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2024/11/21 ソニーがKADOKAWAの買収を検討している。交渉は早ければ数週間で決着する可能性も、という話が2~3日前飛びこんでまいりましたな。これが本当でしたら、KADOKAWAのサイバー攻撃直後から話があったのでございましょう。これが成立すると紙媒体が減りそうですなぁ。清濁併せ呑むKADOKAWAの濁の部分が捨てられそうな気も。niconicoなんて過激な書き込みはアウトになって、映画やアーチストのプロモーションに使われそう。コンピュータゲーム界隈も合併・再編で面白くなくなった気がするけど、そうなるんだんだろ……のかなぁ。まぁ、技術のソニーでございますから、サイバー攻撃に対してはかなり信頼度の高いものとなりそうではございますが。
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 検索をしていたら ツイッターあの子はだあれ?
#ネバーランドのリンゴ」のところで、
ふむふむぬくぬく」さまが、

~リンゴ』の表紙の絵は、
エスメレーさんではなく
カミーリアさんだと書き、
 
返信
でみずからその説に対して
疑問を呈しておられました。
 
 右の絵でございますな。
 
「ネバーランドのリンゴ」
 林友彦:著
 西尾誠:カバー・本文イラスト
 1986/7東京創元社
 
 

                         《表紙の女の子》
 
  
 どうなんでしょうねぇ。
 
 当時はホントただ単に、妖精の女の子の絵だなぁ、
ぐらいにしか思いませんでしけれど。
 
 ですから、まぁどっちでもいいのでございますが、
面白いので考えてみることにいたしましょう。
 
 考えてみますに、表紙絵がカミーリアさんだというは、
パラグラフ 256 のイラストと同じポーズをしているというだけが
根拠のような気がいたします。
 
カミーリアさん   着ているものも似ておりますが、
 エスメレーさんだってそれは似ています。
  
  パラグラフ 277 のイラストは
 少し違うようですけれど、
 これはベストを脱いだ状態
 でございましょう。
 
 パラグラフ1000 のイラストが
 ベストを着た状態じゃないのかな?
 
 わかりにくいですが。
  
 それに下半身は、
 256のイラストがスカートなのに対し、
 表紙の絵はパンツスタイル
 エスメレーさんと同じです。
 
 
 

 
   《カミーリアさん》
 

 256のイラストといえば、風景もまったく違います。
 
 その点はエスメレーさんも同じですが、エスメレー
地面に置かれているリンゴは、
カミーリアさんよりもエスメレーさんに
結びつくものでございますし、
そもそも
 
カミーリアさんがエスメレーさんを
押しのけて表紙に収まる
理由が分かりません

 
ファイティング ファンタジー」シリーズならば
ホビージャパン版をのぞいて
主役やその周辺のキャラクターは
表紙に登場しない
ということはございますが、
 
東京創元社の日本人作家の作品には
その法則が当てはまらないと申しますか、
むしろ逆な感じがいたしますし。
 
                                                                                      《エスメレーさん》
 
 
それに、ツィッター返信のところで
ふむふむぬくぬく」さまがお書きになっていらっしゃるとおり、
256 のイラスト自体も、
カミーリアさんの特徴をえがいていないということもございます。
 
 イラストが実際の小説の描写とは違うということは、
 ままあることではございますな。
  
 イラストではメカメカしい宇宙船が、小説ではスマートなロケットだったり、
ものすごい美形が実際にはマッチョだったり逆に病的だったり……。
 
 
 この作品の場合はどういうことなのか?
 おそらくですねぇ、
彼女をエスメレーさんと誤認させるために
わざとそっくりに描いているのだと思うのですよね。
370で彼女にキスをするという選択とかもございますし。
 
 このゲームブック、ワナ要員のキャラクターが多くて、
彼女もまぁ、その1人といっていい存在でございますからな。
 
 それやこれやを総合して考えますと、
 
表紙の絵は、エスメレーさんでいいのでは、と思います。
 
髪の毛の色が表紙と本文で違うことは、ままあることではございますし――。
とは申せ、
本文中のイラストが黒で表紙が薄い色というのはめずらしいとは思いますが……。
 
 それが、256のイラストと同じポーズをしているのは、
エスメレーさんとカミーリアさんを誤認させるため。
 
そういう読者を惑わすワナが表紙から用意されているのが、
このゲームブックらしいとは申せます。
 
 
 とは申せこれは推測。
 名もない妖精族の女の子だとあなたが思ったのなら、
それでいいのだと思います。
 
 髪の毛も金色でございますしね。
  
 ただその場合、
なぜ名もない少女が表紙に選ばれたのかに答える必要があるとは思いますが――。
 
 
 

 
☆ というわけで、表紙の女の子描いてみました~!!
 
ネバーランドのリンゴ 
 物憂げな表情だったので、ちょっと大人っぽくなってしまいました。
もっとかわいい感じですよね。
 目線も下に行ってしまったので、
それに合わせて猫妖精を描いたのでございますが、
ちょっと位置的にずれてしまった……。
 なので、地面に起伏をつけてごまかしております。
 
 
 
☆ さて、このゲームブックには、もう1人と申しますか、
  もう一種のエスメレーさんが描かれております。エスメレー
 それは、インターバル的に挟みこまれている縦長の絵。
その半裸の女の子は、
おそらくエスメレーさんでございましょう。
 
 もっとも、伝説となったあとで描かれた
壁画かステンドグラスの絵という感じで、
その姿を正確に表わしているとは申せませんでしょう。
 
髪を額のまん中で分けているのも
ミロのビーナス風に半裸なのも、
後世の創作と考えられます。
 
 逆に、リンゴを手にしているのは、
伝説を絵にしたものだからこそ、
それが彼女の象徴として伝わっていたことを表わすもの
だと申せます。
 
 ついでに申せば、猫妖精の絵に羽が生えていたりするのは、
伝説につきものの尾ひれなのでございましょう。
 
 
 
 

☆ ところで、
  カミーリアさんって結局、エブライン王に会えたんでしたっけ?
  今回、追えなかったのでございますが、
 そういう場面は描かれていないような気が……。
 
 そんな風に、
ゲームのためにのみコマ的に存在するキャラクターが多かった
ような気がいたしますな、このゲームブック。
 
逆に申しますれば、
その分だけゲーム外の部分を想像で膨らませることが出来る、とも申せますが……。
 

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ふくらませるってことは
冒険小説作家の志水辰夫先生の作品に、
「ぼくはそういうことに関する知識は何もないんです」
って悪党の仲間に入ることを拒む相手を、
「すごいじゃないか、成長範囲無限大だぜ」
っていって無理やり仲間に引きずり込むというギャグがありましたけど、
そのギャグと発想が同レベルではないかと思います末尾の一文……。
ポール・ブリッツ 2020/09/20(Sun)14:55:50 編集
そうですか。
そうかなぁ。
ただ、正直なところ、作品中でキャラクター性がちゃんと出ている方が、作品外のことも想像しやすくなるとは思いますけれど、ね。
でも、テレビゲーム原作のゲームブックなんか、ホントに大した性格設定ないところからあれだけ作っているんだし……。
 ……。
 まぁ、まとめのために、置きに行った一文でございます。
 う~む、ツッコむなぁ~。
道化の真実 2020/09/22(Tue)18:24:16 編集
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