2025/07/05 町田庸先生の『口訳 古事記』(講談社/2023/4)半分ぐらいまで読みました。出来事などは原典に忠実に、セリフや表現などは現代風にした大胆で分かりやすい訳でございます。ラノベというよりも講談や漫才、一番近いのは手塚治虫先生の『火の鳥』の感じかも。古事記は有名なところだけ読んで後は飛ばしちゃったから助かる。たとえば、天孫降臨の前あたりとか。読みやすいのもあるけれど、元々『古事記』は大ざっぱ──大胆で面白いんですよね。えらい方のことだから小声で申しますけれど、変な人が多い、もとい、キャラクター性が豊かでございますから。そこら辺、マンガやラノベの原点を感じます。
ブラマタリの供物、とはなんだったのか。
別にその意義を問うのでもないし、
作品解題でもない。
純粋に、ブラマタリの供物とはなんだったのだろう、と思ったのだ。
ブラマタリについては、パラグラフ3で説明されている。
コンゴ周辺の言葉で「岩を砕く者」。
かつて、ネルソンとともにアフリカ奥地へ油田を探しに行った、
探検家のヘンリー・スタンリーのあだ名だという。
その彼は、マロウン(きみ)とともに今回の救出に参加した、
デンジル・スタンリーの義父にあたるそうだ。
「岩を砕く者」という物騒な名前だから、あとでそういう怪物が現れて、
主人公たちがその供物――犠牲になるといった話を予想していたが、そうでもない。
最後までプレイしたなかで、常識的に考えると、
やはり「失踪」したネルソン氏が、
ブラマタリ(=ヘンリー・スタンリー)の差し出した「供物」となったということか。
ただ、ヘンリー・スタンリーは、イギリスに帰国後、1903年に亡くなっている。
※ ネットで調べてみると、
一九〇四年五月十日、ロンドンで亡くなったとなっている。
「ブラ・マタリ」というのは「石の嵐」という意味で、
コンゴ自由国での道路の建設工事に、
スタンレーがダイナマイトを使って岩をふきとばしたところから、
アフリカ土人が彼につけたあだななのだそうだ。
(よくわかる科学史)
とにかく「ブラマタリ」については、ここに出てくるだけで、
あとはまったく出てこないようなので
(パラグラフのすべてを当たったわけではないが……)、よく分からない。
いずれにせよ、帰国後死んだということは、
彼が直接関わったとかいうことはなさそうだ。
やはり、運命や邪神など超現実的な何かが関わっているということなのだろう。
もちろん、フィクションだから真相は分からない。
実はロンドンで死んだというのは虚偽だったということも
お話しならば可能だろう。
151の手記によれば、ヘンリーは名残惜しそうに帰国したと書いてある。
だが同時に、
彼ならば真相に、好意を持って気づいてくれるだろう、とも書かれている。
ならば、実際真相に気づき、自分は死んだと偽装して、
ヴィクトリア湖までリヴィングストン氏に会いに行ったとも考えられる
(フィクションならば)。
そうして、黒いピュタゴラスとなったリヴイングストンに会い、
前世の記憶を呼び覚まされて、彼の弟子になったということも可能性もあるだろう。
リヴィングストン氏の記憶が戻るときには、その場に彼はいなかった。
だから、彼はヘンリーが戻ってきたことを知らなかった。
手記に書かれていなかったのはそのためだ。
だとすれば、もしかすると、最後の方に出てくるワニやカバの頭を持つ男。
そのどちらかが彼だったのかもしれない。
「岩を砕く者」という言葉から、なんとなくワニ頭のような気がするのだが……。
となると、きみと行動を共にしたデンジル・スタンリーはどうなるのだろう?
