2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
というわけで、
2018/10/01 ゲームブッククイズ(118)
からの続き。
SFアドベンチャーゲーム
『300X年 宇宙大作戦ゲーム』
笠原英夫作
(株)我社(わがしゃ=能美巧+はだみちとし)画
(西東社/1985/3)
のレビューにございます。
2018/10/01 ゲームブッククイズ(118)
からの続き。
SFアドベンチャーゲーム
『300X年 宇宙大作戦ゲーム』
笠原英夫作
(株)我社(わがしゃ=能美巧+はだみちとし)画
(西東社/1985/3)
のレビューにございます。
1970年代の後半から80年代といえば、SFやアニメのブーム。
『スターウォーズ』『宇宙戦艦ヤマト』を皮切りに、
『スターログ』『宇宙船』といった内外のSF・トクサツ雑誌や
各種のアニメ雑誌が発刊され、
古今問わず、さまざまなSFやアニメが紹介されだわけでございますよ。
そんな流れに乗ってゲームブックでも
SFジャンルの作品がいくつも発売されております。
『スターウォーズ』に乗っかったというか、フォロワーと申しますか……。
そういった安易な作品がけっこうございますな。
このゲームブックも、そうしたもののひとつ。
表紙からしてエックスウィングですし、
タイトルはテレビシリーズ時の『スタートレック』の邦題ですからなぁ。
狙っていることはあきらかでございます。
とは申せ、ゲームブッククイズの時のキャラクター表からも想像できるように、
『スターウォーズ』だけではなく、
もっと広い、古いタイプのSF映画も含めたところから
ネタを持ってきた作品となっております。
「主な登場メカニック」もご覧のとおり
『スターウォーズ』以前のアニメに登場しそうな、
水生生物をモチーフにした宇宙船が多くを占めております。
(これがもう少しあと、
1986年以降なら『ダライアス』ということも考えられるのですが)。
パネルラインなどが入っているあたりは、当時的ではございますがーー。
スティングレーなんかは、
『未来少年コナン』の「ギガント」のイメージも入っている感じがいたしますな。
『スターウォーズ』以前のアニメに登場しそうな、
水生生物をモチーフにした宇宙船が多くを占めております。
(これがもう少しあと、
1986年以降なら『ダライアス』ということも考えられるのですが)。
パネルラインなどが入っているあたりは、当時的ではございますがーー。
スティングレーなんかは、
『未来少年コナン』の「ギガント」のイメージも入っている感じがいたしますな。
スペース・モトクロスは、
『スターウォーズ』のスピーダーバイクが元ネタでございましょうが、
宇宙空間で使用しております。
トゲつきの鉄槌で攻撃しているあたりは
『レンズマン』の宇宙オノからの引用でございましょうか。
ちなみに、『機動戦士ガンダム』でザクが斧を近接のメイン武器としているのも、
『レンズマン』からでございましょうなぁ。
『ガンダム』が当たり前の世代だと気にならないかもしれませんが、
宇宙で斧って、唐突な気がいたしますもの。
『スターウォーズ』のスピーダーバイクが元ネタでございましょうが、
宇宙空間で使用しております。
トゲつきの鉄槌で攻撃しているあたりは
『レンズマン』の宇宙オノからの引用でございましょうか。
ちなみに、『機動戦士ガンダム』でザクが斧を近接のメイン武器としているのも、
『レンズマン』からでございましょうなぁ。
『ガンダム』が当たり前の世代だと気にならないかもしれませんが、
宇宙で斧って、唐突な気がいたしますもの。
で、そのライダーたちも、ヘルメットを取ればこんな人。
『マッドマックス』か『北斗の拳』でございますな。
確かに星形鉄槌には、このような人が似合いそうではございます。
メカと言えば、こいつも。
ロボットのウーロン
『マッドマックス』か『北斗の拳』でございますな。
確かに星形鉄槌には、このような人が似合いそうではございます。
メカと言えば、こいつも。
ロボットのウーロン
警告を発したり、翻訳を手がけたりいたします。
このようなパートナーロボットは、
いくつもの作品に登場いたしますが、
近いのは『宇宙戦艦ヤマト』のアナライザーとか
『宇宙からのメッセージ』ベバ2号、
あるいは『キャプテンウルトラ』のハック……。
いづれにせよ、
日本の作品に出てきそうなロボット
という感じがいたします。
メカといえば、
バラン帝国では穿孔テープを使っているようでございます。
いいですよねー、穿孔テープ。
むかしのアニメや特撮の科学者は、
みーんな、それもものすごい勢いで読めていたけれど、今の科学者は読めないのかなぁ。
☆ さて、前紹介が長くなり過ぎました。
このようなパートナーロボットは、
いくつもの作品に登場いたしますが、
近いのは『宇宙戦艦ヤマト』のアナライザーとか
『宇宙からのメッセージ』ベバ2号、
あるいは『キャプテンウルトラ』のハック……。
