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2024/11/21 ソニーがKADOKAWAの買収を検討している。交渉は早ければ数週間で決着する可能性も、という話が2~3日前飛びこんでまいりましたな。これが本当でしたら、KADOKAWAのサイバー攻撃直後から話があったのでございましょう。これが成立すると紙媒体が減りそうですなぁ。清濁併せ呑むKADOKAWAの濁の部分が捨てられそうな気も。niconicoなんて過激な書き込みはアウトになって、映画やアーチストのプロモーションに使われそう。コンピュータゲーム界隈も合併・再編で面白くなくなった気がするけど、そうなるんだんだろ……のかなぁ。まぁ、技術のソニーでございますから、サイバー攻撃に対してはかなり信頼度の高いものとなりそうではございますが。
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 2020/03/26 のタイトル下で、水瓶座の時代のことについて書きました。
 
 そのあと、それに基づいた考えであるニューエイジ思想というものについて、
ウィキペディアなどで読んでいたのでございますが、
面白かったので自分の考えを交えて書いてみたいと思います。
 
 わたくしの考えヌキのものを読みたい方は、ちょっと調べてみてください(雑)。
 
 
 
 というわけで、2020/03/26 のタイトル下に書いたのはこんな感じ。
 
 アクエリアンエイジ――水瓶座の時代と申しますれば、
真っ先に思い浮かぶのが、映画にもなったロック・ミュージカル、
ヘアー』の劇中曲「アクエリアス」でございますな。
 『輝く星座』という邦題がございます。
 物質文明は終わりを告げ精神の時代がやってくる。
すべての人が心でつながる時代。
そうなれば、戦争や不平等はなくなり、世界は愛で満たされるだろう。
 
ヒッピーの中心思想と申してよろしゅうございましょう。
 
 超能力やニューエイジの神秘思想とも結びつく考えでございますな。
 
 この歌、
ヒッピーに関するNHKのドキュメンタリーか何かで流れていたのでございますが、
ヒアリング力が壊滅的なわたくしは当時、
「アクエリアス」と歌っているところを「オフィーリア」だと思いこんでしまいました。
ヒッピーの映像でどうして『ハムレット』なんだろうと
ちょっといぶかしんだものでございます。 
 
 
 最後の一文は、タイトル下では見切れておりましたけれど、
でもオフィーリアではなさそうだ。ということで、
 タイトルを知るまで、なんて歌っているんだろ? 
と、けっこう疑問に思っていたのでございますよね
 
 テキトーに、
 
 エイジ オブ アメーリカ アメーリカ
 
  ですとか、
  
 エイジ オブ アーケーディア アーケーディア
 
  などと歌ったりしてですね。
  
 アーケーディアはアルカディア、理想郷でございますな。
理想郷の到来を祈念するっていう感じはありそうじゃないですか。
 
 実際の歌詞も、水瓶座の時代を素晴らしいときのように歌っておりますし。
 
 
     ☆        ☆       ☆ 
 
 
 で、その水瓶座の時代でございますが、
いつ来るか、解釈によってかなり開きがあるみたいなのでございますな。
昔読んだ山本弘先生の御著書では、いつだったかは忘れましたが、
少なくとも、今いる人が生きている時代には訪れないみたい
 
 
 でも、西洋占星術の世界では、
 人間の歴史を12宮の進行に当てはめて
2000年周期で次のようになるとしているようででございます。
 
BC 2000~西暦元年 白羊宮の時代    ゼウス・デュオニソス・牧神パンなどの時代
  
西暦元年~西暦2000年 双魚宮の時代   キリストの時代
 
西暦2000年~西暦4000年 宝瓶宮の時代  世界的組織化・国際的兄弟愛の時代
       
 (『イメージ・シンボル事典』アト・ド・フリース:著
               山下圭一郎:主幹/大修館書店/1984/3)

 ちなみに、原典は1974年の出版にございます。
 
 
 何か、すごく西洋中心的でございましょ? 
 
 それだけでうさんくささを感じるのでございますが、
水瓶座の時代は、このような考えから出発しているのでございますな。
 
 西暦2000年キリストの時代は終わりを告げる
つまり、キリスト教に対する否定でございますな。
そのあたりが、カウンターカルチャー(対抗文化)と呼ばれる原因かと。
 
 ですからニューエイジ思想は、
キリスト教的な神の否定から始まっているわけでございます。
 
 で、神の救いを得られないとすれば、何を頼りに、何を力にしていけばいいのか……。
 
 その一方が、チャネリングとか指導霊とかいった、
シャーマニズムを参考にしたような、高次精霊との合一
チャネリングという言葉から、
こっちにはUFOとの交霊――宇宙意識みたいな話まで含まれてまいります。
 
