「九連の塔」には、頂上が存在した!!

ちょっと関係ないのが入っちゃいましたが、

　

ゲームボーイアドバンスの

『西原理恵子の殿堂麻雀』
(2001/MEDIA RINGS CORPORATION)

の話の続きにございます。

　

このゲームの目的は、七福神のお札をすべて集めることにございます。

それをクリアすると、神社に塔が出現いたします。

その名も「九連の塔」。

有り難くもありがたい

天まで届く巨大な塔にございます。
　

中ではこのゲームに今まで登場した動物を除くすべてのキャラが、
過去も現在も関係なく麻雀の腕を競っております。
勝負に勝てば上の階へ。

それを繰り返して頂上を目指せ!

という、やりこみ要素でございますな。

　

ここでも勝利条件は、ルールとノルマの組み合わせですので、
時間をかければ麻雀が下手でも上の階を目指すことはできます……！

　　
まぁ、ここまで来たのですから、そこそこにはなっておりましょう。
わたくしの場合は、ここにおよんでも３位平均ぐらいの成績だったような
気がいたしますが、それでも挑むことはできる！

　　

塔を上っていきますと、50回ごとに七福神との勝負が待っております。
ボスキャラですな。
そのたびに100万円いるのでございますが、
ここら辺まで来れば資金は潤沢にあまっておられましょう。
いざとなったらリセッ……。

　　
ボスキャラと申しますと強そうなイメージでございますが、
雀力の強さは、わたくしには分かりませんでした。

　　

で、問題なのが。

天まで届くという塔の、頂上でございます。

　

「九連の塔」というからには、99階ぐらいかな？　

と思ったのでございますが、それでも終わらず、

では199階ぐらい？　

でも先はまだ続きます。

　499階？　でもダメ。

　いくら何でも999階まで行けば
──何にも起こりません。

　

　このソフトには1枚の紙が入っていたのでございますよね。

　　

　それがこれ「九連の塔　トライアル」。
プレゼントキャンペーンですな。　

　

わたくしがこのソフトを買ったのは、
締め切りをとうに過ぎた何年もあとのこと
なので関係ないのですが、

　

「てっぺんまで到達したらなおさらＯＫ」
とございますから、
締め切りの間になんとか頂上までたどり着ける
レベルなんだろう。
 　

　ゲーマーの中には、
デバッガーでさえ驚くような猛者がいる
という話も聞きますから、
それを考慮いたしますが、
だとしても限りがあるはず。

　　　

　そう思っていたのでございますが、
どこまで行ってもてっぺんは見えてまいりません。

　　

　……。

　　

　一応ですね。

　一応ですね。

　ステータス画面を見ると、４桁の空間があるんですよ。

　ということは──。

　○○○○階???

　　　

　ここでやめときゃいいものを、ここまで来たらそこまで行っちゃえ、
そこまで行ってゴールでなかったら、バグだったんだとあきらめよう、
そっちの選択肢を選んでしまったのでございますな。

　　
　そして、延々プレイを続けることに。

　　

　ルールごとに長短がございますので分かりませんが、
一ゲーム15～20分ぐらいでございますかねぇ。

　　
　十階のぼると、３時間ぐらい？　
体感的にはもっとかかっているような気はいたしますが、
休日１日にできるのはそのぐらい。

　　　

(追記：もっとかかっていると思えるのもあたりまえでした。
　　　そんな順調にいくわけがない。

　　　ノルマは失敗することもございます。
　　　特に塔にのぼって最初のころなんか3位ぐらいが定位置でございましたから、
　　　条件がいいノルマを選んでも、勝率5割かそれ以下。

　　　ですから、倍かかっております。

　　　そのうち少しはマシになったと存じますが、それでも失敗は免れない。失敗したら
　　　やり直しですから、何割か増しの時間がかかってございます。

　　　割のいいノルマを選ぶ時間も微妙にかかりますし。

　　　そのことをすっかり忘れておりました）　
　
　
ネットを見るとね、バグじゃないか、なんて声も聞こえてまいります。

　　

