有沢まみず イラスト/松沢まり (2007/9 電撃文庫)
p.172-193
第二章 ifシリーズ ~もし、「いぬかみっ!」が○○だったら?
その6 もし、『いぬかみっ!』がゲームブックだったら?
ミッション指令
君は川平啓太(かわひらけいた)である。君の任務は川平薫(かおる)邸を訪れ、薫の犬神たちと仲良しになること。ただし、君の行く手には嫉妬に燃えるようこ、お祭り好きなヘンタイ、恐ろしい妖怪などが立ちふさがっている。それらを無事回避して、十人の犬神たち全てと仲良くなればミッションクリアである。
一点だけ注意。一度行った場所は二度訪れてはならない。それがルールである。
君の健闘を祈る。
(p.172より)
というわけで、
追加しておきました。
例によって原作は知りませんが、
この巻を呼んだ限りでは、
どうやら
男の子一人に女の子がたくさんという、
ライトノベルの一つの定型パターン
……をやろうとしたんだけど、どこをどうにか間違っちゃった作品、
らしいですな。
この「男の子一人に女の子がたくさん」という
ハーレムパターンの基礎を築いたのは、やはり「天地無用!」でしょうかねぇ?
もちろんその前には、「うる星やつら」という
一人の少年(諸星あたるって少年って呼びにくいなあ)に
次々と変なキャラクターが来襲するパターンがあり、
それは「天才バカボン」などの系譜ではないかと思うが、
まあ、話が長くなりすぎるので、パスでございます。
いずれにいたしましても、そのあたりはゲームブックには関係ございません。
ストーリーは非常に簡単でして、
川平薫(かおる)さまのお宅にうかがい、彼女の犬神たちと仲良しになること。
彼女のおうちの中での移動はございますが、順番はどうでもかまいません。
移動してどこかに行きますと、
犬神たちや……手っ取り早く申せば、女の子ですな
(この物語では犬神=少女なのでございます)、
に出会います。
彼女たちは、
お風呂に入っていたり、ツタにからまれていたり、眠っていたりするわけで、
これがまぁ、イベントシーンというわけですな。
そこで2択とか3択がございまして、
常識的な選択肢を選べば、彼女たちの好感を得られ、
すべての好感を得てうちに帰ればトルーエンド、
覗いたり、覗き込んだり、裾をめくったりという行動をすればバッドエンド
というわけでございます。
非常にわかりやすいクイズ型の展開でございますな。
フローチャート的にも非常にシンプル。
これは、クリアを目指すと申すよりも、全体を読んで楽しむタイプの作品と申せましょう。
とは申せ、もう少し凝ったところが欲しいものでございます。
ところで、
ゲームブック倉庫番にこれのデータを入れるとき、失敗をしてしまいました。
この作品の出版社なのでございますが、
メディアワークスなのでございますよね。
メディアワークスと申せばご存知のとおり、
角川書店のお家騒動で分裂して、主婦と生活社に入ったわけでございますが、
この本の奥付をみると、角川グループパブリッシングが発売元となっております。
……。
まあ、いろいろとあったのでございましょうな。
そこで、
主婦の友社/メディアワークスの記事から「Beast&Blade」をコピーし、
主婦の友社/メディアワークスをメニューから消して、
新たに、メディアワークスの項目を作ったのでございますが、
それだと、
主婦の友社/メディアワークスの項目にあった
「Beast&Blade」の記事は残ってしまうようなのですな。
なんとかして、それを削除しようと思ったのでございますが、
どうもそれは、管理者権限がないと出来ないみたい……。
まあ、それはそうでございますな。
へんなやつが、いきなりすべてのページを消してしまったりしたら、
たまったものではございませんから。
まあ、主婦の友社/メディアワークスという項目を
メニューから消せば実質上その存在は消えるのでございますが、
そうやってリンクがない記事が残ってしまうのはスマートではない……。
というわけで、主婦の友社/メディアワークスという項目も、いちおう復活させておきました。
わかりにくくなって申し訳ございませぬ。
というわけで、はしもとさま、
もしここを見てくださっているのでしたら、修正しておいてほしいな……、
と思う次第でございます。
お願い!!