ププププーさまのブログ『ゲームブック日誌』の2009/06/12の記事
『火吹き山の魔法使い』の謎?( ←このへん)
には、次のような謎が提示されておりました。
『火吹山の魔法使い』で、一番最初に出会う怪物は何か?
まぁ、この答えについては、
ププププーさまのブログを見てのお楽しみといたしましょう。
さらに謎は続きます。
このゴブリン(戦ってみると、オークとわかるのでございますが)、
なんで歩哨なのに居眠りをしているのか、
それも
一度ならまだしも、
「トロール牙峠戦争」でも眠っているし、
「火吹き山ふたたび」では、ついに骸骨になって横たわっている。
これはどういうことだ、
ここには、一度眠ってしまうと死ぬまで眠ってしまう魔法がかかっているのか!?
と、申すのでございますな。
まあ、パラグラフ58の癒しのベンチのようなこともあるので、
眠い場所というのも一概に否定はできませぬが、
もしずっと眠っていたのだとしたら、
いくらなんでも誰か気づくだろう、
という気もしないではございません。
2作目3作目については、うちあけて申しますれば、
くりかえしのギャグ
と申しますか、
お約束、
の言葉でかたづけられると思うんですよねぇ。
(そんなことはわかってる? 無粋ですいません……)
で、とりあえず、『火吹山の魔法使い』に関してだけ申しますれば、
単に暇。
もしくは、
なまけもの。
なのでは? というのが
わたくしの答えでございます。
たとえば、
パラグラフ168では、オークの酋長が召使いをムチでぺしぺしやっております。
つまり、この召使は、仕事を怠けていたか何かしたのでございましょう。
となると、他にもそういうのがいても不思議ではございますまい。
「噂」のところにも、
飲み食いが好きで頭の悪いゴブリンの話が出てまいりますし、
おそらく、基本的になまけものの種族なのでございますよ、
オークとかゴブリンは。
とりあえず、下に砂利が敷いてある(そこを歩くと音がする……。まあ警報ですな)ことで、
一応の警戒はしているわけですな。
で、それに頼り切って居眠りをしていたと。
ま、このオークがここで戦わなかったとしても、
洞窟内のほかの怪物が侵入者をしとめてくれる可能性は大いにございますしね。
そうすれば自分が傷つかないですむ、
とまで考えるほど頭が良くはございませんでしょうが、
それほど真剣に門番をする必要もないくらいは、考えていたかもしれません。
まぁ、その程度の忠誠心なのでございますよ、この種族は、きっと。
ザゴール師は、それを承知の上で仕方なしに使っているのでございましょうな。
だいたい、洞窟のほかの住人もけっこう好き勝手にやっているではございませんか!
暇と申すのは、
まず、ザゴールに会いに来るものなどめったにいないのでは、と予想されること。
魔法使いなんて基本的に人嫌いでございますからな。
それにもし用事があってきたのなら、
その際は、このオークをたたき起こして伝令に走らせるのでございましょう。
そんな光景が目に浮かぶ……と申しますより、
何かの映画で見たような気がいたします。
「噂」では、
「多くの冒険者」が向かったが、帰ってきたものはごくわずかだった
となっておりますが、
村人のいう「多く」がどれほどかはわかりませんし、
すでに過去の話ということも充分ありえます。
「全部が事実無根かもしれな」いわけでございますし--。
「君」が洞窟に向かったときには、そのように「噂」が尾ひれをつけていた頃ですから、
洞窟に入ろうとするものなど、もはやいなかったのかも知れません。
だいたい村から2日の行程ですよ(パラグラフ1)。
そんなところ、冒険者かよほど物見高い人でなければ、
訪れる気など起こさないのではないでしょうか!
ですから門番も、暇で暇でしょうがなくて、毎日居眠りをする日々なのでございます。
FFシリーズと申しますとハードな世界観のイメージがあり、
それはそれで正しいのでございますが、
まだ世界観が確立していなかった第一作では、
のんびりしたと申しますか、ユーモラスな部分もけっこうございます。
道具たちがハイホーハイホーと歌いながら、道路工事をしていたり……。
そういうユーモラスな部分もまた、『火吹山の魔法使い』の魅力だと思うのでございます。