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2024/05/15 また自転車のチューブが裂けてしまいました。今度はパンク予防剤を入れていないにも関わらず。なので、「自転車のパンク予防剤を使ってみたところ…デメリットいたしました」の記事は消しておきます。自転車屋さんの話では、原因は空気の入れすぎとのこと。でもパンク予防剤をつかってからのここ1~2ヶ月で4回だからなあ。その前だって同じくらい空気入れていたし、にもかかわらずタイヤが裂ける事なんてなかったけれどなぁ。とりあえずわたくしといたしましてはパンク予防剤はもう使わないことにいたします。皆さまは皆さまの判断でお願いいたします。
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『幼年期の終わり』幼年期の終わり
アーサー・C・クラーク:著 
福島正実:訳
 (ハヤカワ文庫SF/1979)
 
 
 クラークは正直、ほとんど読んでいません
 もしかすると『2020』は読んだかも? ぐらい。
 
 あとは、アンソロジーで短編を読んだことがあるかも、
でございます。
 
 だって、SFの入門書なんかに、ハードSFの雄
みたいに紹介されているんですもの。
 
 ハードル高そう。
 物語性が薄く、難解な用語が使われていそう。
 
 特に『幼年期の終わり』は、色々なところで紹介されていて、
なんとなく知っているからいいかな、と思っていたのでございます。
 
 
 でも今回、
石ノ森章太郎コレクション』のSF編について書こうと思ったときに、
それらに影響を与えただろう作品だから、読んでおいた方がいいかな
と思い、試してみることにいたしました。
  
 
 そしたら。
  やはり長く読まれている作品名だけのことはございますな。
  
 きちんと読みやすいし、ドラマとしてもしっかりしている。
 専門用語はむしろ少なく、ミステリ的な趣向もアリ、面白い。
 
 構成は、前半はオーバーロードとのやり取り、
中盤は家族のドラマがしっかりと描かれます。
そして後半はテイストが変わり、
新人類の出現とその時に起こった変動についてが描かれることになります。
 
 小説は読んでおりませんが、後半で進化の現象にテイストが変わるという点、
『2001年宇宙の旅』と構成は似てるのかな、とも思いました。
 
 でも、作品的に、思っていたのとはかなり違っておりました。


 
 (ここからネタバレは入りますね)
 
 まず、オーバーロード登場や、その姿が明らかになるところは、
もっとセンセーショナルな感じかと思ったのに、淡々としている。
 
 それに、この作品に影響を受けたと思われる作品ですと、
上級存在との対話や議論があったりしますが、そういうものもない
 
 というか、この作品のオーバーロードって、神ですらないのですよね。
 
 新人類と旧人類との対立なんてのも起こらない。
 というよりも、起こりえないといった方がよろしいのかもしれません。
 
 そして、ラスト
 後継の作品では、新人類が旅立ったあと、旧人類は取りのこされるだけ
だったりいたしますが、この作品ではその定めを終えるのでございます。
 
 衝撃的ですし描写もそうなのでございますが、
その辺りも歴史的必定という感じで淡々としております。
 
 この作品の影響を受けた作品というのはいくつも思いつきます。
 こういう所に衝撃を受けたのだろうという感じもわかります。
 
 でも、そうした後継作のいづれとも違う
独特な雰囲気をこの作品は持っているのでございます。

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