2024/11/21 ソニーがKADOKAWAの買収を検討している。交渉は早ければ数週間で決着する可能性も、という話が2~3日前飛びこんでまいりましたな。これが本当でしたら、KADOKAWAのサイバー攻撃直後から話があったのでございましょう。これが成立すると紙媒体が減りそうですなぁ。清濁併せ呑むKADOKAWAの濁の部分が捨てられそうな気も。niconicoなんて過激な書き込みはアウトになって、映画やアーチストのプロモーションに使われそう。コンピュータゲーム界隈も合併・再編で面白くなくなった気がするけど、そうなるんだんだろ……のかなぁ。まぁ、技術のソニーでございますから、サイバー攻撃に対してはかなり信頼度の高いものとなりそうではございますが。
解説では扉絵の俯瞰を前衛的と評しておりますが、
ヒッチコックの映画あたりにあるのではないでしょうか。
その一コマだけで特筆する必要は感じられません。
前衛的というよりも、少女のいる部屋を描写しつつ、
彼女の不安や孤独を表現したコマとして
評されるべきでございましょう。
その一コマだけで特筆する必要は感じられません。
前衛的というよりも、少女のいる部屋を描写しつつ、
彼女の不安や孤独を表現したコマとして
評されるべきでございましょう。
それに語るのてしたら、この一ページだけではなく、
それを起点とした5ページ、p.9までの流れを語るべきですな。
少女がドアを小さく開けて
こっそり外の様子を聞いている一コマ目(p.5)。
二コマ目では彼女の顔がアップとなり、
不安な表情に迫ります(p.6)。
そこからp.7・三コマ目まで彼女がのぞき見る部屋の外が描かれ、
少女の不安の理由──両親の諍いですな──が明らかにされます。
p.7・四コマ目はp.6・一コマ目と同じポーズで扉を閉め、
ここまでを1つのシーンとしております。
そこから、p.9の月光が部屋の中に差し込むまでが一連。
少女がぼくちゃん人形に話しかけるまでをスムーズなカメラワークで描いております。
月の光とともに起は終わり、物語はオモチャたちの話に移ってまいります。
で、ミッドポイントは、え~と、5ページから35ページの中間だから、
一本足の兵隊が登場するあたりでございましょうか。
一本足の兵隊が登場するあたりでございましょうか。
解説ではアンデルセンの「鉛の兵隊」(スズの兵隊)と書いてありますが、
ホフマン、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」も下敷きとなっておりますよね。
ホフマン、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」も下敷きとなっておりますよね。
「おもちゃのチャチャチャ」はどうなのかなぁ。
ウィキペディアに拠りますと、野坂昭如先生の詞のバージョンは1959年。
1回きり使われ、その後1960年にダークダックスが再度採りあげた、
となっておりますから、ギリギリと申しますか、
リアルタイムということになりますが、
何しろ一度や二度の放送だけみたいでございますからな。よくわかりません。
まぁ、「おもちゃのチャチャチャ」は、
キッカケにはなったとしても、影響は最小限のはずでございます。
キッカケにはなったとしても、影響は最小限のはずでございます。
何しろ、石ノ森先生はデビュー作『二級天使』の中で
「一本足の兵隊」という作品を描いており、
それがこの作品の直接の元となっているからでございます。
「一本足の兵隊」という作品を描いており、
それがこの作品の直接の元となっているからでございます。
この作品、『二級天使』の中でも唯一の3回連載。
石ノ森先生としても思い入りのあるテーマだったのだと思うのですよね。
「青い月の夜」のp.32に一本足の兵隊が窓を割って放り出される場面がございましょ?
コマの関係とこの作品では脇道なので目立たない扱いでございますが。
コマの関係とこの作品では脇道なので目立たない扱いでございますが。
ここで『二級天使』の「一本足の兵隊」の話をいたしますと、
かの作品では、オモチャたちの持ち主の病弱な女の子が、
『毎日毎日、こんな生活もう嫌」と思わず人形2人をはたき、
ガラス戸を破って窓の外へ。
そこまでが1話で、2話目から放り出された一本足の兵隊人形モンティと、
ジプシー人形ナナパットの冒険の話となっているのでごさいます。
アンデルセンのスズの兵隊の話はご存じでございましょうか?
あの物語では、スズの兵隊は魚に飲み込まれますが
「一本足の兵隊」でもやはり飲み込まれます。
でも、自力で抜け出すのですな。
「一本足の兵隊」でもやはり飲み込まれます。
でも、自力で抜け出すのですな。
ラストも、アンデルセンのそれは、涙を誘う終わり方をいたしますが、
「一本足の兵隊」は、二級天使・ピントの力を借りてハッピーエンドで終わります。
きっと、アンデルセンの話の結末を不服に思って、
そのような結末に仕立てたのでございましょう。
一方、病弱な女の子は天に召され、人形たちの王国は後日取り壊されるという、
かわいそうな結末に。
そんな少女の結末をなんとかしてやりたいと思って描いたのがこの作品なのだと存じます。
女の子が両親に泣きついて家族が再生するという結末は、お話として、少しありきたりな気もいたしますな。
ただ、家族を見守るような満月で終わるエンドは、それを補って印象的でございます。
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