2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
『タイタン植物図鑑』アンドリュー・ライト:著
安田均:監修
羽田 紗久椰/こあらだ まり:訳
(グループSNE/2021/9)
(グループSNE/2021/9)
タイタンに存在する植物、
255種類を紹介した書物にございます。
総ページ数、108ページ。
うち「タイタンの植物とキノコの図鑑」が約57ページ
255種類を紹介した書物にございます。
総ページ数、108ページ。
うち「タイタンの植物とキノコの図鑑」が約57ページ
255種──多いなぁ、と最初思いましたが、
小説やTRPG、ゲームブックと、合わせれば100冊以上出ているのかな? もっと?
それが土台となっていると考えれば、これは当然にございましょう。
小説やTRPG、ゲームブックと、合わせれば100冊以上出ているのかな? もっと?
それが土台となっていると考えれば、これは当然にございましょう。
実際、本邦未訳の作品を出典としているものが多くございます。
タイタン全土でこれだけと考えると、むしろ少ないと申せましょう。
この書物、原題を「TITAN HERBAL」と申します。
植物図鑑の植物を意味する言葉としては、
ボタニカル(botanical)やフローラル(floral)がございますが、
この書は、ハーバル(herbal)。
ボタニカル(botanical)やフローラル(floral)がございますが、
この書は、ハーバル(herbal)。
単語から想像できますとおり、
ハーブなど有用植物の効果について書かれた事典でございます。
ハーブなど有用植物の効果について書かれた事典でございます。
それらが食べられるかどうか、
薬や魔法の材料としてどのような効果があるのか、
人体への悪影響は? といったことが載っているのですな。
中国や日本でいう本草学でございます。
この書ではさらに、植物モンスターや、
武器や道具として有用なものなども載っていて、
冒険者必携のハンドブックというべきものとなっております。
ですから、タイタン世界にはそれ以外にも木や草の種類はございますが、
薬効などがないために項目がないと考えるべきでございましょう。
薬効などがないために項目がないと考えるべきでございましょう。
例えば『ファイティングファンタジー第2版』の価格表には、
「木綿の外套」が売っているので、綿はあるはずでございますが
この書には載っておりません。
わたくしどもの知る綿とは違っていて、
木から羊がなっているようなものだったりするかも知りませんが……
(でも、そんなのだったら、これかモンスター事典に載りますよね) 。
木から羊がなっているようなものだったりするかも知りませんが……
(でも、そんなのだったら、これかモンスター事典に載りますよね) 。
オビに書かれた「タイタン世界の植物のすべてがここに」という文言は、
ですから誇大ですな。
というわけで、この図鑑に載っていない草木については、
立地や気候なども考慮に入れつつ、
ある程度自由に取り入れて良いところだと存じます。
ある程度自由に取り入れて良いところだと存じます。
* ちなみに、アサの方は亜麻草(FLAXWART)というのがございます(p.041)。
ですが、これも糸の原料としてよりも、
閃光に対する耐性という薬効があるために掲載されたのであって、
単に糸の材料としてだけでしたら載らなかったのかもしれません。
ですが、これも糸の原料としてよりも、
閃光に対する耐性という薬効があるために掲載されたのであって、
単に糸の材料としてだけでしたら載らなかったのかもしれません。
にしても、図鑑というわりには、さし絵が少ないのが残念でございますな。
1項目につき1つは欲しいところ。
群生しているさまや、一つ一つの花の形など、
やはりあった方がイメージがつかみやすいですから。
1項目につき1つは欲しいところ。
群生しているさまや、一つ一つの花の形など、
やはりあった方がイメージがつかみやすいですから。
まぁ、原題は herbal であって、
図鑑を意味する picture という単語は無いのですが、
それでも絵は、冒険者やディレクターの一助になると存じます。
絵がないので、たとえば、
猫ブドウって何が猫なんだろう?
といったことが、つい気になってしまいます。
出典は『魔術師タンタロン12の難題』だそうで、
それを買わなかったことが悔やまれます(図書館で借りました~)。
それを買わなかったことが悔やまれます(図書館で借りました~)。
ネコヤナギのようにふわふわしたところがあるのでしょうか。
これを食べると猫が酔ってしまうようなブドウ?
実が、ネコ耳つき? 猫の目みたいな模様をしている?
