弁当」。
 ○○ロジックや3D視が登場以前の、
アイデアに満ちた質の高いパズル集
と申しあげてよろしいでしょうな。

※ ところで、オリエンテーリングゲームブックと聞いて、
実際にその場所へ行けないと解けないんじゃないか、
いや、いま行っても景色が変わってしまって問題とは違っているのでは、
と思う方もいらっしゃるかも知れませぬ。
 たしかにその通りではございますが、誌
上だけでも答えがわかる部分がけっこうあるという……。
 まあ、ある程度はたのしめましょう。

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