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2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
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『クトゥルー神話・ダークナビゲーション』クトゥルー神話ダークナビゲーション

企画・編集 森瀬繚(クロノスケープ)
(ぶんか社/2006/9)には、

友野詳先生のインタビューが載っております。
p.71~76 聞き手:森瀬繚)。


ホラーやクトゥルー神話に関する
先生の遍歴を語った後、
暗闇に一直線」という作品について
話題がおよびました。


 これは、日本人作家によるクトゥルー神話『秘神界』
東京創元社)の現代編に収められた
先生の短編だそうですな(すみません。読んでません)。

 で、この作品について友野先生は、
次のようにおっしゃっているのでございます。


p.74 下段

「(……)オレの役目はゲーム的なセンスってやつだろう」(……)じゃあ、ギャルゲーと横スクロール格闘アクションで行くかー、みたいな(笑)。(……)実はあの時、もうひとつネタを出していたんですよ。酷いネタで、「あたしクトゥルフちゃん、10万と16歳。大宇宙高校の2年生」って書き出しで、って言いだしたら編集担当さんにスルーされました(笑)」
(……)
「わりと真面目に、ライバルのハスター子ちゃんと嫌がらせをしあいながら、憧れのニャルちゃんと恋愛をするという」

……。


 これはもう、這いよれ! ニャル子さん
 
第一回GA文庫大賞の優秀賞受賞作
『夢見るままに待ちいたり』

――『這いよれ! ニャル子さん』逢空万太
(ソフトバンククリエイティブGA文庫)
シリーズの一作目でございますな――
 
ヒントとなったと考えて、
まず間違いないのではないでしょうか。





「クトゥルー神話」について興味を持っている方、
ましてや小説を書くほどのかたならば、この本は持っているでしょうし、
でしたらこのインタビュー記事も読んでいるはず。
 
 キャラクターの配置こそ違うものの
(『ニャル子ちゃん』では、ハス太くんは4巻で登場いたします)、

ニャルちゃんと恋愛」というあたりや、
ギャルゲーと横スクロール格闘アクション」という感じが、

直接の影響を感じるわけでございますな。


 時期的にも、

『クトゥルー神話・ダークナビゲーション』が2006年9月

第一回GA文庫大賞が 2008年2月15日だそうでございますから、

執筆時間などを考えて、
間がなさ過ぎるわけでもなく、離れすぎているわけでもなく、
ちょうどいい感じなのではないかと思うのでございます。

 
 ちなみに、友野先生がこのアイデアを思いついたのは、
矢野健太郎先生の『クトゥルフの呼び出し』という作品が
頭にあったからだそうでございます。


 にしても、

 これが正しいとしてではございますが、


 もしも、編集担当の方の変な気まぐれで、友野先生が
このギャルゲー+横スクロール格闘ゲーム的なクトゥルフちゃんの学園ものを
書いていたとしたら――。
 
 その場合、「秘神界ー現代編―」の短編として書かれたでしょうし、
そうなると、「クトゥルー」信者の間で話題にはなったでしょうが、
それ以上にはならなかったでしょう。
 
『ニャル子さん』のほうは、書かれなかったかも。

『ニャル子さん』でクトゥルー神話を知った方も多いみたいですし、
この作品が神話のイメージを変えた部分もございましょう。
 
そう考えると、
運命の気まぐれと申しますか、分岐と申しますか、
そんなものを感じてしまいます。

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