ゲーム機を買ったのは、ずいぶん遅かった。
初めて買ったのが、何しろゲームギアだ。
『ゼビウス』が出たとき、ファミコンを買おうかと思ったのだが、
パソコンなら完全な形で出るだろうなどと考えて、スルーした。
結局、現在、
ゲームボーイアドバンスのファミコンミニ『ゼビウス』も買ったし、
プレイステーションポータブルの『ナムコミュージアムvol.2』も買っていたりする……。
まあ、『ゼビウス』の話は、また後ほどにしよう。
ホントはこれよりも前に書く予定だったのだが。
で、そのゲームギアで、最初に買ったソフトが、
『エターナル・レジェンド 永遠の伝説』というRPGだった。
「メガドライブFAN」1993/7の付録
「MEGA FRIVE & GAME GEAR ALL CATALOG'93」には、
「戦闘中にムチを使って敵が持っている武器を取り上げられる」
ことが特徴の、
「オーソドックスなRPG」
となっている。
プレイしてみての私の感想は、
・意外に一本道。
・そんなに長くない話を、戦闘で水増しして長くしている。
というものだった。
だが別に、
この『エターナル・レジェンド』が出来の悪いゲームだからそう思ったのではない。
そのあとも十数本はコンピュータRPGをやっていて、
その中には当然、名の知れたゲームもあるのだが、
このゲームはむしろ出来のいい部類の作品だと思う。
(まあ、ゲームボーイアドバンスどまりだし、リメイク中心にプレイしているので、最新作についてはさておくが。
でも、『ルナ』、『聖剣伝説』や『マザー』、『ドラゴンクエストⅢ』などはプレイした中に含まれる)
そして、それらプレイした十数本のRPGについても、
「一本道」で「戦闘で物語を水増ししている」という印象を受けた。
ゲームの出来不出来に関係なく、そう感じたということだ。
つまりは、コンピュータゲームに期待しすぎていたのだろう。
ゲームブックであれだけできるのだから、
コンピュータで何メガとか謳(うた)っているものだったら、
物語は縦横無尽にいくつも分岐し、変幻自在のストーリーが楽しめるにちがいない。
そのくらいのことを思っていたのだ。
ところが、そうではなかった。
そのため、
これだったら、戦闘が少ない分、
物語をたどりやすいゲームブックのほうが優れているのでは?
とさえ思う。
アドベンチャーゲームにしても、そうだ。
『かまいたちの夜』や
『逆転裁判』にしても、
フローチャートを描いた場合、
意外と一本道な展開だな、と感ずる。
まあ、仕方ないのだ、推理ものの場合は。
ブレイヤーに推理させるためには、すべてのデータを提供させねばならず、
全員にそれを行なうためには、共通のルートがどうしても必要だからだ。
もちろん、『シャーロックホームズ10の怪事件』や、
ボード、カードゲームのように、
プレイヤーの力量や運によって情報が限定され、
その手に入れた情報だけで推理していく
という方法も成り立つが、
それだとよりゲーム的になってしまい、
推理小説的な物語としての楽しみが殺(そ)がれる結果になってしまうのだ。
だから必然ではあるのだが、
それでもコンピュータの物語ゲームには期待してしまう。
よりマルチに、より複雑に、網の目のように、あるいは神経のように、
分岐し、結びつき、多様に展開し、いくつもの姿を見せてくれる物語を――。
『かまいたちの夜2』は、ある程度それを見せてくれた(ホラーは嫌いだが)。
だが、それでもフローチャートが直線的な部分が多い気がしてしまう
(まあ、ストーリーをつぐむ上で仕方がないのだろう) 。
おそらく、新しい作品の中には、他にもそのような作品があることだろう。
さらに未来の作品には……。
と書くと、
なにかゲームブックを見限っているように聞こえるかもしれないが、
そんなことはない。
容量に限界はあるとはいえ、
ゲームブックにも、まだまだ新しい要素は盛り込める
と私は思っている。
以上、ご主人さまがお送りいたしました。
『エターナル・レジェンド』は、ホントいいゲームですよ~。
それまで、王道のファンタジーRPGだったのに、
最後になってとどーのSF展開、というあたりが
セガらしいと申しますか何と申しますか。
効果音では、矢の音がいいのでごさいます。
ヘッドホンなどで聞きますと、頭の真ん中に突き刺さる感じがして。
あと、闘技場などもございましたが、
いつ行っても試合に参加できなかったような。
あれはどうしてなのかな? 容量の都合?
それとも、ある特定の時間とか、何かの隠し要素で
戦いに参加することが出来たのでございましょうか?
ぐぐってみますと、
攻略サイトや紹介サイトもいくつかある様子。
愛されているのでございますな。