いづれにせよ、
日本の作品に出てきそうなロボット
という感じがいたします。
メカといえば、
バラン帝国では穿孔テープを使っているようでございます。
いいですよねー、穿孔テープ。
むかしのアニメや特撮の科学者は、
みーんな、それもものすごい勢いで読めていたけれど、今の科学者は読めないのかなぁ。
☆ さて、前紹介が長くなり過ぎました。
おはなしは、惑星ミューに存在するオリハルコンをめぐって展開されます。
この物質、重力をコントロールする力を持ち、
平和利用すれば素晴らしいエネルギー源となる一方、
惑星を一瞬で消し去る反重力爆弾を作ることができるというもの。
銀河系外からの侵略者、バラン帝国は、これを狙っているのですな。
そのもくろみを阻止するため、
結城亜乱は、スペースエンジェル号とともに、
銀河防衛軍の母艦ゴンドワナに乗り込んだ――
とまぁ、そんなわけでございます。
この物質、重力をコントロールする力を持ち、
平和利用すれば素晴らしいエネルギー源となる一方、
惑星を一瞬で消し去る反重力爆弾を作ることができるというもの。
銀河系外からの侵略者、バラン帝国は、これを狙っているのですな。
そのもくろみを阻止するため、
結城亜乱は、スペースエンジェル号とともに、
銀河防衛軍の母艦ゴンドワナに乗り込んだ――
とまぁ、そんなわけでございます。
流れといたしましては、
(1) ゴンドワナ号に乗り込むまで
(2) 宇宙船ゴンドワナにて
(3) 宇宙海賊との戦い
(4) 惑星ミューでの空中戦
(5) 着陸
(6) ミュー人との出会い
(7) 決戦へ
という感じですかね。
とにかく、宇宙での戦闘あり、地上で冒険ありと、
SF映画に登場しそうなシチュエーションが、短い中にけっこう盛り込まれております。
沼の花がテレパシーで誘う場面は「ソラリス」を思わせますし、
恐竜とか巨大サソリや(ハリーハウゼンですな)、半魚人も登場する。
この「天使の羽根」なんてぇのは、映画『フラッシュ・ゴードン』でございましょう。
そんな何でもありなSFファンタジーが、
このゲームブックの楽しいところでございます。
選択は、主に2択。
こんな感じで、以前、ゲームブック書誌の「MSXマガジン」
の時に紹介した『惑星スパイ』……と申しますか、
バンタム社のコミック版ゲームブックを参考にしたのではないか
と思われるふしがございます。
まったくのあてずっぽの場合もございますが、
このように、少し考える余地を与えてくれる選択があるのが
よろしゅうございますな。
何の条件もなく右か左かばかりを選んでいるようでは、
ゲームブックとしてはちっとも面白くございませんもの。
場面によっては、このように書き込んで結果を見るシーンもございます。
遊びとしてのゲームブックの楽しさを出した部分でございます。
これがのちに同社のゲームブックで、
付属の穴の空いたカードを当てて判定するという
スタイルに発展していくのでございますな。
(と思ったら、その方法はすでに『ウォーゲーム』で使われておりました。
次回の当該記事をごらんください)
ただですねぇ、
このような選択の場合、間違った方を選べば即ゲームオーバー、
というところも多く、それが雑な造りと感じられる部分ではございますな。
それとは逆に、
選択によってまったく異なる展開が用意されている箇所があるのは、いいところ。
たとえば、エンジェル号が何者かに乗っ取られるパラグラフ57。
ここでスペースボートを出して追いかけると板東宙太との対決となりますし、
追わないで捕まえようとすると、乗っている人物は別人だったことになります。
ネットでアドベンチャーゲームのレビューを読んでいると、
このように選択によって設定まで変わることをいやがる人もいるみたいですが、
わたくしはむしろ好みでございます。
ラストも、パラグラフ130で
敵軍団を迎え撃つか、ヒメとともに神殿に向かうかで、
(設定は変わるわけではございませんが)
エンドが大きく異なります。
もちろん、上手くやりおおせたならば両方ともハッピーエンド
マルチエンディングでございますな。
☆ 最後に、このゲームブックで突っ込みを入れたいシーン。
それがこれ、パラグラフ132でございます。
それがこれ、パラグラフ132でございます。
不要なキャラクターを退場させるための手段としてこんなテを使うのは、
一種の常套手段ではございますな。
でも、これほどあからさまに
「美しい自己犠牲の最期だった」なんて書かれているのって、久しぶりに見たよ!
しかも、ひとつ前のパラグラフでは、
恐竜に捕まった姫と主人公を助けるために、恐竜にむかって石を投げているのですよ。
その投石に失敗しても、恐竜に踏まれてベチャッとなっちゃうし
(パラグラフ109。その場合、そのあと主人公たちも死んじゃうみたいですが……)。
主人公のライバル的に登場したのに、不憫なことでございます。
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