2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
『王様と乞食』
スーパー頭脳集団アイデアファクトリー(エキサイティング・ゲームブック17
桐原書店/1986/3)
パラグラフ数200
エキサイティング・ゲームブック
シリーズ最終巻。
ある日突然、
君は、トランプのジョーカーそっくりの奴に、
中世ヨーロッパのような国へ呼ばれてしまう。
プンラト王国なんてふざけた名前のそこは、
もっか「ニセの王」が支配していて、民衆の
心はすさむ一方だという。早く、「まことの
王」の後継者を見つけださなければいけない、
ということで白羽の矢を立てられたのが、君
なのだ。といって、行けばすぐ王様にしてく
れるわけではない。君は、自力で4つの
「王のしるし」を探して手に入れる必要がある。
(背表紙のあらすじより)
この文章から分かるとおり、
この物語はマーク・トゥエインの『王子と乞食』とはまったく関係ございません。
トランプモチーフですが、大貧民も関係なし。
プロローグを読み始めた段階では、
ジョーカーになって真の王様を探すのかなとも思ったのでございますが、
あらすじどおり、ジョーカーに指名されて
「きみ」が王様候補として、
現実世界から夢をとおして異世界に呼び出されたという趣向です。
(でもそれだったら、表紙のトランプモチーフの王様はいやだなぁ……)
「きみ」の左手親指の爪には、白い星が浮き出て、
これが王様の印だというのでございますな。
指の白い星は、幸運の印などと占いではいうみたいでございますから、
それにならったものでございましょう。
ちなみに、ライバルなどはおりません。
ENDは、死ぬとか、乞食になるとか……。
現実世界に戻ってくるという発想はないようでございます。
ゲームを終えてからはじめて気づいたのですが、
プロローグにはゲームのヒントがいくつか書かれております。
「まことの王」(以前の王様)の家臣は、湖・森・田園・乞食の国を領土としていた。
ニセ王が君臨した今では、乞食や野良仕事をする村人に姿をやつしている。
ニセ王は隣国の軍の力を借りている。
四つの「王のしるし」を集めて城に乗り込めば。「ニセの王」は倒せる。
などでございますな。
ルールでございますが、
エキサイティング・ゲームブックのルールの特徴として、
設定がものすごく凝っていることが挙げられますな。
凝っているんだけど、
実際にやっていることはファイティング・ファンタジーと大して変わらなかったり、
実際のルールはたいしたことなかったり、
こだわりが煩雑さになってゲーム的には面倒になっていたり……。
このゲームブックでも、そう。
・Jokerの気分占い
・運勢点の決定
・カード戦
・吉凶占い
・行く先占いA
・行く先占いB
と、ゲーム前にルールがあり、
さらに本文中でも、
ランプ売りの占いと、
「王家の紋章」(ピラミッド)
「王のしるし占い」(「とらわれの女王」というゲームらしい)
そして最後の戦いは
「四つの王国」
(「四人の仲間」というゲームらしい。
フリーセルが交互に色を置いていくのに対し、
これは同じスーツを置いていく。難しい……)と、
3つのトランプの一人遊びが登場します。
トランプらしさいっぱい、といいたいところではございますが、
それぞれルールが違っていて、いちいち並べ直さないとならないのが面倒。
バランスは……、というところで気がつきました。
このゲームブック、占いや戦闘によって運勢点が頻繁に上下するのですが、
運勢点を使うとか、運勢点が何点以上なら、というところが一切ない!!
運勢点が0になったら死ぬとかいうルールもない!!
運勢点意味ないじゃん!!
っていうことは、失敗すれば遠回りになるけれど、
途中いくつかあるENDに捕まらなければ、何とかなるっていうこと?
ゲームブックとしては、それでいいと思います。
何度も同じ場所に行くなどして時間を使うこと自体がペナルティになるわけですから。
でも、ルールとしては……、ねぇ。
一人遊びの部分は、「四つの王国」などゲーム的には難しいものもございますが、
制限時間が設けられていますので、その制限時間内に完成すればいい、
ということなのだと思います。
そう考えれば、それほど難しくはないのでは?
