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2024/11/21 ソニーがKADOKAWAの買収を検討している。交渉は早ければ数週間で決着する可能性も、という話が2~3日前飛びこんでまいりましたな。これが本当でしたら、KADOKAWAのサイバー攻撃直後から話があったのでございましょう。これが成立すると紙媒体が減りそうですなぁ。清濁併せ呑むKADOKAWAの濁の部分が捨てられそうな気も。niconicoなんて過激な書き込みはアウトになって、映画やアーチストのプロモーションに使われそう。コンピュータゲーム界隈も合併・再編で面白くなくなった気がするけど、そうなるんだんだろ……のかなぁ。まぁ、技術のソニーでございますから、サイバー攻撃に対してはかなり信頼度の高いものとなりそうではございますが。
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「ウォーロック・マガジン」vol.3雑感。

 
 ウォーロックマガジンvol.3
 
 ビニールを開けると、ごろっと落ちるのがAFFのディレクタースクリーン
どうやって使うかは「ウォーロックの壺」にちょこっと書かれている程度で
ございますが、ディレクターをやるぐらいの人は承知しているのでございましょう。
 
まぁ、普通の人は、
FFシリーズの冒険記録紙の裏にあった、
ルールの紹介みたいに使えばよろしいのではないかと。
裏に、タイトルなどを省いた『タイタン』や『モンスター事典』の表紙絵が
描かれているな、ぐらいの認識で……。
 トリミングされているせいかタイタンのドラゴンが頭でっかちに感じられますな。 
 
 
 さて、本編。
 
☆ 「はじめに」によりますと、vol.4から、『パグマイア』というRPG
新しくサポートされるとのこと。
やはり、ゲームブックの「ウォーロック」からは
どんどん遠ざかってまいりますなぁ。
 
まぁ、もともとTRPGの雑誌なのですからしかたがないのでございますが。
 
 
☆ 次のページが、
「ウォーロック」「ウォーロック・マガジン」ともにゆかりの深い、
鈴木健介先生の追悼ギャラリー。
 なのでございますが、単に絵が並べてあるだけなのがなんともそっけない……。
作者のプロフィールですとか、何について描かれたものかなど、
入れて欲しかったところでございます。
 編集中にネットで話題になっていたため、
みんな知ってるという気になったのでございましょうかねぇ。
ですが雑誌はそれ自体で存在するものでごさいますから……
必要ですよね?
 
 
☆ 都市特集で紹介するのが、「ポート・ブラックサンド」と「ナドソコル」……。
  これって偏っていません? 
 まぁ、この雑誌らしいとは申せますけれど、
もっと他の傾向の都市も入れたほうがよかったのでは、と思う次第でございます。
 えっ、たとえば……ですか? 
 ランクマーとか?(←ほとんど変わらん)。
 
 ちなみに、あまり持ってないのですがたまたま持っていた
 
 「TACTICS」誌1988/5月号には
 
「ファンタジーRPGのためのリアルな都市の創り方」
 ウィリアム・ハンブリン博士/すざきあきら訳
  ディファレント・ワールド誌39号より (p.36-41)
 
  というのが載っておりました。
 

TACTICS88-5   
 
持っている人は、ついでに見ておくとよろしいかもしれません。
 

☆「カミング・ダウン・ザ・マウンテン」
       ケン・St・アンドレ
 
 日本(っぽい世界)を舞台としたT&Tソロアドベンチャーでございますな。
 
 ルールは使わず、パラグラフ小説としてちゃちゃっ~と
楽しませていただきました(負けも勝ちも読むスタイルでございます)。
 
 主人公は侍。
 稲荷山の神社に遁世している高貴な僧侶を
 大名のもとに連れてくるのが目的――。
 
 という説明を聞いても分かるとおり、間違った日本ものでございますな。
 外国人が思い描く日本哲学が、もどかしくもこそばゆい~~。
 普通の日本ものとしても楽しめず、
完全な異世界ものとも、割り切ったパロディとしても楽しめない。
 なんというか……、やっぱりこそばゆい作品でございます。
 
 ただ、日本人がこれをやろうとしても、まず書けないとは思います。
 理由は、これだけまっすぐに間違えることはできない……、
やっぱりこそばゆいから、かな?
 