　それでも続けて……、というと、
ずっとまじめにやっていたように聞こえますが、そうでもございません。

　　
　その間、他のゲームもやりましたし、あきらめて触らないこともございましたし。

　ですが、なんか続けてしまうるのですな。

　　
　快適ですし、あまり考えなくてもよく、短い時間でできるので、
息抜きに最適でございますし。

　　　

　そうして延々続けていき、ついに

　頂上までたどりつきました。

　　　

　やはり9999階。

　で、その頂上に何があったのかと申しますと……。

　非常に写真が悪くて申し訳ないのですが、

　これでございます。

　　　

　これだけ。

　あとテキストのメッセージが流れます。
　　

「ここまで来る人がいるとは思えませんが、
来た人はお疲れさま、おめでとうございます」

　　　
　みたいな。

　で、メッセージが終わるとタイトルへ。

　　　
　これ、ちゃんとメッセージを写真に収めようと、
セーブしないでとって置いたのでございますが、
ミスしたのか取説には書かれていない自動保存が働いたのか、
何回か9998階をプレイしていた後、
いつの間にか一階になってしまっておりました。

　　
　もしかすると、その間にミニゲームかなんかをプレイしちゃっていて、
その影響が出たのかも……
　　
よくわかりません。

　　
　塔のてっぺんまで到達すると何か新しいイベントが発生するのかというと、
そんなことはございません。

　　
　メッセージにも書いてございましたが、

　九連の塔をもう一度トライする場合、
階の表示の横にこんな感じで☆がつきます。

　

　ただそれだけみたいですな。

　まぁ、この塔を
もう一度上ろうなんて人はいないでしょうから、
実質上の終わりでございますな。

　　

　ですから先ほどの
プレゼントキャンペーンの話に戻りますと、
これは締め切りまでとにかくやって、途中でもパスワードを送るのが正解、
なのでございましょうな。

　　　

　このやりこみ要素にしろ、このトライアルを考慮したものではなく、
逆にこの塔があるからこういう挑戦にしたのでございましょう。
だから、挑戦者にとっては中途半端な、途中で結果を送るという、
そういう形になったのでございましょう。

　　　

　ま、わたくしの場合、買ったのがそれよりあとなので論外ではございますけどね。

　　　

　このゲームばかりやっていたわけでもございませんが、

　とにかく結局、わたくしの場合、このとりさんを見るために、
十数年かかってしまいました。

　　
　頂上に達したのは、画像の日付から見ると2019年の６月かな。

　　
　ネットで見ても、17年かかったという方がいらっしゃるみたいですな。

　それよりはもう少し短かったような気がいたします。

　　

　その時に、いやそれ以前に
（頂上があるとは限らなかったので、
　とりあえずということも考えていたのでございます)
紹介しようと思っていたのでございますが、
ゲームブックを優先していたので、今に至ってしまったのでございます。

　　
　そんなふうに留め置いている記事がまだ他にもあるのてございますが……。

　　

　

☆　余談１:
　　前回書きましたが、このゲーム、毎回西原家の誰かのセリフからスタートします。

　　その中には、九連の塔に上れるようになってはじめて登場する
　　九連の塔専用のセリフがございます。　

　　
　「このまま行ったら宇宙だね」みたいな。　

　　
　芸が細かい。

　　
　で、そのセリフ、頂上まで行って２回目に上っているときに、
　まだ聞いたことがないセリフが出てきたので驚きました。

　たまにしか出ないので、余っていたのでございますな。

　
　

　
☆　余談２:　
　　ところで、このトライアルの賞品の麻雀牌、
　　ずーっと前に『なんでも鑑定団』の「このお宝買います」というコーナーで
　　麻雀協会の偉い人が捜していたのが、これじゃなかったのかな、違ったのかな。

　　

　　あれどうなったんだろ。

　　

　　賞品のはver.3となっていますから、他にもバージョンがあったのでしょう。

　　実際、ネットで画像検索してみるといくつかで出てまいりますが、
　　この賞品ではないみたいでございます。