物語の流れは、この手のゲームブックとしては、オーソドックス。
「町」「田園」「ぶどう園」「乞食村」「森」「湖」といったところをまわり
(「となりの国」に行く場合もあります)、王のしるしを集めて「城」へ入場。
「ニセの王」との対決となります。
王の四つのしるしは、「剣」「聖杯」「金貨」「木の棒」。
言うまでもなく、トランプの各シンボルの元の姿です。
これらをまことの王の臣下から受けとるわけでございます。
(以下、ネタバレ)
「乞食村の老人」(♢・金貨1枚)
「錬金術師」(♤・鉄の剣)
「クワを持つ農夫」(♧・木の棒)
「ジプシーの長老」(♡・聖杯)
金貨は、お城の前の商人のランプと交換いたします。
で、入城となるわけですが、木の棒は運がよければ要らない、
剣は選択によっては要らない……。
もしかすると、「ニセの王」が自害するときに短剣を使っているので、
そこで何かあったのかもしれませんが、
ルール的には持っていなくても、200に行くことは可能のようでございます。
一方向移動型ですが、
町や村から出るときに他の場所へ行く選択が3つほど出るので、
行きそびれた場所に何度でも行くことが出来ます。
ストーリー的には、
となりの国に行って作戦を聞いてきたり、乞食村の娘と結婚したり、
イベントも変化に富んでいて、意外に面白い
(娘と結婚した後思い直して元に戻るのは、時間的に大丈夫か、
とか気になるところでございますが)。
まぁ、オーソドックスな出来と申せましょう。
(ちなみに「ニセの王」は隠し部屋で自害をしてしまうので、
直接対決することはございません)
それぞれルールが違っていて、いちいち並べ直さないとならないのが面倒。
バランスは……、というところで気がつきました。
このゲームブック、占いや戦闘によって運勢点が頻繁に上下するのですが、
運勢点を使うとか、運勢点が何点以上なら、というところが一切ない!!
運勢点が0になったら死ぬとかいうルールもない!!
運勢点意味ないじゃん!!
っていうことは、失敗すれば遠回りになるけれど、
途中いくつかあるENDに捕まらなければ、何とかなるっていうこと?
ゲームブックとしては、それでいいと思います。
何度も同じ場所に行くなどして時間を使うこと自体がペナルティになるわけですから。
でも、ルールとしては……、ねぇ。
一人遊びの部分は、「四つの王国」などゲーム的には難しいものもございますが、
制限時間が設けられていますので、その制限時間内に完成すればいい、
ということなのだと思います。
そう考えれば、それほど難しくはないのでは?
物語の流れは、この手のゲームブックとしては、オーソドックス。
「町」「田園」「ぶどう園」「乞食村」「森」「湖」といったところをまわり
(「となりの国」に行く場合もあります)、王のしるしを集めて「城」へ入場。
「ニセの王」との対決となります。
王の四つのしるしは、「剣」「聖杯」「金貨」「木の棒」。
言うまでもなく、トランプの各シンボルの元の姿です。
これらをまことの王の臣下から受けとるわけでございます。
(以下、ネタバレ)
「乞食村の老人」(♢・金貨1枚)
「錬金術師」(♤・鉄の剣)
「クワを持つ農夫」(♧・木の棒)
「ジプシーの長老」(♡・聖杯)
金貨は、お城の前の商人のランプと交換いたします。
で、入城となるわけですが、木の棒は運がよければ要らない、
剣は選択によっては要らない……。
もしかすると、「ニセの王」が自害するときに短剣を使っているので、
そこで何かあったのかもしれませんが、
ルール的には持っていなくても、200に行くことは可能のようでございます。
一方向移動型ですが、
町や村から出るときに他の場所へ行く選択が3つほど出るので、
行きそびれた場所に何度でも行くことが出来ます。
ストーリー的には、
となりの国に行って作戦を聞いてきたり、乞食村の娘と結婚したり、
イベントも変化に富んでいて、意外に面白い
(娘と結婚した後思い直して元に戻るのは、時間的に大丈夫か、
とか気になるところでございますが)。
まぁ、オーソドックスな出来と申せましょう。
(ちなみに「ニセの王」は隠し部屋で自害をしてしまうので、
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