 
 もう一方が、チャクラとか気とかいった考えを基にした
人間の精神には無限のパワーを発揮する可能性があるという思想。
超能力もここに入ってまいります。
ニンジャや『ドラゴンボール』が人気があったり、
『スターウォーズ』のフォースなんかも、この考えでございましょう。
 
 2つのエネルギーの源の関係はあいまいでございます。
 個人の無限のパワーの源は宇宙にあまねく存在する生体エネルギーであるとして
前者と結びつく場合もございますし、そんなに意識されない場合も――。
 
 ただし、両者についていえるのは、
東洋思想や先住民族の信仰がそのまま導入されたのではない
ということでございます。
 
 それらを、アメリカ流の個人主義や合理主義、功利主義で解釈しちゃう。
 
 東洋思想にしろ先住民族の深い知恵にしろ、
本来は教えられるものではございませんでしょう。
体験し、思索し、みずから学んでいくのと思われます。
そして、それらから得られるものは自己の深化であったとしても、
現実の場面ですぐになにかに役立つというものであるとは思えません。
 
 そういうものをアメリカでは、解体し、自分たちの解釈で理論化するわけですな。
 
 で、セミナーなどに人を集めやすいように、現実の利益を前面に出し、
教えやすいように、言葉にならないものを言葉にしていったわけでございます。
 
 現実の利益と申すのは、
自分の思う自分になれるとか、成功する、お金持ちになれるというものでございますな。
 
 個人主義が土台にございますから、超自己中心的
 魂のレベルを上げていけば何でもできる。
 思ったことは実現するというのでございます。
 
 RPGの、経験値をためレベルアップすることで能力が上昇するというのも、
こうした考えにもとづくものかもしれません。
 何しろRPGは、サブカルチャーの産物でございますからな。
 
 
 甘い認識や浅はかな考えも、高みに達するための一里標。
間違ってもそれは魂を成長させるための試練、みたい。
 失敗という言葉はない、超ポジティブなのでございますな。
 
 わたくしといたしましては、ちよっと気味が悪い感じが……。
 
 ★ 実際問題といたしましても、
   この自己中心的・目的達成特化型の思想には
   ついて行けない方もおられるようでございますな。
   とにかく自分が一番なので、
   友達なくしちゃったり、
   目的は達成できても心の安定は得られなかったり……。
 
   
 で、ですねぇ。
 「自己責任」という言葉も、
こうした思想の中から生まれた言葉だそうでございますな。
 
 精神は運命をコントロールできる。
 なので、貧乏も病気も災害に遭う運命も、すべて変えることができる。
 それを変えられないのは、その人自身の責任。

 そういう考えが「自己責任」の基になっているみたいでございます。
 

 傍目で見ての無責任な感想として、これってすごく面白いと思いません?
 
 愛と平和すべての人の平等の到来を待望した水瓶座の時代が、
超利己的な「自己責任」の時代になってしまうのですよ。
 
 歴史でもございますでしょ。
 理想の社会をめざして、困難に困難を重ねて打ち立てた社会が、
いつの間にか理想とは別の、ともすれば全く逆のものになってしまう、
というようなことが。
 
 そんな皮肉を感じてしまいます。
 
 
 そしてもうひとつ。
「こころの時代」ともうしますと、
すべての人の心が通じ合い、わかり合う時代だと思ったものですが、
このように超利己的で、まったくわかり合えない
こころの時代というのもあるものでございますな。
 
 これも皮肉でございます。
 
 さらにもうひとつ。
 最初の「イメージ・シンボル事典」の宝瓶宮の時代に立ち戻ってみましょう。
 国際的兄弟愛はともかくとして、「世界的組織化」。
これも現在起こっていることでございましょう。
 図らずもでございましょうが、当たっている――。
 
 
 そういえば、「グローバル化」というのも、ニューエイジ思想みたい。
この新しい考えは、
アメリカ発のさまざまな新しい規範と結びついているようでございますな。
 
 先ほど見ましたように、ニューエイジ思想は、
昔からある信仰をカット&ペーストして加工した、
大地に根ざさない都市の宗教と申してもよろしいかもしれません。
 
 インターネットが世界の中心になれば、
思想はますます大地に根ざさないものになるのかもしれませんな。
 なにしろ、インターネットやそのサービスの中心となっている方々は、
ニューエイジの人だったりいたしますから。
 
 水瓶座の時代であるかどうかはともかくといたしまして、
そのなかでこのアメリカ発の思想が広まれば、
まさに「ニューエイジ」――新しい時代の宗教と申せるのかもしれません。
 
 
 ――今後この考え自体も、時代の流れで変わっていくやもしれませんが……。

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