気になるところでございます。
猫ブドウがどうかは分かりませんが、
こういうネーミングって、現実にあるものの
パロディってこともままございますよね。
こういうネーミングって、現実にあるものの
パロディってこともままございますよね。
ですから、英語の字引やそれこそ英語の書いてある植物図鑑などで
調べてみると面白いかと存じます。
とは申せ、わたくしが気づいたのは、
傷を治す効果があるという虎ヤシ(TIGER PALM)が
タイガーバームのもじりだろうな、というぐらいでございますけどね。
傷を治す効果があるという虎ヤシ(TIGER PALM)が
タイガーバームのもじりだろうな、というぐらいでございますけどね。
あとは、TREE GOOSE TREEのTREE GOOSEというのは、
カオジロコクガンという名前の鳥だそうでございます。
カオジロコクガンという名前の鳥だそうでございます。
あまり意味はございませんが、
ためしに検索してどんな鳥が見てみたらいかがでございましょう。
ためしに検索してどんな鳥が見てみたらいかがでございましょう。
あと、
ちょっと気づいたのは例えば明眸花(EYEBRIGHT)でございます。
この薬草、他の草と調合することであるポーションが出来るというのですが、
単体での効果が無いのが不思議でございます。
名前が明眸花なのでございますから、
単体でもその名に恥じぬ効果があるのではないでしようか。
ちょっと気づいたのは例えば明眸花(EYEBRIGHT)でございます。
この薬草、他の草と調合することであるポーションが出来るというのですが、
単体での効果が無いのが不思議でございます。
名前が明眸花なのでございますから、
単体でもその名に恥じぬ効果があるのではないでしようか。
せめて、この草の汁をまぶたにつけると目がすっきりする
ぐらいの効果はあってもよいかと存じます。
ぐらいの効果はあってもよいかと存じます。
★ 残念なのは、語の並び。
「モンスター事典」は日本語の順でございましたが、
今回の植物図鑑の場合、並びはアルファベット順で、
見出し語は日本語がまず書かれております。
今回の植物図鑑の場合、並びはアルファベット順で、
見出し語は日本語がまず書かれております。
それが、面倒くさい。
本文の方は、まだいいのでございます(あまりよくはございませんが)。
問題は、巻末の分布表、価格表でございます。
これが日本語しか書かれていない上に英語の並び順なので調べにくい、
わかりにくい。
総索引で調べればいいとはいえ、少々不便でございます。
★ ついでに申しますれば、付録はもっと充実させて欲しかったな、と思います。
例えば分布表。
平原、洞窟、森林など、地形や環境による分布については
表になっておりますが、
本文中にあった分布を視覚化した地図が欲しいところ。
エリアごと数字が書かれた地図があり、
ある植物の分布域が何番と何番かが、
表として書かれているようなものでございます。
植物は動物以上に生息域の違い、
そしてそれによる風景の変化というものがございますから、
そうしたイメージ作りのために欲しいところでございます。
表になっておりますが、
本文中にあった分布を視覚化した地図が欲しいところ。
エリアごと数字が書かれた地図があり、
ある植物の分布域が何番と何番かが、
表として書かれているようなものでございます。
植物は動物以上に生息域の違い、
そしてそれによる風景の変化というものがございますから、
そうしたイメージ作りのために欲しいところでございます。
それに、そういう分布があったら、
冒険のヒントになることもございましょう。
他には、分類の樹形図みたいなのも欲しいところですな。
そういうのがあれば、
似たような植物がすぐに見つけることが出来るため、
便利なような気がいたします。
そういうのがあれば、
似たような植物がすぐに見つけることが出来るため、
便利なような気がいたします。
まぁ、そこら辺、勝手にやってくれということなのでございましょうが。
☆ ちなみに、前書きを読むと
「混沌の渦」が参考になったと書いてございます。
『混沌の渦』は16世紀、魔術などはあるものの、比較的、かなり
現実に近い世界を舞台にしたTRPGでございます。
たしかに薬草の類いが多く載っていたような。
なかなか感慨深いことでございます。
というわけで、
とにかく、FFシリーズの蓄積が詰め込まれたこの植物事典(図鑑とは言わない)、
タイタン世界に行くことがなくても、読み物として十分楽しめると存じます。
「混沌の渦」が参考になったと書いてございます。
『混沌の渦』は16世紀、魔術などはあるものの、比較的、かなり
現実に近い世界を舞台にしたTRPGでございます。
たしかに薬草の類いが多く載っていたような。
なかなか感慨深いことでございます。
というわけで、
とにかく、FFシリーズの蓄積が詰め込まれたこの植物事典(図鑑とは言わない)、
タイタン世界に行くことがなくても、読み物として十分楽しめると存じます。
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