養子である彼はもしかすると、
「黒いピュタゴラス」の弟子となったヘンリーに
超常的な、あるいは運命的な力で、
呼び寄せられたのではないだろうか。
彼自身にその意図はなくとも、無意識のうちに
ネルソンや、「きみ」を、
「ブラマタリ」の「供物」とするために。
そういえば、神殿で、彼はどうしていたのだろうか。
パラグラフ35でマロウンは、一人で地下に入っていった。
残りの者は部屋で待機し、
ネルソン氏を連れ戻したときの退路を確保することになっている。
スタンリーもその中にいたのだろう。
したがって、そのあと彼の出てくる場面はない。
だが、
パラグラフ148で、最初に姿を現した男、
仮面の頭を持つ化け物こそ、彼その人ではなかったか……。
83で仮面をつけたスタンリーは、パラグラフ88で、
「あまりになじみすぎていて、すっかり忘れていた」ときみに言われている。
だからもしかすると、そのあと仮面がぴったりと顔に張りつき融合し、
仮面の意思のままに、彼は地下へと降りてきたのではないだろうか。
仮面をかぶったときになんの違和感がなかったのも、
もともとそれが、彼の顔だったからかも知れない……。
☆ ☆ ☆
☆ まぁ、ヘンリーがヴィクトリア湖に戻っていたとしたら
という話なので、解明本とかにありそうな妄想話ではございますが。
* ワニ頭がヘンリーで、カバ頭がデンジル、
ってな可能性も、もしかしたらあるかもーー。
別にその意義を問うのでもないし、
作品解題でもない。
純粋に、ブラマタリの供物とはなんだったのだろう、と思ったのだ。
ブラマタリについては、パラグラフ3で説明されている。
コンゴ周辺の言葉で「岩を砕く者」。
かつて、ネルソンとともにアフリカ奥地へ油田を探しに行った、
探検家のヘンリー・スタンリーのあだ名だという。
その彼は、マロウン(きみ)とともに今回の救出に参加した、
デンジル・スタンリーの義父にあたるそうだ。
「岩を砕く者」という物騒な名前だから、あとでそういう怪物が現れて、
主人公たちがその供物――犠牲になるといった話を予想していたが、そうでもない。
最後までプレイしたなかで、常識的に考えると、
やはり「失踪」したネルソン氏が、
ブラマタリ(=ヘンリー・スタンリー)の差し出した「供物」となったということか。
ただ、ヘンリー・スタンリーは、イギリスに帰国後、1903年に亡くなっている。
※ ネットで調べてみると、
一九〇四年五月十日、ロンドンで亡くなったとなっている。
「ブラ・マタリ」というのは「石の嵐」という意味で、
コンゴ自由国での道路の建設工事に、
スタンレーがダイナマイトを使って岩をふきとばしたところから、
アフリカ土人が彼につけたあだななのだそうだ。
(よくわかる科学史)
とにかく「ブラマタリ」については、ここに出てくるだけで、
あとはまったく出てこないようなので
(パラグラフのすべてを当たったわけではないが……)、よく分からない。
いずれにせよ、帰国後死んだということは、
彼が直接関わったとかいうことはなさそうだ。
やはり、運命や邪神など超現実的な何かが関わっているということなのだろう。
もちろん、フィクションだから真相は分からない。
実はロンドンで死んだというのは虚偽だったということも
お話しならば可能だろう。
151の手記によれば、ヘンリーは名残惜しそうに帰国したと書いてある。
だが同時に、
彼ならば真相に、好意を持って気づいてくれるだろう、とも書かれている。
ならば、実際真相に気づき、自分は死んだと偽装して、
ヴィクトリア湖までリヴィングストン氏に会いに行ったとも考えられる
(フィクションならば)。
そうして、黒いピュタゴラスとなったリヴイングストンに会い、
前世の記憶を呼び覚まされて、彼の弟子になったということも可能性もあるだろう。
リヴィングストン氏の記憶が戻るときには、その場に彼はいなかった。
だから、彼はヘンリーが戻ってきたことを知らなかった。
手記に書かれていなかったのはそのためだ。
だとすれば、もしかすると、最後の方に出てくるワニやカバの頭を持つ男。
そのどちらかが彼だったのかもしれない。
「岩を砕く者」という言葉から、なんとなくワニ頭のような気がするのだが……。
となると、きみと行動を共にしたデンジル・スタンリーはどうなるのだろう?
養子である彼はもしかすると、
「黒いピュタゴラス」の弟子となったヘンリーに
超常的な、あるいは運命的な力で、
呼び寄せられたのではないだろうか。
彼自身にその意図はなくとも、無意識のうちに
ネルソンや、「きみ」を、
「ブラマタリ」の「供物」とするために。
そういえば、神殿で、彼はどうしていたのだろうか。
パラグラフ35でマロウンは、一人で地下に入っていった。
残りの者は部屋で待機し、
ネルソン氏を連れ戻したときの退路を確保することになっている。
スタンリーもその中にいたのだろう。
したがって、そのあと彼の出てくる場面はない。
だが、
パラグラフ148で、最初に姿を現した男、
仮面の頭を持つ化け物こそ、彼その人ではなかったか……。
83で仮面をつけたスタンリーは、パラグラフ88で、
「あまりになじみすぎていて、すっかり忘れていた」ときみに言われている。
だからもしかすると、そのあと仮面がぴったりと顔に張りつき融合し、
仮面の意思のままに、彼は地下へと降りてきたのではないだろうか。
仮面をかぶったときになんの違和感がなかったのも、
もともとそれが、彼の顔だったからかも知れない……。
☆ ☆ ☆
☆ まぁ、ヘンリーがヴィクトリア湖に戻っていたとしたら
という話なので、解明本とかにありそうな妄想話ではございますが。
* ワニ頭がヘンリーで、カバ頭がデンジル、
ってな可能性も、もしかしたらあるかもーー。
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