2024/11/22 『赤毛のアン』が『アン・シャーリー』というタイトルになって2025年5月。Eテレで放映されるそうでございますな。キャラクターは以前日本アニメーションで製作された『赤毛のアン』をちょっと大人っぽくか、外国人に寄せた感じ。キャラクター原案:近藤喜文となるのかなぁ。基本的な服装などはどうあっても同じ感じになると思うので、あとは高畑勲先生へのリスペクトを表明するかどうかといった話になりましょうな。過去のアニメ作品をリスペクトして作られるってないですよねぇ。しかも小説などが原作としてありつつ。新しくていいと思います。
さてさてその縦糸、ダークメインの物語でございます。
彼に依頼をするのが、城塞都市サラモニスの王なのですな
(つい先ほどまで、サラモニスのことをサラニモスだとばかり思っておりました)
地図をご覧ください。
トロール牙のすぐ南西にあるのが、サラモニスでございます。
(地図の上が北だった場合ですが)
バルサスの黒い塔はさらにその南。
ザラダンは……、コーブンの北あたりの地下かな。
(もう少し詳細な地図があればよかったのに9
サラニモスがいかに危険な位置関係にあるかはお分かりでしょう。
二人の悪魔が一触即発であれば、かの王が憂慮するのは当然でございます。
サラモン王は考えます。
彼に依頼をするのが、城塞都市サラモニスの王なのですな
(つい先ほどまで、サラモニスのことをサラニモスだとばかり思っておりました)
地図をご覧ください。
トロール牙のすぐ南西にあるのが、サラモニスでございます。
(地図の上が北だった場合ですが)
バルサスの黒い塔はさらにその南。
ザラダンは……、コーブンの北あたりの地下かな。
(もう少し詳細な地図があればよかったのに9
サラニモスがいかに危険な位置関係にあるかはお分かりでしょう。
二人の悪魔が一触即発であれば、かの王が憂慮するのは当然でございます。
サラモン王は考えます。
この二人が戦うのはいい。
戦っているうちは両者の目はこちらには向かないだろうから。
だが、いったんどちらかが勝利を収めた場合、目をつけられるのはわが国だ。
そうなればサラモニスはひとたまりも無い。
そうなればサラモニスはひとたまりも無い。
そうならないようになんとかできないか──。
そんなこんなで、サラモン 王は、〈三人の予見者〉の選択とは申せ、
どこの馬の骨とも分からないダークメインにこの使命を託します。
どこの馬の骨とも分からないダークメインにこの使命を託します。
素性の信頼できる、例えば自分の部下を使えないのは、
関係がバレてしまえば、自分のほうに悪魔の矛先が向かうから。
関係がバレてしまえば、自分のほうに悪魔の矛先が向かうから。
王が一介の冒険者を使うのことに、ちゃんと理由があるのでございます。
依頼を受けたダークメインは、古くからの友人であるカローネ・マニタスに会いに行きます。
この任務のために必要な人物を、この地方で顔が広い彼に見つけてもらおうというのですな。
サラニモス王はダークメインのことを若いとおっしゃっておりましたが、古い友人があるということは、少なくとも十代ではございませんでしょう。ある程度の経験を経た、それ相応の年齢だと存じます。
カローネと会うのが、フリークスの街・シャザール。
いかにもイギリス的、FF的な魅力に富んだ街で、ブラックサンドよりも魅力的とおっしゃる方もおられることでございましょう。
シティブックが出ることを期待したいところでございますが、いろいろ問題があるような気も──。
まぁ、そんな街でございます。
とは申せ、奇妙な風景に目を奪われて気がつきにくいですが、街のありさまは風景としてのみ存在していて、ストーリーにはあまり絡んではいないんですよね。
ただこの街を登場させたかったのではないかという気も……。
そうは申しましても、これがただの街だったらここでの出会いも印象的ではなかったことでございましょう。
一癖ある出会いにふさわしい背景だと存じます。
そんな街の酒場で、ダークメインはカローネにみずからの策を語ります。
バルサスとザラダンのそれぞれに取り入って戦争を長引かせ、両者の国力を弱めて、サラニモスに攻め込めるだけの力をなくすまでにしてしまおう──。
要するに、黒澤明監督の『用心棒』みたいなことをやろうとしているのでございます。
いかにも無謀な冒険者のやりそうなことでございますな。
もしかすると、作者の最初の構想はそうだったのかも?
でも、悪魔の三人のうちの二人と、口八丁で渡り合うのは相当に困難ですよねぇ。
それを読者に納得させるように書くとなると、作者も大変──。
作者の構想がどうだったかはともあれ、この企みは夢見師リッサミナの警告を得て反故にされ、ダークメインはザゴールのアジトへと向かいます。
彼ならば、他の二人をなんとかする方法を知っているのではないか、それが夢見師の投げた策だったのですな。
同行は従者チェルバーと、傭兵、ジャムット・マントラッパー。
マントラッパーは金さえ出せば信頼に足るという評価ですが、裏で何やら動いているようですし、金で動く人物なので、背中を預けられるほどというわけではありません。
だいたい顔からして悪魔が変身した人間みたい(特にp.231とか)。
文章ではそう感じなかったので、イラストでももう少しうさんくさくない人物に描いた方がよかったのでは? と個人的には思いました。
火吹山の場所を確かめるため、一行はヤズトロモの塔へ。
ドワーフの森に住んでいるだけあって、魔法使いといっても彼は、魔道具を作ることに長けているようでございますな。
彼から〈オルックの短剣}という一種の魔剣(探しているものの方角を示してくれる・狙ったものには必ずあたる)を買い、超常の望遠鏡であちこちを見(これも料金取ればいいのに)て、火吹山を確認した後、彼らはそこを目指します。
火吹山については、『火吹山の魔法使い』からいくつかの部屋をピックアップし、そのシーンを詳述している感じです。
技術点や体力点だけの戦闘を、この癖の強い3人がどう切り抜けたか、『火吹山~』を経験済みの人にとっては、なかなか楽しみな部分と言えるでしょう。
多くないシーンなのに鍵3本もちゃっかり手に入れてるんですよねぇ。
この幸運ものというか、物語のお導きというか。
そうして、ザゴールとの会見がかなうのですが。
ここからの展開が一筋縄ではいきません。
十九章「暗い秘密」。
その章題どおり、マントラッパー原に会った一物が明らかになります。
最後、ザゴールがダークメインに渡すものが爆薬というのも面白いですな。
そこを読んだとき、ガレーキープに爆弾を仕掛ければ別にザラダンと直接対決しなくてもいいんじゃ……、と思ったのですが、うーん、それだと計画は失敗だったなぁ。
結果、ザラダンとバルサス、この2人の魔法使いはこの世から姿を消します。
書かれてはいませんが、将なきあと、戦争もぐだぐだのうちに終わったのでございましょう。
最終章「判決」は、裏というか高次というか、な話になるのですが──。
それを読んだあとで、もう一度はじめから読み返してみると、書毒とはまた違った面白さが発見できると思います。
解説によればダークメインを主人公とした小説は、他に2冊が書かれているそうですが、そちらも気になるところでございますな。
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