 でも、日本人が外国を書いても、同じようなことやらかしているのかなぁ。
日本はいろいろなレベルの外国の書物がたくさん入ってきますので、
それほどにはならないと存じますが。
 
(昔、『キャンディキャンディ』など
 外国を舞台にしたアニメが海外で放映されたとき、
 日本で作られたと子供に言っても信じてもらえなかった、
 などというエピソードもございますし)
 
 
☆「フェアリーの呪文書」ケン・セント・アンドレ

T&Tにおけるフェアリーとピクシーの誕生とその呪文についての記事。
 これはいいですな。
 フェアリーで冒険したいという物好きには、大好評でしょう。

 幸運度を使わなければならないというのが、
 らしくはあるもののつらい点ではございますが。
 ピクシーの呪文が自分もしくは他者の耐久度をつかうというのも、
 らしくてよろしゅうございますな。
 冒険者パーティはピクシーを入れるのをいやがるでしょうが、
 あえて入れるというのも面白そう。
 ついでに申しますれば、ピクシーだけでパーティーを組むと、
 耐久度の供給源の取り合いになりそうでございますな。
 
 各呪文、どれもらしくてよろしいのでございますが、
 ただ(トゥー・キュート)の魔法は、日本人に対しては逆の効果を発揮しそう。
 日本を舞台にしたフェアリーのシナリオを作るときや、
トロールワールドに転生した日本人がいる場合には、
効果を変える必要があるのではないでしょうか?
(「萌え萌え~!」とか? 「かわいいは正義!」とか?)
 
 アンドレさんにお伺いをたてていただきたいものでございます。
 
 
☆「トロールワールドの神と信仰」古里川べお

 門外漢が口を出しますと、「T&T」ともうしまするはもともと、
「D&D」のパロディ的なものから始まって、
あれもできるこれも入れようって、
何でも取り入れていった作品でという感じがいたします。
武器にしても魔法にしてもモンスターにしても、種類は豊富だけどまとまりがない……。
ですから神々にしても、多神教的なまとまりのなさとは相性がよくても、
統一された宗教体系というのは、合わないのではございませんでしょうか。
 
 さらに当てにならないことを書いてしまうと、神に頼らないというあたりに、
アメリカ人のドライさや独立自由を求める気風、それにカウンターカルチャーを感じる、
などと言っておきたいところでございます。
 
 「トロールワールド」以降のことは存じません。
世界を秩序立てようとすれば、そこに神が必要になることもございましょう。
 
 
「FFにおける遊戯史学のススメ」岡和田晃
書くことがこのブログとカブりそうでこまるぅ~! 
 むこうの方がぜんぜん上でございますし……。
まぁ、カブってもしれっと書いていくことにいたします。
こっちとは視点が違うことでもございますし……。
あちらは、TRPGよりの視点ですものな。
 
 
☆「ゲームブックないしょ話」フーゴ・ハル

『魔城の迷宮』制作秘話。
なにか、前回のゲームブッククイズが無駄になった気も。
まぁ、それはそれ。そういうことはよくあることでございます。
 
 ルドスの街の小模型を作って確認した――。
 うーむ、そうでしょうなぁ。
 あれだけの迷路、必要ですよねぇ、そういうもの。
 ところで、それって残っていないのでございましょうか? 
 オークションに出したら、さぞかし高額で……。
 いやいや。
 せめて写真だけでも見てみたいものでございます。
  
 復刊できないと書かれておりましたが、
 それが採算だけの問題であるのでしたら、
 値段をつり上げればできるということ……なのでございましょうか。
  
 ネット上でバカみたいな値段がつられているのを見ると、
 多少高くても買うという人はいるのではないか、とか思うのでございますが。
 最近は本も高くなっていることでございますし……。
 
 この値段だったら、この部数でペイできるというのを示して、
 アンケートをとったらよろしいかも。
 まぁ、こういうアンケートって、
あまり当てにならなかったりするものではございますが……。
 
 できれば、海外でもなんとか出版してほしいものでございますな。
 この作品だけではなくて、
日本で独自に発展したゲームブック、
あまりTRPG的でないものを海外の方にも知ってもらいたいと思うのでございます。
 
 ほら、当初日本では話題にならなかったけれど、
 海外で評価されて、その後日本でヒットしたというパターンがございますでしょう?
 ……。
 いや、そういうのって、狙うと失敗するパターンか……。
 
 それは抜きにいたしましても、
日本独特のゲームブックを、海外に紹介してもらいたいものではございます。  
 
 次回作として「ピレネーの迷宮」が用意されていたということで、
 そちらも気になりますな。
 「基本構成は仕上がっている」と書かれておりましたが、
どの編までできているのでございましょう?

 かなり仕上がっていると思っていても、
実際に見てみると、やることがまだまだあったり、
問題点がそのままになっていたりということはよくありますよねー、
アマチュアの場合――。
 ハル先生のように経験の多い方がおっしゃっているのでそんなことはないでしょうが。
  
 迷路だけ描けば終わるような状態なら、3Dソフトとかでちゃちゃーっと
 ……。
 作っただけでは面白くはございませんから、
 それを下描きにハル先生が独特のタッチで描いてくだされば
 何とかなるのではございませんでしょうか。
 そうして描いていく中で、謎やたたずまいも熟成されていくことでございましょう。
 そういう過程がないと、
 『魔城の迷宮』の次に値するものには、ならないのではと思うのでございます。
 
 
 
 
 ところで、ピレネーで何をやるんだろ?
 
 

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